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Cinema 2011年


悪人 Villain
  2010年作品。TVにて観。誰が悪人で、誰が裁かれるべきなのか、といったチープな視点では解けない、古典映画の筋立て。もう少し心理描写が欲しかったが、逮捕の後の回想シーンは秀逸。

エグザム Exam
  09年作品。DVDにて観。流行ったソリッドシチュエーションものだが、グロさはない。途中から謎解きに切迫感がなくなり飽きがくる。入社試験だから仕方ないのだが、カタルシスまで弱いのはいただけない。

ジュリー&ジュリア Julie & Julia
  09年作品。DVDにて観。M.ストリープの怪演を見る作品。どうも「プラダ〜」以来、若い女優がM.ストリープにどう立ち向かうか、という視点をとってしまう自分が居る。筋は驚きもなく。

ビューティフル・マインド A Beautiful Mind
  01年作品。DVDにて観。最高に好みの役者陣、感動のノンフィクション!のはずなのだが、何やら喰いが足りない。ファンタジー過剰な分裂症の描写に比して、回復へのプロセスに噛み締めるものがなく軽いのだ。

ブラック・スワン Black Swan
  DVDにて見。綺麗に踊って、エロチックな描写とサスペンスを絡めただけの凡作。必然も葛藤もあっけにとられる迫力もない。

ライフ・イズ・ビューティフル Life Is Beautiful
  98年作品。DVDにて観。古典的演出に満ちたバラ色の前半から突如暗転する展開には驚くが、戦争の暗部描写を欠くのは故意と見る。息子への軽妙な「嘘」が舞い上がるたび、希望は輝き、悲哀は深みを増す。

リトル・ダンサー Billy Elliot
  00年作品。DVDにて観。健気で美しい映画だが、カットインされる炭鉱労働者の描写や師弟関係の昇華、隣の娘との初恋など、食いが足りぬのは品の良い英国映画ということなのか?



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