♪MICHIKO♪


出かけるまでに


何年か前、わたしが初めて韓国へ行ったとき、何がなんだかわからず、一緒に行った人たちにはぐれまいと、一生懸命人の背中を見て歩きました。 2回目のときは、確か女性限定で(勝手にそうしたんですが)我が家は娘とわたしが代表でした。
子どもと一緒ということで、時折行動ままならず、すこーしばかり忍と耐という字を飲み込んだ覚えが…子どもと一緒でそのときはそれなりにメチャ楽しかったのですよ、これホントのことね。
そして今回の旅行。今までとはちょっと違ってばっちし目的の旅です。 あ〜ぁ貴方の住む街を見てみたい、そして貴方と同じ空気を吸ってみたい、遠く日本の地で貴方のことを思っているだけでは、わたしの心はもうどうにもならなくなってしまったの。貴方のいるはず(まさかよその国なんかに出かけてないわよね)の韓国の地にわたしも立ってみたいと思ったのでした。 もう何もわたしを止められるものはありません。そして、そう、イクオの早とちりの勘違いが、わたしを後押ししてくれたのです。(それは何かと言うと、まだ行くともなんとも考えてない時に、どうせもう申し込んであるんでしょう!と。エッ、わたし行ってもいいの?)ありがとう、心からお礼を言いました。そしてすぐに申し込んだわけです。 行くと決まれば、あなたのたぶん家があるであろうソウルに宿を取る。値段を落とせばいくらお正月松の内でも安くは行ける。でもそれはわたしの心が許さないの!知らない土地なればこそ,ちょっとはこころにゆとりを持ってないと…彼とどこかでばったり会うかもしれないし…もし送って差し上げましょうと言われて、ここですと言えないようなホテルだったらまずいし!いろんな場合設定を考慮しなければならなくて、意外と頭を使うわ。 待っててミニョーン 今すぐ行くから! さて仕度仕度


洋服


たった3日だけどやっぱりおしゃれしたいじゃない!女ですもの。でもあれもこれもたくさん持っていくのもスマートじゃないし、コンパクトにしてちょっと工夫を見せたいところね。楽なのが一番なんだけどいつもと一緒じゃ、ちとつまんないし… あれこれずっと考えていたけど、年末年始をはさみ家の中はそれどころじゃない。 やれやれやっとホッとできた前日、そうです、ついにわたしは前から気になっていたお店のバーゲンに出かけました。何かあったかいセーターはないかと、店員さんの薦める福袋を断って、たった一枚のすぇたーを買い求めたのです。 家に帰り、持っている自分のアイテムととっかえひっかえ組み合わせて、ようやく2組をチョイスしたのです。何が楽しいって、旅の前のこういうの楽しいのよねー これでほぼ旅行のエナジー半分は使い切ってしまったかも?


いよいよ飛び立ちのとき


今回はビデオとカメラを慎重にセットし(最近まったく使うことがなかったからなー)意外と軽くおさまったコロコロのスーツケースと首から下げるいつもの黒いバッグ、そしてカメラを収めた手提げ、いざ出発!今から行くから待っててミニョ―ン! 英君が朝早くからわたしたちを送ってくれたのです。ありがとう。ほんとにいい人です。 楽しむ心をわかってくれる人なんです。気分よく送り出してくれました。


名古屋空港


久しぶりね、いや夏もここだったか?(今のわたしにはもう遠い昔の話ね…) 国際線ロビー* その響きだけでとってもハイな気持ちになってしまうの。何処へ行っていいやらまごまごしそうなのを落ち着け落ち着けのりたまについていこう!普通なようで、実は頭の中はピーンと張り詰めている自分。何も悪いことしてないのになぜかものすごく緊張する出国審査、ここを通ればやれやれ。もうここは日本でありながら日本でない。 向こうへ着いたら、免税店へご案内とあって、さすがのりたま、昼のことを考えて、天むすとおいなりさんを買い求める。このようにてきぱきと先の予定を立てての行動にこれからの3日間も楽しくなりそうな予感!


ではいよいよ機上の人に


このことばなんとも素敵でしびれてしまう。涙で見送ってくれる人はないけれど、とても切ない気持ちになるのはわたしだけだろうか? 早々とシートベルトをし、さぁいつでもどうぞ! 入り口で中スポをもらいながらも置いたまま,座席のポケットにあるコリアンエアーのパンフをめくる。めくるめく世界、何を探すかと言えば、そう、ミニョンさん。(ぺ.ヨンジュンさん)の広告は載ってないかとページをめくるめくる。そして韓国ドラマや映画の記事の隅から隅へ目を走らせる。隣を見ればのりたまも同じようなことをしていた。 機はぐんぐん上昇し、やっとのことで水平飛行となった。とても長く感じられた。窓際に座らせてもらったものの、視界に入るのはちょうど翼の後。そんなゆらゆらゆれて大丈夫?疲れてるんじゃない?じっと見入ってしまう……忘れよう…  そんな頃、軽食が配られ始め、忙しくなる。食べられないと思いきや完食。結局、新聞には目を通すまもなくインチョン空港へ "もし飛行機が落ちてしまうならどうぞ帰りの便にしてください,神様。" 神様ありがとう、わたしの願いを聞いてくれて…着いたー


いっぱい いっぱい


荷物を受け取り、出てみると、そこにはたくさんの旅行社のそれぞれツアー名を書いたカードを持った韓国人ガイドさんたちが大勢出迎えてくれていた。その中からやっと自分たちのガイドさんを探し出し、ワゴン車でソウルに向け出発進行!車は空港を出て 一路東へ,しばらく行くと漢川が左手に見えてくる。もうすぐだ! 来たわよミニョン!


えっ、えぇ今なんておっしゃいました?


車の中ではガイドさんがいろいろと韓国のことを教えてくれます。説明も簡潔で解かり易く、なかなかいい人ね。年のころなら20代後半もしくは三十路を少し過ぎたころかしら?皆さん、今度はわたしに何か聞きたいことはありませんか?待ってました。わたし早くヨン様のこと聞きたくて仕方がなかったの。日本ではとても騒がれていますが、ここ韓国ではヨン様の存在はどのようなものなのでしょうか?彼女曰く、韓国ではCM出演料がタレントさんの格付けを示すようで…ぺ.ヨンジュンさんはこちらでもとても人気でCM出演料もハイクラスです。そうですか、そうですか、やっぱりね。それを聞き、とても安心しうれしく思ったのでした。が、次に… そういえばちょうど2,3週間前くらいかしら、彼はHPで好きな人ができましたと自ら告白し、マスコミなんかが騒いでました。えっえーーーーーーーーーーーショック!! 頭の中が真っ白になり、倒れそうになったのです。わたしは言葉を失い、茫然となりました。しばらく景色だけを眺め……やっと自分の気持ちをどうにか立て直し…… チョー悲しい!わたしの心はいつしか二人だけの世界を作ってしまっていたのです。わたしだけを見てくれるはずの貴方、????  頭の中が混乱し、まるでチュンサンと叫んだユジンがしばらくしてミニョンさん?と聞き返すあのシーンと同じように。 ヨン様、あれっヨン様?ヨンさまーー なにはともあれ、ソウルに着いてしまったのよ。


ホテルLOTTE あんたは偉い!


ホテルに到着し、フロントでキーをもらい荷物を転がしながら6階へ。エレベーターホールのすぐ前の部屋で、入るなり、ちっちゃーせっまーという印象。カーテンを開けるといきなり目に飛び込んできたのはゴルフ練習場のネット。6階でありながら周りは高層ビルばかりでとても低く感じらました。朝からずっと動きっぱなしの体をベッドにどばっと倒そうかと思ったそのとき、のりたまが言ったのです。"わたしにはロッテ免税店のVIPカードがあるわ、ちょっとフロントで交渉してくるわ!"と"えっ、なに?"その勇気りんりん満ち溢れたその態度は?(今までのりたまのこういう強固な姿をわたしは見たことがなかった)"わたしもついて行こうか?""大丈夫、わたし一人で行ってくるから、待ってて!"と言葉を残し、降りていったのです。すっごーい、しばらく椅子にそっと腰をおろし、外の景色をながめていると、"ピンポーン"、扉を開けるとそこには新しい鍵を高々と振るのりたまが立っていたのです。今度の部屋はなんと25階、部屋のつくりは同じでも大きさがだいぶゆったりとしていて、眺めは最高!これぞロッテというお部屋でした。あんたは偉い!どうやって交渉したかはわかりませんが、心より尊敬申し上げます。


ナンタ劇場


ソウルに行ったらナンタを見なくちゃ!と言ってるよ。まあこの際何でも見てみるか!近ちゃんに予約して取ってもらったS席 50000ウォンなり。ほぼ満席で約1時間半の公演。かなりのボリュームの音にもいつの間にか乗せられてとってもおもしろかった。 次ぎ来たときはフルモンティだな! ショーが終わり、さぁなんかおいしいもの食べよ。まずはホテルのほうへ帰らねば、ここでものりたまの意外な一面をわたしは見ることに。小さな紙にナンタまでの行き順が丁寧に書いてあって、いつもにないマジを…やってくれるじゃん。そしてその逆をたどって、大通りまででてくるとそこにはヨン様が待っててくれたの。コーヒーを飲みながらわたしたちのこと見守っててくれたのね。       "ありがとう、ヨン。"


ごはんだって韓流


ではお腹もすいたことだし、観光本にもよく載り、実際韓国人たちもよく利用するというオモニプチという料理屋さんへ、ナンタからはプラザ、ロッテホテルを通り過ぎて明洞へ、のりたまは土地勘もあり、すいすいと目的地へ向かう。店の中に入ると本に出ている写真のおばさんが案内してくれた。海鮮なべを頼む。隣は韓国人の親子連れ。期待をよそに実際出てきたものは、海鮮の割にはあまりだしの味のしないもの。まるで闇なべを突付くがごとく、得体の知れないものもあったが、これもいい思い出! さあさあ明日はミニョンさんに会えるのよ!早く寝てお肌を休めなきゃ!


真っ赤なバスでGO!


早朝7時半、ロビーでさっぱりしょうゆ顔のソウルナビの鴻さんに対面。"よろしくお願いします。"その日の参加者は合わせて12名。わたしたちの他にプラザの1925に泊まるというハットをかぶった女性3人組、そしてどうしてチュンサンなの?と聞きたくなるような変わった夫婦?、子どもを含む妙に暗い3人家族、怪しげなホテルからでてきたカップル。それぞれの思いを乗せてバスは春川へ


ナミソム到着


冬ソナの監督ユン.ソクホさんもここでデートしたというナミ島 歩いていくと雪だるまを作ったあのベンチがいたるところにあり、いったいどれなのよ?まっ、いいか! 左奥には永久保存の大きな雪だるまも見える。いいわーここを貴方も歩いたのよね。 放し飼いのダチョウに気を取られながらも、メタセコイヤの並木道を歩き、どこかから貴方がコートをかけてくれるんじゃないかと待ってるわ、ミニョ―ン


なぜかダチョウ


あの曲はどうやらここから聞こえてたのね。雑誌でよく見かけた恋歌の家。感激だなー 早速、中へ入ってみましょう。確か何も注文しなくても見るだけでもよしとどこかの本に書いてあったっけ。扉を開けるとそこはもう冬ソナの世界!


嬉しく思うぞよ


 中にはいっぱい写真があってどこを見てもミニョンミニョンミニョンミニョンミニョンミニョンミニョン、たまにサンヒョク、またミニョンミニョンミニョン…幸せだわ


わたしが触っているのが ヨン様のサイン


 あったー サイン "ねぇヨン様って字が上手ね""そんなもんハングルだでわっからせん"とのりたま


さてさておなかすいたなー


春川名物タッカルビ、鶏肉にキャベツ、サツマイモ、玉ねぎ他にも野菜いっぱい入れて、あとトッポッキのオモチ、味付けはピリカラでなかなかいけますねー。最後にそこへご飯とレタスなんか入れてよく炒め、タッカルビチャーハン、おこげがまたおいしくイケマシタ。水キムチも初体験! 春川明洞ではユジンとチュンサンの待ち合わせのツリーも見たし、時期も過ぎて ちょっと浮いてた団体だったかもしれないけど…はい、記念撮影 "キムチー" 次に中島(チュンド)へ渡り、そこでは二人乗り自転車に乗り、たぶんポラリスを 投げたであろう?場所も見る。いくつも轍がある道をかなりのスピードでこぎ 恐怖の体験だった。帰りにはマルシアンの建物もバスからちらりと眺めることができ ガイドの鴻さんありがとう! そして一緒にツアーに参加した冬ソナファンのみなさん、昼ご飯のときは楽しかったですね。もっといろいろ語りあえたらと(特に川崎から参加の奥さんのお話が聞きたかった)思いましたが、自分の気持ちが通じる同志がいる事がわかっただけでも嬉しく思いました。なにをするにもタイミングって大事だと思いますが、今回はばっちしそれを外さなかったわたしたちの勝ちでしょう。オ、ホッホッホッホー


のりたまの調子が突然に???


ツアーから帰り、普通ならここで今日は終わりとなるところ、今回の私たちはかなり精力的になっていた。夕飯を取りながら、明洞をぶらぶらする。そして予約してあったハンジュンマクへ。夕食はこの時期打ってつけのサムゲタン!店の張り紙に、ハングル語で"うちのは130度以上で熱してあるから大丈夫!"のようなことが書いてあるように推察する。想像したより薬膳臭がなく、おいしく食べられた。それにしても丸々1匹は量が多い。自分のお腹にサムゲタンをいっぱい詰め込んでエステへ…オェオェ 混んでいたので待つ時間が少々あり、程よい腹ごなしかになるか?ねぇ!と、隣ののりたまを見ると、ちょー優れない様子。頭がガンガンしているらしい。サムに当たったもよう。だいじょうぶ?心配だなー 豪華上半身、ひざ下足のマッサージ付きだからこれで血の巡りがよくなって頭痛もすっきり治るといいんだけどなぁ… それにしても偉いよ、のりたまは。こんな体でもちゃんとやることはやってるから。わたしだったら、いっつの間にかリタイアだね。ホテルに戻ってきたらすでに12時を回っていた。おつかれさま。あしたは朝ご飯、ホテルのバイキングでゆっくり食べましょ!目覚ましも合わせないでゆっくり寝ましょ!おやすみ! "えっ早っ、もう寝たの?"


さて今日はなにしよか!


ゆっくり目覚め、お風呂に入って、荷物もまとめ、いざ朝ご飯! いっぱい取って優雅にいただきます。オ.イ.スィー 熱いコーヒーを飲みながら、のりたまがひと言 "ねぇあの人見て?"少し離れた柱のところでたぶん日本人と見られる男性が一人食事をしている。テーブルに並べられた皿の数は尋常ではない。食べ物をひとり黙々とフォークいっぱいに乗せて口に運んでいる。オぇー、見ているだけで…きっとあれもこれも取りすぎたんだろう…しかし口に運ぶ彼のリズムは衰えることなく一定、彼はもともとよく食べる人なのか!あんたは偉い! よく食べる人、わたしは好きです。朝からちょっときも悪いけどいいもの見せてもらいました。


ロッテデパートにレッツGO!


荷物をすべてフロントに預け、迎えの時間2時半までデパートめぐりに出発!初日ロッテ免税店から降りるエスカレーターで、のりたまが"ヨン様見ちゃったわー!"と得意げに言ったそれがどう〜〜しても見うしても見たくて、探すことに。このとき、人の記憶ほどあてにならないものはないと… どんなに探してもエス カレーターから見えるところにヨン様はいないの。で も紳士服マンスターのところで彼は待っててくれました。 "もう、ここにいたの、ヨン!""探しちゃったわよ!"


CDとDVD


CDショップを覗いてみたら、韓ドラマのオリジナルサウンドトラックがありました。 日本の値段の約半分、DVDなんか3分の1くらいかな。売り場のお兄さんがいい人で ずっと付き合ってくれておもしろかった。わたしはスキャンダルと夏の薫りと天国への階段のサウンドトラック、そして反則王(売り場のお兄さんがこれはいいと執拗に勧めるので)のDVDを円で買いました。さすがロッテ、その日のレートで計算してくれてお釣りをくれました。 今回一番のお土産です。


OHUI!


1Fをぶらぶらしていたとき、のりたまは"韓国の女の人って肌がとってもきれい" "化粧品のせいかな?"早速 韓国ブランドのOHUI(王妃?)化粧品を見つけ、のりたまはいろいろと買い求めたのです。帰りがけに化粧水とクリーム(おそらく)のサンプルをわたしもいただいてしまった。家に帰ってつけてみるとスーっと伸びて、それはまるで大人の世界!今まで肌が弱いと無香料のものばかりっだったわたしには、初めての大人の香り!ちょっぴりウレスィ


最後に!


最後に こんなに楽しい旅行になるとはだれが想像できたでしょう!帰る飛行機の中で、"また来よう"と素直に思いました。そのときはまたのりたまと一緒がいいな! 韓国バンザイ!  家へ帰ってから、壊れたCDラジカセを買い換え、朝から買ってきたCDを鳴らしつづけています。振り返ればそこでいつも貴方が微笑んでくれている "おはよう!"と心の中で声をかける。ご飯を食べるときも前に座っている子どもの頭のはるか上のあなたと目を合わせ、"いただきまっす!"今日もごはんがおいしいです。あなたは今日はなにを召し上がりましたか?たまには家にも食べに来てくださいよ。 "待ってるわ、ヨン!" 長々とお読みいただきありがとうございました。貴重なお時間お付き合いくださいましたこと心よりお礼申し上げます。           2004.1.23  Michiko