◆ 東京エスムジカ Live Report ◆


★ 同志社大学・外国文化週間「映像で見る外国文化」東京エスムジカライブ

2005.6.13(Mon)、at 同志社大学寒梅館ハーディーホール

このライブは、同志社大学の「外国文化週間」という行事の一環として行われたライブで、無料(整理券制)だった。

● 曲順リスト。

  1. 月影のワヤン
  2. Vida
  3. 希望の帆を掲げ
  4. ケモノ
  5. 陽炎(Japanese/Korean Mix)
  6. largo
  7. Standing On the Ground
  8. 月凪(Japanese/Korean Mix)
  9. 月夜のユカラ(Japanese/English Mix)
  10. ハッピー・エンド・レターズ

    <Encore>
  11. 風の行方
  12. ポレポレ

整理券配布開始が14時だったので、授業をさぼって整理券をもらいに行った。整理券をもらった後、大学へ行き、研究室のミーティングに出席してから、再び会場に戻った。
17時開場、17時半開演予定のこのライブ。予定時間より10分ほど遅れて、大学の教員(?)が登場して「外国文化週間」と東京エスムジカの説明をしたあと、ライブスタート。

僕がこのハーディーホールでライブを見るのは、去年のEVEのときのnobodyknows+のとき以来2度目。1500〜1600人ほど入りそうなこのホールだが、今日入ってたのは、半分弱だろうか。開場時にも十分整理券は残っていた。
ただ、昼間に整理券をもらいに行っただけあって、席は非常によかった。ステージと若干距離はあるものの、2列目真ん中少し左手・瑛愛(Vo)のちょうど前。

これくらいの距離感で見るのはエスムジカを最初に見た、去年2月のライブ(客の半数くらいが関係者だった)以来だろうか。
そして、今日のライブは、そのときにも負けない「衝撃」を与えてくれた。なんか、メンバーに「気合」がこもっているように見えた。いい音していた。

僕がエスムジカのライブを見るのは、なんやかんやでもう6回目。京都でライブをするのは今回が初めてだが、近畿では5回め。僕も「近畿ライブ見物記録」は継続中である。そんな僕でも、「単品ライブ」を見るのは初めて。今まではいずれもイベントライブだったから。去年の11月の東京での初ワンマンライブは泣く泣く見送ったし…。

ライブは、アルバム「World Scratch」1曲めの「月影のワヤン」からスタート。今までこの曲で始まるライブが多かったので予想通り。続いて、アルバムの中から「Vida」。
3曲めは、3rd Singleのカップリングの「希望の帆を掲げ」。パナソニックオキシライド乾電池のラジオCM曲だったこの曲。提供にパナソニックがついていた去年の「MINAMI WHEEL」以来、ライブで聞くのは2度めだった。

「ケモノ」をやったあと、MCが入る。「外国文化週間」ということで、外国の音や楽器、言葉を取り入れた音楽を奏でる東京エスムジカにスポットライトが当たったのだが、「去年の5月に日本、台湾、韓国で同時デビューし、その他の国でも歌うことができた」とか言っていた。そういうわけで、次の曲は、日本語/韓国語Mixの「陽炎」。
インディーズアルバム「月凪」(デビューシングルとは違う)に入っているこの1曲だが、この「陽炎」こそ、僕が東京エスムジカと出会った曲で、久々に聞けて非常に嬉しかった。

「largo」の後はアルバムの中の全英語詞の「Standing On the Ground」。そしてメジャーデビュー曲の「月凪」。こちらも日本語/韓国語Mixで歌っていた。続いて、2nd Single「月夜のユカラ」へ移るはずだったが、ここでトラブル。バンド(key、gt、b、ds/per)で出せる音以外は、サンプリング源としてPCから出力しているのだが、「月夜のユカラ」の音を出そうとして、次の曲を出してしまうこと2度。若干緊張感が漂っていた(?)会場に、笑いがこぼれた。3度目の正直で「月夜のユカラ」の日英Mixで歌ったところで、再びMCが入る。

「次で最後となります」と言って、それまでずっと座って聞いてたお客を、「最後くらい立って楽しんだ方がいいと思う人ー?」(平得美帆(Vo))とメンバーに聞いてみたり、「日本人の方はシャイな人が多いから…」(瑛愛)とか言って、半ば強引に(?)立たせてた。そんなオールスタンディングの状態で、「この曲ではいろんな国の名前が出てきて、いろんな国の人の生活が見えるようなそんな歌です」と紹介して、3rd Single「ハッピー・エンド・レターズ」で本編を締めくくった。

初め、アンコールがあるのかどうかよくわからなかったが、本編が終了し、メンバーが引っ込んだあとすぐにアンコールを求める拍手がどこからともなくわいてきた。そんな拍手に後押しされ、再びメンバーが登場。アンコールの曲に入る前に裏話が入る。

エスムジカのメンバーがモンゴルに行ったとき、皆が馬に乗っていることに驚いたらしい。そこで平得も生まれて初めて馬に乗ることになったらしいが、そのとき指導していたのが、瑛愛もうらやむほどの「イイ男」やったそうで(瑛愛には、普通のおっちゃんだったとか)、平得はその「イイ男」と遠くまで行ってて、乗ってる最中に「このまま連れ去られてもいいかも」とか思っていたらしい…。さらには「モンゴルに住みたい」とも言ったと、瑛愛が暴露していた。

その頃、早川大地(key)がどこに行ってたかは、会場内だけのナイショになった。「ロマンス云々…」らしいが。
そんな暴露話もありつつ、6月22日発売の新曲「風の行方」を歌った。

今回の京都は日帰りだそうで、せめて外に出たいということで出かけたコンビニで、福岡から来たというファンに声をかけられたらしい。この話について言葉を求められた平得は、しばらく迷ったあと「ファンですね」と言って、会場の笑いを誘ってた。
瑛愛が「最初に言った…」とわけを伝えたが、平得はそれがよほど恥ずかしかったのか、瑛愛の後ろに隠れるそぶりも見せていた。

そして、インディーズアルバムの最後に収録されていた「ポレポレ」で楽しくライブを締めくくった。アンコール2曲含めて12曲、1時間ちょっと。まぁ、こんなもんだろう。曲数・時間はだいたい予想通りだった。
途中にも書いたが、メンバーに「気合」が入ってたように思えたし、その「気合」を受け止めることができて、非常に楽しいライブだった。過去6回の中でもかなり上位に食い込むほどの大満足なライブだった。

11曲と、イベントライブでは味わえないボリューム感で、「陽炎」などのインディーズのときの曲もやってくれてホンマに嬉しかった。 次のライブが改めて楽しみである。今度はいつだろうか…?