平成27年9月6日

第5回の講師は 松浦 良則先生です


先生の参考花

 

      
石化柳、トルコ桔梗、かすみ草、レザーファン 野いばら、木苺、りんどう



先生の講評と代表作品

 


初等科 本科 師範1 師範2
准教授 4級 3級 2級脇
2級 1級脇 1級B 1級A


資格 花材 いけ方 花器

初等科
クルクマ2 ばら2 たてるかたち
(基 本)

エンジェル


クルクマは立ち上がりの美しさを見せる。そのために例えば葉の位置を変えることでバランスをとるとよい。
客枝のばらは、主枝の1/3の力として見せること。



木原 利江 さんの作品

本 科

谷渡り3 ガーベラ3

かたむけるかたち
(応 用)
半 円

主枝である谷渡りに対する反対側に振る葉は、主枝の1/3までが許容範囲なので注意する。
谷渡りの葉縁の表情と、ガーベラの花の振りを上手に見せることがポイント。



山ア 智明 さんの作品

師範1
レウカデンドロン3 ばら2 たてるかたち

半 円


レウカデンドロンは先端の表情を見せながら、葉を整理しすぎることなくいけること。
ばらは葉と葉が重ならないよう、花の表情をしっかりと捉えてバランスよくいける。

小田 あゆみ さんの作品

師範2
ひまわり3 トルコ桔梗2 玉しだ5 ならぶかたち
(正面性)

新様式花器


ならぶかたちは主・副と客との間の取り方が重要。主枝は中心に挿すのではなく、左右どちらかに寄せる。基調色のグリーンは足元まで意識していけること。



河上 美春 さんの作品

准 教
鉄砲百合2 ばら3 瓶 花

ひびき


鉄砲百合は花や葉の整理をしながら、立ち姿の美しさを見せること。
ばらの花の大きさや表情を捉えながらきっちりと決める。



河本 尚枝 さんの作品

4 級
谷渡り8 ばら3 色彩盛花様式本位

丸水盤


谷渡り(7)(8)は主枝の1/2以下なので、細い葉を短めに挿すことで新芽を表現する。
株全体を前傾して見せるには、副を後ろに傾斜し過ぎないように注意する。



山本 豊佳 さんの作品

3 級
石化柳 ばら3 瓶 花

基本花器


石化柳の枝の動きをしっかりと見極めることが重要。直立型と傾斜型での客枝の角度をきちんと捉えること。ばらの表情を捉え、葉の量も意識してすっきりといける。

畠 淳子 さんの作品



































迫田 宏旦 さんの作品



2級脇
ひまわり5 トルコ桔梗2 
スプレーカーネーション2 
レザーファン3
ならぶかたち
(多面性)

花意匠
新様式花器


ならぶかたちの多面性の役枝の長さは任意なので、それぞれの花の落ちつきのよい長さを見極めることが重要。主・副・客の役枝が他の花に溶け込まないように注意する。



竹平 文江 さんの作品

2 級
グラジオラス2 アンスリウム2 
スプレーばら2 レザーファン2
花 奏

まどか


交差美を見せるポイントは、左右横に振る動きではなく、後ろに向けての動きをしっかりとつけることがポイント。副枝の実寸法は主枝と同寸位でもよい。



岡 宏泉 さんの作品

1級脇
菊三種いけ(黄5 赤3 白3) 色彩盛花様式本位

丸水盤


主・副の距離間よりも副・客の距離感の方が長くなる。花の大きさや表情や葉の量を見ながら、全体のバランスを見ながらいけること。



曽我部 豊純 さんの作品

1級B
鶏頭5 薄5 小菊2種(各2) 万作 琳派調

小判2ケ


鶏頭は縦ではなく横に捉えるとよい。
薄を穂波として見せる場合、穂の芯全体が曲線を描くように手を加えるとよい。間の魅力を意識するためには花や葉を入れ込み過ぎない。



 
沖野 豊美 さんの作品

1級A
野いばら 薄3 木苺 りんどう2 小菊2写景盛花自然本位

丸水盤


木苺・野いばらで器の外までも大きく捉えて骨格をとるが、主役ではないので、主役であるそそとした薄やりんどうが見せ場となる。



熊本 弥生 さんの作品




 

 

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