その後しばらく修理を試みていたが直らなかったので、あきらめていた無線機です。今回なんとか 直せたので経緯をまとめてみることにした。
・３年前（故障した当時）
先ず、症状をチェックした。送信できるかのどうかＰＴＴを押したりTUNEボタンを押してみたが パワーがほとんど出ない。しかも、ＰＴＴ押しても点灯するはずのないTUNEランプが点灯する状態。
ダイオードかトランジスタが壊れたと判断。TUNE基板のトランジスタ不良を発見。代替品と交換 した。TUNEランプは正常な動作になった。しかし依然としてパワーは出ない。
しばらく悩んだ あげくあきらめた。。。(^_^;)
寝かせて熟成することにする。(^。^)
・２年前
なんとなく電源入れてみた。やっぱりパワー出ない。（当たり前）ちょっと回路を追ってみるが 分からず。更に寝かせることにする。
・１年前
またまた、思い立って電源入れた。やっぱりパワー出ない。。。。（だから〜って言ってね）
やっぱりまたまた寝かせることにした。
・今年（2004年11月）
なぜか、突然やる気が出てきた。
こういう時は大抵うまくいく！！（はず）
@終段の球、もしくはドライブ段の真空管をコントロールしている高圧の制御が不良と考えて まずはチェック。→問題なし
Aじゃあ、っていうことでドライブ出力をチェック。→全然出てない。
Bドライブ入力を確認。→振幅が小さい。
ということは、ドライブ段の前で既におかしいってこと。以前も確認したが、その時は正常な振幅か どうかが分からなかった。
Cということで、前段のＲＦ基板を交換してみた。（たまたま以前オークションで入手していたもの） 以前も交換してみたがうまくいかなかった記憶が。。今回ＲＦ基板をよく見比べてみると、同じに見え る基板の３つの同軸ケーブルを入力するコネクタ位置が異なっていることが分かったんです。(^_^;)
なんと、一見同じに見える基板が、本体の出荷時期によって入力する位置が異なるんです。更に、 色分けされている同軸の接続先も本体の出荷時期によって異なっているということらしい。 これって、ひっかけ問題みたいな状態です。メーカーでの修理も手間取りそうです。
当時の無線機ではよくあったことらしいですが（FT-101もマイナーバージョンの多さでは有名ですね）、 再確認しました。 最近オーディオ用真空管アンプを製作しているので、動作条件や利得等を理解できるようになってい たのが良かった。
上側
裏側
アップ（ぴんぼけ）
・これまでの修理暦
@アルミ電解ショートによる電源系統の破壊。
ATUNEユニットのトランジスタ破壊から派生した送信不可。
・この無線機を入手した経緯
友人のお父さんが、昔仕事で(^_^;)？使っていて物置で眠っていた物を譲っていただきました。
（漁業関係で仲間どうしの連絡用に使っていた様です。。。）
しかし、こんな高価な無線機でなくても十分だったでしょうに。。。店側も金を持ってる素人に売るの ですから、最高級品って事で逆に売りやすかったんでしょうかね。(^_-)-☆
買ったときから物置行きまで、ボリュウム位しか動かしていなかったらしくしかも想像するにすぐ に使わなくなったと思われ、見た目は新品の様な状態でした。２７Ｍ改造がなされていたので、２７Ｍで 使っていたと想像できます。