温泉わんだらあ 源泉の宿・宿泊記

一の又渓谷温泉/一の又渓谷温泉(★☆☆☆☆)
四万十川の源流のひとつ葛籠(つづら)川の渓谷にある宿

この宿を選んだ理由(わけ)

高知にはなかなか源泉かけ流しの宿泊施設がなく、循環であるのは仕方がないとあきらめていました。旅の目的が四万十川を堪能してみようということであったため、地理的にその後の旅程に便利であり、秘湯っぽい雰囲気がある宿ということで宿泊しました。ただ、予約の際、お盆休みで周囲の旅館は満室の中、この宿のみはけっこう空きがあるようで気にはなっていました。そして、宿泊当日、予約していたもう1組が数日前にキャンセルしたということで、自分たち1組だけの宿泊となりました。


●今回の料金 1泊2食 17,850円
●所在地 高知県高岡郡四万十町大正1461 
●電話 TEL0880-27-0563
●交通 JR予土線土佐大正駅から車で12分
●食事 夕食/和食(部屋食)、朝食/和食(食事処)
●風呂 男女別内湯各2
●施設 全23室
●イン/アウト イン15:00/アウト10:00
●宿泊日 2010.8.11-12

■温泉

こちらの宿に立ち寄り入浴する人はけっこう多いようで、事前のネット検索でも浴場の写真は多く見ていて、思っていた通りの浴場でした。数年前にリフォームした脱衣場と浴場は小ぎれいで、窓を開けると下は川が流れていて、特に女性の浴場の窓からの眺めが素晴らしいです。当日は宿泊客が1組ということで、立ち寄り入浴がない時間帯は、どちらでも自由に貸し切りにしてよいということで、毎回、女性用の浴場に入っていました。ただ、温泉はやはり循環していて、塩素臭もするのは残念でした。




■部屋

部屋は、本館・別館、トイレの有無、部屋食の有無等で何種類かの部屋から選べるようになっていましたが、今回は、本館のトイレ有りのいちばん高い部屋にしました。17,850円です。四万十川流域の旅館の中では、けっこう高い料金のため、少し期待もありましたが、残念ながら裏切られました。部屋は1Fの廊下を浴場の方に進んだいちばん奥で共有トイレの前。何ら高級感の感じられない部屋のドアの造りを見て、もしや・・・と思いつつ中に入ると・・・予約時の電話で部屋の広さは12畳と聞いていた割にはかなり狭く、和室は8畳ほど。和室までの廊下スペースも含んだ広さだったようです。角部屋の2つの窓にはカーテン。一方の窓からは川が見えますが、もう一方の窓からは男性の浴場が正面に見え、こちらはカーテンを閉めておくように言われました。広縁はなく、窓側のたたみの上に小さな籐テーブルと椅子のセットが置かれ、椅子の上には座布団が敷かれていました。畳はところどころ擦り切れています。菓子皿には、種類のバラバラのお菓子が3種類。。。スーパーに売っているようなお菓子でした。


■料理

(夕食):夕食は6時半からにしました。部屋食であったため、食事が部屋に運ばれてきましたが、1度に、ご飯まですべてが運ばれてきました。秘湯の宿らしからぬ料理としては、川魚のマリネがお皿いっぱいに並べられていて、びっくりしました。岩魚の塩焼きや天ぷらの盛り合わせは、けっこう冷めていてがっかり。秘湯の定番、岩魚の塩焼きは焼き方がいまひとつで香ばしさを感じませんでした。天ぷらは揚げてから時間がたちすぎているためか、サクッと感がなく、べちゃべちゃしていました。鍋ものはまあまあで、最後はご飯を入れて雑炊にして頂きました。全般的には見た目・味てきに期待外れで、あまり食は進みませんでした。



(朝食):朝食は8時から1Fフロントの前を通り越した先にある、食堂で頂きました。あまり食べる気がせず、早々に食堂は立ち去りました。

■接客 チェックイン時にフロントで対応してくれた女性が(電話で予約した際もこの女性)部屋まで案内してくれ、部屋へ夕食を運び・片づけ、布団敷き まで1日目の接客対応をすべて行ってくれました。食事の配ぜんの時は、こちらの宿の女将さん(秘湯ロマンスのDVDにも映っていた)が挨拶に来てくれました。このおふたりは、秘湯の宿の接客対応としてはまあ良かったと思いますが、2日目の朝、朝食を配膳しチェックアウトの手続きをやってくれた女性は無愛想であまり感じはよくなかったです。  



●総じて、この宿の評価は?

立ち寄り入浴だけなら良いと思うが(循環湯ですが)、宿泊は考えもの。確かに、事前にネット検索しても、立ち寄り入浴についてはけっこうヒットするが、宿泊に関するものがほとんど無かった・・・そしてお盆時期でも予約で埋まっていない・・・こういったことが逆に納得できてしまうレベルの宿でした。。(お気に入り度=★☆☆☆☆)

※付記:今回の高知旅行は4泊5日の旅で、一の又渓谷温泉は確かに、かなり不安に感じていたため初日にしていたので、まだ良かったです。2〜3泊目は、四万十川河口付近の中村にある、「いやしの里 四万十の宿」へ宿泊しました。こちらは通常のツインで16,800円。循環風呂ではありますが、施設は高級感があり、モダンで、食事もおいしく、満足できる宿でした。4日目は、オーベルジュ土佐山(循環)へ宿泊。こちらも16,800円で、一の又より約千円安いですが、もう比べ物にならない、すばらしくモダンでオシャレな施設。食事もオーベルジュだけあってとても美味しく、こちらも最後の宿泊にふさわしい大満足のできる宿でした。

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