・V2 4771"Green Arrow"

 4771「Green Arrow」は現在、ヨークにあるイギリス国立鉄道博物館に静態保存されています。V2はナイジェル・グレズリー氏が設計した、車軸配置2−6−2の客貨用万能蒸気機関車です。1936年から1944年かけて、184輌が製造されました。本機は1936年6月にドンカスター工場で、当初は「637」として製造されましたが、すぐに「4771」に変更されました。1946年に「800」とナンバーが変わり、更に1949年の国有化後は「60800」に改番されました。主に東海岸本線で活躍しました。1962年8月に廃車となりましたが、保存が決定していたため、ドンカスター工場で修繕作業が開始され、1963年4月に、LNER当時の姿に復元されました。1971年に国立鉄道博物館所有となり、イベントで使用されるようになりました。1987年にボイラーの水漏れが発見されましたが、その後修繕作業が行われ、1998年8月に再び動態保存となり、2008年4月まで活躍しました。
 モデルはGraham Farish製がベースで、少々古い製品であるため、各部の形状を変更し、現在の姿を再現しました。

車軸配置は日本のC58と同じですが、ボイラーが太く(C62並み)、迫力が違います。

煙突は1本のみです。
日本で言う「架線注意」の標記を入れています。

古い製品で、スポーク動輪が抜けていないので、墨入れを行い、
ロッド類の作りは安っぽいですが、作り替える技術はなく、そのままにしています。
逆転棒は追加しています。

キャブ下部分に隙間があったので、それを目立たなくしてあります。

ドレイン管は、排障器まで延びています。
ここはハンダ付けしてあります。

安全弁は、三角に飛び出したキャブ上部にあります。

従台車、テンダー台車の赤いラインを再現しました。
テンダー前側の形状が異なりましたので、修正しています。

ちょっと傾いてしまっていますね(汗汗汗)

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