エピソード7 ワールズエンド・スーパーノヴァ
−Remix−

                                                          2.屋敷の探索

失われた記憶と、残された手がかり。冒険者たちはカル国の使命を果たすため、彼らが巻き込まれた謎を解決するため、屋敷の探索を始めます。

※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。


■ナイロの推理、オブリビオンの握る秘密?

ナイロ:あの〜、私なりに今回のことを推理してみたのですが、今回の記憶が無くなる現象は、ハジさんが言っていた建築士のノームが取付けた特殊な仕掛けなのか、それとも5人目の仲間を装った邪悪軍の間者(スパイ)の仕業なのか、どちらかだと思うのですよ。でも昨日私は【プロテクション・フロム・イーヴル】を何者かに唱えてます。その何者とは邪悪軍の間者(スパイ)の事だと思います。それは何故なのか?昨日、おそらく何かの理由で邪悪軍の間者(スパイ)が居ることが判明し、オブちゃんが羊皮紙に警告文を書いているからです。それらを考えると、記憶がなくなるのは建築士のノームが取付けた特殊な仕掛けで、邪悪軍の間者(スパイ)はすでにこの館にいる(あるいは倒した?逃げた?)と言う事になります。それ以外の疑問で、5人目の仲間が到着してるのか?その”鍵”は何の鍵なのか?ロープは何に使ったのか?(スパイを縛った?)は解りませんね…。結局はこの館を調べて見るしかないのでしょうね。

フィルバート:あー、俺が考えてもしょうがないって!こいつはメモったオブが全部わかってんだろうから。もう任せた!任せたぞ!
オブリビオン:たしかに、ボクの羊皮紙が1枚なくなっていて、ボクの筆跡で書かれたメモの羊皮紙をフィルが持っている…。全ての鍵はボクが握っている訳ですね。ふっふっふっ、では、真実を明かしましょう…。なぁんて、ボクも昨日の記憶がないのだ。てへへっと笑う。
DM:はい。オブにはその文章を書いた記憶がありません。
オブリビオン:しかも、ボクの手にも“紙切れ”があるのです。片面には絵の具が塗ってあって、絵画の一部を破りとったものに見えるんですけど。”紙切れ”をみんなに見せる。 謎は深まるばかりですね。

フィルバート:なんだ、オブもわからないのか。じゃあ俺がわかるわけ無いな。ところで”紙切れ”だと?文字じゃないのなら俺でもわかるかもしれないな。どれどれ?
ナイロ:どんな”紙切れ”なのでしょう?と言いながら覗き込みます。
DM:分かる人には絵画の一部を破りとったものにしか見えないですね。
ナイロ:この絵画の切れ端?もこの館のどこかで手に入れた物なんでしょうね…。


■射手と犬の絵

オブリビオン:この部屋にも絵画がありますが、関連性はあるのかどうか分かりますか?
DM:では、額に入った絵画を見てくださいな。左右どちらを見ますか?
オブリビオン:右を見よう!
DM:右の壁(G7)の絵を見ますね。森の中で射手が火を吹く犬を矢で射っている絵だ。額の下にプレートがついている。「射手は左前方に矢を射る。犬どもに矢は当たらない。」射手は正面を見ているので、絵を見る者からすると右前方に向けて矢を射ている。そして火を吹いている黒い犬が射手をあざ笑うかのように逃げている絵だ。

フィルバート:しばらく(1分ぐらい)絵を眺めた後、特に何も起きないようであればG2の絵を見に行こうと思います。ものはついでだ。あっちの絵も確かめてみようぜ。状況が状況なので、斧を担いだまま歩いています。
DM:絵を見ていても特に何も起きません。左の壁(G2)の絵も見る、でいいかな?
一同:いいですよ〜。
DM:では左の壁(G2)の絵を見ました。右の壁の絵と似たような絵柄です。額の下にプレートがついている。「射手は右に矢を射る。犬どもに矢は当たらない。」射手は正面を見ているので、絵を見る者からすると左に向けて矢を射ている。そして火を吹いている黒い犬が射手をあざ笑うかのように逃げている絵だ。

フィルバート:それでは、からくり仕掛けの館、ということですから絵には触らないようにして、双方の絵に傷などが無いかを見ます。オブの持っていた”紙切れ”と関連がありそうでしょうか?
DM:両方の絵共に欠損している部分はなかった。【知力】判定をお願いします。
フィルバート:d20+1=(6)+1=7
オブリビオン:d20+4=(6)+4=10
ナイロ:d20+1=(11)+1=12
DM:オブとナイロの二人には、オブの持っていた紙切れ(絵画の一部?)の全体像は、二つの額の絵と同じような絵柄のであったのではないか?と推測できる。
オブリビオン:今の時点ではこれ以上分からないな。きっと別にこんな絵があるんだろうね。

ナイロ:左右の絵の矢の飛んでいる方向を具体的に言うと?
DM:左右の絵の矢の飛んでいる方向をあえて言うなら、右の絵はJ4J5の方向です。左の絵はJ2の方向です。

裏コメント:前半に謎を出しすぎたかな〜、と少し反省しております。


■部屋の中の声

フィルバート:D6の扉に忍び足で近寄り、聞き耳を立ててみます。
オブリビオン:ボクも警戒した方がよさそうですね。ライトクロスボウを準備し、ボルトを装填しておきます。
リリィ:ふはは。気が早いな〜、オブ。ワシのこの落ち着いた様子を見ろ。カンフーなんてまだ寝てるぞ。
オブリビオン:いばるな!

フィルバート:<忍び足>判定。
フィルバート:d20+3=(16)+3=19
フィルバート:<聞き耳>判定。
フィルバート:d20+6=(8)+6=14
DM:「カリッ、ギリッ」と扉の向こうから扉を引っ掻くような音がする。

フィルバート:みんな用心しろ!
ナイロ:警戒します。フィルさんの近くまで行って前衛につきます。あの二つの絵を見てから、この引掻く音を聞くと嫌な予感しますよね…。
オブリビオン:分かりました。D6の方向にライトクロスボウを構えましょう。
フィルバート:リリィ、ぼけっとしてんじゃねーぞ。おまえの相棒もとっとと起こしてくれ!
リリィ:ぬふふ。遂にこのワシの力が必要となったわけかっ?!カンフー、ウェイクアップ!
DM:ライデイングドッグのカンフーはピクっと目を覚ました。
オブリビオン:おい!おっさん!!あんたが一番警戒しとけよ!!いつものように切れるオブ。(今回はフィルやナイロがいるのでボクは積極的に前に出なくてすみそうですね。よかった。それにしても、おっさんは相変わらず…)。
リリィ:オブよ。ここは新メンバーのお手並み拝見といこうじゃないか。なぁに、ピンチの時にはワシが登場してやる。ふふふ、これはおいしい!おいしすぎる!!

フィルバート:D6の扉には鍵穴などがありますか?あるのならば向こうの部屋を覗くことは可能ですか?
DM:鍵穴はあります。覗いてみますか?
フィルバート:鍵付きとはご丁寧な扉だぜ。中が覗けるかどうか確かめてみるぜ。鍵穴に罠がないかどうかを調べます。<捜索>判定。
フィルバート:d20+1=(12)+1=13
DM:君には鍵穴に罠はないようだ、と思われた。
フィルバート:鍵穴を覗く。<視認>判定。
フィルバート:d20+4=(17)+4=21
DM:扉の向こうにも部屋があるようだが、それ以上のことはわからない。

DM:みなさんが注目しているD6の扉の向こうから…、「冒険者たちよ。この扉を開けてくれたまえ…。私は…ハジ殿から依頼を受けた使者だ」と共通語で言う声がする!
オブリビオン:うわ、誰かいるよ!
フィルバート:うん?今、助けが聞こえたぜ!敵じゃ無いみたいだぞ。
ナイロ:気をつけましょう。邪悪軍の間者(スパイ)かも…。


■扉を開けるか!?

フィルバート:では、俺が扉を開けることを試みます。
ナイロ:武器と盾を構えます。
DM:扉を開けようとすると…、ガチャ。鍵がかかっているようだ。
フィルバート:ぬむぅ、鍵穴は飾りじゃ無かったか。鍵がかかっているなっ。ええぃ!めんどうくせぇ!こうなったら、俺の斧で扉をぶっ壊してやる!
ナイロ:ちょ、ちょっと待ってください。とフィルさんを止めます。
フィルバート:む?ナイロ、どうした?

ナイロ:確かどなたか鍵を持っていたような…、この扉で試してみては?
フィルバート:ぽんと手を叩く。あー。そんなもんもあったかなぁ。
リリィ:このワシが口にくわえている”鍵”のことかな?と言って、フィルに投げ渡す。
フィルバート:一度それを空中で受け取ろうとして、口にくわえたことを思い出して反射的に手を引っ込めます。うわ!ばっちい!床に転がった鍵を嫌そうにつまんで、鍵穴に突っ込みましょうか…。

オブリビオン:ちょっと待ったー!
フィルバート:オブの声を聞いて、鍵穴に鍵を突っ込んだまま回さずに静止します。ん?オブ、何か良いアイディアでも浮かんだのか?
オブリビオン:中にいる人とは話ができそうなので、いくつか質問してみましょう。
DM:冷静ですなオブくん。ではパーティーの行動方針をみんなで決定してくださいませ。

オブリビオン:扉に鍵がかかっていて、もしその鍵をボクたちが持っていたとしたら、なにか理由があって封じているんじゃないでしょうか?
ナイロ:私もそんな気がしますね。
オブリビオン:リリィの”鍵”がそれとは限りませんが、開けるのはちょっと待ちましょう。
フィルバート:…なるほど。オブ、おまえの言うことはもっともだな。さすがだぜ。鍵を回さずに鍵穴から抜きます。

フィルバート:俺は細かいことを考えるのはあまり得意じゃないんだ。特に人とあーだこーだ話すのはな。ここはナイロとオブに任せるぜ。(素でリリィの名前はハズして話しています。本人は無意識なので気がついていない(笑))。
オブリビオン:リリィ外すの、それ正解です。

裏コメント:期待していた行動とはいえ、プレイヤー陣かなり慎重ですね。


■スパイか?味方か?

ナイロ:さっき扉はカリカリ爪の引掻く音がしたんでしょ?5人目の仲間だったらなんだか変ですよね。
オブリビオン:そうですね。彼が6人目(スパイ)の可能性もありますし…ここは慎重にいきましょう。

オブリビオン:あなたはなぜ、鍵のかかった部屋の中に閉じ込められているのですか?
DM:扉の向こうの声が言う、「なんだ?君たちは覚えていないのか?そうか…。君たちは昨夜ひどく錯乱していたようだ。私を邪悪軍のスパイと勘違いし、この部屋に閉じ込めたのだ。隣の部屋にいる男が本当の邪悪軍のスパイだというのに…」。

フィルバート:交渉はオブとナイロに任せて、隣の扉(D3)を忍び足&聞き耳します。
オブリビオン:こっちの部屋はボクとナイロで確認するから、そっちは任せたよ。フィルと離れるのは危険な気もするがこちらの扉には鍵がかかってるからいいか。
フィルバート:<忍び足>判定。
フィルバート:d20+1=(12)+1=13
フィルバート:<聞き耳>判定。
フィルバート:d20+4=(17)+4=21
DM:なかなかの<聞き耳>判定結果ですね。D3の扉の向こうからかすかに「ウー!」と唸るようなこもった声が聞こえる。
フィルバート:おい、みんな。どうやらそいつの言うとおり、こっちの部屋にも何かいるようだぜ。唸り声が聞こえるぞ。とりあえず、あっちが終わり次第こっちもオブとナイロに任せた方が良さそうだな。オブとナイロのそばにより、二つの扉を交互に警戒しながらギロギロと睨みます。

オブリビオン:どっちかの部屋の人が本物の5人目な訳か。昨日の記憶がない以上、(D6の扉中の)この人に確認するしかないね。あなたはハジさんに何を依頼されているのですか?
DM:「重要な依頼を受けている。私も君たちが本当にハジ殿から依頼を受けた者か確認したい。ここから出してもらわなければ依頼を伝えることはできない」。
オブリビオン:分かりました。でも困った事に、ボクたちには昨日の記憶がないんです。邪悪軍のスパイって何者なんですか?昨日ここで何があったのですか?
DM:「ふむ…。何も覚えていないのか…。君たちハジ殿から”秘密の合言葉”を聞いているだろ?まずはそれで『君たちが私の仲間か?』確認したい。”秘密の合言葉”すら知らないというのなら、『君たちこそが”邪悪軍のスパイ”なんじゃないのか?!』」。

フィルバート:合い言葉?そんなもんあったっけか!?…あ、悪い悪い。俺の言葉は無視してくれ。「よけいなこと言ってゴメン」という顔をして、顔をぽりぽりとかきます。
ナイロ:小声で、「私も合言葉なんて聞いてないですね…。むしろ邪悪軍のスパイ同士の合言葉なんじゃ…。答えられたらお互い邪悪軍という事で騙し合う必要が無いとか…」。
フィルバート:小声で、「なるほど。そういう考えもあるか。ナイロ、おまえはやっぱり頼りになるぜ」。
オブリビオン:ではボクも小声で、「ボクたちがハジさんに会った時には合言葉は聞いてなかったはずなので、ナイロの言うこともありうるね」。

フィルバート:もしヤツをこっちに出すというなら、俺が鍵を開けた後にこちらから扉を開けないで、ヤツに扉を開けさせるってのはどうだ?ゆっくりと扉を開けるようにヤツには言っておいて、守らないようだったら俺の斧で黙らせるってのはどうだ?
ナイロ:そうですね。最終的にはそうしましょう。その前に隣部屋の方ともお話してみたいですね。
オブリビオン:こちらの人はなんだか余裕がありそうですし、そんな言い方するなら放っておいてもいいかな。次は隣の人?に話してみましよう。
フィルバート: うむ、わかった。しかし、向こうのヤツはうなり声をあげているあたり、話しが通じそうな気がしないんだけどなぁ。ま、深く考えるのはみんなに任せておくか。もし敵だったら斧で黙らせればいいわけだしな。

裏コメント:この辺りの展開、なんかグダグダですね…。もう少し緊張感を煽りたかったのですが、まだ私(niga)のDM技量不足を痛感。



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