温泉わんだらあ 源泉の宿・宿泊記
高湯温泉/ひげの家(★★★☆☆)
乳白色の湯を湛える5つの檜風呂と美味な料理
磐梯吾妻スカイラインの入口にある高湯温泉。旅館「ひげの家」は川沿いに建ち、客室数14部屋のこじんまりとした宿。この宿、玄関周りはしっとり数寄屋造り風なのですが、「談話室」とその「テラス」は洒落たアジアンリゾートっぽい感じになっています(女将の趣味らしい)。各部屋とも川沿いの眺望が良く、部屋によっては福島の市街が一望できます。創業者は、ひげをたくわえたユニークな風貌だったことからニックネームが「ひげさん」。宿名もそこからきています。
●料金 1泊2食 12,750円(税込み)〜 ●所在地 福島県福島市町庭坂字高湯15-1 ●電話 TEL 0120-11-1027(フリーダイヤル)/024-591-1027 ●交通 東北自動車道福島西ICから国道115号を土湯方面へ。フルーツラインとの交差点を右折、さらに高湯街道との交差点を左折して約30分 ●食事 夕食/和食(部屋食or食事処)、朝食/和食(部屋食or食事処) ●風呂 内湯:男1女1、露天:男1女1、貸切風呂1 ●施設 14室 ●イン/アウト イン15:00/アウト10:00 ●宿泊日 2005.8.26−27宿泊 ●URL http://www.geocities.jp/higenoie/
■温泉 |
ここ「ひげの家」のお風呂の構成は次のとおりです。 |
■部屋 |
ここの宿には「花の館」の2階に6室と「山の館」の1階、2階に各4室あります。平日は食事を部屋だしにするかどうかで料金が違います。今回は広間での食事ということで、12,750円(税込み)にしました。食事を部屋出しにすると1階の厨房から近い部屋になるようです。今回泊まった部屋は「山の館」2階の「だいてん」という奥の角部屋でした。旅館の門構え、玄関、ロビーは改修により新しく非常にきれいな造りになっているのですが、お部屋のある方は改装されてはいますが、昔ながらの造りという感じがしました。床の間付き和室8畳にカーペット敷きの広縁に応接セットが置かれていました。でも角部屋なので、窓が2面にとられており、座ったままで川の流れが見え、景観はまずまずでした。エアコン、扇風機も置かれていました。トイレはスリッパを脱ぐスペースにあり、洗面と一緒の空間になっているのが気になりました。 |
■料理 |
夕食は花の館1階のけやきの間で18:00からでした。外の自然が映し出されている大きなガラス窓があり、明るく素敵な空間でした。けやきの間には3席テーブルが用意されていました。料理が良いことは知っていましたが、見た目や味も期待以上で大満足。お腹もはちきれんばかりに一杯になりましたが、最後に出てきたひとめぼれのご飯は非常に美味しくおかわりしてしまいました。デザートも抜かりなく、桃とワインのゼリーがお洒落なグラスに入っていてかわいらしく、とても美味しかったです。部屋でちょっとがっかりしていましたが、この食事で評価が上がりました。また部屋で食事をするより、気分を変えて、この広間で食事をした方リラックスできて良いと思いました。
朝食も同じ「けやきの間」で、時間は8:00からでした。朝食では鯛ちり鍋が美味しかったです。 |
■接客 |
従業員の方は皆さんすれ違うとハキハキと挨拶してくれ好感が持てました。フロントにいる女将、若女将(ご主人夫妻の娘さんでしょうか)、ご主人をはじめ、仲居さんも人当たりが良いように見受けられました。接客面でも家族経営的で暖かみのある宿だと思います。 |
総じて、この宿の評価は? 総檜造りのお風呂は趣がありお湯も良く、食事は期待以上の高レベル。施設的には、リニューアルされた数奇屋造りの玄関周りやアジアンリゾートっぽい談話室・テラスなど、新しく洗練された感覚で期待感を抱かせますが、館内全面改修というわけではないようで、リニューアルされた箇所とのギャップを感じました。(お気に入り度=★★★☆☆)