東日本大震災により、罹災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。
海洋国日本は温暖で、山の幸、海の幸、四季折々の山々と藍色の美しい海辺の景観に恵まれています。
しかし、地形の成り立ちから火山や地震と津波に対する備えは欠かす事が出来ません。居住地や仕事場は昔から津波が来たことがない、高いところだからと過信せず、地域や職場の方々、家族や友人知人とも日頃から話し合い、もしもの時の避難場所を決め、より高いところへと訓練を繰り返す事が必要かと思います。
2011年3月11日、東北から関東地方の東沿岸部にかけ襲来した津波は、地形にもよるが30㍍を超す崖を駆け上がり、海岸から4㎞も離れた奥地まで到達、風景を模っていた防風林、走行中の車両や漁船が流され、これらが凶器となり、次々と構築物を薙ぎ倒して行った。
地震発生から、この巨大津波が沿岸部に到達するまでの時間が２０～４０分もあったにもかかわらず、堤防や防波堤付近での海流は推定時速50㎞/hもの早さがあり、この結果を誰もが予想すら出来ず、死者行方不明者2万人弱と言う犠牲者を出してしまう結果になった。
この現実を直視し、地震や津波が予想される地域の皆様は勿論のこと、旅行やビジネスで訪れた皆様も写真記録集「失われた風景」を、防災、減災の参考と自然災害の恐ろしさや被害の甚大さを子々孫々へ言い伝えて頂きたいと願っております。
