平成27年6月21日

第4回の講師は 井上 章 先生です


先生の参考花

 

      
笹百合、夏はぜ、鳴子百合、桔梗、なでしこ 紫陽花、姫雷電、鳴子百合、かすみ草



先生の講評と代表作品

 


初等科 本科 師範1 師範2
准教授 4級 3級 2級脇
2級 1級脇 1級B 1級A


資格 花材 いけ方 花器

初等科
旭葉蘭3 ひまわり2 かたむけるかたち
(基 本)

エンジェル


主枝の葉蘭は面を見せ過ぎず、ひまわり脇の葉蘭は面を見せる等バランスを取るとよい。
ひまわりは正面で見せるのではなく、少し左右に振りながら斜めに見せるとよい。



岡本 典子 さんの作品

本 科

オクロレウカ3 ダリア2

たてるかたち
(基 本)
半 円

オクロレウカは少ししごいて動きをつけ、基準寸法よりやや長めにして線の動きを見せる。客枝のダリアを決めたら、2本目のダリアは客の1/2位に短くするとよい。



山ア 智明 さんの作品

師範1
鳴子百合3 ダリア3 かすみ草 ひらくかたち
(正面性)

小 判


鳴子百合の線の動きをよく見ながら左右しっかりとひらく。ダリアは長短をつけてバランスよく挿す。かすみ草は左右に振り出す動きも意識して見せるとよい。

代表作品はありません

師範2
カラー3 ばら2 たてるかたち

ひびき


カラーは少し動きをつけてからしっかりと留める。3本のカラーは全体との間合いを取りながら挿す。ばらで客枝を決めたら、2本目のバラで全体の調子をとる。



河上 美春 さんの作品

准 教
そけい 夏菊3 観水型

丸水盤


そけいで主枝を決めるとき、枝は中心線を通って出るように決める。副枝は主枝と一直線上にならないように、また客枝よりも外に出ないように注意する。



代表作品はありません

4 級
夏椿 芍薬3 直立型

丸水盤


夏椿は全体を見ながら枝の整理をし、茂みの部分や枝の線を上手に見せる。芍薬は3本長短つけながら、必ず葉も添えて挿すこと。



濱田 珠希 さんの作品

3 級
アレカやし2 グロリオサ1 花 舞

丸水盤


アレカヤシは葉の整理をし、茎をしごいて動きをつけて挿す。
グロリオサの花は左右広がるのではなく、前後になるように見せるとよい。
全体が前傾し過ぎないように注意すること。

植田 香千 さんの作品

2級脇
夏はぜ 桔梗3 鳴子百合3 観水型

丸水盤


主枝の前後に枝を添えるということが大事。夏はぜは傾けて美しい枝を選び、茂みの部分や幹の部分を上手に見せる。桔梗はしっかりと水揚げをしてから、花の表情を見て挿す。



代表作品はありません

2 級
紫陽花3 なでしこ3 楓 琳派調

小判2ケ


紫陽花はあまり高くし過ぎず、固まりとして寄せたり離したりとバランスを取る。なでしこは群れ咲くといえども多く入れすぎないように、紫陽花の色と合わせながら決める。



森木 豊紫 さんの作品

1級脇
紫陽花3 縞太蘭2 なでしこ3 
鳴子百合5
花 奏

まどか


花留めは直立型に基いて置くこと。主・副・客は横に振るのではなく、後ろを意識してしっかりと交差させること。配材は役枝から離さず締めて挿すとよい。



石井 豊栄 さんの作品

1級B
姫雷電 姫百合3 鳴子百合3 瓶 花

まどか


姫雷電の枝をしっかり矯めて枝を作ることも大事。鳴子百合の姿をしっかり見極めて2本〜3本で決めておき、姫百合の蕾を整理して姿よく挿し添える。



 
鍛冶岡 由香 さんの作品

1級A
夏はぜ 山しだ 桔梗3(中景)  写景盛花
様式本位

丸水盤


夏はぜが株状に生えている全体の姿を捉える。山しだは高くて2段で見せるが、夏はぜの下は1段でよい。主脇の桔梗はあまり高くしない



熊本 弥生 さんの作品




 

 

研究会レポート目次へ

 

トップページへ