= ごほうび =

お祭りは結構好きで
時間が許せば一日中でもぶらぶらしていたい

特に平日の日中のお祭りは、
何処となく華やかさの裏側が良く見えて
通りかかった家の奥から聞こえてくる
慌しいくものどかな生活の音(ね)が
なんとも「のどか」である

午後の踊りを終えた母子が
まだまだ残暑の残る石畳を家へと下りながら
帰ってからの、お菓子やテレビの話を
眉間のシワにたまる汗をふきふき
母親に話してる

ご褒美。
上手に踊れたね
一生懸命頑張ったね
母は小さい手をとって
やさしい笑みで子供に語り掛けている

陽がちょっとだけ長く伸びて、
お腹もちょっとだけ空いて来た頃・・・

 

富山・八尾にて

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