- 200307 -

- 07月01日 -
早いもので、とうとう、7月を迎えてしまいました。2003年も折り返しを迎えたわけであります。新年の当初は、「今年はどんな年になるのだろう」などと、非常に華やいだ気分を迎えていたにも関わらず、気が付くと去年とは何も変わらず、最早残り僅かになってしまっている現在の状況を踏まえると、何とも己の浅はかさばかりが目に付きます。

己が理想を持つことは大事なのですけれども、それに向かって前進しようとしていない自分にほとほと愛想が尽きます。僕の道の前には、霧が立ち込めたままであります。さようなら。


- 07月01日A -
過去ログを流し目で読んでいたところ、去年の暮れ辺りから芸風が変わってきたように思いまして。何というか、「自殺系」から「鬱系」に様変わりしていることに気が付きました。まあ、意識をして変えていたわけではないのですけれども、こう読んでいると悲惨な状況の自分がいまして。今後はなるべく芸風を戻していこうと思いません。(結局)


- 07月01日B -
同じ日に3回更新している辺りに、僕の暇人っぷりが露呈されているわけですけれども、実際は早起きをして、学校に行こうと思っているわけであります。これは、「僕がいよいよ真面目になった」とか「和田アキ子の髪型はどう見てもヘルメットだ」とか、そういうのとは一風変わって、「いよいよ前期試験が近くなってきたから」であります。僕はやれば出来る子なんです!(灯油を学校に撒きながら)


- 07月02日 -
先日の予告通り、早起きをして学校に行ってまいりました。別段、とりわけ何をするわけでもなく、講義をBGMにバイト先の仕事をしていました。暫くの間、仕事に没頭していたのですけれども、不意に顔を上げ、教授の顔でも拝もうとしたその矢先、僕の机の右端にはなにやら妙な物体がいるではありませんか。

以前の僕は、妖精が見えるほど純粋(ピュア)な心を持っていたわけでありますけれども、現在の僕には妖精など見えるわけが無く、むしろ自らその権利を放棄したかのような、そんな状況でありましたから、ビックリすると同時に、何だか懐かしさのようなものを覚えまして。「久し振り」、と挨拶を交わそうとその物体を見ると、違う。絶対的に何かが違う。まず、見た感じ疲労感が漂っているんです。そして、何より、顔が老けてるんですね。

暫く見ない間に随分と変わったなあと、感慨深くその物体を見ていると、その物体は徐に持っていた鞄から錠剤のようなものを取り出すと、息つく暇もなく飲み込みました。数分後、グッタリとしたその物体は、最早生きているとは言い難い、非情に見苦しい姿をしていました。今日の不況は、妖精の世界までにも波及していると思うと、何だか切なくなりました。

ちなみに、その物体は僕の前に座っていた子のバッグにそっと入れておいたので、心配しないでください。さようなら。


- 07月03日@ -
何事も、過剰に摂取することは誤りでありまして。食事は勿論のこと、覚醒剤の類もまた、然りであります。唯一許されるものと言えば、睡眠ではないかと、僕は思うわけでありまして、近日中に意見陳述書を国会に提出しようと思っています。(布団を被りながら)さようなら。


- 07月03日A -
シトシトと降る雨に、身を濡らしていると、安心感と申しましょうか、何とも言われぬ感情を覚えます。視界が、妙にボヤけておりまして、しかし、全く見えないわけではありません。雨の匂いが少しずつ漂ってきます。きっと、僕の目に映る腐った世界を隠し、嫌な匂いを消してくれているからでしょう。うっすらと見える世界は、きっと、心の奥のどこかで、僕がこの世界に対して一抹の期待を抱いているからやも知れません。期待など、持つ価値などないのにも関わらず。さようなら。


- 07月03日B -
人の心の中には、その幅は人それぞれですけれども、期待と呼ばれるものが確かに存在していまして。朝目を覚ました際に考える『今日は何が起こるのだろう』であったり、通学途中、『その先の曲がり角で、転校生とぶつかったりしたらどうしよう』であったりと、実に様々であります。言うまでもなく、僕もその中の一人でありますから、毎日、毎時間、毎分、毎秒、期待の連続であります。他ならぬ皆様に、僕の期待をお教えいたしましょう。

「世界が滅びますように。」さようなら。


- 07月03日C -
うっすらと白んできた街並みを眺めていると、どうにもこうにも、この淀んだ日常が美しく思えて仕方がありません。静けさが辺りを包み、その静寂の中に、僕がいるわけでありまして。拙い僕の表現を用いるとするなれば、それは正に、幻想とも呼んでもいいのではないかと思う光景でありまして。僕等の生活する日常は、何処もかしこも汚れているわけでありまして、その事実を一瞬でも忘れさせてくれるかのようなこの光景を、いつまでも眺めていたいと思うのでありました。

これ程までに嫌悪する現実世界なのですけれども、その現実世界に身を置かねば、今の僕はないわけでありまして。しかし、どこか僕と現実世界の間には、ガラス一枚、隔たりがあるように思えて仕方が無いのです。さようなら。


- 07月03日D -
夢の中での僕はといえば、それそれは凄いものでありまして、各界の著名人と平気で話していたりするのです。「最近元気?」とか、「髪切った?」など、あたかも昔から馴染みのあるかのような、そんな会話をしている自分に、少々恥ずかしい気持ちと、誇らしい気持ちが交じり合った、何とも言えない感情を抱いています。「嗚呼、何と素晴らしいことか。これがずっと続けばいいのに。」そう願った僕は、いつもよりも多めに睡眠薬を飲み込み、永遠に目を覚ますことはありませんでした。僕の夢は、決して終わることはありません。試合に負けて、勝負に勝ったとはこのことを指すんじゃないかなあって、最近思います。さようなら。


- 07月04日 -
何をしたわけではないのですけれども、何だか心底疲れてしまいまして。一日を振り返ると、どうしようも無いほどに何もしていない。しかし、現にこうして体や心は疲労感を訴えているわけであります。少しでも気を抜くと、口から魂が抜け落ちそうな、そのような状況の中、一人自室にて更新をしている姿は、筆舌にし難いほどに、惨めであります。毎日更新を心がけている、自分への責任感なのでしょうか。休めばいいものを、こんな腐ったサイトを見に来てくれている人達を落胆させたくないという、使命感からでしょうか。その答えは僕にもわかりませんが、唯一言えることは、最近フォームメールが活躍していないということです。皆、もっとメールとか送っていいと思う。さようなら。


- 07月05日 -
煙草の紫煙を眺めておりますと、風に流され右へ行ったり左へ行ったりと、非常に忙しなく動き回るものですから、火を点けたばかりなので、少しばかり勿体無いと思ったのですけれども、灰皿に押し付け、消してしまいました。煙草の紫煙ばかりに目をやっていたので、気付かずにいたのですけれども、網戸越しに見る外の風景はすっかり夏を感じさせるものでして、こんな機会が無いと、自然を感じることの無い自分に少々呆れています。時の流れは無情でありまして、己が望む時間はあっけなく流れ、そのくせ、己が欲しない時間は無闇に長くあるものでありまして。気が付くと、夏が訪れているということは、つまり、僕自身、今の時間を好いているのではないかと、こう思うわけであります。今年の夏も暑そうです。さようなら。


- 07月06日 -
大人は何故、人前で涙を堪えるのでしょうか。何故、子供の頃のように、大きな泣き声を上げることをしないのでしょうか。どこに、置き忘れてきたのでしょうか。

辛い時、悲しい時、苦しい時、泣いたって構わないのです。人前で、大きな声を出して、みっともない位に顔を歪ませて、泣いたって構わないのです。

大人は何故、涙を堪えるのでしょうか。人前で泣くことを止めた時、大人へ一歩近付いたと言えるのかも知れません。さようなら。


- 07月07日 -
愕然としました。なんと、このサイト、身内にバレているみたいです。その事実を耳にした僕は、茫然自失状態に陥りまして、今現在辛うじて更新をしている状態であるわけでありまして。どうしたものか、考えあぐねているわけであります。いっそのこと、このまま閉鎖か、または、この調子で続けていくものか。はたまた、首を吊るべきか。少し考えてみます。さようなら。


- 07月08日 -
何食わぬ顔で、バイト先に向かうと、どの人の顔も怪しく思えて仕方がありません。「この人が僕のサイトを・・・」などと、勝手な想像を抱えながら仕事をしていたわけですけれども。確かに、作ったTシャツとか、すごい勢いでバイト先に着ていた僕が悪い。そこは認めます。しかし、やはり僕も人の子、気恥ずかしいわけですよ。そこで、身内の人は名前付きで僕にフォームからメールを送るべきだと思います。ほら、今なら怒らないから!早く!早くしなさいってば!(拳を上げながら)さようなら。


- 07月09日 -
電車の中にいたサラリーマンのイヤホンから音が漏れていまして。一瞬にして、殺意を覚えたものの、その音に耳を澄ませるてみると、何やらアニメの主題歌のようでありまして、本日二度目の殺意を覚えました。さようなら。


- 07月10日 -
茹だるような日中を過ぎ、涼しさが顔を出した夕暮れに、一人縁側に腰を降ろしていると、何やら懐かしい感情を覚えました。それは、幼少の頃に感じた「夏」の雰囲気と酷似しているからでしょうか。今やもう、当時の面影がなくなり掛けた我が家の庭を前に、少しばかり思い出に浸っておりますと、足元に近所に住み着く野良猫が鎮座しておりました。彼はそんな僕の思いを知ってか知らずしてか、声を上げることもなく、ただ、そこに座り込んでいただけでありまして、そこには、静寂がありました。

目を閉じることのできない、この現状で、唯一心を安らげる場所は、この縁側なのではないかと、強く思いました。世界は、僕の知らない所で動いています。さようなら。


- 07月11日 -
夜の街はネオンが煌き、正に、眠らない街を象徴しているが如く、まるで昼であるかのような、そんな錯覚すら覚えます。酔っぱらって、足元の覚束ない中年や、大きな声で騒いでいる若者など、実に様々な人種がそこには存在しまして。ネオンに群がるその様は、まるで、光を求めて彷徨う蛾のようであります。

きっと、彼らは暗いところが恐ろしいのでしょう。光の無いところが恐ろしいのでしょう。闇が無ければ、光もまた、存在しないことを知らないのでしょう。今日も、今日とて、街は眠らない様子でありました。僕は、好む、好まないを抜きにしても、結局は闇の中にいるのであります。さようなら。


- 07月12日 -
何かを思い出そうとしているのに、何も浮かばないことはありませんか?記憶力は、決して良いほうではなく、むしろ、どちらかと言えば悪いほうの僕ですので、ほんの些細なことすらも思い出すことに一苦労することもしばしばでありまして。生憎、水道の蛇口よろしく、栓を捻ったら答が出てくるような記憶の引き出しを持ち合わせていない僕は、いつも考え込んでしまうわけであります。今までに数多くの人と出会い、別れてきましたが、顔だけでなく、名前すらも出ない人がいると思うと、幾分可哀相な気もします。しかし、結局のところ、自分自身も他人からしたら、顔も名前も出ない、そんな人間であると考えると、幾分気が紛れます。さようなら。


- 07月13日@ -
僕に出来ることの全ては、相も変わらず、ほんの一握りでありまして。「誰かのために何かをしてあげたい」などという、傲慢な考えは露ほども持ち合わせていない僕ですけれども、やはり、それでも、誰かの喜ぶ顔を見たいと強く思うのであります。下世話な心など微塵も持ち合わせているわけもなく、ただ、喜んでくれればいいと思うのです。笑うのも困難な時代です。それでも、僕の前でだけでも笑っていて欲しいと思う僕は、やはり傲慢なのでしょうか。しかし、所詮僕の出来ることの全ては、ほんの一握りなのであります。さようなら。


- 07月13日A -
いよいよか・・・。今日は兼ねてから決めていた自殺結構日だ。ここ数年、何一ついいことなどありはしない。この間、物は試しにと、占い師に見てもらったが、『今が転換期、まもなく人生が360°変わりますよ。』なんて言われたが、大体360°ってなんだ。一回転しちゃってるじゃないか。何も変わらないじゃないか。妙に感心してしまった自分が憎い。そう考えると、余計に腹立たしくなってきた。そうだ、どうせ死ぬつもりなんだから、酒でも浴びるように飲んでからにしよう。

そう思い立ち、家を出た途端、トラックに撥ねられてしまった。撥ねられたために、僕の首は一回転し、見るも無残な死体となって転がった。

占い師の言うこともまんざら嘘じゃないなと、思った。さようなら。


- 07月13日B -
長時間パソコンの前に座して仕事をしていた僕の目は、遂に疲れの限界が訪れたわけでありまして。こういう時は、目薬が一番だということで、近くに置いてあった目薬を手に取り、点眼したわけでありました。

やあ、これで目が生き返る。そう思いながら瞬きをすると、目が開かない。どうやら瞬間接着剤を誤って点眼してしまったようであります。ややや、ここは慌てず騒がず、まずは医者に行かねばと思い、着の身着のままでかけようとした矢先の、まさかの階段からの転落死。来世での僕の家には、階段なんか作りません。いっそ、消防署のような、棒で降りるってのは、どうだろう。さようなら。


- 07月13日C -
寝ぼけ眼を擦りながら、ようやく、少々転寝をしていたことに気付きました。窓の外は、もう暗くなっており、まるで僕だけが取り残されたかのような感を覚えます。窓の外には静寂が広がり、それと同時にザワザワとした感覚が僕の内に広がっていくのが、わかります。そんな自分自身に、苦笑いしか、できません。さようなら。


- 07月13日D -
僕の部屋は、そりゃあ、もう酷い有様でありまして。何と言うか、白骨化した死体とかありそうなくらいなんですよ。で、一念発起して掃除しようと思うじゃないですか。けれど、これが不思議とヤル気が出ない。白骨化した死体が出てきそうなのにも関わらず、驚くほどにヤル気が出ない。別に、汚い状況が好きだとか、そういうのではないのです。僕だって、一応は人の子ですから、現状はまずいと感じるわけであります。時間もある、体力もある、しかし、ヤル気だけ、ない。なんだか、自身が凄い我侭な子供みたいな気すら覚えます。まあ、話をまとめると、どうせ白骨化した死体になるのは、僕だと。そういうことですよ。地球なんか、自転を止めてしまえばいいと思う。さようなら。


- 07月14日 -
もうね、あり得ない。さっきから僕の視界という視界の中に蟲が見えるわけなんですよ。確かに、僕の部屋は酷い有様だけど、さすがにここまで蟲が湧いたことはなかったのです。見える蟲のどれもがムカデ系ってのも、あり得ない。そうか、そんなに僕を苦しめたいのか。そっちがその気ならこっちもその気だと、言わんばかりに、僕は全裸になり、がむしゃらに蟲を払っていたわけです。

まさか、僕の部屋からして幻覚だったとはね。(護送されながら)さようなら。


- 07月15日 -
「空を自由に飛びたいな♪」

『ロープー!』

「わあ、飛べた!あれ、僕が下にいるけど?」

さようなら。


- 07月16日 -
不意に僕の名を呼ばれた気がしまして、街の雑踏の中で振り返ってみました。振り返った先には、やはり、誰がいるわけでもなく、人々は気忙しそうに、ただただ俯き加減に歩いているばかりでありました。混み合う雑踏の中、ただ立ち尽くす僕を尻目に、世の中はまるで、生き急いでいるかのように、急速に動いていまして。やはり、僕だけが取り残されているかのような、そんな気がしてならないのであります。さようなら。


- 07月17日 -
なんだか、無気力な自分がいます。何に対しても、取り立てて特別な感情を抱くこともなく、しかし、落胆することもなく。普通が一番難しいのですが、その良さには、きっと渦中にいる人の内の、誰も気付くことなど、ないのでしょう。何もする気が起きません。さようなら。


- 07月18日 -
流れる時間の中で、どれだけの人が充実した日々を送ることができるのでしょうか。多くの人が、その日その日をなんとか生き延びているだけではないのでしょうか。家路に着き、その日一日を思い出したとしても、全てが霧に包まれているかのような、朧気な記憶しかなく、むしろ、思い出すことすらもせず、希望も何もない明日を迎えているような気がしてなりません。こそして、その明日も、朧気なまま、またその明日を迎えるのでしょう。少なくとも、僕は、そう思います。さようなら。


- 07月19日 -
よくある設定の一つに、砂糖と塩を間違えるというものがあります。『お菓子を作ってきたの』「ありがとう!・・・お、おいしいよ」『本当に?じゃあ私も・・・あ、ごめん!』みたいな。これが塩じゃなくて青酸カリとかだったらどうでしょう。『お菓子を作ってきたの』「ありがとう!・・・ゴホッ(吐血)」『え?どうしたの・・・ゴホッ(吐血)』みたいな。

もう、何でもいい。さようなら。


- 07月21日 -
僕はといえば、相も変わらずな煩わしい喧騒の中、まるで自分のいる場所だけが、全く異質の空間であるような、そんな錯覚を覚えながらも、日々をなんとか生き延びているわけでありまして。街には早くも夏の到来を感じさせるかのような装飾が施され、人々の顔も、心持ち、なんだか嬉しそうであります。しかし、そんな世の中の変化にも関わらず、僕の心は、冬の時代とも呼ぶのでしょうか、乾燥しているのであります。何をしてこの心が満たされるかは、当の本人ですらもわからず、結局、何も変わらず、日々は過ぎていくのです。心から笑える日は一体いつ訪れるのでしょうか。そして、最後に心から笑ったのはいつのことでしょうか。もう、思い出せません。さようなら。


- 07月22日 -
バイト先から拝借していたパソコンを返却しなくてはならない状況に追い込まれまして。そうすると、僕の部屋には壊れたパソコン一台しか無くなるわけであります。しかし、残念ながら、僕のポケットから、そんなに勢いよくお金が飛び出すことも到底あり得る話ではなく、さあ、どうしたものかと考えているわけであります。簡単に現金を作るためには、いっそのこと臓器でも売ってしまおうかとも思いましたが、寄生虫を孕む僕の臓器を果たして誰が買うのであろうかと、酷く冷静に思い直し、結局のところ、親に土下座をしてでも借りねばならないということになりました。どうしても僕を幸せにしようとしない、この世の中が憎い。さようなら。


- 07月23日 -
兼ねてより、日頃の喧騒から逸脱したいと騒いでいた僕でありますが、御殿場のアウトレットに行ってみました。世間一般は、所謂、夏休みとかいう代物だそうで、敷地はあり得ないほどの人だかりでありまして。どこから湧いてきたのであろう、割腹のよいオバサン達の群れ、群れ、群れ。いい加減臭いわけですよ、香水とか、体臭とかが。そして、何を勘違いしているのか、ひたすら走り回る子供達の群れ、群れ、群れ。いい加減、細切れにするぞと、言いたいわけですよ。

そういうわけで、怒りが沸点に達してしまい、アウトレットに行ったにも関わらず、何も買わなかった僕を、皆で慰めるといいと思う。さようなら。


- 07月24日 -
1限から試験という、正に愚の骨頂とも言うべきイベントが催されるということで、前日睡眠3時間という過酷な状況の中、家を飛び出したわけでありまして。注目の試験の勉強など、ほんの数秒もしていない僕としては、「一応試験は受けた」という大義名分を手に入れるためだけのイベントなのでありますけれど、とにかく、学校に向かったわけであります。

試験が開始され、いざ問題用紙を見たところ、僕の知っている日本語は、所々にしか伺うことができず、一瞬の放心状態の後、白紙はさすがに駄目だろうという結論に至り、日本語と辛うじて認識されるであろう、単語と単語を繋げただけの文章を作り上げたのでありました。

しかし、そのギリギリの僕の解答も、答案用紙のおよそ3行にしかならず、その後ろには数十行の空白が存在しています。その瞬間、僕の頭の中で何かが閃きました。「そうだ、エッセイを書こう」、そう思い立った次の瞬間には、僕のペンは一心不乱に日記、エッセイ、創作文など、様々な分野に渡る文章を書き上げたのでありました。その量、実に30行。試験の解答は3行、どう考えても採点の対象にならないであろう文章が30行。

30行という、膨大な量の文章を作り上げた努力を認め、単位をもらえるのではないかと、淡い気持ちを抱いている次第であります。僕が教授ならば、絶対にあげません。さようなら。


- 07月25日 -
己の理想に、かけ離れた所に現在の自分が存在していまして。己の理想などと言うと、正直照れ臭くて仕方がありませんが、誰にでも、「こういう人間になりたい」とか、「ああいった人になりたい」などと、心の隅において思うことはあると思うわけであります。むしろ、思わない人こそ、今の自分に満足しきっており、向上心の欠片も無い証拠なのではないかとさえ、思ってしまいます。しかし、所詮は理想であり、自分とその理想との距離は離れていることも事実でありまして、そのことに関し、些か思うところはあるものの、結局は何もできない自分に肩を落とすばかりであります。僕はまだ、何も手にしてはいません。さようなら。


- 07月26日 -
手を伸ばしたところで、その手は空を切るばかりで、何も掴むことなどできずに、虚しく開いた己が手を見つめることしかできないわけでありまして。この手は余りにも小さ過ぎて、色々なものを掴めずに、または、握っていられずに、ここまで来ました。数多く落としてきたものの中には、同じ分だけ、後悔があります。あの日、あんなことを言わなければ。あの時、こうしていたら。その思いだけが僕の胸中を駆け巡ります。そして、また、時間は流れるのであります。さようなら。


- 07月28日 -
ヴォーイ!というわけで、一部の人にしかわからない挨拶でこんばんは。しょうですけれども。しかし、夏ですね。僕の部屋に屯する蚊もそうですけれども、外を意味のわからない大きな音で走っている人達もそう、とにかく煩いわけであります。「夏=開放感=何でもしていい」みたいな公式を立てられても、こちらとしては迷惑なわけですよ、実際のところ。

そういうわけで、僕は煩い物を片っ端から排除するべく立ち上がったわけであります。手にする物は、昆虫採集に使う網のみ。虫なんかこれで十分なわけです。いざ、公道に立ち、迫りくる爆音に気を引き締めて立っていると、先頭の車輌が見えました。やってやるぞ!ということで、身構えたんですけれども、呆気なく跳ね飛ばされてしまった次第であります。

次は蝿取り紙とかを駆使してみようと思っています。さようなら。


- 07月29日 -
カーテンの裾から、ボンヤリとした外の景色が見えまして。僕の住んでいる場所は、所謂、住宅地と呼ばれる、周りに目ぼしい建造物が何一つ無い所でありますから、外を眺めたところで、何一つ変わった景色など見ることなどできません。しかし、深夜になり、人気の全く無くなった閑静な住宅街を眺めていますと、なんだか不思議な気持ちになるのもまた、事実でありまして。まるで、この世に僕だけが取り残されたかのような、そんな気さえするのです。僕自身、何を望んでいるのかはわかりませんが、この、一人でいる状況に安堵している僕がいます。さようなら。


- 07月30日 -
雨が降ったり、止んだりを繰り返しています。それはあたかも、慌てる僕らを笑うかのように、ただ、繰り返しているばかりであります。梅雨明けとは名ばかりに、東京では雨模様ばかりで少々憂鬱ですけれども、きっと、雨が降らない時は、その静寂さを偲ぶのではないかと、思うわけでありまして、やはり、人は無いものねだりをするよりない生き物なのだと、痛感する次第であります。さようなら。


- 07月31日 -
今日で7月も終わります。ふと思い返せば、取立て何も残すことの無い毎日なのですけれども、日は無情にも過ぎ去っていきます。まるで、僕らを嘲り笑うかのごとく、日は流れるのであります。明日とて、何も残すことなどできずに、過ぎて、いくのでしょう。さようなら。

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