コンクリの狭間
大通りから一本路地に入ると、
なにやらにぎやかな声が聞こえてくる
声の先に歩みを進めると
コンクリの狭間に組み込まれたかのように
すっぽりと収まった家
それはちょうどお昼時の食べ物屋さん
いかにも取り残されたかのような建物だけど
きっと日々の商売を支えてきたのは
両端のビルディングかもしれないね
コンクリの狭間はこんな風に居座って
しっかりと根付いて
にぎやかな笑い声に包まれている
尾張町界隈(金沢)