エピソード13 マジックブルーケース

                                                            7.森の死闘

遂にパーティーは邪悪軍と激突!強力なモンスターを従えた魔将軍に勝利することができるか。

※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。


■戦闘準備

DM:敵は魔将軍ゲイドルフ、ギラロン、ショッカーリザード×3です。今回もガチで行きます。敵は強いですよ。頑張りましょう。

DM:わかりやすくするために名付けます。

I2がショッカーリザードA
G6がショッカーリザードB
E9がショッカーリザードC

ジョナサン:あの化粧男も含めて良く分からん奴ばかりか…。
DM:<知識>判定は各自1回(対象は1体のみ)だけできます。追加の判定は戦闘中に標準アクションでお願いします。ギラロンは<知識(自然)>、ショッカーリザードは<知識(神秘学)>です。

オブリビオン:ショッカーリザードを出目10で知識判定します。<知識(神秘学)>は6ありますので、16です。
DM:ショッカーリザードは単体の場合、5フィート以内に近づくと[電気]ショックの非致傷ダメージを与える。複数集まるとやっかいで、25フィート以内の敵に致傷電撃のダメージを与える。
オブリビオン:ピ○チュウみたいなもんですね。旅の相棒にほしいな。しかし、こいつの特殊能力はやっかいだな。あのトカゲに近付くと電気ショックを受けるよ!
一同:了解。
DM:オブリビオンの知識判定である程度ショッカーリザードの性能がわかりました。モンスター・マニュアルをお読みになってお気づきの方もいるかと思いますが。今回の戦闘はこれぞD&D!と言わんばかりに少しデッドリーです。特にギラロンは脅威度5のモンスターです。まともに戦っても勝つのは難しいです。ですので、ちょっとした仕掛けがあります。みなさんの戦略次第で戦局が有利になる可能性があるとだけ、ヒントを出しておきましょう。

他のメンバーは<知識>技能がないので、<知識>判定は行わなかった。

裏コメント:<知識>判定はオブリビオンの独壇場ですね。

DM:各自イニシアチブ判定をした結果はこのような感じです。


裏コメント:ゲイドルフが一番最後の行動なのはDM的に厳しい。



■対ゲイドルフ隊 第1ラウンド 〜魔法対決〜

DM:オブリビオンから早速行動お願いします。
オブリビオン:密集してて射撃に不向きなので、いつものように『ワンド・オブ・マジック・ミサイル』での攻撃です。ボクはL7まで移動してゲイドルフに【マジック・ミサイル(魔法の矢)】を撃ちます。

オブリビオンの振るったワンドから放たれた3本のマジック・ミサイルの合計ダメージは11。

DM:3本のマジック・ミサイルがゲイドルフに突き刺さる!ゲイドルフ吐血!「な、なによコレ?!…美人薄命…」。まだ気絶はしていないようだ。「やるわね、おチビの魔法使いちゃん。今度は私が責める番よ」。口から溢れる鮮血で凄惨な形相になっている。
リラ:キショい。なんかもう死にそうなんじゃない。
リリィ:『ワンド・オブ・マジック・ミサイル』は強力だな。

裏コメント:確かに。反則に近いです。渡したのはDMですが…。

DM:次はギラロンですが悩むな…、C3に移動してゲイドルフをかばいます。次はジョナサンです。よろしくお願いします。
ジョナサン:ショッカーリザードを潰してギラロンへの道を作るか。H8に5フィートステップして、G6のショッカーリザードBに攻撃。
ジョナサン:1d20+4=(15)+4=19
DM:命中です。ダメージお願いします。
ジョナサン:2d4+3=(4+3)+3=10
DM:チェインがリザードに巻きつきスパイクが体を引き裂く。「ギー!」と苦しむがまだ気絶しません。

フィルバート:うーん、近接して仲間の遠隔攻撃とかの邪魔になると困るなので、俺のイニシアチブカウントはナイロのあとにしてください。
DM:行動遅延了解です。イニシアチブカウントは14でいいですかね。
フィルバート:オッケーです。

リリィ:【バークスキン(樹皮の肌)】をジークンドーにかける。ジークンドーの皮膚が硬い樹皮のようになって、ACに+3外皮ボーナス。これでAC17だ。

リラ:L6に移動して、ショートボウでショッカーリザードAを攻撃。急所攻撃が乗りますよ。
リラ:1d20+4=(15)+6=21
DM:げっ。これも命中。
リラ:3d6+1=(4+4+5)+1=14
DM:うわ!急所攻撃はローグ3レベルだから+2d6ですか。強力だな〜。
フィルバート:おー、さすが急所攻撃は強いですね。
DM:リラが放った矢はショッカーリザードAを貫く!「ギー!」と言って気絶した。これで少し展開が楽になりましたね。DMも一安心(笑)。

DM:次はジークンドー。野生の類人猿は「バオォォー!」とギラロンに突進しようとするが。
リリィ:まて、お前はフィルと一緒に突進しろ。イニシアチブカウント13に変更させます。

ナイロ:悩むけど、ここは物理的に『ロングソード・オブ・フロスト』で攻撃。H7に移動してG6のショッカーリザードBを攻撃します。早めに倒した方が良さそうだしね。

ナイロの攻撃は命中するも折角の『ロングソード・オブ・フロスト』のダメージロールが振るわずに5。

ナイロ:相変わらず…(涙)。
DM:ダメージはさすがのおいしい出目です(笑)。しかし、すでにショッカーリザードBは弱っていたので気絶しました。うーむ。ショッカーリザードは残り1体。第一関門突破しましたね。ショッカーリザード見せ場なかったな〜。

裏コメント:複数のショッカーリザードによる致傷電撃攻撃をしたかったのですが。でもやっていたらパーティーに甚大な被害を及ぼしていたかもしれないですね。くやしいのと、安心したのと、DMとしては複雑な心境。

フィルバート:本来ならショッカーリザードに攻撃したいところですが、フィルらしくD2まで突撃します。で、V.S.O.P(ヴェリースペシャルワンパターン)の激怒と≪強打≫で4点を攻撃ロールのボーナスに。
リリィ:いったーっ!
DM:果敢にも突撃しましたか。それでこそフィルバートです。素敵です。

裏コメント:ルール上、D2まで移動できません。その場ではDMも気づかなかったのです。このあと、どちらかというとPCが不利な状況になるのでご勘弁願います(笑)。ということで、進行上これでよしとしました。細かいことは気にしない。気にしない。

DM:では遠慮せずギラロンの機会攻撃いかせていただきます。ギラロンの巨大な爪が襲う!
DM:1d20+9=(12)+9=21
フィルバート:ぐわ!
DM:ギラロンの攻撃を身を屈めてかわそうとしたフィルバートの背中を引き裂く。

ダメージは10です。激怒中のフィルバートは43hpとなる。

DM:ギラロン強いぞ!フィルバートの攻撃どうぞ。
フィルバート:1d20+10=(7)+10=17
DM:ぐむ。命中です。みんな調子いいな〜。ダメージロールお願いします。
フィルバート:2d6+13=(1+1)+14=16
フィルバート:ぐは!!ダメージ最低値かー。でも16♪
DM:フィルバートも負けていない。マーキュリアル・グレートソードがギラロンの胸を引き裂く!ダメージ15!フィルバートも強い。
フィルバート:≪強打≫でACが4下がっているので、ギラロンの次の全力攻撃で死んでいるかもしれません…。

DM:次はジークンドー。I6へ暴れながら移動。戦いたくてしょうがない野獣。

DM:ショッカーリザードCがいますね。ピョンピョン移動してE3に移動。フィルバートに[電気]ショックです。

これがダメージ9の非致傷ダメージ。

DM:「ふはは。どう?感じる?マッチョなあなた」と狂ったように笑うゲイドルフ。フィルバートは難易度12の反応セーブに成功すれば、ダメージ半減できます。
フィルバート:1d20+4=(19)+4=23
DM:お見事です。
フィルバート:というわけで、半減です。怒り狂っているのであまり気にしていないようです。ギラロンの攻撃の方が痛いです。

DM:このラウンド最後は遂に出た、ゲイドルフだ。B4に移動。「これでお眠り!【スリープ】!」。J7を基点に【スリープ】が発動。
DM:2d4=(3+4)=7
DM:合計7HDまでの生物が眠りますね。ジョナサンとナイロが対象となります。難易度13の意志セーブに成功すれば眠りません。失敗したら3分眠ります。

裏コメント:3Eで【スリープ】が使用されるのを初めて体験したDM(niga)であった。

ナイロ:ここは何とか耐えたい。
ナイロ:1d20+7=(16)+7=23
ナイロ:なんとか無事かな。
DM:無事でしたね。ナイロに魔法は効かなかった!さすが、クレリックの意志セーブは高い。
ジョナサン:1d20+1=(9)+1=10
ジョナサン:ああ、恐ろしや3E仕様スリープと、訳の分からぬ事を言いながら眠り込みます(笑)。
DM:ジョナサンは眠ってしまいました。
フィルバート:ぐおー、ジョナサンは寝てしまったか。寝るな!寝たら死ぬぞーって、D&Dでは洒落になってませんね。癒し手のナイロが耐えてくれたのはありがたい。しかし、ジョナサンがいないと前衛は俺だけか…。


■対ゲイドルフ隊 第2ラウンド 〜薔薇は散る〜

DM:かなり激しい第1ラウンドでしたね。第2ラウンドに入りましょう。

DM:オブリビオンの行動からですね。それでは頑張りましょう。
オブリビオン:I7まで移動してゲイドルフに【マジック・ミサイル(魔法の矢)】を撃ちます。

ダメージロールの結果は7。

DM:ゲイドルフを狙って来ましたか?!またしても光の矢がゲイドルフに突き刺さる。「はうあっ!…昇天。…薔薇は…薔薇は…美しく散…る」。舞台役者のように大仰にばさりと倒れる。気絶です。
一同:早っ。
DM:ソーサラーなんてこんなもんだろ(涙)。ここでフラグが立ちました。この戦闘の特殊ルールとして、ゲイドルフが気絶もしくは死亡すると、ギラロンは指揮系統を失って戸惑います。具体的には今から2ラウンドの間、全力攻撃ができません。普通の攻撃はできます。
オブリビオン:これが仕掛けでしたか。
フィルバート:オブが一人でゲイドルフを倒しましたね。魔法使い同士の戦いはオブに軍配が上がったか。ギラロンの全力攻撃がなくなったのは幸いです。これで即死はなさそうです。
DM:坊ちゃん刈りのオブリビオンが勝った姿をご想像ください。
オブリビオン:すっかり忘れてた(笑)。歪んだ美的感覚のゲイドルフにとやかく言われる前に倒して良かった。

裏コメント:ボスキャラの魔法使いがあっさり死亡。もう少し盛り上げるには戦術や演出を考えないといけないですね。

DM:ギラロンです。このラウンドと次のラウンドは全力攻撃ができません。頭をポリポリ掻いてキョロキョロと辺りを見渡している。が、一撃だけ攻撃します(笑)。

攻撃ロールのダイスが「1」。

DM:あー(涙)、自動失敗。ギラロンうろたえすぎだ!次はリリィです。
リリィ:最近こればかりだな。【フレイミング・スフィアー(炎の球体)】。

ダメージは4です…。

DM:シュポンと小さな炎がギラロンにぶつかる。
リラ:フリーアクションでショートボウを落として、H4まで移動と同時にウィップ・ダガーを抜き、E3のショッカーリザードに足払いを試みる。接触攻撃扱いだし、対小型生物だから有利なはずっ。

攻撃ロールは見事命中。次は【筋力】の対抗判定。

リラ:1d20+1=(2)+1=3
リラ:くっそ、なんだよ出目「2」ってー(涙)。
フィルバート:クゥ!いまいちリラの出目が悪くて本来のキャラが発揮できなくて辛いですね。鞭はとてもウォシャレだと思うんですけどねぇ…。
DM:ウィップ・ダガーはショッカーリザードの小さな足に巻きついた。こちらは【敏捷力】で判定します。
DM:1d20−2=(10)−2=8
DM:ピョンと跳ねて転ばずにすんだ。さらにショッカーリザードはリラに足払いを仕返す。【筋力】判定。
DM:1d20−4=(6)−4=2
DM:判定するまでもなくリラが転ぶことはないでしょう。判定は不要です。
リラ:ほい♪

ナイロ:ギラロンに対して【コマンド(命令)】を唱えます。命令は「止まれ」でお願いします。
DM:今回のセッションではナイロはいい魔法を選択してきますね。しかしギラロンは意志セーブで抵抗します。

ギラロンの意志セーブは成功。

DM:残念ながら魔法は効果ありませんでした。しかしナイスチャレンジです。次はフィルバートです。

フィルバート:ウォオオー!ギラロンにV.S.O.P(ヴェリースペシャルワンパターン=激怒+≪強打≫で4点を攻撃ロールのボーナス)です。
フィルバート:1d20+8=(8)+8=16
DM:ギリギリ命中ですね。
フィルバート:ふー(汗)。ダメージいきます。
フィルバート:2d6+13=(6+4)+13=23
DM:ダメージは23ですか。すごいですね。フィルバートの大剣がギラロンの腕を一本斬り飛ばす!ですが、まだギラロンは生きているのだ!
フィルバート:さすがギラロン、hpが多いですね。やっぱり普通に全力攻撃されてたら数名死亡してるなぁ(笑)。

ジークンドーはF3に移動して爪で攻撃する。ざっくりとショッカーリザードを切り裂いた。ダメージは10。しかし、ショッカーリザードは生きている。ショッカーリザードはジークンドーに[電気]ショック。ジークンドーは反応セーブに成功し、ダメージ半減の非致傷ダメージ2。


■対ゲイドルフ隊 第3ラウンド 〜肉弾勝負〜

オブリビオン:ギラロンから確実にhpを削って行きましょう。『ワンド・オブ・マジック・ミサイル』をギラロンに放ちます。フィル、援護するよ!

3本の【マジック・ミサイル(魔法の矢)】合計ダメージは9。

DM:迫りくる光の矢を、残った3本の腕を交差させて防ぐギラロン。しかし容赦なく光の矢はギラロンの突き刺さる!ダメージ9いただきます。咆哮をあげるギラロン。まだ生きています。
リリィ:しぶとい奴だ。
フィルバート:オブの【マジック・ミサイル】でだいぶダメージも増えたことだし、そろそろ逝ってもよいかな?

DM:ジョナサンは眠っていますね(笑)。次はギラロンです。当然フィルバートに爪攻撃。

フィルバートは鋭い爪の攻撃を巧みにかわした。

DM:フィルバートかなり硬いですね。
フィルバート:俺は【筋力】の強さがばかりが目立っていますが、実は【敏捷力】ボーナスも+3あります。とはいえギラロンの攻撃ボーナス+12なので、かわしたのは運がよかっただけですが(笑)。
DM:次のラウンドからギラロンは全力攻撃の封印解除です。このラウンドで倒せるか?!

ちなみにこの時点でのギラロンの累積ダメージは51です。まだ死なない(汗)。ショッカーリザードCの累積ダメージは10です。

リリィ:I8に移動して標準アクションでジョナサンを覚醒させます。おい青年。何をのんきに寝ているんだ。神経の図太い奴め。
DM:ジョナサンは復活して次のラウンドから行動できます。
ジョナサン:むにゃむにゃ、スパイクトチェインが軽くなる夢を見ていたのに…。
リリィ:何をわけのわからんことを言っているんだ。
ジョナサン:今は伏せ状態で、起き上がるのは次のラウンドという事で良いんでしょうか。
DM:はい。次のラウンドに移動アクションで起き上がってくださいませ。

リラ:ウィップダガーを落とし、『レイピア・オブ・”イーヴルアウトサイダー”ベイン』を抜いてF4まで移動してショッカーリザードCを攻撃。
DM:攻撃が多彩だ。
リラ:フィルバートと挟撃位置になるんで急所攻撃もらいます。
リラ:1d20+4=(2)+4=6
リラ:あー、あとよろしくー。
DM:うーん。それは外れます。

ナイロ:C4に移動して【サンクチュアリ(聖域)】を自分に唱えます。これでフィルの手助けになるかな?

裏コメント:【サンクチュアリ(聖域)】がかかっている者を攻撃するのには、意志セーブに成功する必要があります。今回はナイロの呪文選択が素晴らしいですね。

DM:フィルバートの壁になるわけですね。十分手助けになりますよ。さすが親友同士だ。しかし…、ギラロンの間合いは10フィートなんです。ここはガチでいきますので、機会攻撃させていただきます!迂闊に間合いに踏み込んだナイロにギラロンは容赦をしなかった!
ナイロ:あー。忘れてました。
DM:1d20+12=(20)+12=32
DM:うご?!ここにきて意地を見せたか!クリティカルチャーンス。
オブリビオン:げっ?!

クリティカルロールも成功。ダメージは一気に20!

一同:ひぃーっ!
DM:ナイロは残りhpが5。
ナイロ:あとは頼みましたよ、フィル…。
リリィ:自分の判断ミスで招いたピンチをかっこいい演出に変換したー。

フィルバート:てめえ!!ナイロに向かって何しやがる!ギラロンは一度機会攻撃をしたので、フィルはジークンドーと挟撃になる位置に移動してV.S.O.P(ヴェリースペシャルワンパターン…(以下略))。
リリィ:ここで決めろ!
フィルバート:1d20+10=(10)+10=20
DM:命中です。ダメージロールをどうぞ。
一同:いけーっ!
フィルバート:2d6+13=(6+2)+13=21
フィルバート:21ダメージですね。まあまあかな(笑)。
DM:クリティカルじゃないのに21ダメージ(汗)。ギラロンの残った3本の腕、さらに首も斬り飛ばされてバラバラになる。ギラロン死亡です。
一同:やったー!

ジークンドーの容赦ない全力攻撃が、残ったショッカーリザードを襲う。

DM:すげー。両手の爪攻撃が命中。ダメージ16。ショッカーリザードはズタボロの肉塊となり果てた。死亡です。「バオォォー!」と雄たけびをあげるジークンドー。ようやくジークンドーにも見せ場がありましたね。というわけで。魔将軍ゲイドルフ隊は全滅しました。

裏コメント:今回はパーティーが勝利するのは難しいかな?と思いましたが、終わってみれば圧勝でしたね。



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