= タイムトンネル =

ロードノイズが足の裏を伝い
鼓膜の奥を心地よく振動させ
光の帯はまるで弾丸のように音を立て
側頭部をかすめる

ゆるくカーブした先はどんな世界
なんだろう・・・

かつて「タイムトンネル」というTVドラマが
モノトーンのなかでさまざまな色や
光を放ち、僕らの胸を躍らせた
その光景を思い出すたびに
ある独特な匂いや、味を感じることがある
夢でも気のせいでもなく、紛れのない現実

そんな不思議な空間を矢のように突き進み
ずーっと先に広がる光の世界を目指す。

あの「タイムトンネル」に憧れた幼い頃・・・。



高速道路にて

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