・P2 2007 "Prince of Wales"

 イギリスのP2 2007”Prince of Wales”は現在、ダーリントン機関車工場で製造中です。P2はナイジェル・グレズリー氏が設計した、車軸配置2−8−2の3気筒の旅客用テンダー式蒸気機関車です。1934年から1936年にかけて6輌が製造されました。2003〜2006の4輌は当初から、A-4と同じ流線型の前面で製造され、その方が明らかに優れていたため、2001と2002も同様に改造されました。P2はホイルベースが長いためカーブに弱く、のちにエドワード・トンプソン氏が、1943年から1944年にかけて、C型蒸機(A2/2)への改造が行われました。残念ながら1輌も保存されることがなく、終わってしまいました。2010年よりA1 60163”Tornade”を製造したA1 Steam Locomotive Trustが、7輌目のP2を新規に製造することになり、2007「Prince of Wales」と命名され、安全面に必要な装備を追加しています。
 モデルは足回りにカトーのC55を用いて4軸化し、キャブ、火室、従台車、テンダー本体はDapol製のA4用をパーツを購入し、その他は全て自作です。ディテールについてはHornby製のOOゲージを参考にしています。

美しいデザインの機関車です。ボイラーは真鍮板を用いています。

前端梁下にはエアホース等も取り付け

ワルシャート弁装置ではなく、ポペット弁装置となっているため、ロッド周りが独特です。

キャブの形状はA4と同じです。

非公式側には2基の発電機(?)がランボード上に取り付けられています。

ボイラー前後には「架線注意」の標識を取り付け。

速度検出器が第4動輪上に取り付けられています。

テンダー上部はA1 60163と同じ形状となっています。

テンダー後部の形状はP2と全く同じです。「架線注意」も取り付けました。

キャブ内も簡単ながら作りました。

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