エピソード9 グレイロード1〜復讐の盗賊娘〜

                                                          4.キッテルにて

町長の依頼をうけて駅馬車で旅立つパーティー。最初の村キッテルでパーティーを待つ事件とは?

※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。


■ミルコ爺さん

フィルバート:お、貸切か?さて、めしめし。背負い袋から食料を取り出してバクバク食べ始めます。これからしばらく味気無い保存食ばかりじゃつまらないからな。ちょいと奮発してうまい飯を買っておいたぜ。みんなの分もあるから、とりあえず腹拵えといこうぜ。
リリィ:お?気が利いてるな、フィルよ。なんだか楽しい旅になりそうだな。ガハハー。
オブリビオン:単純なオッサンだな…。
一同:わいわい。がやがや。

駅馬車は荒野をひたすら北に向かって走る。心なしか空気が冷たくなってきた…。

DM:「邪悪軍という奴らは、あの西に見える“世界の果て山脈”から、もしくはそのさらに西の“暗黒海”から来たという噂じゃの〜」と御者の爺さん。激しく揺れながら進む駅馬車を巧みに操っている。
オブリビオン:へぇ〜。
DM:「わしはミルコというんじゃ〜。あんたらは何であんな辺鄙なハイゼンベルグ村なんぞに行くんかね?」と御者。
フィルバート:ああ、ちょっと人探しってやつなんだ。ところで爺さん一人でこの馬車を動かしているってことは、この道は比較的安全ってことだよな?俺は少し眠るとするぜ。ウトウトと船を漕ぎはじめます…。
DM:「何を言うとんじゃ〜。あんたらは乗客兼護衛役ということで、格安運賃で乗せとるんじゃい〜。町長から聞いとらんか〜」とミルコ爺さん。
オブリビオン:なにーっ!聞いてないぞー!町長め、「運賃を全額出す」とかいいながらこんな形で値切るとは、案外セコイ奴だな。という訳で、ボクたちには余計な仕事まで増えたね。やっぱり、危険な道なの?
DM:「危険じゃぞ。まあ、まだこの辺りは『都』に近いんでそれほどではないがの〜」とミルコ爺さん。
オブリビオン:そんなに危険な場所なら、追っ手もこないでしょう。ハハハ…。
フィルバート:なるほど。まあ、他に客もいないし、てめえの身はてめえで守れってことだな。よし、じゃあ何かあったら起してくれ。と言って再び寝ます。
オブリビオン:また寝るんかい!やれやれ、何かあってからじゃ遅いんだよ、と思いながら周囲を警戒してましょう。

DM:「もう秋も終わりじゃな…。この分じゃハイゼンベルグはもう冬にはいっておるじゃろうの〜。あの忌まわしい村は気候も狂っとるんじゃ〜」とミルコ爺さん。
リリィ:ロクな所じゃなさそうだな。

裏コメント:目下の目的地ハイゼンベルグ村に近づくにつれ、冬の気候になって行きます。


■駅馬車での会話

オブリビオン:ところでミルコ爺さん、次の停車駅はどこなの?
DM:「今日の夜は街道沿いのほったて小屋があるだけの停留所に停まるぞい。明日の夕方にはキッテルという村に停まるから少しはのんびりできるじゃろ〜」とミルコ爺さん。
オブリビオン:なんだか銀河○道999に乗ってるみたいですね(笑)。
DM:そういう雰囲気を感じてもらえると嬉しいね。駅馬車の雰囲気の演出って難しい〜。

オブリビオン:停留所に到着するまで特にやることがないので世間話でも。
リリィ:オブよ。ワシらも二人で旅をしていた頃から考えるとずい分仲間が増えたものだな。そういえば、フィルとナイロとリラは何で知り合いなんだ?
ナイロ:三人の出会いの経緯を話します。かくかくじかじか(説明している)…。

裏コメント:エピソード9の前編でDMが説明した経緯(このページで話してます)ですね。

オブリビオン:…ほう、そういう知り合いでしたか。やっぱりフィルとナイロは頼りになるな。二人なら当然そうしただろうという行動なので、ふむふむと納得しています。
リリィ:なるほどな。それにしてもこの小娘(リラ)…、今みたいに寝ていればそれなり可愛げのある女の子だが。師匠殺しの兄弟子(グリーンウェル)を追っていて、なおかつギルドの用心棒(ブラックハイボール)に
追われているとは、なかなか波乱万丈な運命だな。

ナイロ:まあ、それよりも前に私はフィルさんと出会っていましたけど、その話はまた今度ですね。当人は寝てますし…。フィルの方をみて何かを思い出したかのように微笑みます
リリィ:なんだか意味ありげな伏線張ったーっ!「フィルとナイロの出会い編」待て外伝っ!!
ナイロ:なんとなく話を膨らましてみました。
DM:そういうのOKです。ガンガン設定、伏線張ってください。そこから新しい展開が生まれますからね〜。
オブリビオン:ちなみにボクとリリィさんの出会いは…(エピソード6リプレイ参照)。え、もういいって?
リリィ:劇的な出会いだったな〜。あれは運命以外の何物でもないな!
オブリビオン:…。

オブリビオン:ねぇ、ミルコ爺さん。この仕事は長いの?ボクたち、初めて『辺境』に入るんだけど、『辺境』ってどんな所なの?
DM:「わしゃあ、この仕事を40年は続けとるよ。『辺境』は人間、エルフ、ドワーフたちの国の統治が及ばない地域のことじゃよ。無法地帯じゃわ。まだ”ライスキャッスル”の住人が足を踏み入れたことのない場所も多々あるんじゃ〜。あんたら冒険者にとっては魅力的じゃろ〜?」とミルコ爺さん。

DM:リプテルを出発して丸一日馬車に揺られて夕方にキッテルに到着した。さびれた村だ。「この辺りは山賊が出るので注意しろ」また「次の日の昼前には出発する」とミルコ爺さんが言う。
ナイロ:ここで一晩明かすわけですね。山賊が出るとは…、フィルさんの出番ですかね。フィルさん起きて下さい。この辺は山賊が出るそうですよ!
フィルバート:…ん?…山賊だと?どこだどこだ?
リリィ:なに寝ぼけてんだ。


■キッテル

DM:「この村には酒場が一軒と旅人用の宿屋が一軒あるだけじゃ〜」とミルコ爺さん。パーティーが馬車を降りると、3人の女が近づいてくる。ミルコ爺さんが小指を立てて「兄さんたち、夜の遊びならこのデイナ姉さんにお願いするといいですぞ〜」。

デイナは肉付きのいい40才くらいの女だ。他に2人の若い女がいる。地味な感じだが水準よりは美しい女性たちだ。若い女はナイロを見て頬を赤らめている。「あら。エルフさんに、ノームさんもいる。めずらしい旅のお方たちだこと」とデイナ。

ナイロ:私は見ての通り聖職者です。不機嫌そうな顔をミルコ爺さんに向けます。
DM:「うほ♪すまんの〜。お気に召さないなら、酒場でも行ってくつろぐのがよかろう」とミルコ爺さん。
フィルバート:うーん、俺も遠慮しておくぜ。ナイロ、俺たちは酒場で酒でも飲むことにしようぜ。
ナイロ:そうですね。流石に長い間馬車に乗っていたので休息したいですね。何か食事をとらなければいけませんしね。

リリィ:ナイロよ。困っている者に恵みを施し、助けることも聖職者の教義だろ。しけた旅にもたまにはこんな楽しみがあってもいいんじゃないか。ガハハ。ノリノリなワシ。
オブリビオン:女体の神秘とは、しばらく取り掛かっていない研究テーマですね。キラリーンっとオブリビオンの眼鏡が光る。
DM:いつから眼鏡キャラになったんだよ!
オブリビオン:リリィさんはどの娘ですか?ボクはデイナ姉さんがいいな。オブも実は73歳。ノームの中年男性です。男性2名でお願いしま〜す。漢たちの宴〜桃色の夜の部〜開演。
DM:意外にもオブが食いついてくるとは。

裏コメント:今までにないアダルトな演出も準備してみたのですが、評判はイマイチみたいでした(笑)。

DM:「お兄さん方、『辺境』には風営法はないからね♪安心して遊んでいきなよ。若い女がお好きなら2gpだよ。あたしが好みなら8spにまけといてやるよ」とデイナ
リリィ:ガハハ。ワシは若い子がいいの〜。行くぞ!オブ。
オブリビオン:リリィさん、ボクたちの目的はあくまでも人探しですからね。その辺の情報をちゃんと聞いといてくださいよ。と、小声で伝える。
リリィ:あ、あた、当たり前だろ、は、ははは…。「冒険者たる者、常に目的を見失うべからず」に決まっておろう。
オブリビオン:…。酒場はどうせ厳つい野郎ばっかりだからね。どうせ聞くなら綺麗なお姉さんがいいや。そんなオブの頭上を白いフクロウ(使い魔)がついて行きます。


■酒場には…

リラ:馬車から降りて、背伸びを一回。あー、もうクタクタ。馬車に乗ってるだけってのも疲れるわー。まずは酒場でワインを一杯。祈りの時間だわー。コールガールに捕まっている男性陣を尻目に、ひらひらと手を振って酒場に入ります。あたし先に食事してるからー。ご・ゆ・っ・く・り〜♪コールガールが山賊の仲間って可能性もあるわね。うん。

リラが寂れた酒場に入ると…、中にいた見るからに荒くれた強面の20人くらいの男共の視線が一斉にリラに向けられるっ!
「んだぁ?!ゴルゥア〜!」。

リラ:…こっちが本命か、と思わず頭を抱える。…ごめん。邪魔するつもりはないんだ。ちょっとヤバいヤマに巻き込まれちまって、あわてて逃げてるところでさ。明日には出て行くから、アンタらに迷惑はかけないよ…。<はったり>をかましておく。
リラ:d20+5=(18)+4=22
DM:男共は「なんだ小娘かー」としらけた風に席に着いて好き好きに騒ぎだす。
リラ:念のためいつでも酒場を飛び出せるように心の準備はしておくよ。ドボン踏んだなぁ。

フィルバート&ナイロ:酒場に入ります。
DM:酒場ではガラの悪そうな輩が20人くらい大騒ぎして賑わっている。ウェイターが来て「酒は黒エール酒しかないよ。あとは簡単な食事だね」と言う。

フィルバート、ナイロ、リラは食事をする。

リラ:ガラの悪い連中の話しに耳を傾ける。<聞き耳>判定
リラ:d20+7=(16)+7=23
DM:さすがローグ♪リラは喧騒の中から「くっそ。昨日の野郎め。今度会ったらタダじゃおかないぜ」という怒声を聞き分けた。
ナイロ:リラさん、ここで騒ぎはごめんですよ。おとなしくしていて下さいね。
リラ:まるで空気が読めないアホ娘扱いね…。状況に応じて思考の切り替えくらい出来るつもりだけどー。

裏コメント:自然とナイロがリラの保護者みたいな役割になってます。今後の二人のやりとりにも楽しいので注目してください。

リラ:で、二人に小声で忠告。なんだかこいつら、昨日トラブルがあったみたいで荒れてるわ。「昨日の奴」とか言ってるから誰かにしてやられたみたい。そいつのことしか今は頭になさそうだから、こっちに興味が移る前にさっさと食事済ませてここを出ましょ。長居はごめんだわ。
フィルバート:そうか。まあ、飯も酒もたいしたこと無いし、ここに長くいる必要もなさそうだな。じゃあ、ちゃっちゃっと食って宿に行こうぜ。


■桃色の夜♪

DM:オブリビオンとリリィは一軒の家に連れて行かれる。室内は意外に清潔で、妖しい装飾が施され、妖しい匂いの香が焚かれている。めくるめく官能の世界で…って路線が変わりそうなので、その辺りはみなさんのご想像にお任せします(笑)。

DM:オブリビオンはデイナ姐さんから次のような話を聞いた。

昨日、美しい女と一緒にドラウが村に来たんだよ。でね、酒場で女に手を出そうとした山賊5人を一瞬にしてドラウが切り捨てたのさ。だから今日は酒場には山賊どもが集団で来て大騒ぎしているよ。もうドラウと女は村を出て行ったというのにさ。

オブリビオン:ふーん。ところでデイナさん、クーロン兄弟って聞いたことありますか?
DM:「ああ。聞いたことあるね。兄がベルム、弟がボォスの二人兄弟らしいよ。『辺境』でも凄腕で通っている賞金稼ぎさ」とデイナ姐さん。
オブリビオン:なるほど。クーロン兄弟はこの村に姿を現していない感じだね。

オブリビオン:山賊はこの村と関係深いの?
DM:「あいつらはこのキッテルの外れにある洞窟を住処にしていて、他の村や町に繰り出しては悪さをしているのさ。この村でも時たま暴れたりするよ。迷惑な連中さ。居なくなってくれるとありがたいがね〜」とデイナ姐さん。「でも。山賊のお頭っていうのがいい男でね〜。一度、この店に遊びに来てもらいたいんだけど」。
オブリビオン:ひょっとして、今も酒場とかにいたりするの?!大変だ!フィルが暴れそうな予感がする…。デイナさん、ごめんね。ボクたちもう戻るよ。
DM:「あら。お早いね」とデイナ姐さん。

オブリビオン:リリィさん、まずい展開になりそうなんだ。もう帰るよ!
リリィ:な、なんだオブよ。ちょっと待ってくれ〜、とズボンを穿きながらピョンピョン跳ねてオブを追う。ワシも大変なことを聞いたぞ、この村の山賊の頭は誰だと思うー?!

裏コメント:山賊の頭は何者なのか?賢明な読者のみなさまならもう推測できているかもしれませんね。


■山賊の頭は…

DM:酔っ払った荒くれ者の一人がリラに近付いて絡んでくる。「よく見りゃいい女じゃねえか。まだガキだがな」。
ナイロ:子供に手を出したら、あなたの株が落ちますよ。
DM:「げへへっ。こっちに来いや〜。かわいがってやるよ」と荒くれ山賊。
リラ:なぁに?アタシを買うなら高く付くよ?
ナイロ:やれやれ…。せっかく穏便に済まそうとしたのに…。こうなると私ではフィルさんを止めれませんね。リラさんは後ろで援護してくださいね。危なくなったら隠れるんですよ。最近なんか姑みたいな口ぶりになってきた…(汗)。
DM:ははは。いい味でてますよ〜☆

フィルバート:では、皆様のご期待に応えまして(笑)。頭でわからないやつは、体でわからせるしかないな。男の手首を掴んでひねりあげようとします。

フィルバートと山賊が【筋力】対抗判定をした結果…。

DM:山賊は軽々とフィルバートに腕をあらぬ方向にひねり上げられて「いてっ!いててっ…。な、なんだこの馬鹿力野郎はー?!みんなー、た、助けてくれ〜!ひ〜」と助けを呼ぶ。

山賊たちは「野郎〜っ!!」といきり立つ!そこに「止めなっ」と山賊たちを制止する爽やかな声。荒くれ者共の中から、白金の長髪で女のような外見の男が現れた…。山賊たちは「お頭…」と静かになる。

DM:そこにオブリビオンとリリィが酒場に息せき切って入ってくる。
リリィ:リラっ!ここの山賊の頭はなー…。

リラにリリィの声が聞こえていたかどうか…、しかし見間違うはずもない。忘れるはずもない。山賊の頭と呼ばれた男…、それは兄弟子グリーンウェルだ!!

リラ:お頭と呼ばれた奴の顔を見て、はっと目を見開く。

リラはふぅっと息を吐いてグリーンウェルに向かって指を突きつる。

リラ:ちょっとぉ、どこかで見た顔じゃない?グリーンウェル…、あんた何やってんのよっ!?師匠を、ドモンを殺しておいて、こんなところでお山の大将ってわけ!?…師匠も、そりゃ良い奴じゃなかったけどあんな風に殺されていいほどの悪党でもなかった!アタシが1人で生きていけるようになったのも師匠のおかげっ!
それをあんたがっ!アンタがその剣を持つ資格なんてありゃしないのよ!

DM:「あは☆おまえ、リラか?オレがあの師匠を殺したことに腹を立てているのか?師匠は老いぼれてはいたが毎日の修行は厳しかったよな。おまえ何度も逃げ出そうとしてたじゃねえか?ははは」とグリーンウェル。
リラ:アンタ、気でも狂ったわけ?アタシは逃げようとしたことなんてないわ。逃げ出したがってたのはアンタの方でしょ!?そりゃ師匠が病気で寝たきりになった時は愚痴の一つも言ったわよ。でもアタシはこれでもオリマダラ様への祈りと師匠への感謝は忘れたことがないのよ!

DM:「それともこの剣が欲しいか?」と言ってグリーンウェルは見事な造りのレイピアを掲げて剣を鞘から抜く。ドモンの愛剣【レイピア・オブ・イーヴル・“アウトサイダー”ベイン(悪の来訪者殺しの剣)】。その剣は見る者を吸い寄せるような不思議な魅力と共に美しい輝きを放っている。
リラ:…その剣は返してもらうわ。でもアタシが欲しいからじゃない、アンタが持ってると師匠が浮かばれないからよ!銀の短剣を左手で抜いて構えます。

オブリビオン:やはり騒ぎになっていたか…。リラに危険が及ぶようでしたら、いつでも魔法を発動しますよ。
フィルバート:ん?これはどうしたことだ?
ナイロ:以前、リラさんと初めて会ったときにリラさんの師匠を殺した男グリーンウェルですよ。そして、グリーンウェルが持ってるあのレイピアがリラさんの師匠の形見ですね。
フィルバート:リラの仇?あー、思いだしたぜ。
ナイロ:リラさん、あなたの気持ちは私もフィルさんも解かっています。ですから落ち着きなさい。挑発に乗ってはいけません。ロングソードを抜き、いつでも加勢する体制をとります。


■グリーンウェルの提案

DM:「わかった…」グリーンウェルはフィルバートの方をちらっと見て、「リラ。ずい分頼もしいお仲間がいるようじゃないか」。ふっと笑う。「こうしよう。ここでの決闘はなしだ。西の森に入って直ぐに開けた場所がある。明日の朝8時にそこでオレ一人が待つ。一対一で決着をつけよう。それなら遺恨も残らないだろう」。

リラ:望むところだ、なんていうと思ったわけ?それが罠でない保証なんてないわ。自分じゃ立つことも出来ないじいさまの寝首かくことしか出来なかった卑怯者ですもの。
DM:そこまでグリーンウェル卑劣だったのか!(リラの個人設定です)。
一同:ひどい奴だ。
DM:いや、その…。

リラ:アタシとしてはこのまま乱闘で決着つけたい所なんだけど。アタシは弱いからね、目的のためなら手段は選ばないわよ。汝右の頬を張られたら、いかなる手段を用いても左の頬を張り返せってね。付き合ってくれるわよねぇ、みんな?パーティーの顔を見回してニッと笑う。
一同:(同意のうなずき)。

DM:「ふっ。変わらねえな、リラ。よしじゃあ、こっちは正真正銘の一人で出向くし、そっちはだれでもいい。一番腕っ節に自身のある奴を代表戦士として出して来い。それならどうだ?」とグリーンウェル。

リラ:グリーンウェルの発言が真実であるという保証が無いのでー。<真意看破>判定。
リラ:d20+5=(20)+5=25
リラ:とりあえずこれでどうだッ。丸わかりなのですよっと。
DM:グリーンウェルは嘘を言っていない!

リラ:あえてここで正攻法に決闘をしかけてくる理由が分からない…。OK、その条件飲むわ。どういう心変わりかどうか知らないけど。ただし、その条件に嘘偽りがあったときはあらゆる手段を使ってでもアンタを追いつめてやる。覚悟することね。
DM:「よしわかった…」と言ってグリーンウェルはレイピアを鞘に収める。「では明日の朝8時だ」と言って酒場を出て行こうとする。山賊たちもゾロゾロ出て行ってしまう。

リリィ:ぬわっ!しまったーっ!!
オブリビオン:オッサン、どうしたの!?
リリィ:ズボンが後ろ前反対だったーっ!と言って、店の隅のほうで穿きなおす。
DM:「楽しいお仲間がいていいな。リラ」と去り際に笑いながらグリーンウェルは呟く。
オブリビオン:ボクたちの品位を貶めるような事はやめてください。リリィさん…。

明朝の決闘のために作戦を練るパーティー。フィルバートは代理で決闘に望む気満々。オブリビオンはグリーンウェルは魔法のレイピアが気になる。リリィは隠れて奇襲をかけようとせこい提案をするが…。しかしリラの決断は。

リラ:くだらないことに巻き込んで悪かったわね、みんな。それと明日のタイマンにはアタシが行くわ。結局は内輪の問題だもの。あんた達に迷惑はかけられない。

パーティーはリラの決闘に手を出さず立ち会うことに決めた。



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