俳句(名句)を初歩から楽しむ
●新年明けましておめでとうございます。初日の出は拝めましたか。さて、俳句には「季語」が欠かせません。江戸時代の歳時記「はなひぐさ」には約600の季語が収められています。現代の「大歳時記」には、1万5000もの季語が収録されています。昔あった「藪入り」などが削除され、新たに「花粉症」などが加えられました。●元日や枯野のごとく街ねむり (加藤楸邨)    出し遅れた年賀状をこわきにかかえ、歩道を小走りにポストへ急ぎました。平成19年の初日の出は、新大阪では生駒の山から登りました。淀川の本流からやや離れた岸辺の水面も、新年ということもあって清々しく感じられました。 ●はつ茜水まっさきに応えけり (河合照子) この句には天地呼応の阿吽の呼吸が感じられ、素晴らしい句になりました。●いもうとに揚がりし凧の糸持たす 甲斐遊糸 小さな妹に自分の凧の紐を持たせてやる兄。やさしい兄とそれに従うのが嬉しい妹。見ている方も顔のほころぶ情景である。

◎季節の移ろいは待ってくれません。 ◎鮎を釣る父を見ている男の子 (多岐の美枝子)◎水うつや路地つきあたる所まで 宮本幸子 ◎校長が水うっている参観日。 中川たけし■大和三山のひとつ 「香具山」
■下の画像は「畝傍山」

●好きな句 香具山は畝傍を愛(お)しと添ひ
霞み 松本たかし