エピソード4 ゴールドメダリオン

                                                       5.恐怖!ねずみ男

「火吹き山」から宿屋「金の鱗亭」に戻るブードゥーとリンド。「金の鱗亭」で眠るガー。「金の鱗亭」に意外な人物が現れます。そしてブードゥーとガーの冒険はどのような展開へと向かうのでしょうか?今回はその物語について語ることにいたします。

※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。


一同:おつかれ。
ブードゥー(niga):今年初!ようやく実現か。
DM(88):どうも。今日はADSLじゃないので会話が遅いです。
ガー(JOY):今日はいつもよりもっと口数すくないかも。キーボードがいかれてる。

裏コメント:今年初、前回から実に半年ぶりのオンラインセッション。集合できたメンバーの都合上、エピソード4の続編をプレイしました。しかし、いつにも増してかなり劣悪なオンライン環境です。

DM:さて、久し振りで前回の話を忘れてるかもしれないけど。宿屋の「金の鱗亭」でエルフが殺害されて、死体は衛兵に運ばれて、その夜ブードゥーは「火吹き山」という武器屋に武器を買いに行ったのだ。
ブードゥー:ガーが寝ている間の一人用シナリオでね。
ガー:リプレイは読んだ。
DM:「金の鱗亭」にはガーと店主とクラリスしかいない。話はそこから始まるのだ。


■再び現れた男

DM:まず、ブードゥー達から。ブードゥーはリンドと共に宿屋「金の鱗亭」に帰る途中です。
ブードゥー:オレからね。あー、眠いな。
DM:東の空が明るくなっている。なにやら町が騒がしい。「エルフの死体が奪われた!」と衛兵の声。
ブードゥー:オレを寝かさない気か…。騒いでいる人をつかまえて「どうした?」と聞いてみる。
DM:騒いでる人って衛兵だが。ブードゥーにはかまってくれない。無視だね。
ブードゥー:無視か。どこから盗まれたんだろうか?
DM:衛兵は行ってしまう。そんな事がありました程度で流して。

DM:さて、舞台は変わって宿屋。ガーの出番。2階のガーの部屋の扉が開き、やせ細った黒い人物が進入してきた。部屋に明かりがないため姿がよく分からない。
ガー:ZZZ…(寝ている)。
ブードゥー:だれだろう?ドキドキ…。
DM:「店の店主がいないようだが、どこへ行ったか知らないか?」とその人物が話かけてきたが。
ガー:うーん。ZZZ…(爆睡)。
ブードゥー:よく寝る男だな。眠狂四郎と名づけよう。
DM:まだ寝てるの?すると扉が閉まって、その人物は出て行ってしまった。
ガー:あれ?だれかいたかな。

DM:ブードゥーは宿屋に向かってるの?
ブードゥー:うん、眠いから早く宿に戻るよ。エルフの死体が盗まれたことも一応ガーに伝えないとな。
DM:じゃあ、そろそろ宿屋に到着しよう。ブードゥーとリンドは宿屋の前に着いた。

ブードゥー:「いや〜、楽しい買い物だったぜ。リンドくん。」さあ宿に入ろう。
DM:ドアを開けるのね?
ブードゥー:そりゃ開けるさ。何回か使っているドアだし罠なんかないでしょ。多分…。
DM:すると…。宿屋の一階の食堂には、なんと昨晩エルフを剣で殺害した謎の出っ歯男がいる。しかし、今回は手には何も持っておらず丸腰のようだ。
ブードゥー:うお!奴一人か?一応、弓を構える。「リンド、気をつけろ!エルフを殺したのはこいつだ。」

DM:「こうもりの報告でメダルはこの店の店主が持っていることが分かった。おとなしく店主の居場所を言わないと、お前らの命がなくなるぞ。いや、俺と同類になるかな?」と言ってチチチッと笑った。

ブードゥー:今オレたちは外から戻ってきたんだ。店主なんて知らねえぞ。
DM:「そうか。では帰るとしよう。」と出っ歯男はあっさり外に出ようとする。
ブードゥー:弓で狙いをつけて、「待て」と制止する。
DM:ブードゥーは入口の方にいるわけだが、出っ歯男は平気でそちらに向かってくる。
ブードゥー:「待てと言ったはずたぜ。」と言って容赦なく撃つ


■対出っ歯男 不意打ちラウンド 〜出っ歯男の正体は?!〜

DM:え?撃つの?では攻撃ロールして。
ブードゥー:d20+3=(17)+3=20
ブードゥー:かなりイケてる。
DM:命中だね。
ブードゥー:d6=(5)=5
ブードゥー:ダメージもイケてるぞ。「このブードゥー・チャイルドの警告を無視しようとしたからだ!」(決まった…。まあ、ヤバくなったらリンドに戦わせればいいや♪)
DM:リンドは実は丸腰なんだよ。鍛冶屋のバルカンに鍛えなおしてもらうために武器を預けたままだ。したがって、素手で戦おうとしている。
ブードゥー:なぬ?計算違い。作戦変更か…。

DM:今の攻撃は結構効いたな。すると出っ歯男に変化がある。なんと直立の姿勢のままでネズミの姿に変わった!
ブードゥー:ワーラットかよ!「リンド、オレの剣をつかえ」と”巨人殺し”をリンドに渡す。「ガー、起きろー」と叫ぶ。
DM:「よし!」とリンドはブードゥーの剣を抜く。


■対出っ歯男 第1ラウンド 〜ブードゥー、ピンチ!〜

DM:ワーラットは「こうなったら容赦はしないぞ。」と言って襲いかかってくる。イニシアチブ判定しよう。
ブードゥー:d6+3=(4)+3=7
ブードゥー:7っす。
DM:ワーラットのイニシアチブ判定。
DM:d6=(5)=5
DM:行動はブードゥーから。

ブードゥー:弓で攻撃!
ブードゥー:d20+3=(8)+3=11
ブードゥー:う…。
DM:残念。矢はあさっての方向へ飛んでいった。

DM:次はリンドの攻撃。
ブードゥー:お願いします。
DM:d20+3=(7)+3=10
DM:外した。

ブードゥー:ガーはまだ来ないのかな…。
DM:さすがにガーは騒ぎに気づいてもいいだろう。
ガー:うーん…。のどが渇いた。食堂で水飲もう。
ブードゥー:きゃー。ガー、助けて〜。
ガー:おっ?ミッキーマウス?

DM:ワーラットの攻撃は、なんとブードゥーに。
DM:d20+?=(19)+?=19+?
DM:なんか出目いいよ。がぶりとブードゥーの腕に噛み付いた。
ブードゥー:どわ!
DM:d4=(4)=4
DM:うおっ!4ダメージ!!
ブードゥー:なんと!

DM:ちなみにブードゥーは残りHP3です。
ブードゥー:もうそんなに少ないの?!そうかスタージに受けたダメージがあるのか…。回復させてなかった…。ガー、早く助けに来てくれ〜。

裏コメント:スタージとの戦いはゲームの世界ではつい昨晩のことだったんですね。セッションの間隔があまりに長かったので忘れてました。


■対出っ歯男 第2ラウンド 〜ガーのん気に登場〜

DM:ブードゥーさんの攻撃どうぞ。接近しすぎてるし、噛み付かれてるし、弓は使えないよ。
ブードゥー:無茶しないほうが良かったよー。二階に逃げよう!逃げれるの?
DM:いや、噛み付いてるからね。短剣でも使えば?

ブードゥー:では、シルバーダガーで攻撃するよ…。
ブードゥー:d20=(5)=5
ブードゥー:だめか!助けて〜。

DM:リンドの攻撃があるぞ。
DM:d20+3=(18)+3=21
ブードゥー:やった。
DM:よし!ワーラットの背中に一太刀浴びせた。
DM:d8+3=(7)+3=10
DM:ダメージ10だ!!でも死なないよ。
ブードゥー:ワーラット。こいつ強え!

裏コメント:ライカンスロープは普通の武器ではダメージを受けません。銀の武器あるいは魔法の武器でならダメージを与えることができます。そのためにDMが本エピソードの前半にシルバーダガーをプレゼントしてくれたんですね。しかしこの時のPCはそんなことを知る由もありません。

DM:ガーは一階に着いたことにしていいよ。
ガー:でも丸腰なんで、手近な椅子持って攻撃していいかな?
ブードゥー:丸腰かい!
ガー:水飲みに来ただけだから。
ブードゥー:そうね…。
DM:ガーはのん気だな…。ガーの攻撃は次のラウンドからね。

ブードゥー:まだワーラットはオレに噛み付いてるの?
DM:怒りのワーラットはリンドに攻撃!
ブードゥー:あ、離れた。リンドに攻撃しているうちにづらかろう。
DM:d20+?=(19)+?=19+?
DM:うお!また噛み付いた。リンドも腕を噛まれた。
DM:d4=(2)=2
DM:リンドはダメージ2です。さあ次のラウンドどうする?


■対出っ歯男 第3ラウンド 〜ブードゥー逃走〜

DM:ワーラットも結構弱ってそう。なんだか息が荒い。
ブードゥー:そんなこと気にせず、一目散に二階に逃げる。

ガー:椅子は片手で扱える武器になるのか?
DM:椅子は両手だな。形がいびつだから扱いづらい。
ブードゥー:逃げる途中でシルバーダガーをガーに渡してやる。目覚めよ短剣戦士!あとはよろしくね♪
DM:じゃあブードゥーはガーにシルバーダガーを渡したことにしよう。ワーラットの次に攻撃していいよ。

DM:リンドが攻撃するぞ。
DM:d20+3=(8)+3=11
DM:まずい、外した。ワーラット噛まれてる状態だからな…。

DM:ワーラットはリンドに攻撃!
DM:d20+?=(11)+?=11+?
DM:今度は外れた。ワーラットはリンドから離れた。

DM:おまたせ。短剣戦士の番だよ。
ガー:オレの出番か?
ガー:d20+3=(8)+3=11
ガー:うーん…。
DM:残念、外れだ。
ブードゥー:ガンバレー。


■対出っ歯男 第4ラウンド 〜みなさんお疲れです〜

DM:次はリンドの攻撃。彼は逃げないで戦います。
DM:d20+3=(4)+3=7
DM:だー!大外れ。リンドも弱ってるのかな。

ブードゥー:オレは二階から弓で攻撃だ!ただ逃げてただけじゃないのだ!
DM:リンドが先に攻撃してしまったよ。次はワーラットだ。そしてガー。

DM:ワーラットはリンドに攻撃。
DM:d20+?=(4)+?=4+?
DM:外れ。ガーの番だよ。決めてくれよ。

ガー:少し目が覚めてきたかな?
ブードゥー:決めろ!
ガー:d20+3=(7)+3=10
DM:おーい。外すなよー。
ガー:まだぜんぜん寝てる。


■対出っ歯男 第5ラウンド 〜イッツ・ショータイム〜

DM:ブードゥー攻撃していいぞ。二階から遠隔攻撃で。
ブードゥー:攻撃される恐れがなかったらこっちのものだ。見よ!ブードゥー・チャイルドの真の力!イッツ・ショータイム♪
ブードゥー:d20+3=(6)+3=9
ブードゥー:あ、あれ?
ガー:痛てっ。
ブードゥー:君に当ててないから。
DM:ガーに矢が当たって目が覚めた。うそ。外れです。

DM:リンドの攻撃。
DM:d20+3=(16)+3=19
ブードゥー:お!リンド頑張ってるね。
DM:リンドの渾身の一突きでワーラットは息絶えた。
ブードゥー:死んじゃったのか。なんかリンド一人で倒してないか?
DM:死んだワーラットは出っ歯の男の姿に戻った。ガーにとどめを刺してほしかったが、寝ぼけてたし。
ブードゥー:いろいろ聞きたいことあったのに。

ガー:で、ショータイムは?
ブードゥー:ショータイム不発…。


■ライカンスローピィという病

DM:出っ歯調べるか?
ブードゥー:そうだな。調べてみよう。
DM:小袋に5gp入ってた。
ブードゥー:それだけか。それは頂いといとこう。
DM:まだあるよ。金貨より大きなメダルがでてきた。
ガー:なんだそれは?
ブードゥー:調べてみる。
DM:メダルにはこうもりの紋章が描かれている。普通のこうもりと違い羽が4枚ある。

ブードゥー:その前にHP回復させたいぞ。ポーション飲む。
DM:ポーション飲んでいいよ。
ブードゥー:d6=(1)=1
ブードゥー:ぐが!
DM:HP1回復。悲しいね。HP4です。

ガー:リンドは平気か?
DM:ガーありがとう。リンドは青い顔をしている。
ガー:水飲む?
ブードゥー:優しいのかわからんな。とりあえず。みんなの体力回復が先決だな。
ガー:じぁ、寝るか。

DM:「ライカンスロープに噛まれた奴はライカンスローピィという病にかかって、あの出っ歯男みたいな姿になってしまうんだ。」とリンド。
ブードゥー:ちょっと待て!オレたち噛まれてないか?
DM:ブードゥーはおもいっきり噛まれてる。
ブードゥー:ひー。どうすればいいんだよ〜。
DM:「高レベルクレリックに治してもらうしかない。」とリンド。
ブードゥー:このテトラシャーンにそんなクレリックいるか?どうせなら狼とかにしてくれ〜。ねずみやだ〜。
ガー:ねずみ小僧次郎吉になるか?
ブードゥー:ウルフガイがいい〜。

裏コメント:何を言っているんでしょうか?緊張感のないコンビです…。


■森のエルフ

DM:そこで、突然店の扉が開きローブ姿の人物が入って来た。顔はよく分からないが、格好や雰囲気が昨夜殺されたエルフに良く似ている。「ここの宿泊客だが、店主はどこにいる。」と言っている。
ブードゥー:みんなオレらに聞くけど、オレらも店主の居場所は知らんって。
DM:「そうか、すまなかった。では、金のメダルを知っているか?」
ブードゥー:何なんだその金のメダルってやつは?

DM:この人物はローブのフードを下ろし顔を現す。「私はこの宿に泊まっていたエルフだが、昨夜襲われて兄を殺された。メダルは兄の持ち物だ。」と言った。
ブードゥー:「そのメダルなら店主が持ってるはずだ。今、あなたの兄を殺した男を倒したところだ。こいつも金のメダルを持っていたぞ。」と言ってメダルを見せる。
DM:メダルを見て驚く。「おお、そのメダルだ。私にはこのメダルが必要なのだ。」と言ってメダルを取ろうとする。
ブードゥー:これなのか?渡してもいいけど、なんなの?このメダル。
ガー:そいつに触るとねずみになるぞ。
ブードゥー:まだ発病してないから。

DM:「このメダルはバタフライバット商会の契約印だ。バタフライバット商会はモンスター売買をやっている。私は奪われた森の神を取り返したいのだ。」とエルフ。
ブードゥー:森の神?
DM:「私たちの神はユニコーンだ。先日ユニコーンの子供が奪われ、ここで取引されていると分かった。売買はこの街の先にある「忘れられた神の祠」で行われる。祠の番人にこのメダルを見せると中に入ることが出来るのだ。」とエルフ。

ブードゥー:このワーラットは?
DM:「ワーラットは不正にメダルを所持するものを抹殺する。こうもりが見張りをしていてワーラットに報告している。」とエルフ。

ブードゥー:そういうことか。バタフライバット商会にユニコーンの子が奪われたんだな。それを取り返すためにメダルを奪ったんだな。
DM:「そうだ。ワーラットは何匹もいて、メダルを所持している者もいる。我々はこの情報を聞き出し、ワーラットからメダルを奪ってきた。」とエルフ。

DM:「さらに、ワーラットは襲った奴を仲間にしていく。噛まれた奴らはワーラットの部下になるからな。」とエルフ。
ブードゥー:やっぱりオレも仲間になっちゃうの?治す方法ない?
DM:「なに?おまえも噛まれたのか。では、私に力を貸してくれないか。戦力は多いほうがいい。私の森には高レベルのクレリックもいる。必ず治してあげよう。」とエルフ。
ブードゥー:「それは助かるな。ここにいい戦力がいますよ」と言ってガーを指差す。悪い人じゃなさそうだし、メダルも渡していいよな、ガー?
ガー:チューチューチュー。
DM:ガーは噛まれてないだろ。
ブードゥー:この男はライカンスローピィではなく、ただ酔っ払ってるだけなんで…。


■「忘れられた神の祠」へ

DM:「では、これから「忘れられた神の祠」に向かう。馬の準備をしてくれ。」とエルフ。
ブードゥー:よし。って馬持ってないよ。
DM:馬は軍馬が250gp、駿馬が75gpで買えるよ。早速、街で馬探しだ。
ブードゥー:結局寝てないよ〜。よし行くか、ガー!オレは剣買って金ないから駿馬だな…。

DM:ところで、まだ先は長いのだが。今日はこの辺にしておきますか?次回は馬を買って祠に向かおう。


■冒険を終えて

DM:JOYのパソコンの調子悪そうだね。
ガー:字を入力するのが大変だから、今回は簡単な言葉ですませてた。
ブードゥー:とりあえず。今年初のセッションが実現したという意味は大きいぞ。みんなパソコンの調子が悪いようだね。今後は大丈夫か?
ガー:近々パソコン買い替えなきゃだめだ。

DM:チャットではなくて集まりたいね。暑気払いとか。
ブードゥー:普通に集まろうかD&D抜きで。
ガー:暑気払いやろう。
ブードゥー:そこで今後の展開について語り合おう、って結局D&Dかよ。LynchとK2にも声かけよう。

ブードゥー:OK。では本日はこの辺にしときますか。また近いうちに開催しましょう!
DM:よろしく。
ガー:OK。おやすみ。

裏コメント:なにはともあれ。今年初のセッションが実現し、ここにリプレイを発表することができましたのでまずはひと安心です。D&Dの灯はまだ消えてません。今回はオンライン環境以前に各自のパソコンの調子が悪くて…。今後のセッションのことを考えると深刻です。早く復旧されることを祈ります。
というわけで、このセッションの数週間後、暑気払いを開催しました。結局はD&Dトークで盛り上がったのでした。今後のキャンペーンの展開についておもしろいネタがいくつか挙がったので、どのような形で実現するか楽しみです。
しかし、このエピソード4は長編の予感ですね…。無事完結するのでしょうか?


エルフに導かれて「忘れられた神の祠」に向かうことになった冒険者たち。ブードゥーはこのままワーラットになってしまうのでしょうか?それより、ガーがすっきり目を覚ますのはいつ?ブードゥーがゆっくり眠ることができるのはいつ?それは次回のお楽しみ。



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