妖奇譚 其の壱 もののけたちの住む街

                                                3.バトル・イン・TSUTAYA 1

ついに妖怪たちがその姿を現し始めます。


■妖怪退治 −河童− その1〜氷牙いきなり寝る〜

GM:戦闘についてですが、基本ルールベースでいきます(距離や向きはあまり気にしません)。現在、氷牙と相手(?)の距離は約5メートル。
氷牙:なるほど。今回の標的はあのレインコートの男か。…これがもう一つの仕事。オレは標的を消すだけ。
GM:武器の日本刀は鞘に納まっているため非準備状態です。

氷牙:無造作に手に持っている日本刀の鯉口を切り、一気に白刃を抜き放つ!と同時に変身!オレの髪は肩より長い白銀の長髪になる。目は赤光を放ち始める。ダークスーツの中の身体の筋骨も逞しくなる。例えれば、万年氷から削り出したような硬質な身体になっている。肌は霜がかかったように白くなり、実際身体中から冷気が立ち上っている。そう、オレは妖怪だ。雪一族の雪男。雪男と言っても熊のようなイエティじゃない。雪女の男版と言った方がわかりやすいかな。雪一族にだって男がいてもおかしくないだろ?そしてオレは妖怪専門の殺し屋だ。

GM:氷牙の【氷の体】は0℃〜−50℃の範囲で自由に変えられます。よって、この室温との差は20℃以上あることになります。DVDのパッケージを一心不乱に見ていた男は、背後からひんやりとした空気が迫るのを感じて氷牙の方に振り向いた。レインコート(カッパかよっ!て、つっこんでほしかった)を着た小太りの男は、霊気を感じないまでも冷気は感じとることが出来たでしょう。
氷牙:あれ?気づかれちゃったのね。エロガッパに。

GM:これから戦闘に入ります。お互いの距離は約5メートル、氷牙は日本刀準備完了状態、レインコートの男はDVD以外に手荷物はない状態です。行動の順番は移動力が同じなのでダイス勝負になります。レインコートの男は1D…5です。
氷牙:行動順ダイスは…4。負けちゃった。

GM:先に反応したのはレインコートの男だった。慌てる様子もなく、日本刀を持った不審者に向かって大きなゲップをひとつした。【誘眠】3D…10。成功!
氷牙:いきなり攻撃してきたか!一発目なんだから手加減してよ。
GM:生命力−3で抵抗できるよ。失敗すれば3分間眠ります。「ぼくはこれから、たまきちゃんとデートなんだから、邪魔しないでちょうだい!」
氷牙:生命力11だった。弱い…。こういう時に人間時の能力値が重要なのね。抵抗してみます。3Dで…13。ダメだ…。レインコートの男が吐き出した息がオレを取り巻いた、腕で鼻と口を塞いだがすでに手遅れだったらしい。
GM:氷牙は甘い息を吸い込み、急に眠気に襲われた。(甘い…いや、これは日本酒か?)朦朧とした意識の中でそう感じ、なんとか倒れまいと日本刀を杖にしたが、やがて膝をつき前向きに倒れた。【誘眠】は通常の眠りと同じ状態になる妖術です。よって、誰かに起こされれば起きます。

氷牙:…主人公寝ちゃったじゃん!
GM:レインコートの男は氷牙に歩み寄り、手に持っていた日本刀を取りその場へ置いた。更に、寝ている氷牙の両手を取って、奥にあるカウンターの方へ引きずっていった。
たまき:棚から降り(猫受け身により自動成功)、人間変身をし、<忍び>+【忍び足】で氷牙の日本刀に近づき、それを拾い上げる。判定は3D…8、成功!
GM:「なんだか、人がひとりも居ないのね。」とレインコートの男は辺りをきょろきょろしながら氷牙を引きずる。刃物を持った不審者の侵入で人が居なくなったとでも思っているのだろう。男は氷牙をカウンターによりかけ、「キミは邪魔だから外にいってもらうよ。」と言って氷牙からまた2メートルくらい距離をあけた。
氷牙:一体何をする気だ…。
たまき:つかつかとレインコート男の方へ歩み寄った。
GM:現在の位置は、たまきの背後に陳列棚、その3メートル前に後ろ向きのレインコート男、その2メートル前にカウンターがあり、氷牙がカウンターに寄り掛かり寝ている。カウンターの奥の更に壁の向こうは外(ちょうどセンター街入口あたり)である。

GM:レインコート男は瞬時に力士のような巨体の河童の姿に変わり、腕を振りかぶった…。「ロケット張り手ーっ!」と言って、右手を伸ばして(伸張の妖術で本当に伸びる!長さ約6メートル)氷牙に張り手を打ってきた。
氷牙:うわーっ。そうか。河童といえば相撲だったね。
たまき:しかし、行動順はたまきが先で、妖術【猫招き】を氷牙にかける。精度レベル16−4(別のキャラクターの背後)=12で判定。3D…12でぎりぎり成功。引き寄せられる距離は9メートル!
氷牙:ナイス♪たまき。

GM:氷牙とたまきの間には河童がいるため、河童は「よけ」を試みて、失敗すると激突します。3D…9、失敗…。
氷牙:よけろよっ、河童ー!
GM:氷牙、河童ともに激突のダメージを受けます。しかし両者とも防護点に守られてダメージ0。この衝撃で氷牙はまさに叩き起こされた。体は倒れたままで意識は1ターンの間朦朧状態。このターンの行動は不可。
氷牙:なにはともあれ目覚めたか。
GM:河童は転倒判定に成功。あれだけの衝撃をくらいながら、なんとか踏ん張りその場に踏みとどまった。さすが大関。河童のロケット張り手は氷牙の居なくなった壁めがけて発射されていた。ダメージ5D+3…16。コンクリートの壁の防護点が10として、張り手はビルの壁を突き破りました。
氷牙:なんちゅうパワーじゃ。

裏コメント:これが妖怪の力なんですねー。自分の作ったキャラクターがビルを破壊するなんて、他のゲームでは味わえない爽快感(?)です。


いきなり危機に陥った氷牙。河童退治成るか?それは次回のお楽しみ。



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