温泉わんだらあ 源泉の宿・宿泊記

貝掛温泉貝掛温泉館(★★★★★)
眼に良く効く奥湯沢の自然に囲まれた一軒宿

この宿を選んだ理由(わけ)

実は数年前に立ち寄り入浴をしたことがあり、その際、ぬる湯とあつ湯の交互浴の気持ち良さを初めて実感。そこで日常生活でたまりに溜まった疲労やストレスを解消するため、今度は宿泊して、のんびり過ごしてみることにしました。


●料金 1泊2食 11,700円〜(土曜・休前日)
●所在地 新潟県南魚沼郡湯沢町大字三俣686
●電話 TEL025-788-9911
●交通 上越新幹線にて東京駅より越後湯沢駅まで81分、湯沢駅東口より、バスターミナル1番線口「浅貝・苗場」行きで貝掛温泉入口下車25分、その後徒歩で宿まで9分(事前に頼めばバス停まで宿の車で迎えに来てくれます)
●食事 夕食/和食、朝食/和食(いずれも食事処で)
●風呂 内湯(男女各1)、露天風呂(男女各1)
●施設 全28室
●イン/アウト イン14:00/アウト10:30
●宿泊日 2007.1.6-7
●URL http://www.kaikake.com/

■温泉

貝掛温泉は昔から眼に良く効く温泉といわれています。源泉のぬるいお湯の出ている所の水面の少し泡だったところで、顔をつけて目をパチパチさせると良いそうです。すると視界がすっきりして、眼の疲れ等に効果があるとか。湯船の構成は次のとおりでした。
@男性用内湯+露天風呂

A女性用内湯+露天風呂
21:00に男女が入れ替わり。翌朝は9:30から清掃が入るため、朝、入浴できるのは、9:30までです。@もAも内湯は2槽に分かれています。また、いずれも内湯からサッシ戸を開けると、すぐに露天風呂に出れる造りとなっています。内湯は大き目の浴槽と小さ目の浴槽に分かれていて、大き目の方には加温なしの36.8度の源泉がそのまま掛け流されています(ぬる湯)。小さな浴槽の方は40度の加温循環(あつ湯)。泉質は含土類食塩泉低張温泉とのことで、PHは弱アルカリ性。無色透明ですが、口に含むと薄っすら塩味を感じ、肌にも柔らかくやさしい感じです。あつ湯とぬる湯の2槽があるので、交互につかると、新陳代謝が活発になり、出た後、肩や背中の凝りもとれ、身体が軽くなったように感じました。ぬる湯にはいつまでも浸かっていられる感じ。@の露天にも、加温なしの源泉が掛け流されています。露天は夜になると、提灯に灯がともり、なかなか良い雰囲気でした。





■部屋

今回はJR付きの「地・温泉(The Onsen)」のパッケージで宿泊。JRだと部屋は1階のトイレ付きの部屋になります。大浴場に一番近い「水芭蕉」という部屋でした。ただ、真向かいに「談話室」があるので、そこに人がいると、ドアの開閉に気をつかいます。ドアを開くと板の間の小スペース(洗面・トイレ)があり、8畳の和室と応接セットの置かれた板の間があります。板の間が狭いため、部屋はやや狭くも感じますが、こぎれいにしてあり、特に不満はありませんでした。窓からは右前方に宿の駐車場が、左手には大浴場の浴舎の壁が見えますが、大自然も窓の前方に広がっています。全体的に落ち着いた感じで良いと思いました。

■料理

(夕食):夕食は17:30、18:00と30分刻みで設定されており、できれば17:30にしてほしいとチェックイン時に言われ、17:30にしました。食事は1階の食事処で食べます。インターネットで事前に得ていた体験談の中に「かなりあっさり目の食事で物足りないかも」との記載があったので、夜中にお腹が空いてしまうかもと心配していましたが、料理は、山、川のものを中心にボリューム感たっぷりで、逆にお腹いっぱいになってしまいました。前菜の3品も凝っていて良かったです。茶碗蒸し、イワナの塩焼き、天ぷらなど、暖かいものは暖かいうちにテンポ良く順次運ばれてきました。味噌汁もとても美味しかったです。

(朝食):朝食も野菜あり豆類あり、魚あり、卵ありで健康的な食事ながら、ボリューム感もあり、またこの日は1月7日で特別に七草粥が出てラッキーでした。デザートにはヨーグルトのブルーベリーソースがけとピンクグレープフルーツ2切れが出ました。食事処では、夕食・朝食ともに窓側だったので、雪景色を眺められて良かったです。


■接客 電車&バスで行ったため、貝掛温泉からの送迎を頼んでいましたが、雨にぬれないようなバス出口への車のつけ方や、傘の配慮など丁寧な出迎えを受けました。チェックイン時は日帰り客でごったがえしていたため、少しフロントで待たされましたが、特に悪い印象を受けない丁寧な応対でした。実はここの接客はあまり期待していなかったのですが、部屋への案内、食事の配膳など、どの従業員も暖かみがある親切な応対で良かったです。

●総じて、この宿の評価は?

ここは何といっても、ぬる湯の源泉掛け流しのお湯がいいです。もういくらでも長く浸かっていられる感じ。ぬる湯と加温したあつ湯の交互浴を楽しむのもいいのですが、ぬる湯に長い間浸かっているのもいいです。ぬる湯に長い間浸かっていると、身体中に小さな泡がつき、大分県の長湯温泉を思い出しました。入浴後は、疲労感がとれ、心身ともにリラックス感を味わいました。そして、浴場は木をふんだんに使っていて、重厚感のある宿の建物も良く、部屋もやや狭いながら落ち着いていました。周囲は大自然に囲まれ、接客も適宜に放っておいてくれ、しかし、暖かみのある対応は好感が持てました。食事も地のものを使った健康志向的なもので良かったです。というわけで、総合評価5としました。ここは定期的に訪れたい、また、できれば2連泊したい宿です。宿泊してみたら、以前立ち寄り入浴で訪れたとき以上に満足感が高まった結果となりました。(お気に入り度=★★★★★)

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