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「トカチェフの日」

2009.2.28  in SENDAI club junk box
(setlist) 1, MILK  2, the Hymn  3, yba  4, tutugu  5, the day after

【出演者】

AOGP、obs、白A、yumbo、SHIFT、空間実験こがねむし+狂人音階
doinel、LiLT(goche')、Ein、IKASAMA宗教、澁谷浩次とThree Copper Lines
暗黒動画博覧会、VJ GATOTSU、野寺亜季子、増子静 

  

 上記の通り、もの凄い際立った且つもの凄い数の様々なアーティストがメインとサテライトの二つのステージを使い,休み無く次々に出てくるイベント。しかもどのアーティストも濃厚。こってりのフルコース。脂身の満漢全席。出ている人ももちろん大変でしょうけど、観ている人も体力を使うイベントでした。

 全ての出演者がとんがっている、カドケシのようなイベント。全てが極端。こんなに連続して出演して来るのに、全くキャラがかぶってこないと言う。最極を目指す人達のお祭。異形の姿をした団体ばかりのオルタナティブの祭典「トカチェフの日」。音楽に限らず、演劇、映像、パフォーマンスといつもと違ったライブハウスの姿が見えるのも本イベントならではであります。

 そんなイベントの終盤にobs登場。この日はワンマンライブでも活躍したVJ gatotsuの映像をバックに、のっけから怒涛のセットリスト。上の画像でも分かると思いますが、音だけで無く映像にもよる、多角からの視覚・聴覚のobsワールド全開!完全にノックアウトです。映像の中で踊るミワちゃんが美しかった!

 更に今回は、息も付かせない選曲の後に突然披露された新曲、「the day after」が高評価。

 これは前回のワンマンライブで、ドラムとボーカルだけのバージョンで初披露されたものなのですが、今回はバンド・バージョンで。変拍子の上、一つのコード、一つのリフ(旋律)しか存在しない曲。それを演奏したのは何と15分!

 延々と繰り返されるフレーズが、徐々に意味を持ち始め、同じ旋律なのに、どんどんテンションが上がって行く。ステージの異様な緊張感が客席を含め会場全体に広がっていくと言う、奇跡のような15分を見せ付けられました。しかも後から聞いてみたら、この曲ボーカルが無しだったって。気づかなかった。それほどの緊張感。

 この日、オオツキさんが最後のステージ。最後までその職人然とした佇まいを変えずに、いつものように、もの凄いパフォーマンスを残して行きました。本当にありがとう。