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Cinema 2010年


アリス・イン・ワンダーランド Alice in Wonderland
  CX便機上にて観。原作を色々知っておく必要はある。醜く美しい映像で引き込まれたが、飽くまで主役はアリス、J.デップを見る映画としては随分物足りなかったように思う。T.バートン流演出は筋のないほうが楽しめる。

インセプション Inception
  C.ノーランが苦悩する男を描き、L.ディカプリオが演じれば満足。さらに脅威の映像と、小道具・脇役者も固めればさすがに満腹。「ルール」の説明を端折るのは確信犯だろうが、もう少しケアが欲しかったとは欲張りか。

シャッター・アイランド Shutter Island
  CX便機上にて観。このテの映画はMementoなど枚挙に暇がなく、オチは早々に露顕。しかし圧巻はL.ディカプリオの演技力。陰鬱な舞台と相俟って、最後まで緊張感を途切れさせない。

ショコラ Chocolat
  00年作品。CATV録画にて観。J.デップを喰ってしまうJ.ビノシュの演技に脱帽。保守的な小社会との和解という筋は王道そのものだが、タイトル通りチョコレートを小道具にして程よく上品に仕上げている。

スモーク Somke
  95年作品。ビデオにて観。NYの街角を交錯する普通の人達は、何気なくタバコに火を点けるように嘘をつく。大仰な盛り上がりもどんでん返しもないが、小さなことで人生は変わるのだ、ということを雄弁に語る一作。

バティニョールおじさん Monsieur Batignole
  02年作品。ビデオにて観。ナチ占領下のフランスが舞台ではあるが、何やらのどかな情景が独特の軽妙さを醸す。家族の崩壊や同胞同士の裏切りなど時々鋭く棘を刺しつつ、小気味良く疾走する佳作。



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