たら、れば、からのから。 byタザキ

 

 

11月5日の18時17分のメールで、サワハタさんより、コンさんがあまりいい状態ではないから、見舞いに行ける時に行ってやって・・・。という連絡をもらった。

 

自分は仕事の特別な事情により休日が無く、分かっている休日が11月7日と13日だった。

10月の大会でコンさんに会ったのが最後になったが、その時はまさか11月7日にこの世からいなくなってしまうなんて思ってもいなかった。

13日に見舞いに行け「たら」いいかな・・・なんて思っていた。

今思えば11月7日及びそれ以前に見舞いに行って「れば」と思っている。

 

だいぶ前に自衛隊の同期を不慮の事故で亡くし、その時に思ったことは「自分だっていつ死ぬか分からない「から」、その時その時を精一杯生きよう」そう思った。

 

気がつけば自分は、この高島平黒鱒倶楽部には、初大会の次の大会からお世話になっている。8年ももう経過しており、信じられないくらいだ。8つも歳をとり、色んな人と出会い、参加出来なくなってしまった方々は今どうしているかな???という別れも経験させてもらい、特に賞品や賞金も無く、手作りで改造したトロフィーと腕だけを賭けて戦うそのゆるゆる感が大好きだ。

この大好きなかけがえのない場所を与えてくれたのは紛れもないコンさんだった。

 

高島平黒鱒倶楽部に入部以前でもコンさんとは良く釣りに行っていた。

そして、バス釣りの「いろは」を教えてもらったのもコンさんだった。

コンさんからはバス釣りの色々なことを教わった。

ここで書いたら書き切れないくらい教わっただろう。

この時は先輩というより、上司と部下の関係であったので、師匠とも呼べる感じではなかったが、いつかの釣行記に僕が釣れたことに対し「流石おれの弟子、自分のことように嬉しかったよ」と書いてくれたことを昨日の事のように覚えている。

 

弟子と言われたからには、今度は師匠と肩を並べたい、若しくは越えたいと思うのが弟子の性ではないだろうか?と勝手に考えてみる。

自分はゆるゆる感の大会の中、何回師匠に勝てたのだろうか?律儀にも勝ち、負け、引き分けを数えてみた。

こんな星勘定を出来るのも、このHPがあり、大会ポイントを忙しい中整理して頂いているウエノさんのおかげだ。

この場を借りて感謝を申し上げます。

結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

10勝23敗5分

 

完膚無きまでに叩きのめされております。 (私 上野も計算してみました  13勝28敗5分  同様に完敗です)

2003年からコンさんと戦える機会が38回、10回しか勝てないのです。

師匠は偉大です。

そして星になってしまったから永遠に勝てないのです。

ずーーーーっと星勘定をしていきましたが、2011年の10月大会で自分が優勝し、正の字が10個になった時は少しだけ微笑みましたが、もう勝負は挑めないのです。

コンさんがいた「から」倶楽部での目標だった「から」ここまで頑張ったというのは少なからずあります。

こう思っていた方は他にもいるのではないのかな???と思います。

 

目標が無い「から」この倶楽部での活動を辞める・・・!?そうは思いません。

ゆるゆる感が大好きなので、大好きな場所を与えてもらったので、ああして「たら」良かった・・・とか、こうして「れば」良かった・・・と後悔するようなことを後でゴチャゴチャ言う前に、精一杯与えられた場所で頑張り、楽しみたいと考えてます。

その時その時の目標をしっかりと持って、バス釣りが大好きだ「から」またこの倶楽部でお世話になろうと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

「たら」、「れば」、はやっぱりダメなことで、今度は大事な人が入院したよ・・・と聞いた時点で直ぐにお見舞いに行こうと思います。

 

コンさんが亡くなった日、仕事の北海道と青森の方がバス釣りに挑戦したいと言っていたので、小貝川へ連れて行きました。

あまり期待はしていませんでしたが、全員釣れて、素晴らしいガイドが出来ました。

8年前にそんなこと出来たかな???

コンさんや色んな方のおかげだな・・・と思いながらまた次にいつどこに行こうかな???と考えています。

「たら」、「れば」は嫌なので、思い立ったらバス釣りへ・・・。

 

ビッグバスハンターのコンさんは、天国でもバス釣りを楽しんでいるかと思いますが、自分も身体の続く限りバス釣りを楽しんでいきたいと思います。

 

最後にコンさんのご冥福を祈り、現在の気持ちを締めくくります。