- ２００４１０-

- １０月０３日 - ぎゃー、気付けば１０月ー！相変わらず時間の感覚も無いままに過ごしていたら、こんなことになっていました。去年の１０月は何をしていたのだろうとふと考えてみると、取り立てて大した事をしていた記憶がありません。いや、むしろ無為な時間を呆然と過ごしていたかのような気すらします。しかし、当時はその時間を無為とも気付かず、日々充実していると錯覚して過ごしておりました。 今思うと、確かに無為な時間であったことは否定しませんが、それはかけがえの無い時間に他ならず、取り戻すことの出来ない時間であったと思います。最近、一層時間の流れの早きを感じます。もう、戻れないと言う懐古の情でしょうか、昔を思い出すことがしばしばであります。さようなら。

- １０月１８日 - 人は、少なくとも僕に限って言えば、「弱い」人間でありまして。「弱い」からって、別段、他の人と変わるわけではないのですけれども、時折、その「弱さ」に負けそうになることがあります。何にも負けない強靭な精神と、肉体を持ち合わせていたならば、きっと、こういう思いはしなくて済むのでしょうけれど、その両方を持ち合わせている人など、この世界にはごく僅かであって、当然、取り立てて言う必要も無いのでしょうけれど、僕はそういう部類には入っていません。そうは言いつつ、僕には毎日苦難（と呼べるものかはわかりませんが）が襲ってきて、それに必死で耐えているのが現状です。それでも、なんとか、一日を終えることのできた喜びを幸せだと呼ぶのではないかと、そう思います。そろそろ寒くなってきましたね。どうか風邪などひかぬよう。さようなら。

- １０月２４日 - ふと、思ったことを少々書き連ねてみようかと思います。僕の家庭は、俗に言う、共働きというジャンルに入る環境にありまして。幼少時は家に帰っても誰もいないことがしばしばでありました。「ただいま」と言っても、返事はなく、僕はそれをわかってはいましたが、それでも尚、「ただいま」という言葉を発することを止めようとは思いませんでした。誰もいない我が家に響く、僕の声。今考えると、寂しい限りではありますが、当時の僕にとってはある種、儀式のような、僕一人だけの厳かな行為であったのです。「僕は家に帰ったんだ」という、自己認識の延長やも知れません。 今では僕の方が遅くに帰宅する身ですので、「ただいま」という僕の発する言葉に応えてくれる声があります。何気ない、そのやり取りも、当時の僕にとってみれば、あり得ない出来事なわけです。やはり、幸せってやつは、きっと、僕らの周りに確かに存在してることに間違いはなく。それに気付けるかどうかなのだと、思いました。皆さんは、「ただいま」と「おかえり」、そのほんの一言をきちんと言えていますか？そのほんの一言で嬉しく思える人もいるはずです。さようなら。

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