◆ Guest's Report (from 如月十八番 様) ◆


★ ポール・マッカートニー 「DRIVING JAPAN」

2002.11.18(Mon)、at 大阪ドーム

中2以来のビートルズファン、そしてかつては110曲の歌詞を暗記していた自分。
ポールが来日することを知ってはいたものの、自分には遠い話だと思い、来日ライブについて何も調べようとしませんでした。 しかし、11日・14日と高校時代の友人が東京ドーム公演に行ったことを知り、身近な話になったので本格的に情報収集。 大阪ドーム公演のチケットが販売中と知り、当然買いました。買えたのは月曜のチケット。 大学の4時間目の授業が終わってから急いで行きました。

19時開演との予定だったにもかかわらず、実際に始まったのは19時半。 もっとも、東京ドームでも同様だったとの情報を入手していたので、予想はしていましたが。
「ハロー・グッドバイ」で始まり、ついでMC。「Hello, Osaka! もうかりまっか!」……。
会場大爆笑。その後も、曲が終わるごとに「まいど〜、おおきに。Thank you, Osaka!」を繰り返すポール。 ちゃめっけたっぷりの60歳です。

このライブでは、ビートルズのアルバムに収録されながらもライブでは初披露という作品を含め、 ビートルズの曲が22曲、演奏されました。その中で、印象に残ったものをいくつか紹介。

「アメリカで黒人女性の差別問題を見て作った曲。(英語で紹介)」→ 「ブラックバード」、
「これはジョージのための歌。(日本語)」→「サムシング」、 「これはジョンに。(日本語)」→(曲名は失念)。

ポールがビートルズ時代のことを、仲間を、今でもとても大切にしているのだと感じることができました。 中でも、昨年の11月29日に58歳の若さでなくなったジョージのために、 彼の大好きだったウクレレを弾きつつ歌ってくれたのが印象的です。
他にも98年に亡くなった妻、リンダに向けての曲や、新しいポールの妻、ヘザーへの曲を歌ってくれたのも 強く心に残っています。ポールが両方の妻を、二人共を大切に思っているのだと分かってほっとし、そして嬉しかったのです。 へザーは途中、ステージに登場しました。ポールが得意になって、「私の奥さん、ヘザー!(日本語)」と紹介。

アンコールを含め、37曲をも歌ってくれたポール。今年のツアーの最終日とのことで、この公演は特に盛り上がったようです。 「サージェント・ペパーズ・ロンリー ・ハーツ・クラブ・バンド(リプリーズ)/ジ・エンド」で最後にふさわしいしめかたをしてくれました。

席は三塁側の前から2列目と、非常に遠い席だったけれども、とても満足でした。大阪に来てくれて、一生懸命に歌ってくれたポールたちに感謝。 週に一度のサークル活動に参加しなかったのに責めなかった仲間や先輩に感謝。そして、東京ドームの公演を見たという友達2人にも感謝。 なにより、行かせてくれた両親に多謝。



★ 皇學館大学 学園祭 「FANTASTIC LIVE 2002」

2002.11.3(Sun)、at 皇學館大学 出演:電撃ネットワーク・スカイメイツ・モンゴル800

自分は、夏休みにモンパチにずいぶんとのめりこんでしまい、このライブの存在を知ってぜひ行きたいと思っていたのでした。 しかし、皇學館大学は三重県。私は2日と4日に9:00〜17:00まで京都で用事。
チケットも普通には手に入れられずじまいでした。ところが、11月1日、ふとした偶然でチケットを現地で買えることになったのです。 即断即決即行動。2日は京都での用事を済ませてから、京阪と近鉄で三重県へ。
……前フリが長くてすみません。

お昼に全国大学駅伝を見てから、皇學館大学へ。すごい人の数。あまり前に行く気もなかったので、中列中行のあたりに立ちました。 見事なまでに見えません。しかし、電撃は明らかに見ないほうがよさそうだったので、私はその場所でよかったと思います。
スカイメイツの歌は知りませんでしたが、途中のMCは少なくとも楽しめました。 沖縄に4年在住した人間としては、沖縄訛りがあまりに懐かしくて。どうやら、9人のメンバーのうち、ひとりがインフルエンザだったようです。 「ナインメイツのときに絶対見にきてください!」と言っていました。

さて、ライブが始まってから2時間の後、最後の一組。待ちに待ったモンゴル800の登場です。
まずはアルバム『Message』より「Song for you」。それからも「Message」の中の曲が続きます。 「あなたに」と「小さな恋のうた」はさすがにカラオケ人気曲とあって、多くの人が歌っていました。

MCはスカイメイツに続いて沖縄訛り。MCの中では、「矛盾の上に咲く花」と「琉球愛歌」の前の言葉がずっしりと心に響きました。 「大好きな沖縄のことを想って書いた歌」――。その言葉をかみしめて、一緒に歌いました。
他のMCも、観客を気遣うものが多くて、嬉しく思ったものです。 「昨日、空港についたんだけど、こっちは寒いね。沖縄だと一番寒くてもこんなに寒くはならないよ。風邪引かないように気をつけてね。」 「もし、ライブで倒れる人がいたら、周りの人が助けてあげてね。」(沖縄訛りは語尾が「〜ね、〜さ、〜よ」になりやすい。)

曲とMCとを現実に聞いて感激しているうちに、9曲目、エンディングは『GO ON AS YOU ARE』より「DON'T WORRY BE HAPPY」。 これで終わりかと思いきや、アンコールでさらに2曲披露してくれました。「夢叶う」と「PARTY」。 私はPARTYの歌詞を覚えていなかったので歌えませんでした。
でも、11曲中9曲はほぼ覚えていて一緒に歌えましたよ。ともかく始終、観客への優しい気持ちが伝わってきて、とってもよいライブなのでした。

余談:ライブ終了後は興奮のあまり、ライブ会場から5分走って実家に到着。実家、皇學館大学から徒歩10分なのです。 それからしばらく私の口調は沖縄訛りに。そして翌朝、6時5分の電車(特急)に乗って、最終的に8時40分に大学最寄駅に到着。……大学に通えそう。


「なお、有料ライブに行ったのは今月が初めてです。ひと月に2度も行くことになろうとは。」

(如月十八番さん 本人談)

たっぷりとしたライブレポート、本当にありがとうございました。如月十八番さんに感謝。(管理人より)