平成27年11月15日

第6回の講師は 小山田 穂漿先生です


先生の参考花

 

      
水仙、ヤブコウジ、日蔭、水引 グロリオサ、晒し巻つる、ミリオンクラダス、ミニばら



先生の講評

 

自由表現のポイント

1.全体的なとらえ方

 1)どの花を主役にするのかを考える。

 2)花材と器とのバランスが重要。取り合わせる器の持つ意味が必要。
   器を活かしたいけ方を考えること。

 3)お花を変貌させることで見せ場をつくるが、その花のもつ花らしさを失う
   (生命力を失う)までに手を加えることはしない。

 4)同じ動きは繰り返さない。

 5)泣かせどころ(見せ場)は1点に絞りきる。
   器の形や花材のバネを活かして、反発力で留めるとよい。

 6)形容詞で作品が表現できるかどうかがポイント。 例えば「爽やかな・・・」「気持悪い・・・」など
   見る人の気持ちが動くような作品に仕上がるとよい。

 7)静止して見せるのではなく、動きを感じさせるとよい。

 8)水もまた花であること。いけばなである以上水を無くしては考えられない。


2.素材別


 晒し巻きつる: 線の動きを上手に見せる

 レザーファン: 面で見せると重たくなるので立体的に見せるとよい

 晒しほうき木: ほうき木に動きをつけて見せるとよい

 花(トルコ桔梗、グロリオサ、ガーベラなど): 色として見せるのか、形として見せるのかを考える


3.まとめ


  まずは素敵な作品をまねてみましょう。



1級A B


 1)自由表現にするのか、写景表現にするのかのどちらかをはっきりと決めていけること。

 2)自由表現でも写景表現でも根締まりのよい作品に仕上げること。

 3)誰が見ても素晴らしい作品を目指しましょう。



代表作品

 


初等科 本科 師範1 師範2
准教授 4級 3級 2級脇
2級 1級脇 1級B 1級A


資格 花材 いけ方 花器

初等科
スプレーばら1 玉しだ3 かすみ草 自 由

カップ&ソーサー





木原 利江 さんの作品

本 科

トルコ桔梗2 玉しだ3 かすみ草

自 由 カップ&ソーサー



山ア 智明 さんの作品

師範1
グロリオサ1 かすみ草 自 由

ワイングラス




金 純香 さんの作品

師範2
ヒペリカム1 トルコ桔梗(白)2 
玉しだ3 かすみ草
自 由

ワイングラス2個





高見 真美 さんの作品

准 教
ガーベラ2 アスパラガス・ミリオクラダス かすみ草 自 由

カップ&ソーサー





本坊 桃子 さんの作品

4 級
晒し山しだ3 かすみ草1 
グロリオサ1
自 由

ワインボトル





松島 奈津江 さんの作品

3 級
晒し柳巻きつる3 レザーファン1 トルコ桔梗(紫斑入り)1 自 由

ワイングラス2個




奥野 真美 さんの作品



2級脇
晒しほうき木 グロリオサ1 
かすみ草
自 由

まどか





貞国 光桜 さんの作品

2 級
水仙2 かすみ草1 自 由

直径20p程度の
雑器





村上 香葉 さんの作品

1級脇
晒し山しだ5 かすみ草1 ばら1 自 由

ワインボトル





中島 豊恵 さんの作品









































落合 豊佳 さんの作品



1級B
しゃが10 自 由

まどか





大川 利光 さんの作品









































中原 豊恵 さんの作品



1級A
枯れ薄7自 由

丸水盤





田中 科江 さんの作品




 

 

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