『おとぎ銃士 赤ずきん』感想まとめページ | メインページに戻る |
テレビ東京にて土曜朝9時(金曜深夜33時)より絶賛放送中の『おとぎ銃士 赤ずきん』。 表向きは女児向けアニメの体裁をとりながら、その実体はオタク向け深夜アニメと変わらないという二面性が、この作品の魅力でしょう。 赤ずきん、白雪姫、いばら姫。幼馴染のりんご。敵側にいるグレーテル。旅先で出会うゲスト美少女達。 果たして草太は何人の女性キャラを攻略できるのだろうか?(←そういうアニメじゃないゾ) | ||||
このOPを見ているだけで期待度がぐいぐいと上昇しましたよ。 ママさんのおとぎ話を聞く、幼い草太。 科学を使って難題を乗り越え、更に魔法まで手に入れた若者、か。 「科学」なんて言葉が出てくるのは、近い過去に実際にあった話なのだろうか。 連れ去られたママさんが関係者だったのだとすると、父親が当人か? それにしても、ママさんがキュートだ。最近、ママさんが可愛い作品が多いな。 寝室まで起こしに来て朝食まで作ってくれる幼なじみのりんごちゃんもGood。 「ハンカチ持った?」「うん」 「戸締りした?」「うん」 「宿題した?」「うん」「見せてね」 ちゃっかりしたところがラブリー(笑) 「不思議よね。草太がちょっと話しかけるだけで花が元気になるんだもん」 植物に話しかける草太。 傍目には変人だけれど、萎れかけていた花を復活させるのだから只者じゃないな。 植物と相性が良いのは出生に秘密があるってことですね、やっぱり。 ママさんのおとぎ話で草太を誘い出す人形使い。どうしてアキバなんだYo! 背景にメイドが居るし写真を撮っているヲタクが居るし「おでん缶」自販機があるし(苦笑) 「神様は怒って若者を二つにしたんじゃない。力を二つに分けたんだ。 科学と魔法、世界もそれぞれの力を持つ二つの世界に分けたんだよ」 こっち側が科学を持つ「エルデ」で、あっち側が魔法を持つ「ファンダヴェーレ」ということか。 二つの世界を繋ぐ鍵になるのが、「エルデの鍵」と呼ばれる草太ということになるのかな。 「急ぎ伝令を出し、国中に散っている四ツ葉騎士団を呼び集めよ!」 OPに出ていた変な冠をかぶった子、王様なのか? 四葉と聞いて嬉しくなったのはここだけの秘密。 「ねえ、君」「君じゃない。ヴァル様と呼べ」 素敵です、ヴァル様。犬のくせに(←狼だろ!) 草太のピンチに赤ずきん登場。ヒロインは草太ってことでOK? 2本の大型ナイフを装備した赤ずきんは凛々しい。ヴァルと連携した戦闘シーンは格好良い。 そんでもって、「うん、赤ずきん」と応える笑顔は猛烈にプリティ。 期待以上でしたよ。今期のイチオシ作品決定です。 ED、敵役も仲良くしているのは単なるイメージ映像なのか、本来あるべき姿なのか。 ヘンゼルってことは、隣に居るのはグレーテル? 次回予告「魔法少女 白雪姫」 魔法少女なのかYo! 食べることしか頭にない赤ずきんはキュート。 | ||||
目が覚めた草太が見たものは、ベッドの脇で眠っているヴァル様と赤ずきん。 お腹を丸出しにして眠っている赤ずきんがキュート。 「休みだからっていつまでも寝てたら身体に良くないぞ」 草太の家を訪ねて来たりんごちゃん。 なんと手料理(肉じゃが)を持参しています。良く出来た幼妻です。 赤ずきんのことを隠そうと、玄関でりんごちゃんを追い返そうとする草太。 どうにかりんごちゃんに帰ってもらえたと安心していると、 「ふぅ〜、ドキドキだよ」→「なにキョドってるのよ?」 りんごちゃんが戻ってきた(笑) ところで、赤ずきん&ヴァル様が一緒にトイレから出てきたのが気になります(←気にするな) 「草太ぁぁぁっ! 一体何なのよ! そのコスプレ女とデッカイ犬は!?」 知らないうちに女を連れ込んでいた草太に、りんごちゃんは仁王立ちで激怒。 夫の浮気現場を目撃した正妻の雰囲気です(たぶん) 「これ、おいし〜」「美味ぇ!」→「あんたたちに持ってきたわけじゃないぞ」 りんごちゃんが持ってきた肉じゃがを食べる赤ずきん&ヴァル様。 赤ずきんにはツンツンした態度のりんごちゃんですが、褒められてまんざらでもない顔がラブリー。 草太がナイトメアリアンに襲われていたところを助けたという話をぺらぺらと話してしまう赤ずきん。 ヴァル様は口止めした方が良いと釘を刺すけれど、 「赤ずきんとヴァルはどこからきたの?」→「「ひそひそひそ……あっち!」」 声を揃えて別々の方向を指す赤ずきん&ヴァル様に大笑いです (^^ゞ ヴァル様も赤ずきんと同レベルのギャグキャラなんだなぁ。 さて、一方その頃、敵側では。 二足歩行猫がおでん缶を買ってる(笑) おまけにヘンゼルが真面目な顔で、「美味いか?」って興味津々だ(笑) 洗濯機→「魔法を使ってもいないのに水が回転している」 冷蔵庫→「魔法を使っていないのに、この中だけ冬みたいだ」 テレビ→「魔法を使ってないのに絵が動いてる」 ヴァル様、魔法って言い過ぎだ(笑) 「もう、あんたたち、どこから来たのよ?」→「「あっち!」」 またもや別々の方向を指す赤ずきん&ヴァル様に再び大笑い。 テレビに映ったクレープ店によだれを垂らす赤ずきん&ヴァル様。 というわけで、4人(3人+1匹)で渋谷まで遊びに来ます。 アクセサリー類にも興味を示す赤ずきんは意外だ。食い気だけじゃないのか。 りんごちゃんに紐で引かれているヴァル様は微笑ましいな(笑) 「おい、この紐どうにかならねぇのか」 「文句言わない! 東京じゃ犬は綱を付けるもんなの!」 「だから犬じゃねえって」 「そしてもう1つ、東京の犬はしゃべらない」 「東京だけじゃねえだろ、それ」 ヴァル様の半ば諦めたような突っ込みには爆笑。 「足りない?」「いえ、その……」 目的のクレープ店に到着。 しかし、赤ずきんが出したのはファンダヴェーレの硬貨。 草太も財布を忘れ、結局りんごちゃんがお金を出す。 文句を言いつつ出してあげるりんごちゃんは良い子だ。 「サンドリヨンっていう怖ろしい魔女が復活したの」 この辺りの説明は定番通りなので省略していいよね。 「狙われている草太がこんな街中にのこのこやってきたら危ないんじゃないの?」 良いところに気付いたぞ、りんごちゃん。 「こいつ意外と頭良いな」「人って見かけによらないもんだね」 ってゆーか、あんたらが気付くべきなんだってば(苦笑) 「てめえらいい加減にしろ! ……わん」→「犬がしゃべったわ!」 誤魔化しても遅いよヴァル様(笑) ヘンゼルがおでん缶を買いに来てる(爆笑) でも、エルデのお金持ってないんだよね? (^^ゞ クレープと一緒に買ったケーキを狙って襲ってくるコウモリ怪人。 いや、だって、草太のこと無視して赤ずきんに攻撃してきたし(苦笑) とにかく、戦闘中にケーキの箱を切り裂いて、空中でパクッとほおばる赤ずきん&ヴァル様が最高だ! 「ちょっと何しに来たのよ」 「あら。せっかくお手伝いして差し上げようと思ったのに、ずいぶんな言い草ですわね」 コウモリ怪人が2匹に増えてピンチ、の場面に何の脈絡も無く白雪姫(めがねっ娘)参上。 一体どんなキャラなのかと思ったら、 「どうせ買い物が目的のくせに」 「そりゃあもちろん、エルデの可愛いお洋服があったらショッピングもいいかなぁって」 旅行気分だ(汗) でも、いくらエルデに来ても↓ 「言っとくけど、ファンダヴェーレのお金、こっちじゃ使えないよ」 「が〜〜〜ん」 ショック受けてる(苦笑) 「ちょっと白雪、落ち込んでる場合じゃないでしょ」 「せっかく王様に無理言ってお給料前借りしてきたのに」 本気で旅行気分だ(大笑) 「でも大丈夫だよ。りんごが買ってくれるから」 「本当に!」 勝手に財布代わりにされてる(冷汗) 「そうと決まれば、とっととやっつけてしまいましょうか、あのコウモリさんたち」 まだ買ってくれるって決まってないから(笑) とにかく、白雪姫は魔法少女。 名前通りの吹雪の魔法でコウモリ怪人たちの動きを封じて、氷の橋から跳んだ赤ずきんがトドメ。 白雪姫は直接攻撃するような魔法は持っていないかな? 「というわけで、今日から私もお世話になります。三銃士の白雪姫です♥」 やっぱり居候が増えるのか(笑) 「草太さんをお守りするのが、私たち三銃士の使命。ここに居てはいけない理由がありまして?」 文句を言うりんごちゃんに見せ付けるように草太に抱きつく白雪姫。りんごちゃんピ〜ンチ。 ついでに赤ずきんも草太にぴったんこ。ま、こっちは色気より食い気だから危険は少ない、かな。 「草太さん。あなたの御身は、この白雪がどんなことをしてもお守りいたします」 「あ、どうも」 「あーっ! なんで赤くなってんのよ!」 白雪姫に手を握られて照れる草太に激怒するりんごちゃん、がんばれ〜。 今回は作画が緩い場面も見受けられましたが、それ以上に会話が楽しくて評価アップですよ。 次回予告コント。 「草太ったら学校に行くって言うんだよ」「気になりますわね」 「学校の制服、可愛いらしいよ〜」「気になりますわ」 「カッコイイ男の子もいるんだって」「気になりますわ〜」 「果物のリンゴって畑でできるんだっけ?」「木になりますわ」 「「次回、『気になる転校生』」」 「草太のことはどう思ったの?」「当然、ちょっと気になりますわ」 グッジョブ ('∇^d) | ||||
殺虫剤かよっ!(爆笑) って夢かよっ!(苦笑) 「赤ずきん! これはどういうことですの!」 外から聞こえてきた白雪姫の大声に起こされた草太。 話を聞いてみると白雪姫が家のことで文句があるらしい。 「ごめんね、草太。白雪は世間知らずで贅沢だから、家が狭いって文句言っているの」 「そんなこと言ってませんわ。人聞きの悪い。 そりゃあ確かに、この家はちょっとばかり手狭で、ドレッシングルームもありませんし、 専用お風呂はありませんし、専用の靴入れはありませんし、お布団は薄いですけど」 「あんたどこのお姫様よ」 ナイス・ツッコミ、りんごちゃん。白雪姫、やっぱり姫なのか? 「この家が結界も張らず丸裸なことですわ。これじゃ敵から丸見えじゃありませんの」 白雪が言っていたのは、家の周囲に結界を張っていなかったこと。 「いいこと、サンドリヨンは鍵である草太さんの住まいを探しているはずですのよ。 結界も張らずにいたら、いずれ見つかってしまいますわ」 「だ、だから私が来た奴は片っ端から片付けて」 「敵が来る度に追い払っていれば良いと思っているんですの? それじゃ本当の意味で草太さんをお守りすることになりませんわ」 「う〜ん……」 「襲ってくる敵を蹴散らすより、まず襲われないようにする。 それが護衛の初歩じゃありませんこと? 何か反論できまして?」 「でき、ない」 「よろしい」 赤ずきんに有無を言わさない白雪姫が素敵だ(笑) ヴァル様によると「口喧嘩で白雪にかなう奴はファンダヴェーレにはまず居ねえよ」だそうで(苦笑) 「外に出るのは危ないよ」 「学校を休むわけにはいかないよ」 狙われていると知っていても学校に行くという草太。 異世界がどうのと説明されても実感が持てないでしょうし、ま、当然ですね。 「学校、お休みするわけにはいきませんの?」 「理由もなく休んだら、学校からお父さんに電話が行くよ」 まだ1回も顔を見せていないんだけれど、父、本当に存在するんだよな? 「分かったよ、草太」 忙しい父を心配させたくないという草太の心情を慮って、学校に行くことを認める赤ずきんたち。 「私たちも一緒に行くよ!」 どうして嬉しそうな顔をしているんですか、特にヴァル様(苦笑) 「絶対駄目よ!」 しかし、赤ずきんたちの意見はりんごちゃんが却下。 「お待ちになって。いいこと、わたくしたちの使命は……」 「騒ぎが起きなきゃ化け物も来ない。襲われないようにするのが護衛の初歩って言ったのはあんただぞ」 「それは、その……」 「白雪を言い負かすとは。あいつただもんじゃねえ」 白雪の口喧嘩はファンダヴェーレじゃ1番だが、エルデでは2番目だ! りんごちゃんに押し切られて学校への同行を諦めた赤ずきんたち。 「こうなったら、こっそり学校に付いていくしかないね」 「目立たないように、ですわ」 ちっとも諦めてなかった(笑) いや、まぁ、護衛としては正しい姿勢なんだけど。 というわけで1番に名乗りを上げたのはヴァル様。 「良し、俺様が行く」 「「あんたが一番目立つ!」」 「ウソぉっ」 しゃべる犬だもんな(苦笑) 白雪は家に結界を張らなければならないので、消去法で赤ずきんが学校へ行くことに。 赤ずきんたちを派遣した王様が明らかに人選を間違っているなぁ。 さて、教室の草太&りんごちゃん。 「えー、今日は新しい友達を紹介します」 「静森えりかです。よろしくお願いします」 美少女転校生来たぁぁぁっ! 謎の美少女転校生は個人的にモえるシチュエーションですよ。 燃えるのか萌えるのか自分でも区別できないけど。 ところで、これまで誤解していたんだけれど、草太って中学生なんですね。 身長が低いから、てっきり小学生だとばかり(汗) りんごちゃんも13歳以上だと分かったので安心して萌えます。 「えりかちゃん、良かったら学校の中 案内してあげる」 「いえ、私は……」 りんごちゃんの誘いを断って教室を出て行くえりかちゃん。 愛想がない娘かと思いきや……。 ところで、同級生の女の子はポニテの娘がイイ感じです(関係ない) 図書室で「エルデ」と「ファンダヴェーレ」の語源を調べている草太。 そこに、タイミングを見計らって現れたえりかちゃん。 「科学の国と魔法の国の話? 世界が二つに分かれたお話でしょ」 「知ってるの?」 「ええ」 「この話を知っているってことは、まさか君、3人目の……?」 「3人目? 何のことかしら?」 例の物話を知っているえりかちゃんを三銃士の残り1人と誤解しかけた草太。 第1話の経験を考えると敵だと考えるのが普通だけどな。 ま、可愛い女の子だから当然か(苦笑) 満面の笑顔だし。 「良かったら学校の中、案内してくれないかしら。おとぎ話のことも、もっと色々聞きたいし」 「うん、いいよ。それじゃ、近い場所から」 りんごちゃんが見たものは、談笑しながら図書室から出てくる草太&えりかちゃん。 思わず物陰に隠れてしまうりんごちゃんがラブリー&キュート! 「ねえ、こんな裏側ばかりでいいの? 中も案内するよ」 「まず、学校の隅々を良く知っておきたいの」 裏門の付近を案内してもらう、えりかちゃん。 「ふーん。この古い校舎の近くに裏門があって、裏庭の中央に池、 建物本体と小さい校舎と渡り廊下、裏門の幅がだいたい……」 えりかちゃんは何故か測量を始めてしまいます。 一体何をしているのか、答えは直後の白雪姫の説明で明らかに↓ 「玄関の幅が……と、屋根までの高さが……」 草太の家で測量している白雪姫。ヴァル様が尋ねると白雪姫は、 「分かってませんのね。結界というのは、張り巡らせる場所の隅々まで把握し、 その構造を記憶してから、最もその場所に適した法陣を描くことが大切なんですの。 見落とした場所があると結界はそこから脆くなってしまいますのよ」 分かりやすい伏線ですね。えりかちゃんの測量目的も分かってしまいました。 「ねえ、りんご。昼休みに静森さんを体育館の方に案内するんだけど、一緒に……」 「行かない! えりかちゃんは草太のガイドをご希望なんだから、私はお邪魔でしょ」 「りんご、何か怒ってるの?」 「何言ってんの! 怒ってなんか!」 りんごちゃんはツンデレラだなぁ(笑) 「りんご! 大変よ!」 教室に飛び込んできた同級生。中CMを挟んで尋ねると、 「七不思議よ! 学校の七不思議!」 「七不思議?」 「今日の朝から学校の中で変な出来事が続出してるのよ!」 「どんな?」 「美術室で赤い少女の幽霊が呪いの言葉を描いていたり」 「北校舎階段踊り場の鏡の前に赤い少女の幽霊が立っていたり」 「理科室の人体模型と赤い少女の幽霊が戦っていたり」 「職員室から先生のお茶菓子が消えて赤い少女の影が走っていったり」 「誰も居ないはずの保健室で赤い少女が寝ているのが目撃されたり」 怖いよ怖いよ赤い少女怖いよ〜(笑) 「あいつ〜〜〜!」 りんごちゃんはすぐに分かったようですが、草太は 「すごいや、まさに都市伝説だ」 ちっとも気付いてNEEEEE!(爆笑) 「神出鬼没。その赤い少女っていうのは一種の座敷童みたいなものに違いないよ」 「草太、あんた本気で言ってるわけ?」 「もちろん。僕は大真面目だよ」 凄ぇよ、草太。この天然っぷりは赤ずきんのウッカリ度を越えている。 「大変だ! 音楽室に赤い少女が出たって!」 騒ぎを聞いて駆けつける草太&りんごちゃん。 果たして二人が見たものは……! 「じゅ〜しぃ〜じゅ〜しぃ〜じゅじゅじゅじゅじゅ〜しぃ〜♪ ずっきゅ〜ん♪」 今週の見所、タンバリンを片手に踊る赤ずきん(笑) 「赤ずきん!?」 流石の草太も実際に目にしたら間違いようがありませんね。 見つかってしまった赤ずきんは窓から逃げようとするけれど、 「駄目だ、赤ずきん! そこに降りちゃ駄目だ!」 赤ずきんが落ちたのは花壇。 「痛かった? 平気?」 駆けつけた草太が心配したのは、赤ずきんではなく、花。 「草太、私の心配は?」 「なんてことするんだよ、赤ずきん。花の上に飛び降りるなんて」 赤ずきんを心配するどころか叱責。草太の中では赤ずきんより花が大切か。 いや、まぁ、1階だから落ちてもケガはないという判断だろうけど。 「ああそうですか! だったらそのお花に守ってもらったら!」 面白くない赤ずきんは捨てゼリフを残して逃走。 それにしても、赤ずきんのピコピコという足音は心が和むなぁ。ピコピコ。 「踏みつけたくて踏みつけたわけじゃないんだからね」 赤ずきんまでツンデレっぽいセリフを(違) 草太も怒りたくて怒ったわけじゃない。それに気付いた赤ずきんは子供じゃないよ14歳。 「あの子はあなたの大事な花を潰そうとしたんでしょ?」 「でも、でも赤ずきんは僕を守るために来てくれたんだ。なのに、僕、怒鳴っちゃって」 赤ずきんを探す草太。どういう経緯か分からないけれどえりかちゃんと一緒。 そこに立ちふさがるパンク兄ちゃん→カマキリナイトメアリアン。 手が十得ナイフかよっ! 「逃げて! あいつの狙いは僕だ」 えりかちゃんを守るため囮になる草太。良くやった。 が、カマキリはえりかちゃんの方へ向かってしまう。 これも全部えりかの作戦だったのか? 「大丈夫、草太。こんなときに何だけど、さっきはゴメン!」 「僕こそ。落ちたところ大丈夫?」 「もっちろん!」 駆けつけた赤ずきんが良い表情してます。 しかし、赤ずきんはカマキリの素早い動きに苦戦。 「コメットレイドル!」 赤ずきんは新アイテム(魔法の投石器?)で動きを封じて反撃。勝利。 相変わらずアイテムの使い方が上手くないなぁ。 「構わん。鍵の足止めできれば充分だ」 謎の空間にいるヘンゼル。カマキリは草太の足止め役だった? でも、どっちにしろ授業が終わるまで学校に居るんだから足止めなんて必要なさそうな気が。 「何か、とんでもないことが起こる気がするぜ」 草太の自宅では白雪姫の結界が完成。 しかし、ヴァル様はナイトメアリアンどころじゃない嫌な予感がするという。 ここまで盛り上げるのだから次回は今まで以上に期待して良いのかな。 「赤ずきん、さすが三銃士の一人。強いのね、素敵だわ」 赤ずきんを褒め殺しにするえりかちゃん。 どうして私が三銃士だと知っている!? ……などと赤ずきんが言うはずもなく、新しい友達と握手。 「あれ? 僕、赤ずきんのこと三銃士って、静森さんに紹介したっけ?」 草太も草太でウッカリ屋だからなぁ(苦笑) 次回予告コント。 「じゃあ次は1日で帝国でも作っちゃおうかな♥」 魔法を使えばローマも1日で成る? | ||||
というわけでヴァル様&白雪姫も学校へ。 一方、謎の異空間で鏡に向かって話すヘンゼル。 鏡に映るグレーテルはシルエットだけで正体は分からない。分からないったら分からない。 「くれぐれも油断するな」 「心得ております、お兄様」 グレーテルはお兄様LOVE? 学校に到着したヴァル様&白雪姫。しかし、 「敵の正体が分からない今、むやみに突入するのは得策ではありませんわ」 そこで白雪が取った作戦は、 「臨時教員の白鳥雪子と申します」 バカだ!(←褒め言葉) 作文のテーマ。 1.白雪先生に似合う服装 2.白雪先生に似合うアクセサリー 3.白雪先生に似合うバック 4.白雪先生に似合う王子様 「みなさん、このテーマで素敵な作文を書いて下さいね♥」 無理(苦笑) さて、白雪姫に教室から締め出された赤ずきんとヴァル様は…… 「匂うだろ」 「匂うね」 「給食室と呼ぶらしい」 アホだ!(←褒め言葉) 「そんなに具合が悪そうに見えませんけど」 えりかちゃんの「具合が悪いので保健室」を却下する白雪姫。 白雪姫がえりかちゃんに冷たい態度を取る理由は分かるんだけど、実際、単なる意地悪だな。 さて、給食室の赤ずきんとヴァル様は…… 「いっただきまーす」 「美味い、美味いぞ、これ」 喰ってる(大汗) 「草太さん、静森さんから離れて下さい。その子は敵です」 「ええっ? そうなの、静森さん?」 本人に聞いてるよ(苦笑) 「三銃士の中に一人、魔法のエキスパートがいると聞いていたけれど」 「わたくし、白雪姫と申します」 くるくる回りながら自己紹介(笑) 「このグレーテルの名において命ずる」 そんなまさか、えりかちゃんがグレーテルだったなんて(←棒読みでプリーズ) 「出でよ、ミッシンググレイヴ!」 うおおっ、巨大武器召喚かっ! でっかい武器を振り回す女の子は良いな。これだけで高ポイントです。 「ハウス・オブ・グラビティ!」 一度は妨害された結界を強制的に発動。そして重力魔法。 草太たちをかばった白雪姫は弾き飛ばされ、その隙に学校は亜空間に包まれる。 白雪姫が結界から締め出されて、頼りになるのは赤ずきんだけ、か。 グレーテルからヘンゼルへ状況報告。 「三銃士か。やはり侮れんな」 「もう一人の三銃士は、まるで手ごたえがなかったのですが」 いきなり赤ずきん&ヴァル様がヤられてるーっ!(爆笑) 「観念することね。もうこの中にお前たちの味方はいないわ」 「まだ赤ずきんがいる。きっと助けに来てくれる」 しっかり信じてる(汗) 当の赤ずきんが何の手ごたえもなく意識を失っているなんて夢にも思わないか。 ……と思ったら。 「グリムテイラー!」 何の脈絡もなく復活してるーっ!(大汗) 「亜空間の魔力で意識を失っていたはずなのに!?」 驚くグレーテル。 「確かに、食べ物がいっぱいある部屋で」 「給食室のことね」 「おなかいっぱいになって」 「ふーん。食べたんだ、給食」 「お昼寝してたけど」 「ふーん。寝てたんだ、この状況の中」 「決してお前の魔力にかかっていたわけではない!」 「つまみ食いしといて格好付けるなー!」 後ろでツッコミを入れるりんごちゃんナイス ('∇^d) 「何故? この結界の力が通じないの?」 「そんなこと私が知るか!」 説明無しかよっ!(笑) 「これさえ破れれば……」 「無駄よ。完全に閉じた亜空間を破ることなんてできないわ」 亜空間の壁に斬りつける赤ずきん。 けれど亜空間を破ることは出来ず。 無理矢理張った結界にしては良く出来ていると考えて良いのかな。 「君は、本当はこんなことする人じゃないよね?」 グレーテルの説得を試みる草太。 「静森さん、おとぎ話好きって言ったよね。あれも嘘だったなんて言わないでしょ?」 「あんなの嘘に決まってるじゃない。他人を信じ過ぎるのも程々にしておくことね」 グレーテルの答えを聞いてしょんぼりする草太は甘ちゃんだな。 「草太のどこがいけないっていうのよ! そりゃあ草太は何でもかんでも信じちゃうけど、でも、それのどこがいけないのよ! そうよ、私だって、私だって白雪のこと信じられなくって……。 どうしてもっと、始めから信じてあげられなかったんだろうって。 もう今更遅いけど……」 グレーテルの言葉にカチンと来たりんごちゃん。途中から何故か白雪姫への謝罪に。 ちょっと強引な話の流れだった気がするな。 「うん。じゃあ、ここは信じてみよう」 白雪姫を信じて赤ずきんが向かったのは校舎の屋上。 と、そこでは雪が降っている。 確信を得た赤ずきんが再び亜空間の壁に斬りつけると、今度は亜空間が破られた。 そして現れる白雪姫。 「魔法だけが取り得の白雪が、亜空間が閉じるのを黙って見過ごすはずないもん」 「『だけ』は余計ですわ」 白雪姫の話によると、亜空間が閉じる直前に隙間を作っていたという。 その隙間を赤ずきんが斬り付けて亜空間が破られたみたいですね。 ちょっと分かり辛かったな。 「さーて、形勢逆転だね」 「二人で一気に決めてしまいましょう」 白雪姫が魔法でグレーテルの足を凍りつかせ、赤ずきんがトドメを刺す…… が、その直前、バリアに弾かれて刃が届かない。 「退却だ、グレーテル」 グレーテルの危機を助けたのは(たぶん)ヘンゼル。 グレーテルは「まだやれます」と言うけれど、ヘンゼルは「無計画な戦いは美しくない」 美しさが大切なのかヘンゼルよ。 「ねえ、白雪。その、なんていうか、ゴ……」 「りんご〜、おなか空いたよ。早くごはん〜」 脳天気な赤ずきんのせいで、りんごちゃんの謝罪失敗。けれど、 「わたくしもおなか空いちゃいました」 白雪姫からも夕食を頼まれて、まぁ、事実上の仲直りですね。 でも、あんまり喧嘩していた様子はなかったから、謝ろうとすること自体が妙な感じだったな。 「肉じゃが希望だ」 ヴァル様〜〜〜!(笑) 次回予告コント。 「これからは私のことを白鳥雪子先生とお呼び下さい」 まだ先生やってる(苦笑) 次回は眠れる森の美女いばら姫登場か。 | ||||
鉢植えの花を会話している草太。 その後ろでは、赤ずきん、ヴァル様、白雪姫が川の字になって眠っている。 同世代の女の子二人と同じ部屋で寝起きを共にして、草太の理性は大丈夫なのか中学生。 白雪姫はネグリジェじゃないのか〜。 「おはよう、りんご。ゆうべの肉じゃが、味が沁みてて美味しいよ」 「ほら、そんなにのんびりしてたら遅刻しちゃうぞ」 今日は植物園で写生大会をするので、いつもより早く起きたようです。 遅れて目を覚ました赤ずきんは、 「ずっきゅ〜ん! 私も行く〜!」 「駄目」 即座に却下するりんごちゃんが相変わらずラブリー。 「行く!」 「駄目」 「行く〜!」 「駄目」 「行く〜〜!」 駄々っ子だ(苦笑) 「赤ずきん、わがままを言ってはいけませんわ。お留守番してなさい」 草太の隣にちゃっかり白雪姫、先生コスプレ再び(笑) 「さあ、参りましょうか、草太さん」 「あんたも駄目!」 でも、やっぱりりんごちゃんが却下。 「「連れてって、連れてって、連れてって」」 駄々っ子×2(笑) 結局、草太とりんごちゃんだけで写生大会へ。 しかし、赤ずきんと白雪姫が大人しく留守番しているはずがない。 「こっそり付いて行っちゃいます?」 「賛成!」 「では、お弁当作りますわ」 「わ〜い!」 ピクニック気分だ(苦笑) 「グレーテル。お前にもう一度チャンスをやる」 エルデの鍵(=草太)を探すようグレーテルに告げるヘンゼル。 チャンスをもらっただけで嬉しそうなグレーテルが健気だ。 「君、一人ぼっちなの?」 「……」(←風で左右に揺れる花) 「そうかな? 僕は、君みたいな小さな花だってすごく綺麗だと思うよ」 「……」(←紅く色づく花) 「ああぁ、色が変わったら困るよ」 花を描きながら、その花をナンパしている草太(マジで) 擬人化もしていないそのままの草花をナンパする主人公なんて初めて見たぞ。凄いな、草太。 「え? お前、花としゃべれるの?」 「この花と? すっげえな。何て言ってた?」 そこに通りかかった同級生。 注目されて更に紅くなる花がプリティ。いや、植物には萌えないけど。 「ママコノシリヌグイ? ママコノシリヌグイだって。変な名前」 今度は萎れた(笑) 「やっぱ、草太って変わってるな」 「きっとお前みたいな奴が将来すげえ賞とか取るんだな。がんばれ」 草太との会話を適当に切り上げて去っていく同級生。 花と会話できるような変な奴と関わり合いにはなりたくない、という感じが伝わってきます。 でも、草太にはりんごちゃんがいる。 「みんなに変わってるって思われても、草太には私っていう 理解のある幼なじみがいるもんね。存在は貴重だぞ」 りんごちゃんの言う通りだぞ、草太。花をナンパしている場合じゃないぞ〜。 「みんな、綺麗だよ」 薔薇のアーチをりんごちゃんと歩く草太。 いきなり薔薇を口説いている草太に苦笑。 「なんかさ、こうしていると、ちょっとデートみたいだよね」 「そうなの?」 「まあ草太はデートなんてしたことがないだろうから分かんないでしょうけど」 「りんごはあるの?」 「ぅ……ないけど。ないけど、いつするか分かんないわよ。 いつまでも幼なじみの子供だと思ったら大間違いだぞ!」 猛烈にキュートだよ、りんごちゃん。 それなのに草太は、 「あれ? あっちの花たちが騒がしいぞ。どうしたんだろう」 やっぱり花の方が大切なのかYo! がんばれ、りんごちゃん。植物に負けるな。 さて、赤ずきんたち。 「草太さん見失ってしまいましたね」 「のんびり弁当なんか作ってるからだ」 「じゃあヴァルはお預け」 「ワン、ワン」 「ヴァル、それ犬だね」 「俺様はオオカミだ!」 ヴァル様〜〜〜!(笑) クレープの匂いに釣られて辺りをうろついている赤ずきんと白雪姫。すると、 「君たち、もうイベント始まっちゃうよ。急いで。さあ、早くステージに」 何かのイベントの係員に見つかってイベント会場に連れ込まれてしまう。 一体どんなイベントかというと……。 草太とりんごちゃんが見つけたのは、花に囲まれて眠っている、妙な格好をした女の子。 「なんでこんなとこで眠ってるのよ」 「起こしてあげようか」 「駄目駄目! ああいうコスプレ女に関わるとろくなことが無いって最近学んだの」 りんごちゃんは学習能力が高いな。いや、これくらい当然だけど。 でも、天然の草太は構わず女の子に近付いて……。 「優勝は5番の、グリムシスターズのみなさんです!」 赤ずきんたちが連れ込まれたのは、アニメフェスティバル・コスプレコンテスト。 しかも優勝してる(苦笑) 司会者はゴエモン、他の参加者もコナミ関連のキャラクターにコスプレしているようですね。 さて、草太&りんご。 女の子に近付くと、 白雪姫に魔法のテレパシーで危機を伝えるけれど、赤ずきんたちが来る前に今度はグレーテル参上。 「あっ、静森さん」 「その名前で呼ぶな!」 童話好きの少女だった静森えりかは死んだ! 私はグレーテル。お兄様を愛する唯一人の妹だ!(違) 振り下ろされるグレーテルの剣。 それを防いだのは、いばら。 「君は……?」 「ふわゎ〜、いばらだよ」 寝ぼけた顔で答えた女の子が、いばら姫。サブタイトルでもうバレてるけど。 それにしても、この気の抜けた声は、ちょっとな……。 いやまあ、後の場面を見ればフォローできるんですけどね。 でも、それを差し引いても「ふわゎ〜」のしゃべり方は好きになれそうにないです。 「さあ、あなたたち、こっちよ」 植物園の係員らしき女性が草太たちを手招きする。 いばらが暴れている光景を見て、どうしてそんなに落ち着いているんだ……と思ったらナイトメアリアン。 女性が変身する場合もあるのか。 そこに、ようやく赤ずきんたちが到着。 「「いばら姫!?」」 「ふわゎ〜、眠くて力が入らないですぅ〜」 「って、なんであんたがいるのよ」 「ふわゎ〜、なんででしたっけ?」 戦闘が始まってもウツラウツラしているいばら姫。 草太を越える天然キャラか? その場を三銃士に任せて避難する草太&りんごちゃん。 ママコノシリヌグイの花壇まで来たけれど、 「えっ? 何?」 「どうしたの、草太?」 「この花が逃げろって言ってるんだ」 間一髪。地下から飛び出してきた新手のナイトメアリアンの攻撃を避けた草太たち。 しかし、代わりに花壇は破壊され、地面から引き抜かれたママコノシリヌグイが宙を舞う。 今日のヒロインは君だ、ママコノシリヌグイ。 ママコノシリヌグイの遺体(違)を受け止め、呆然とする草太。 その後ろに人影。 「捕まえた♥」 「だ〜れだ?」のポーズで草太を捕まえるグレーテルがプリティ(笑) ナイトメアリアン×2に戦わせているうちに草太を連れ去ろうとするグレーテル。 そのとき、草太の手から飛んだママコノシリヌグイがグレーテルの顔に。 (顔に傷が付いて?)怒ったグレーテルは、ママコノシリヌグイを地面に叩きつける。 調べたところママコノシリヌグイには棘があるようですね。 「なんだこんなもの!」 「ああっ、駄目だよ」 ママコノシリヌグイを踏みつけるグレーテル。草太に言われて更に逆上(?) 「うるさい!」 「やめてよ、可愛そうだよ」 「うるさい!」 「もうやめてよ」 「うるさい! うるさい! うるさい!」 グレーテル、それはりんごちゃんのセリフだよ(中の人ネタ) その様子をぼんやり見ていたいばら姫。その目が、大きく開く。 「お前か? 私を起こしたのは?」 いばら姫、完全覚醒。我の眠りを妨げるのは誰だ〜? 凛々しい声ではあるけれど、真紅@ローゼンメイデンには及ばないかな(中の人ネタ) 寝ぼけ状態とのギャップが面白いんだから、ここは思いっきってやって欲しかったな。 「「輝く、エレメンタル・クローバー! 見せてやる、愛と勇気の女の子パワー! 1、2、3、じゅ〜しぃ〜!」」 三人揃って三銃士の決めゼリフ&決めポーズ。 愛と勇気の女の子パワーって(汗) 「邪魔するな!」 「許さない」 グレーテルVSいばら姫。 いばら姫が「可哀想」と呟いたのは、グレーテルがお兄様のために戦っていると気付いたから? 赤ずきんと白雪姫が玩具バンクでナイトメアリアンを1体ずつ倒し、グレーテルは撤退。 撤退する前に重力魔法で足止めしておくのは良いな。 普通の作品だったら捨てゼリフを残して消えるだけだからな。 「お兄様、ただいま戻りました」 「土産はないのか?」 「ごめんなさい……」 「まあいい。真の目的は達せられた」 お兄様に申し訳がないグレーテルだけれど、ヘンゼルは最初から計算していたようで、斥候(偵察用の小型ナイトメアリアン?)を用意していた。グレーテルを退けて赤ずきんたちが油断したところで、結界に守られた草太の家を探ろうというわけですか。 「怪我をしてるじゃないか」 ふと、顔の傷に気付いてグレーテルの頬に手を当てるヘンゼル。 目をウルウルさせるグレーテルがプリティ。 ヘンゼルは妹をどう思っているんだ? 利用しているだけなのか? 大切に思っているのか? 「私はいばらだ。赤ずきんたちと同じ、ファンダヴェーレを守る三銃士の一人」 「だったら、なんで最初に私たちのことを襲ってきたわけ?」 「いばらって、寝起きがすっごく悪いんですの」 寝ぼけていたから、勝手に近付いてきたものに反応して無差別に攻撃してきた、と。 それって、もの凄く危険だな。 だって、いばら姫も草太の部屋で寝るんだよね?(汗) 「声、聞こえなくなっちゃった」 踏まれてボロボロになったママコノシリヌグイの亡骸を抱えて哀しむ草太。 やはり今回のヒロインはママコノシリヌグイだな。 「いばらは大地のエレメントを操る魔法使いなんだよ」 いばら姫は回復魔法を使える魔法戦士ですか。 というわけでママコノシリヌグイは復活。 死者が蘇るとなると台無しだけど、まぁ、植物だから良いか。 「舌かんじゃった」 ヴァル様〜〜〜!(笑) | ||||
どこかの公園。滑り台の上で辺りを見回す白雪姫。 視聴者の方を向いて「しぃ〜」と人差し指を口元に持ってくる白雪姫の、眼鏡のズレた感じが良いな。 「ファンダヴェーレへの道を示せ」 白雪姫が周囲に気を付けていたのは魔法を使うため。 ファンダヴェーレに繋がるワームホールを作ったようです。 ところが、 「あぁっ、道が狭くなってきてますわ」 狭いといっても人が通るには充分な大きさですが、思ったより穴が小さかったようです。 「夏休み〜夏休み〜っ♪」 夏休みを目前に控えてスキップしている我らがりんごちゃん。 「だってキャンプでしょ、夏祭りに、花火大会〜」 「宿題も忘れずにね」 「ど〜してどういうツマんないこと思い出させるのかな」 草太に言われてスキップが止まるりんごちゃんがラブリー。 そこにやってきたのは、りんごちゃんの友人、千絵ちゃん&夏美ちゃん。 「りんごの作る肉じゃが、美味しいもんね」 「ぜったい食べに行くからね」 りんごちゃんは町内会の夏祭りで肉じゃがを作るようです。活動的だなぁ。 「てことで、はい、これ」 「何?」 「肉じゃがの買い出し付き合って」 買い出しリストを渡される草太。美少女と買い物なんて、ちょっと羨ましいゾ。 さて、その頃。赤ずきん&ヴァル様は、眠っているいばら姫を起こそうと挑戦中。 「いばら〜、起きて〜」 「そ〜っと、そ〜っとだぞ。いばらは寝起きは最悪なんだから」 しかし、努力の甲斐もなく(?)、いばら姫は暴走(笑) いばら姫は赤ずきんや白雪姫と違ってロフトで寝ていたようです。草太の部屋じゃないのか。 「いばらの奴、グースカ寝ちまいやがって。何にも聞き出せなかったじゃねーか」 「だけど、いばらはフェルナンド様の護衛をしてたはずだもん。 いばらがわざわざエルデまで来たってことは必ず何か理由があるはずだよ」 いばら姫はエルデに来る予定ではなかったのか。 そういえばファンダヴェーレではサンドリヨンの侵攻が進んでいたんだよな。 「フェルナンド様の魔法力が弱まっている証拠ですわ」 白雪姫帰宅。 ファンダヴェーレに行くための穴が狭かったのは王様の魔力が弱っていたのが原因みたいです。 このまま道が閉じてしまったらファンダヴェーレに帰れなくなってしまう。 しかし、草太の護衛を放棄するわけにはいかない。 だったら、草太を一緒に連れて行くしかない。 「大丈夫だよ。僕、行きたい。魔法の世界に行けるなんて夢みたいだ」 ちょうど話を聞いていた草太が即答。 「僕なら平気だよ。夏休みになればしばらく家を空けても怪しまれないし」 ああ、なるほど。もうすぐ夏休みというのはファンダヴェーレ行きの伏線だったのか。 確か3クールのアニメだったはずだけれど、もうファンダヴェーレに乗り込むなんて展開が早いな。 「悪いけど、今年の夏祭りは屋台手伝えそうにないんだ」 「ダ〜メ♥」 「僕、ちょっと行かなきゃならないところがあって」 「他の日にしなさいよ。夏祭りの方が大事でしょ」 「うん、それがね、ちょっと遠いところなんだよね」 「ふーん。どこ行くの?」 「ファンダヴェーレ」 「あ、そう……って、えぇぇぇっ!」 肉じゃが屋台の材料買い出しの帰り道。 りんごちゃんにファンダヴェーレ行きを告げる草太。しかし、 「……ダメ! 絶対ダメ!」 「え? どうして?」 「どうしてって、知らない世界なんて危ないし怖いし、何が起きるか分からないんだゾ」 りんごちゃんはどうにか思い止まらせようと言葉を重ねる。 「夏休みの宿題は? わたし、写せないじゃん」 「あ、そっか。ごめんね」 「とにかく絶対ダメ! 絶対反対! 草太なんて私がいないと何もできないんだから」 うわ。それって、かなり酷いよ、りんごちゃん。 「うん。そうだね」 草太も草太だ(汗) 自分で認めるなよ〜。 「心配なの。草太のこと」 酷いことは言ったけれど、りんごちゃんの本心はこの一言に集約されるんだよな。やっぱり良い子だよ、りんごちゃん。 「でも、ファンダヴェーレに行ったらお母さんのおとぎ話のこと、分かるかも知れない」 ああ、なるほど。ただの観光気分じゃなかったのか。 こう言われてしまっては、りんごちゃんも反対するわけにはいかないよな。 「ずるいよ、勝手に決めて。知らないっ!」 走り去るりんごちゃんがヒロインしてます。 その様子を斥候(小型ナイトメアリアン)を通じて見ていたヘンゼルお兄様。 「もう一度チャンスをください! 今度こそ彼奴を連れてくるんだニャー」 「お前にはもう何も期待していない。身の程を知れ、ランダージョ」 汚名返上を狙う直立二足歩行猫ランダージョに厳しい言葉を投げるお兄様が酷い。 「お前もだぞ、グレーテル。お前はもう少し出来る子だと思っていたのにな。残念だよ」 酷いなんてもんじゃない。酷過ぎだよ、お兄様。 CM明け、終業式の朝。 「うわぁぁぁ! どうしよう、寝坊しちゃった」 りんごちゃんが迎えに来なかったので寝過ごしてしまった草太。やっぱり何も出来ないのか。 赤ずきんと白雪姫が居る前で服を着替える草太の大胆さはブラボーと褒めておこう。 ところで、終業式で草太の前に並んでいた黒髪ポニテっ娘がスゴく気になるけど、ただのモブキャラ? 「えーっと、友達とキャンプに。うん。しばらく家に居ないけど心配しないでね」 父親に電話。父の声は聞こえないのだけれど、ちゃんど実在しているみたい。 実は草太の妄想で独り言をしゃべっている、なんて痛い設定ではあるまい。 「りんごと仲直りできた?」 「ううん」 出発前夜。机で何かしている草太に、先にベッドに入っている赤ずきんが話かける。 「このままでいいの? 出発までもう……」 赤ずきん、ちゃんと感情の機微が分かるのか。てっきり空気が読めない子だとばかり。 「なんか、いつもの味と違うかも」 「毎年食べてるけど、ちょっと物足りないというか」 夏祭り。肉じゃが屋台を開いているりんごちゃんのところに、千絵ちゃん&夏美ちゃんが来訪。 「あ、分かった。何か足りないと思ったら」 「あ〜、そういうことか」 「ふぇ? なになに?」 「足りないのは、草太君だ」 ナイスな指摘だよ、千絵ちゃん&夏美ちゃん。 「お料理って、誰かに食べさせたいって人がいないと美味しく作れないものでしょ」 「最高の調味料は、いかに真心を込めて作るか、でしょ」 二人に言われて、「草太のための」肉じゃがを作り始めるりんごちゃん。 しかし、完成した肉じゃがを持って草太の家に行くと、そこは既に誰も居ない。 うわぁあぁぁぁ。切ないよ。切な過ぎるよ。 りんごちゃんが見つけたのは夏休みの宿題と、ビデオカメラ。 「え、えーと、りんご。黙って出発しちゃって、ごめんね」 ビデオレターか! やるな、草太。 夏休みの宿題を終わらせるために夜遅くまで机に向かっていたわけか。 ビデオを撮っている後ろで騒いでいる三銃士+ワンもナイス。 しかし、そんなビデオレターで満足するようなりんごちゃんじゃない。 りんごちゃんから草太に電話が来た。 「今どこに居るのよ!」 「公園近くの建築現場」 「分かった! いいからそこで待ってなさいよね」 草太〜! しゃべっちゃダメだろ〜! そのとき、ランダージョがナイトメアリアンモール(モグラ怪人)×2を引き連れて襲ってくる。 「貴様、ヘンゼルの飼い猫!」 「飼い猫じゃニャい、ランダージョ様だ! 犬のくせに生意気な」 「犬じゃねえ〜〜〜!」 というギャグは置いといて、3人揃った三銃士に死角は無い。 地下に隠れて攻撃してくるモグラ怪人をいばら姫が茨の鞭で引きずり出し、白雪姫が魔法の蛍光灯(違)で目潰ししている隙に、ヴァル様に乗った赤ずきんがグリムテイラーで斬り裂いて殲滅。 「甘いお菓子は大好きだけど、戦うときは辛口よ!」 決め台詞も食べ物なのか赤ずきん(苦笑) 慌てて逃げるランダージョもイイ感じにギャグキャラだな。 それを高みの見物していた やってきたりんごちゃんを見つけて、「……使える」。 なんと、りんごちゃんが連れ去らされてしまったゾ。 ファンダヴェーレ出発前に、もうひと波乱ですね。 りんごちゃんの肉じゃがは草太に渡せるのかな〜? | ||||
「りんご、出ないの?」 「やっぱり怒っているのかな」 りんごが携帯電話に出ない。 それもそのはず、りんごちゃんはグレーテルに捕まってヘンゼルの前に。 「お前たちにはもう何も期待していないと言ったはずだ。鍵でもない者を連れてきてどういうつもりだ」 「この子は鍵を誘き寄せるのに利用できます」 「鍵を誘き寄せる?」 「お兄様、お願い! もう一度だけチャンスを下さい!」 ヘンゼルから見捨てられまいと頑張るグレーテルが健気だ。 「乙女心というのは複雑なものですね」 「僕には、良く分からないや」 草太の背中にぴったり張り付いている白雪姫の心も良く分かりません(苦笑) それはひょっとして誘っているのか? というか、誘ってますね? 「これを見てみろ」 「肉じゃが?」 「この匂いを感じて来てみたんだ。この味は間違いねえ、りんごが作った肉じゃがだ」 りんごの携帯電話(&肉じゃが)発見。 というか、落ちていたのを喰ったのかヴァル様 (^^ゞ そのとき、高架下にスポットライトが当たって現れたのは、りんごの木からりんごが掴まって地面に引きずり込まれるイメージ映像。 「りんごは摘まれて土の中。鉄の森へと来てごらん」 それは赤ずきんたちへのメッセージ。 妙に詩的な文言なのは、おとぎ話を題材にした作品っぽくて好印象。 「動揺するから草太には内緒にしておいた方がいいって、ヴァルが」 白雪姫たちに草太を任せて、一人でりんごを助けに行こうとする赤ずきん。 「でも、わたくしたちの使命はエルデの鍵である草太さんを、お守ることですわ」 「そうだよ」 「だったら、ここは冷静になって」 「冷静だよ。草太を守ることが使命だから、草太にとって大切なものも守る」 良いこと言ったよ、赤ずきん。 「草太に哀しい想いをさせたら、本当に草太を守ったことにならないって思う」 そこまで守るべき者の心まで守る。そこまで赤ずきんが考えていたとは。 赤ずきんが脳天気キャラだという認識は改めた方が良さそうです。 「ねえ、白雪。どうして赤ずきんは急に先に行けって言い出したの?」 「あ、後始末ですわ。エルデにファンダヴェーレの痕跡が残らないように気をつけてますのよ」 「今までそんなことしなかったのに? むしろ、開けっぴろげ過ぎる行動ばかりしてたよ」 いつになくツッコミが厳しい草太。それを黙らせたのはいばら姫の鞭。 「細かいことは気にしない」 それは脅迫ですか、いばら姫 (^^ゞ 「気付いてないと思ったの? さあ、りんごのいるところに案内しなさい」 斥候ナイトメアリアンを捕まえてりんごの居場所を吐かせようとする赤ずきん。 やっぱり、あのメッセージじゃ取引現場が分からなかったのか。 公園で赤ずきんを待っていると、いきなり白雪姫が「ま〜っ!」と大声を出す。 「どうしましょう、わたくしったら。エルデで買ったキュ〜トなお洋服を一着忘れてしまいましたわ」 「そんなもん置いてけ」 いや、ヴァル様。それ、明らかに嘘だから。突っ込むのは野暮だよ。 「そんなことだから、いつまで経っても彼女が出来ませんのよ」 「な゛っ!? 出来ないんじゃねえ! 作らないだけだ!」 「モテない男の決まり文句〜」 白雪姫の毒舌再び(苦笑) ヴァル様、形無しだな。 結局、白雪姫は魔法の蛍光灯を片手に握って飛び去って、更に、いばら姫は植物園に行ってしまう。 「仲良しになった薔薇にお別れ言ってなかった」 その「お別れ」という言葉に反応した草太は、もう一度りんごに電話をかける。 と、鳴り出したのはヴァル様のポーチの中。 草太はヴァル様を押さえ込んでりんごの携帯電話を見つける。 「これ、どういうこと!?」 「もらった」 それは無理だよヴァル様(苦笑) グレーテルと対峙する赤ずきん。 「りんごは、りんごはどこ!?」 「何故あなたが来てるのかしら。エルデの鍵はどこ?」 「私の質問に答えて!」 しぶしぶ鳥かご(りんごちゃん入り)を見せるグレーテル。 「さあ、鍵を渡しなさい」 「卑怯よ、グレーテル。こんな真似は自分に自信がない人がやることだよ」 「なんですって! いちいち気に障ることを!」 グリムテイラーで斬りかかる赤ずきん。 ミッシンググレイヴで迎え撃つグレーテル。 結局、戦いになるのね。 「通してよ! りんごを助けなくちゃ」 「今、赤ずきんが助けに行ってる」 りんごを助けに行こうと駆け出そうとした草太の前に立ち塞がるヴァル様。 「赤ずきんは俺は言った。お前を頼むと。 俺はこの命に代えてもお前を守らねばならん。 だからこそ此処は絶対に通さん!」 なんか男らしくて大好きです、ヴァル様。 文字通り火花を散らして戦っている赤ずきんとグレーテル。 良い動きです。動きは。 草太回想シーン。 「こんなところに隠れてたんだ。もうみんな隠れんぼやめて帰っちゃったゾ」 隠れんぼで置き去りか。草太、やっぱりイジメられてた? りんごの携帯(待ち受け画像は草太&りんごツーショット)を閉じて、草太は、 「ヴァル、ちょっとトイレ」 そうして赤ずきんのところへ向かおうとする草太。 けれど、その前にヴァル様が先回りしていた。 「ごめん。でも、行かせてよ。りんごはどんなときだって僕一人を置いていったりしなかったんだ。 このまま放っておいて行けないよ」 必死に訴えかける草太に、ヴァル様は 「乗れ。お前の足じゃ時間がかかる」 逆行を背に4本の足で立っているヴァル様が格好良過ぎます。 CM明け。グレーテルと戦っていた赤ずきん。 そこに、ランダージョがネズミナイトメアリアン×2を引き連れて乱入。 そのピンチに草太&ヴァル様が間に合った。 けれど、草太が来たことでグレーテルも一気に勝負を仕掛けてきた。重力魔法で赤ずきんたちの動きを止め、ランダージョから支配権を奪ったネズミナイトメアリアンで赤ずきんを襲わせる。 「お待たせしました、ですわ」 「ふわ〜」 今度のピンチに駆けつけたのは白雪姫&いばら姫。 「なんで俺たちより遅いんだよ」 もっともな疑問をぶつけるヴァル様。二人の答えは、 「道に迷ったのですわ」 「途中で寝てた」 ぉぃぉぃ (^^ゞ とにかく、3人そろえば無敵。あっさり退治されるネズミナイトメアリアン。 残ったのはグレーテル一人(え? ランダージも?)。 と、ここでヘンゼル自ら参上か。 グレーテルを未熟者と罵るヘンゼルお兄様が酷いよ。 「このー!」→「きゃあぁっ!」 グレーテルを振りほどいてヘンゼルに襲い掛かるりんご。 けれど、ヘンゼルは人質になど興味なく、りんごを2階から突き落とす。 そのとき発動したのは草太が持つ鍵の力。 イヤボムか? 魔法を無力化したのか? 「やっぱりこっちで留守番してる。みんなで行って」 滑り台からファンダヴェーレへ。 今回のように足手まといになるのではないかと、りんごは躊躇う。 ところが、 「うん、みんなで行こう」 「そうだよ、みんなで」 手を重ねていく赤ずきんたち。そして、草太はりんごの手を取って、そこに重ねる。 「一人一人が手を繋げば、みんなになるんだよ。行こう、みんなで」 りんごも「みんな」の一員。みんなで行くのなら、りんごも一緒ということですね。 「お父さん!? どうしてここに?」 「行ってこい。りんごちゃんをしっかり守るんだぞ」 まさかの草太パパ登場。これは驚いたな。 「みなさん、草太をよろしくお願いします」 この落ち着いた様子からすると、ファンダヴェーレのことは承知していますね、間違いなく。 やはり草太ママはファンダヴェーレ関係者だったのでしょうね。 草太パパの見守る中、滑り台から一列になって次元の穴に飛び込む赤ずきんたち。 白雪姫のトランクを置き忘れたまま。 「じゅ〜しぃ〜!」 これで次回からはファンダヴェーレ編ですね。 今回、作画は拙かったけれど、りんごちゃんが留守番じゃなかったことで満足です。 次回予告コント。 「大変だね、お仕事。がんばってね、お父さん♥」 「そんな、お父さんだなんて。まるで娘ができたかのような幸せ」 女の子が欲しかったのか草太パパ (^^ゞ | ||||
ジェットコースターみたいで楽しそうだなーと思っていたら、 「おとぎロードを繋ぎ止めていた魔法力が、もう完全に消えつつありますわ」 え。それってマズいじゃないか。 「でも、おとぎロードが消える前にファンダヴェーレに戻って来れて良かったね」 「ほんと。ぎりぎりセーフだったね」 違う。違うぞ。問題はそこじゃない。 「いや、ある意味、ぎりぎりアウト」 ほーら、やっぱり。空中で道が消えたものだから地面に向かって自由落下。 「ようこそ、ファンダヴェーレへ」 「ようこそじゃないゾ」 白雪姫が魔法で降らせた雪がクッションになってどうにか着地成功。 人の形に雪がくり抜かれているのがギャグっぽくてGood。 犬神家ポーズで埋まっているヴァル様には苦笑。 さて、その頃。 「それにしても、あのハーメルンともあろう男が……」 「武器を取り上げられては、流石のハーメルンも形無しだコケーッ」 サンドリヨン軍の手に落ちたフェレナンド城の地下牢では一人の男が鎖につながれていた。 男の名はハーメルン。たぶん赤ずきんたちと同年代。 どうして彼が捕まっているのか、それは回想シーンにて。 「城の結界が破られている」 城に攻めてきたナイトメアリアンを角笛(音波兵器)で撃退していたハーメルン。 その前に一人の男が現れた。 「ディートマルシュ。お前、まさか城の結界を」 「その通り。私が城の結界魔法を解除した。おかげでサンドリヨン軍に幹部として召抱えてもらえる」 「四ツ葉騎士団隊長のお前が、何故だ?」 「この戦い、もはや勝敗は見えた。ならば勝利するサンドリヨン軍に味方するのが賢い生き方だとは思わないか」 「お前を信頼していたフェレナンドを裏切ってまでもか」 「ふん。信頼など何の価値も無い。お前も私の部下に取り立ててやろう」 「堕ちたな、ディートマルシュ」 「傭兵上がりの貴様には分からんよ」 なんだ、この殺伐とした雰囲気は。 赤ずきんたちの雰囲気とは大違いだ。 「は、離せ、ナイトメアリアンの分際で」 まぁ、このパターンのお約束で、ナイトメアリアンはディートマルシュにも攻撃。 このシーン、ハーメルンが笛を構えるポーズで次のシーンに切り替わるんだけれど、ディートマルシュごとナイトメアリアンを攻撃したのかな? 「そうか、ディートマルシュとお前とは親友であったな。さぞかし無念であろう」 「別に」 フェレナンド王から労いの言葉をかけられるハーメルンが素っ気無い。 「ハーメルン、私はこれより、敵に投降する」 「お前、何言ってんだ」 「四ツ葉騎士団は壊滅状態と聞く。この城が落ちるのも時間の問題だ」 民の安全のため自ら投降することを決めたフェレナンド王は、ハーメルンに最後の使命を与える。 「お前はこの城に残り、エルデの鍵の持ち主を待つのだ。そして、私の言葉を彼に伝えてほしい」 こういう理由で、ハーメルンは城の地下牢に居るわけですね。 フェレナンド城にやってきた赤ずきん一行。 敵の手に落ちたことを察して、草太・りんごを残して城内へ。 いや、せめてヴァル様だけでも草太たちの護衛に残すべきでは? フェレナンド城内。 「地下には人質ハーメルン♪」 「三銃士の奴らをおびきだし♪」 「見事倒せば♪」 「「お手柄だー!」」 何か歌っている(苦笑) 「ご報告します。三銃士はエルデの鍵を伴ってファンダヴェーレへ逃げ込みました」 謎空間でサンドリヨンに状況を報告するヘンゼル。 この謎空間、エルデの側にあるのかな? だとすると、しばらくグレーテルの出番なし? 「うわ〜。うわ〜。うわ〜」 珍しい草花に興奮する草太。 「草太〜、うろちょろすると危ないゾ」 りんごちゃんより草花とは不健全な奴だな、草太。 「こんなところにおでん缶があった」 そのとき、草太が拾ったものは、おでん缶。 「こっちにもある。うわ〜、りんご、ちょっと来て」 見つけたのは、おでん缶で一杯のリュックサック。 「おでん缶の大人買いだね」 「なんでおでん缶がファンダヴェーレにあるの? これってエルデのものでしょ」 そのとき、何者かの気配を感じた草太たちは慌てて隠れる。よりによってリュックサックの中に。 そんなこと知らないランダージョはリュックサックの重さが変わったことにも気付かず持ち帰り。 「ハーメルンが捕まった。敵は油断できない相手」 「どこから攻める、赤ずきん?」 「もちろん、正面からよ!」 というわけで、歌っていた連中に挑む赤ずきんたち。 しかし、そこに居たのは、さして強そうでもない三匹の魔族、ニワトリ、ロバ、犬?。 「たった三匹の魔族とは、何様だコケッ!」 「エルデ帰りでお肌もツルツル。1・2・3じゅ〜しぃ〜」 その前置きはなんだ(笑) 「これは、音声魔法!」 「ケーケケケケケケッ! 見たか、我らの必殺・ブレーメンラプソディー!」 三匹は同時に叫び、赤ずきんたちを音声魔法で攻撃する。 「思えば長い日々だったコケ。魔法音楽学校にも入れてもらえず、 サンドリヨン軍の正規軍にも入れてもらえなかった俺達も、 これで、ついに出世できる日が来たのだコケ」 なんか昔話が始まった、と思ったら、 「バリアさえ張ってしまえば、音声魔法などなんてことありませんわ」 白雪姫の魔法で音声魔法無効化(苦笑) 「良し、俺にいい考えがある」 ニワトリ魔族は地下牢のハーメルンのところまで撤退。 「そこまでコケッ! 動くな!」 と言われて、ロバと犬?まで両手を挙げて動かなくなるバカっぷりが良いな。 「ハーメルン、何してるのよ。あなたなら、こんな奴ら簡単にやっつけられるのに」 「残念ながら、こいつはもう腑抜けになっちまったんだコケッ」 牢屋の中で、ハーメルンの角笛・エンバーテリオンをいじりながら語るニワトリ。 語っているうちに、いばら姫のいばらが笛を奪おうと絡みつく。 角笛は、重そうなリュックを背負って階段を下りてきたランダージョに激突。 「ニャ!? 三銃士! ひぃぃぃ! こ、ここ、心の準備が」 「兄さん、逃げてどうするんですか。我らブレーメン遊撃隊が揃えば、怖いものなしですよ、兄さん」 「そうか! よおし、我々も行くニャ」 三銃士の姿を見て逃げ出そうとしたランダージョだったけれど、ニワトリに言われて踏み止まる。 「我輩、ランダージョ!」 「俺、アレクトール!」(ニワトリ) 「僕、カーネ」(犬?) 「エセルだセル」(ロバ) 「輝く、サンドリヨン様バッジ!」 「燃やせ、不屈の雑草魂!」 「ブレーメン」「ブレーメン」「ブレーメン」「ブレーメン」(ハモり) 「アイスキューブ」(白雪姫の魔法) 氷の塊を落としてツッコミとは、やるな、白雪姫。 「何するニャ!」 「長い」(白雪姫) 「下手くそ」(いばら姫) 「真似するな!」(赤ずきん) 「以上」(ヴァル様) 白雪姫以外のツッコミも厳しい(苦笑) 「ええい、こうなったら。兄さん、失礼します」 アレクトールはランダージョの尻尾を踏む。 と、ランダージョの絶叫が赤ずきんたちを襲う。 「また音声魔法か!?」 と、再びバリアを張ろうとするが、失敗。 「ただのでっかい声に対抗できる魔法、わたくし知りませんわ」 音声魔法じゃなくて本当にただの大声なのかYo! 「思えば長い日々だったニャ。魔族の音楽学校へも入れてもらえず、 サンドリヨン様の正規軍にも」 「兄さん、それさっき俺が言いましたコケ」 何か良いな、ブレーメン遊撃隊。 「ニャー! おでん缶が人間に化けたニャー!」 草太とりんご。リュックの中からこんにちは(笑) 驚いている隙に草太たちは赤ずきんのところへ。 「フェレナンドが言ったことは本当だったのか」 そして、草太がエルデの鍵であることを耳にして、腑抜けたふりをしていたハーメルンが動いた。 「や、ヤバいニャ。ハーメルンがやる気ニャ」 「大丈夫です、兄さん。笛はこっちにあるんでコケッ」 「これは、ハーメルンのエンバーテリオン! これさえあれば我輩も無敵ニャ」 ランダージョはハーメルンの角笛を吹こうとするが、鳴らない。 その隙にハーメルンは草笛を吹いて、音楽魔法でブレーメン遊撃隊をまとめて眠らせる。 角笛がなくても魔法は使えるのか。でも、敵を一撃で消滅させるのは角笛の力なのかな? 「正直俺は、エルデの少年が危険を冒し、このファンダヴェーレまでやってくるなんて信じられなかった。 だが、フェレナンドの言う通りだった。鈴風草太、お前に、フェレナンド王の言葉を伝える」 「えっ? 王様からの言葉?」 「『あなたを信じます』と」 え? 伝言それだけ? 目的地とか示してくれないのか? 「草太、お前がこれからこのファンダヴェーレで行うことが、正しい答えを導き出してくれる。 フェレナンドはそう信じている」 ということは、しばらくファンダヴェーレ漫遊記になるのか。 「俺は俺でフェレナンドを助け出す。一人の方が気楽でいい」 おや。ハーメルンは別行動ですか。 合流するのはいつになるのかな。 | ||||
鏡の向こうにはサンドリヨン。 前回の失敗を報告したランダージョに無言で威圧するヘンゼルの目が怖い。 ちなみに、今回のグレーテルの出番はこれっきり(涙) サンドリヨン城に向かって歩き続ける赤ずきん一行。 しかし、誰もサンドリヨン城の場所を知らなかった(苦笑) 疲れて座り込むりんご。 草太にしなだれかかる白雪姫(笑) ひょっとして白雪姫はお色気担当なのか? 結局、赤ずきんたちは通りかかった馬車に近くの村まで乗せてもらうことに。 御者をしていたのは、可愛い顔した少年・ハンス。あんまり愛想が良くない男のコです。 その頃。 「さあ、行きなさい。三銃士に、そしてエルデの鍵に会い、私の居場所を伝えてくれ」 サンドリヨンに捕まっているフェレナンド王は、キュピ(ウサギ)を逃がすため魔法の道を作る。 魔法が妨害されているようですから、王様自ら逃げ出すことは出来ないようですね。 さて、村に着いた赤ずきん一行。建物がいくつか壊れています。 それをハンスに尋ねると、フェレナンド城が襲撃された際に村も争いに巻き込まれたそうです。 でも、子供達が学校の宿題(飛行魔法の練習)をしているので、深刻な被害ではないのでしょうね。 フェレナンド王が早々と降伏したおかげだろうか? 「魔法もお勉強しないと使えないんですのよ。みんな魔法学校で教わるんです」 「じゃあ白雪はいっぱい勉強したんだ」 「わたくしは優秀でしたから。おほほほほほ!」 高笑いする白雪姫がラブリー(笑) 「いらっしゃいませ」 御飯を食べられるところを赤ずきんに聞かれたハンスが連れてきたのは、ハンスの家。 レストランをやっているということで、営業スマイルになっているハンスが現金でナイス。 「で、なに食うんだ?」 「メニューにあるやつ全部! ウソウソ。食べられる分だけね」 食べられる分がメニュー2巡くらいだったりして (^^ゞ 脱走したキュピは鳥に乗って赤ずきんたちのいる村の近くに到着。 が、何者かに襲われて捕まってしまう。 ↑の場面の直後に鳥の丸焼きを大写しにしているのは狙ったのか? 「うわぁ、美味しい」 「ほんと、野菜がジューシー」 「じゅ〜しぃ〜?」 「別にあんた達の真似したわけじゃないんだゾ」 りんごVS白雪姫。なんかこの二人を見ているだけで楽しいな(笑) 草太は母から聞いたおとぎ話のことをハンスの祖母に尋ねる。 話の続きは分からなかったけれど、同じような二つの世界の物語は各地にあるという。 フェレナンド王を助ける他に、物語を集めるという別の目的もできましたね。 というわけで出発しようと席を立った赤ずきんたち。 「おい、お勘定」 「白雪、よろしくね」 「あら。わたくし、お金持ってませんわよ」 「じゃあ、いばらは?」 「無い」 「ヴァル」 「俺はほら、オオカミじゃん」 貧乏冒険者御一行が(苦笑) 「もう! 仕方ないな!」 財布をカウンターに叩きつけるりんご。しかし、 「あ。私、エルデのお金しかないんだっけ」 エルデではみんなの財布代わりだったりんごもファンダヴェーレでは無一文か。 「こうなったら仕方ないわね。みんな、心の準備はいい?」 「まさかりんごさん、逃げるおつもり?」 このまま無銭飲食の旅、なんてことはなく、ここはお約束通り、 「私たち、ここで働かせてください!」 りんご:肉じゃがを作る。 草太:皿洗い。 いばら姫:食器を運んでドジって落とす。 赤ずきん:↑を拾おうとあたふたする。 ヴァル様:↑をナイスキャッチ。口で。 白雪姫:サボり。 というわけで、ハンスと一緒に水汲みに行くことになった白雪姫。 「魔法学校をトップで卒業したわたくしが、こんな雑用をやらされるなんて屈辱的ですわ」 そこで思いついた白雪姫。魔法を使って水桶を運ぼうとする、が、 「おいっ! やめろ!」 ハンスに怒鳴られて魔法中断。 「魔法なんて使うな! 自分の力でやれ」 「魔法を使いこなせない方に限ってそういうこと言うんですわ。 魔法使いが魔法を使って、何がいけないんですの?」 これは白雪姫の方が正論だよなぁ。ましてファンダヴェーレは魔法の国なんだから。 けれど、ハンスは強情に、 「魔法なんて何の役にも立つもんか! 魔法なんて……」 何か事情が有りそうです。 火を点けたり、皿を洗ったりと、白雪姫は魔法を使って仕事を手伝う。 それが面白くないハンス。 険悪な二人の雰囲気に「近付きたくない」とヴァル様。 ヴァル様、ボソッと一言つぶやくのが多いな。 市場へ買い出しに出たハンスに、草太とりんごが同行。 ハンスに、白雪姫と何かあったのかと聞くけれど、ただ魔法が嫌いなだけだと答える。 市場で買った「何か」が袋の中でピキュピキュと鳴いているのはブラックジョークだな。 その頃、魔法でタマネギを剥いていた白雪姫はハンスの祖母からハンスの魔法嫌いの理由を聞く。 魔法使いだったハンスの両親はサンドリヨン軍から村を守るために戦って亡くなっていた。 それで、魔法なんて何の役にも立たないと、魔法が嫌いになったのだという。 「それは違いますわ。でも……」 白雪姫の言う通り、それは違うだろうと思う。でも、 「ご両親を亡くされたなんて、きっととても辛かったんでしょうね。タマネギが目に沁みましたわ」 タマネギのせいにして、眼鏡をずらして涙を拭く白雪姫が良い娘だ。とても良いめがねっ娘だ。 河原で水桶を運ぼうとする白雪姫。 橋の上からそれを見たハンスはまた魔法を使うのかと走っていくと、 「ああっ」 白雪姫は魔法を使わずに運ぼうとして、転んで泥だらけになってしまう。 「お前、なんで魔法を使わねえんだ?」 「べ、別に。ちょっと気が変わっただけですわ」 白雪姫じゃなくてツンデレラだ(苦笑) というわけで、デレモード。 「あの、ハンスさん。さっきはごめんなさい。それだけ言っておきたかったんですの」 再び水桶を運ぼうとする白雪姫。 そのとき、二つある水桶の一つを、ハンスが取る。 「ハンスさん……」 眼鏡の向こう側から上目遣いで見上げる潤んだ瞳は反則級にキュートだよ白雪姫。 白雪姫は汚れている手で涙をぬぐったものだから顔に泥がついてしまい、ハンスは笑ってしまう。 「ははっ、ひでぇ顔」 こうして、白雪姫とハンスは握手して仲直り……の場面でナイトメアリアン襲撃。 「逃げよう、ハンス」 「でも、あいつが」 「大丈夫よ。白雪は三銃士の一人だもん」 白雪姫が戦っている間にハンスを連れて逃げようとする草太とりんご。けれど、 「あいつが、三銃士だって?」 ハンスの怒り再燃。炎上する村の場面をフラッシュバックさせて、 「なんでだよ。お前らがちゃんと城を守ってれば、こんなことにならなかったのに!」 エルデで遊んでいたなんて口が裂けても言えませんね。 「危ない!」 ハンスがどんなに怒っていてもナイトメアリアンは止まらない。 「アクアフィル!」 白雪姫は水の防御魔法でナイトメアリアンの攻撃を防ぐ。 「お前、魔法で水出せるのに、わざわざ水汲みしてたんだ。俺に気使って」 「ハンスさん、お気持ちは分かりますわ。けれど、悪いのはサンドリヨン。悪い魔女のせいなんですの」 「やっぱり魔法が悪いんじゃないか! 魔法なんて……!」 「いいえ。全ては使い方次第。わたくしたちが魔法の本当の使い方を見せてあげますわ」 「白雪!」「大丈夫か!?」 りんごが呼んできた赤ずきんたちが到着。三銃士+ワン揃い踏み。 「「輝く、エレメンタルクローバー!」」 「見せます! 正義の魔法パワー!」(白雪姫単独で) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ!」」 女の子パワーではなく、魔法パワー。ナイスだ。 今回の敵はカエルのような姿のナイトメアリアン。 いばら姫が作った花びらを、ヴァル様に乗った赤ずきんがナイトメアリアンの口に押し込み、その口に白雪姫が魔法で思いっきり水を注ぎ込む。 「この世の果てまで飛んでいきなさい!」 水で膨れ上がったナイトメアリアンは、花びらが外れると同時に水が噴き出して飛んでいった(苦笑) いつもと違って追い払っただけでしたが、これは魔法の本当の使い方として殺生しなかったのかな? 「すごかったよ、あれが本当の魔法の力か。魔法が悪いんじゃなくて、大事なのは使い方なんだな」 すっかり感激したハンス。かなりトリッキーな使い方だったんですけど(汗) 「俺、もう一度一から魔法の勉強してみようかな。この村を守るために、もっと強くなりたい。 命懸けで俺らを守ってくれた、父さんや母さんのためにも」 というわけで、めでたしめでたし。 「さあ、今日は御礼にご馳走を振舞うからね。ゆっくりしてっておくれ」 と、ハンスの祖母。ハンスも市場で買った物を取り出して、 「今日は美味そうな獲物を仕入れてあるんだ。今夜はウサギ鍋だ。美味いぞ」 「うわ、キュピじゃないの」 ハンスが出したのは、やっぱりキュピ(苦笑) そういえば、市場に同行したのは草太とりんごだからキュピのことだとは分からなかったんだよな。 「キュピを助けてくださったお礼に、わたくしが一つ魔法を教えて差し上げますわ。目を閉じて下さい」 えっ!? 「見えるでしょう。お父様とお母様の姿が」 ……はい? 「お二人はいつでもあなたの側に居ますわ。家族の愛も魔法なんです」 なーんだ、そういうことですか。お礼で、目を閉じてなんて言うから、てっきり…… (^^ゞ ナイトメアリアンを退治したことで村から報奨金をもらう赤ずきん御一行。 これで当面の路銀の心配はなくなりました。 更にもう一つ。ハンスの祖母からもらった、おとぎ話のカード。 このカード、スウィートフォンにセットすることで映像が出る、本のようなものだそうです。 カードが草太に反応したことからして、やはりおとぎ話を集めることが重要な目的になるのでしょうね。 さて、キュピの案内で出発した赤ずきんたち。 いきなり走り出すキュピ。 追いかけた赤ずきんたちが見たものは、人参畑で泥棒するキュピ(苦笑) ま、所詮はウサギってことか。 次回予告コント。 「ずっきゅ〜ん、赤ずきんだよ」 「ファンダヴェーレの王、フェレナンドだ」 「フェレナンド様、今どこに居るの?」 「フェレナンドはサンドリヨン城に捕まっている」 「サンドリヨン城ってどこにあるの?」 「それは言えないな。フェレナンドとしては」 フェレナンドとしては、って何だ!? | ||||
「了解ですわ」 「あいつにも困ったもんだぜ。フェレナンドのペットじゃなければ置いていくところだ」 草むらでキュピを追いかける赤ずきん、ヴァル様、白雪姫。 スウィートフォンを通じて連絡を取り合い、二手から同時に飛びかかる。 と、そこにいたのはキュピではなく、居眠り中のいばら姫。 お約束通り、寝起きの攻撃を喰らいます(苦笑) 「いばら、お前もお前だ。キュピを探しに草原へ入ったというのに勝手に寝てるとは」 「自分の失態を他人のミスに置き換えて誤魔化す。怪我は自分の未熟さの為だ」 「俺様を未熟と言ったか?」 「なんなら、お互い同じ条件で勝負するか?」 「面白ぇ!」 いばら姫VSヴァル様。 いつもウトウトしているいばら姫だけれど、なかなか厳しいことを言うなぁ。 寝起きとはいえ仲間に攻撃したいばら姫も悪いと思うのだが(苦笑) 「エルデにいたとき、りんごさんと草太さんが携帯電話を使っているのを見て便利だなぁと思いまして、 スウィートフォンにも魔法力で同じような力を持たせてみたんですわ」 冒頭でスウィートフォンを使って連絡していたのは新たに追加した機能だったみたいです。 フォンと言うくらいだから、むしろ通信機能が主機能だと思っていました。 「じゃあさ、私の携帯も話せるように出来ない? ファンダヴェーレに来てからずっと圏外なんだもん」 「少し難しいかも知れませんわね」 と言いつつ、りんごから渡された携帯電話を開く白雪姫。 すると、待ち受け画面には草太とりんごのツーショット写真が。 「まぁ、なんて可愛らしい〜」 萌える白雪姫。 「や〜だ、可愛らしいなんて〜」 照れるりんご。 「草太さんったら」 可愛いのはりんごではなく、草太だった(苦笑) 白雪姫、本気で草太を狙っているな。 「ねえ、いばら。ちょっと話してもいいかな?」 「いばらっていつも眠そうにしているけど、あれって本当に眠いの?」 「実は眠いふりをしているとか?」 「もしかして、僕たちが眠っているときにいつも起きて守ってくれているから、普段は眠たいとか?」 いばら姫をナンパする草太。やっぱり植物が好きなのか(違) 草太たちが眠っているときに起きて守ってくれている、というのは本当のような気がするなぁ。 でも、いばら姫はその辺りのことは何も話さず、 「男は寡黙であるべきだ」 じゃあ、男じゃないのに寡黙ないばら姫はどうなのよ (^^ゞ 寂れた村に到着した赤ずきん御一行。 発見した第一村人は可愛らしい女の子。。 「ひょっとしてあなた方は、国王フェレナンド様の……」 「はい。人呼んで麗しの三銃士とは、まさしく私たちのことですわ」 初めて聞いたよ、その呼び名(苦笑) 「ようこそペンテ村へ。勇敢なる三銃士と、その他大勢の皆様。わたし、リリと言います」 赤ずきんたちを歓迎するリリちゃん。その他大勢って言い方はナイス。 「わたし、その他大勢だって〜」 「泣くな。俺もその他だ」 りんごはともかく、ヴァル様も三銃士じゃないから「その他」だったか(笑) 「田舎なので本当に大したおもてなしは出来ませんが」 「うわ〜、すごいごちそうじゃない」 というわけで、リリちゃんの家で食事を振舞われる赤ずきんたち。 しかし、ヴァル様が言った。 「他の村人たちが何を食べているか知っているのか? わずかな豆だけのスープ。それもたった一杯だけだ」 「それじゃあ、このごちそうは?」 「村人たちが苦しい生活の中で、俺達のために集めてくれたんだ」 そんなこと言われたら食えないよなぁ。 というわけで、出されたごちそうは村のみんなで食べることに。 「やっぱりみんなで食べた方が美味しいよね」 ちょっとした立食パーティーみたいな感じですね。 村人たちも和やかで良い雰囲気です。 「この百合はつぼみを付けてから千年経つと言われています」 「千年もの間、つぼみのままなの?」 「はい。花が咲いたときには村が豊かになり、皆が幸せになると伝えられています」 「へええ、幸せを呼ぶつぼみかぁ」 千年つぼみに水を遣るリリちゃん。それについていった赤ずきんたち。 草花に溢れていた村は、今は作物も思うようにとれなくなってしまった。 だから、戦火に焼かれることなく生き残った千年つぼみが咲くことを村人達は願っている。 単なる言い伝えだけれど、魔法の国だから信憑性が無いわけでもないよな。 植物会話(15CP)能力がある草太がつぼみに触れても、何も聞き取れない。 つぼみは心を閉ざしているらしい。 「ノースガルドで抵抗を続けていた騎士団はどうした?」 「壊滅」 「ご苦労だった」 CM明け、新キャラのトゥルーデがサンドリヨンに戦況を報告。 こちらも寡黙な女性みたいです。 でも、今回の出番はこれっきり。 出番があるのはランダージョ。 「魔力で見つけられぬなら、足で探し回るしかあるまい」 というわけで、サンドリヨンに命じられてエルデの鍵=草太を探しているランダージョ。 本当に歩き回って探すつもりか。ランダージョ、貧乏くじを引いたな。 まぁ、足を使うのは捜査の基本ですからね(苦笑) 「皆様の大切な守り神、千年つぼみを私の魔法力で咲かせてみせますわ」 魔法で咲かせちゃうのかYo! 無理矢理咲かせるんじゃ御利益も何もあったもんじゃないだろ〜。 でも、白雪姫の魔法は、寝ぼけたいばら姫に邪魔されて失敗。 「いばら、あんたがやんなよ。元々、草花の魔法は得意分野でしょ」 「ふわ〜い」 というわけで、今度はいばら姫が挑戦……する気も無かったのか、立ったまま居眠り(汗) 「千年つぼみさん、早く咲いて、村のみんなの願いを叶えてくださいね」 結局つぼみは咲かないまま、その夜。 千年つぼみに水を遣りながら話かけているリリちゃん。 「あの花が咲くと願いが叶うニャ? ニャらば、我輩愛用の栄養剤ニャ」 それを聞いたランダージョは早合点して、千年つぼみに毒々しい色をした栄養剤を振りかける。 っていうか、どう見ても猛毒です。本当に(略) 「何をしているんですか?」 その現場をリリちゃんが目撃。 「見られたからには、このままでは済まさないニャ」 下卑た笑みを浮かべてリリちゃんに襲い掛かろうとするランダージョ。いや、18禁ではなくて。 「待ちなさい!」 そこに駆けつけた赤ずきんたち。 「早速願いが叶ったニャ」 三銃士を見つけ喜んだランダージョの笑い声は、途中で止まった。 「しまったニャ! 今回は三銃士と鍵を探す目的で、戦う用意をしてないニャ!」 バカだ(笑) 「三対一とは卑怯だぞ、三銃士!」 「知ったこっちゃないわよ!」 開き直る赤ずきんが素敵だ。 そのとき、ランダージョの栄養剤が効いたのか、千年つぼみが咲き始めた。 「千年つぼみが……咲く」 ところが、開花した千年つぼみは、巨大な怪物に。 「そうか! 千年前だ!」 そこで千年つぼみの正体に気が付いたヴァル様。 「魔女サンドリヨンはかつて、邪悪な魔力でファンダヴェーレに災いをもたらし、 そのとき、多くの者が魔力に侵され怪物になったという。 しかしサンドリヨンは大いなる力によって封印された。それが千年前」 なるほど。千年前に怪物になった怪物がつぼみのまま生き残っていたのか。 三銃士を蹴散らして暴れ始める千年つぼみ。 「村の守り神だと信じていたのに!」 裏切られた村人たちは、手にたいまつを持って集結。 「燃やしちまえー!」「おおー!」 たいまつを持つ村人たちがサスペンスホラーっぽいな。 「待って、みんな!」 千年つぼみと村人たちの間に割って入るリリちゃん。 「危なくなんかない! 千年つぼみはわたしたちの友達でしょ」 しかし、千年つぼみはリリちゃん襲いかかり……止まった。 「もしかして千年つぼみは咲かないように頑張っていたんじゃないかな」 草太が千年つぼみに呼びかける。 「咲いたら怪物になってしまうことが分かっていたから、千年間、 咲かないように必死に頑張っていたんじゃないかな。違う? つぼみのままでいれば、ずっと村の人たちと友達でいられる。 だから咲かなかったんでしょ?」 うわぁあぁぁぁ。なんて良い奴なんだ千年つぼみ。 千年つぼみが猛烈に愛しくなってしまいましたよ。 いばら姫も、これに気付いていたから、花を咲かせないように白雪姫の魔法を邪魔したのでしょうね。 しかし、千年つぼみの理性はここまで。 再び暴れ始める千年つぼみ。もう殺るしかない。 「赤ずきん、白雪。わたしがやる。手を出さないで」 そして、いつもの決めゼリフ。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「愛と哀しみを力に変える」(←いばら姫単独) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 薔薇の花びらで千年つぼみの動きを封じる 「……ごめんね」 なおも暴れようとする千年つぼみに、いばら姫がかけた魔法は…… 「何これ?」「千年つぼみの、種?」 光の粒に変わった千年つぼみは雪のように村中に降り注ぐ。 そして、真っ白な百合の花が咲いた。 「何よこの花?」「こいつも怪物に?」「そうなる前に……!」 たいまつの炎で花畑を燃やそうとする村人。 「そんなこと、あるわけない!」 それを止めたのはリリちゃん。 「僕もそう思う」と、草太。 そして、いばら姫も。 「村人たちから愛された千年間。その間に育まれた子供達が、怪物になるわけない」 あの怪物から生まれた花だけれど、美しい花には違いない。 村人たちに笑顔が戻った。 「千年つぼみ。やっぱり、咲いてみんなを幸せにしてくれたんだね」 「なあ、いばら。お前、千年つぼみのこと、本当は草太より早くに分かっていたんじゃないのか? 怪物になるって知っていたから、白雪の魔法を邪魔したんだろう」 「男は寡黙であるべきだ」 いばら姫に詰問するヴァル様に応えたのは、草太。 いつも眠そうにしているいばら姫も、いろいろと深い考えがあるのだと分かる話でした。 一話完結の物語として良く出来ていたと思います。リリちゃんも可愛くてVeryGood。 次回予告コント。 「あいつ赤ずきんと言うより赤ヘルメットだよな」 視聴者が思っていることを(笑) | ||||
いきなり森で迷子になっているりんご(笑) しっかり者の彼女にしては珍しい失態ですね。 一方、りんごをさがしている赤ヘルメットもとい赤ずきんたち。 「いばらの蔓にでも縛り付けておけば良かったんですわ」 なかなか酷いことを言う白雪姫。 ヴァル様の鼻も花の香りが邪魔して役に立たない。 いえ、ヴァル様が役立たずと言う意味ではありませんよ(←誰も言ってない) 「まったく世話が焼けますわ」 白雪姫はりんごを探そうと魔法のレーダーを使う。 りんごは魔物(ゴブリンみたいなモンスター)に襲われて逃げていた。 白雪姫の魔法がりんごの居場所を見つけたけれど、ヴァル様の脚でもりんごの危機に間に合わない。 いえ、ヴァル様が役立たずと言う意味ではなくて(←だから誰も言ってないってば) 乙女のピンチを間一髪で助けたのは、久々に登場したハーメルン。 りんご×ハーメルンのフラグが立った(嘘) 「お前、エルデから草太についてきたんだったな」 「そうだけど」 「エルデに帰れ。このままじゃ、お前はいずれあいつらの邪魔になる」 りんごはハーメルンから厳しい言葉をかけられる。 その場は赤ずきんたちがやってきたので会話は打ち切られますが、 「ほんと、足手まといですこと」 「…………」 りんごは白雪姫の軽い調子の嫌味に反論できない。 ハーメルンの言葉が気になっているようです。 ハーメルンが来たのは、魔法学校で調べ物をするため。 霧に隠された湖の真ん中にある魔法学校は赤ずきんの母校だそうです。 白雪姫といばら姫はそれぞれ別の学校を卒業したようですから、この魔法学校の偏差値はあまり高くないのだろうと予想できます。(←勝手にランク付けするな) 学校を訪ねた赤ずきんたち。サンドリヨンに関する情報は得られなかったのですが、 「そうそう、明日はエレメンタルフェスティバルなのよ」 魔法学校の年に一度のお祭り。文化祭のようなものみたいですね。 「明日は来賓も多いから、魔族が紛れ込むといけないし、あなたたちが居てくれると心強いわ」 「分かった、任せといて、先生」 ところで、学校の女子制服がなかなかプリティ。 箒に乗って空を飛ぶのにミニスカートだなんてナイスだ。 ハーメルン(とキュピ)は学校の図書室で調べ物。 赤ずきんたちはエレメンタルフェスティバルの準備を見学して浮かれ気分。りんご以外は。 「いゃん、見て見て、草太さん。カエルの行進よ、可っ愛い〜」 白雪姫に草太を連れ去られてしまいますが、りんごはいばら姫を魔法用具室に連れ込んで、 「お願い、私に魔法を教えて!」 「簡単なのでいいの。白雪ごときにできるんだから、私にだってできるはず」 「私、空飛びたい。そしたら、敵からも逃げられるし」 やはりハーメルンの言葉が気になっているようですね。 「じゃあ、この箒にまたがって」 いばら姫はりんごの熱意に負けたのか、箒で空を飛ぶ魔法の練習を手伝うことに。 「集中して、『フライ!』と唱えるの」 「……フ、フライ!」 腰の高さのジャンプ台から箒にまたがって飛ぶりんご。もちろん失敗して床に尻餅。 でも諦めず何度も挑戦する辺り、中途半端な覚悟ではなかったようです。 サブタイトルの「恋する魔法使い」とは、りんごのことだったんだな。なるほどなるほど。 いつになったらゲストの女の子が出てくるのかと思っていましたよ(汗) 日付が変わって(?)、やってきた来賓たちの中にグレーテルとランダージョの姿が。 「本当にここに赤ずきんたちが来ているの?」 「我輩のヒゲレーダーに間違いはニャ〜い。ただし、半径5メートル以内しか使えないのが玉に瑕ニャ」 (ま、当てにはしないが。チャンスは必ず掴むわよ、お兄様のために!) おおっ、グレーテルが来た。グレーテルが攻めてきたのはエルデを出発して以来ですね。 相変わらずお兄様LOVEっぷりがナイスです。 「どうしよう、このままじゃ舞台が……」 フェスティバルを散策していた赤ずきん、白雪姫、ヴァル様、草太は、困っている子供たちを見かける。 話を聞くと、演劇の主役が腹痛でリタイアしてしまったらしい。 「可愛い後輩のことですもの。放って置けませんわね、赤ずきん」 「ずっきゅ〜ん! 私に任せて!」 張り切る赤ずきん。斯くして舞台の幕が上がる。 「これより一年生による舞台劇『王子と七人の姫』を始めます」 え、それってなんてハーレム舞台? そんなことより配役がヤバい。 王子:草太 姫1:赤ずきん 姫2:白雪姫 姫3:ヴァル様(爆笑) 「何やってんの、あいつ」 「舞台か。ちょいと面白いことを思いついたジョ」 その舞台を目撃したランダージョの作戦とは? 「痛ぁ、どうして飛べないの」 昨日から引き続き、フライの魔法を練習しているりんご。 それを見守るいばら姫が口を開いた。 「どうしてそんなに頑張るの?」 「草太の力になりたいの。そう思ってここまで来たんだもん。エルデに一人で帰るのは嫌」 りんごの答えにいばら姫が何を思ったか、表情からは読み取れません。 「でで、では、私を、ここ心から愛してくれた姫と、けっけけっ、結婚しましょう」 「セリフ噛みまくりだね」 「草太さん可愛いですわ〜」 草太が緊張し過ぎだ(笑) 「で、では、次の姫、入りなさい」 「王子様、わたしと踊って下さいますか」 現れたのは、ラベンダー色のヴェールで顔を隠した少女。もちろんグレーテル。 「え、えーっと、そんなシーンありましたっけ?」 「いいから踊りましょう」 強引に草太の手を取って踊り始めるグレーテル。 「そう、王子様。そのままわたしの目を見て」 「き、君は……」 グレーテルの目を見た草太は催眠状態に。 その様子を舞台袖で見ていた白雪姫は、 「あの女、草太さんにベタベタし過ぎです! もう我慢できませんわ!」 思わず舞台に飛び出して草太に迫る(笑) 「王子様、私の方がその娘よりずっとずっと王子様のことを愛してますの。 ですから、今度はわたくしと踊って下さいませんこと」 「ああ、分かった」(←催眠状態なので言われるがまま) 「あはっ、嬉しいですわ♥」 白雪姫、草太のことになると後先考えないな(苦笑) 「ああっ、あなたは」 草太と踊っていたのがグレーテルだと気付いた白雪姫。しかし、 「今ここで暴れたら、客席が巻き添えを喰うわよ。それが嫌なら大人しく話を合わせることね」 グレーテルの脅迫で強硬手段は取れない。となると、お芝居の中で草太を奪い合うことに。 「王子様、さあ、二人きりになりましょう」 「だ、駄目ですわ!」 「王子様はわたしのものよ!」 「いいえ! わたくしの方が王子様を愛してます!」 「ちょっと何やってんのよ! 草太は誰のものでもない。くっ付くな!」 りんごも乱入して舞台の上は修羅場の嵐。 「修っ羅場っ、修っ羅場っ♪」 いや、ヴァル様。姫コスプレ姿で尻尾を振っている場合じゃないから(汗) 「さては私が居ない隙に草太を誘惑するつもりだったのね」 「いいえ、まさか」 「正々堂々と勝てないからってセコイ真似しないでよね」 「黙って聞いていれば失礼ですわよ、りんごさん」 と、りんごの口撃が白雪姫に向いている隙に、催眠状態の草太の手を引き連れ去ろうとするグレーテル。 それを見逃すりんごじゃない。 「ちょっと待った! あんた草太をどうするつもり!?」 と、そのときグレーテルのヴェールがズレて、 「ああっ、あんた、グレーテルじゃないの!」 「バレちゃ仕方ないわね。――ミッシンググレイヴ!」 でっかい剣を呼び出すグレーテル。 赤ずきんやいばら姫も舞台に飛び出してきて、いつもの決めポーズ。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「「見せてやる、愛と勇気の女の子パワー」」(←今日は標準モード) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 グリムテイラーでグレーテルと斬り結ぶ赤ずきん。 魔法で攻撃する白雪姫といばら姫。 でも、姫コスプレのヴァル様は何もやっていません(苦笑) 床を擦って火花を散らすミッシンググレイヴは良いな。 観客が「芝居とは思えない迫力だな」と、真剣勝負だと分かっていないのはお約束。 「ちょーっと待った!」 そのとき、舞台の照明が消えて、懐中電灯で自分を照らしながら現れたのはランダージョ。 「悪の色香に乙女もメロメロ、スーパーブラックヒーロー・ランダージョ様の登場ニャり!」 転倒して笑いものになります(大笑) 「格好悪い」 「ドジな奴」 白雪姫とグレーテルの両方から馬鹿にされるランダージョがんばれ。 「こうなったら次の作戦ニャ!」 煙玉を爆発させるランダージョ。 「イヤ〜ン、これじゃ鼻も利かないじゃな〜い」 この非常時にどうして女言葉なんだよヴァル様(笑) 「ああ、愛しい王子様。やっと二人きりですわね。今こそ真実の愛を確かめ合いましょう」 煙が晴れ、倒れていた人影を抱き起こす白雪姫。自分に酔っているなぁ。 しかし、倒れていたのはランダージョ。 「よくも乙女の純情を踏みにじってくれましたわね! フローズンバスケット!」 白雪姫の魔法で氷漬けです。がんばれランダージョ。くじけるなランダージョ。 「草太を返して!」 「何も出来ないくせに」 グレーテルは草太を連れて屋根の上に。 それを追いかけたりんごは空を飛ぶグレーテルに手も足も出ない。 しかし、練習を思い出して「フライ」を唱えて屋根から飛び出……そうとしたのをハーメルンが止める。 「おい、マジで怪我するぞ。本気で飛ぶつもりだったのか」 「当たり前でしょ。離してよ」 やっぱり、りんご×ハーメルンのフラグが(絶対違) 「しまった!」 逃げようとしたグレーテルの脚にハーメルンの鎖分銅が絡みつく。 そのとき、草太がグレーテルの手から落ちた! 屋根から飛び出し、落下する草太に抱きつくりんご。 「フライ! フライ! フラーイ!!」 しかし、魔法は発動しない。このままでは地面に叩きつけられる。 (お願い、かかってよ。私だって草太の役に立ちたいの!) その願いが叶ったのか、ギリギリでフォーリング・コントロールの魔法が発動。 草太とりんごはゆっくりと着地。 「失敗、か」 その様子にグレーテルは退散。 グレーテルが帰った途端にキュピが出てくるのは言わないお約束ですか? 「王子、セリフセリフ」 観客Aに言われた草太は、グレーテルが残していったヴェールを被ったりんごにプロポーズ。 「あなたこそ真実の愛の持ち主。姫、私と結婚してくれますか?」 「ば、バッカじゃない! 何言ってんのよ、草太」 「りんご、セリフだよ、セリフ」 「ふんっ! いつか気が向いたらね!」 これってどんなツンデレ舞台?(笑) エレメンタルフェスティバルはどうにか無事に終了。 「さっきのりんごの魔法、本当は白雪がやったんでしょ」 「さあ。何のことですの」 赤ずきんといばら姫の問いかけにしらばくれる白雪姫だったけれど、 「白雪、さっきは助けてくれてありがとう」 おっ、草太も分かっていたのか。 「あの、草太さん。どうして分かったんですの?」 白雪の問いに答えず、歩いていく草太。男は寡黙であるべきだ? 「わたくしも草太さんに魔法をかけられてしまったみたい。 恋という名の魔法ですわ。わたくし、本気になってしまいそう」 本気になった白雪姫がキュート。 っていうか、今まで本気じゃなかったのに、あれだけアタックしていたのか(汗) 「俺はこれから、千年前にサンドリヨンを封印した人物を探しに行く」 サンドリヨンを封印したという七人の賢者探すため、ハーメルンは再び別行動することに。 ハーメルンはりんごに向き直って、 「おい、無茶なことばかりしてこいつらに迷惑かけるなよ」 「ふん。大丈夫よ」 「威勢の良い女だな。草太を頼む」 「任せといて。私はもう立派な魔法使いの端くれなんだゾ」 りんご可愛いよりんご。 ところが、 「へえぇ、それは凄いですわね。では、魔法、見せて下さいませんか?」 白雪姫のいぢわる(苦笑) でも、事情を知らず自信満々のりんごは、湖に向かって、 「フライ!」→ドボン びしょ濡れのりんごがラブリ〜 (^^ゞ 「おほほほほっ! わたくしに追いつこうなんて百万年早いんですのよ!」 高ビーな笑いもキュートだよ白雪姫。 「女の戦いって怖ぇ」 ヴァル様の役割はツッコミだけ、と。 いや、だからヴァル様が役立たずなんてこれっぽっちも思っていませんってば (^^ゞ 次回予告コント。 りんご→アップル→あっぽぉー(笑) | ||||
その男が廃屋の中で見た怪しく光る双眸は……! 今回はホラーっぽい雰囲気で始まりました。 「サンドリヨン様はライカンにも捜索に加わるように、と」 「ふざけるな! 貴様、誰に物を言っているつもりだ。 我ら誇り高きライカンに、貴様らの遣い走りのような真似をしろというのか」 岩山の上に建つ城。 草太たちの捜索に協力するよう要請してきたランダージョを一喝するライカン(という種族?)のラルゴ。 「あの〜、ジェド様に」 ランダージョはアキバ名物おでん缶を献上して御機嫌を取ろうとしたようですが、 「偉大なる国王ジェド様だ!」 偉大なる国王、という接頭語が必要みたいです(苦笑) 「偉大なる国王ジェド様は、今、お忙しい。 どうしても謁見したいというのならば帰ってサンドリヨンに伝えよ。 頼み事があるのならば自ら直々に出向いて来い、とな」 「そんなことサンドリヨン様に言えるわけないニャー」 伝令は辛いな、ランダージョ。 さて、賑やかな街にやってきた赤ずきんたち。 ワインの名産地だそうで、国中の人々(人間だけでなく他の種族までも)が訪れる街。 サンドリヨンが目覚めるまでは魔族もワインの買い付けに来ていたというので、魔族だからと言って必ずしも邪悪な存在ではないようですね。 「あんたね、団体行動というものが分かってないゾ!」 「あーあ、堅苦しい人ですわね」 宿屋の一室。 素敵な服に引き寄せられて勝手な行動をした白雪姫に小言を言うりんご。 「折角久しぶりに街に来たんですもの。草太さんだってわたくしとのデートを楽しみにしてますのに」 「いつそんな約束したのよ」 「これからしますのよ」 「今、勝手な行動は駄目って言ったばかりだゾ」 「愛とは社会の束縛を嫌うものですわ」 「草太がオッケーするわけないゾ」 「さあ、どうかしら」 「ね、草太」「ね、草太さん」 草太を巡る争いに発展した二人の言い合い。しかし、草太は既に消えていた。 「そういえばどこ行っちゃったんだろう」 「俺は番犬じゃねえ」 おいおい、赤ずきんもヴァル様も草太の護衛の役割があるだろ。 「団体行動というものが分かってませんわね」 白雪姫がそれを言うか(苦笑) 「渋柿が王女様と結ばれるとは思わなかったね」 「きゅぴぴ」(←キュピ) 「もっといろんな話、聞けそうだね」 草太が出かけたのは、旅人が多いこの街で珍しいおとぎ話を聞くため。 母親から聞いたおとぎ話の続きを調べるため、というより、おとぎ話が好きで聞いているようですね。 そのとき、通りがかった廃屋が気になった草太。入ってみようとすると、 「駄目だ。怖ろしいところだよ、その酒蔵は。そこに入ったら最後、二度と出てこれないんだ」 引き止めたのは、冒頭でアコーディオンを弾いていた男 ……のようだけれど、草太が目を詳しい話を聞き出す前に消えていた。幽霊? そんなことは余り気にせず、おとぎ話の聞き込みを続ける草太。 今度は、黒いマントの如何にも怪しげな旅人に話しかけますが、旅人は苛ついた声で、 「消えろ。今すぐ、俺の前から消えろ」 「ごめんなさい……」 しょんぼりして立ち去る草太。 りんごだったら逆に食って掛かるところでしたが、草太は聞き込みをするには押しが弱いな。 「探したぞ。一人で動き回るな」 草太の前にヴァル様登場。 「それより、お前の匂いをつけてきたんだが、その中に嫌な臭いが混ざっていた」 「嫌な臭い?」 「ああ。思い出したくもない、とても危険な臭いだ」 どうやら黒いマントの男の臭いのようです。ヴァル様とどんな因縁が? 「ああ、あの街外れの酒屋のことかい」 宿屋で廃屋のことを聞いた草太。 話によると、昔、酒屋の娘が結婚することになりお祝いのワインを酒蔵に取りに行ったが、それっきり姿を消してしまったという。酒蔵に住む怪物が娘に惚れて連れて行ってしまったのだ、と。 更に、最近になって酒蔵に怪物が戻ってきたのだと聞かされます。 「埋められたはずの地下の酒蔵から時々不気味な声がするってね。夜は誰も近付かないようにしてるよ」 「分かった、白雪? 団体行動だゾ……って、し〜ら〜ゆ〜き〜」 りんごが白雪姫に話を振ると……白雪姫は既に姿を消していた(苦笑) 白雪姫が夜のウィンドウショッピングを楽しんでいる、その後ろで、 「おやじ、マタタビールもう一杯」 ランダージョが呑んだくれていた(苦笑) 「呑み過ぎですぜ、お客さん」 「今夜は酔いたい気分なんニャー!」 ライカンたちに協力を拒まれて、サンドリヨンにも報告できないランダージョは現実逃避中のようです。 しかし、宿へ戻る白雪姫に気付いて尾行。草太たちが泊まっている宿屋を突き止めます。 「チャンス到来一石二鳥一網打尽ニャ! 行け、ナイトメアリアン!」 ナイトメアリアンを宿屋に飛び込ませるランダージョ。 しかし、そこは既にもぬけの殻。草太たちは逃げ出していたようです。 「懲りずにやってきましたわね」 「安眠妨害だ」 「行くわよ!」 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「星より煌めく正義のハート!」(←今日は赤ずきん単独) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 と、いつものお約束を済ませて戦い始める赤ずきんたち。 しかし、ナイトメアリアンは攻撃しようとすると霧のように姿を消し、別の場所に現れる。 「なんだ、こいつは!?」 姿を消すばかりか分身まで現れて苦戦する三銃士+ヴァル様。 「草太、りんご。キュピを連れて逃げて!」 というわけで逃げた草太たち。やってきたのは、例の酒屋。 入るなと言われているのに入ってみるとどこからか不気味な声が。 「出ようか」 「と、当然でしょ」 怖くなった二人が慌てて外に出ようとすると、床が抜けた。 ナイトメアリアンと戦っている赤ずきんたち。 いばら姫の鞭が空を切って建物の壁を削る。 そのとき、ヴァル様の身体に異変が。 「な、なんだこれ? かゆい!?」 「いやですわ、ヴァル。お風呂に入ってませんの?」 「俺様は綺麗好きだ!」 それはそれとして戦い続ける赤ずきんたち。 いばら姫の鞭が再び建物の壁を削る。二つ並んだ傷を見た赤ずきんは、 「いばらはどこを狙っているの?」 「精確に頭だ」 いばら姫はナイトメアリアンの頭を狙って攻撃している。 しかし、建物に付いた二つ目の傷は、最初の傷より場所が低い。 それにどんな意味があるのか? 赤ずきんは気付いたようです。 さて、地下の酒蔵に落ちた草太たち。 「大丈夫かね」 そこで出会った老人は、勝手に酒蔵に入り込んだ、旅の世捨て人。 不気味な声の正体は老人の泣き声だったらしい。で、老人の正体は…… 「見つけたぞ、ザフィーロ」 老人の名を呼んだのは黒マントの男。 「ジェド様……」 偉大なる国王ジェド様だ!……とは言わないようです。残念。 「カラクリを見破ったですって?」 「あのナイトメアリアン、分身すると小さくなってるんだよ」 ナイトメアリアンの正体を見破った赤ずきん。 ヴァル様の背中から小さな虫のようなものをむしり取ります。 「あいつは、この小さなナイトメアリアンの集まりなのよ」 「そうか! 消えたと思ったのは、攻撃が来ると同時にバラバラになって、 地面を移動して、また別の場所で一つになってたってことか!」 「何匹かがノミの習性でヴァルやランダージョの血を吸いに離れちゃったんだね」 なるほど。今回の怪物はノミナイトメアリアン。 いわゆるひとつのナノマシン集合体だったようです。 気付くヒントがちょっと強引だった気がしますけどね。 「だったら、倒すのは簡単なことですわ。エターナル・タイフーン!」 白雪姫が起こした大嵐がランダージョごとナイトメアリアンを吹き飛ばします。 さて、酒蔵。 「覚悟を決めるが良い、ザフィーロ」 「誇り高きライカンの歴史を血で汚した愚かな若き王よ。 この老いぼれ一人の為にわざわざあなたが出向くこともあるまいに」 「先代国王の側近最後の一人。せめて俺自ら手を下してやろうと思ったまでのことだ」 偉大なる国王ジェド様は王位を簒奪した野心的な男だったようです。 「少年よ、下がっていなさい」 草太に言うと、ザフィーロは鋭い牙を持つ獣に変身。 「狼!?」 「ライカン、人狼だよ」 なるほど。ライカンスロープのライカンでしたか。 しかし、変化したザフィーロの攻撃は、偉大なる国王ジェド様には当たらない。 「老いたな。まるで亀の動きを見ているようだぞ」 「ジェド様、目を覚ますのです! まだ遅くはありません。 今からでも王位を退き、先代国王の意思を!」 「黙れ。先代バルハンの時代は終わったのだ」 偉大なる国王ジェド様は一方的にザフィーロを痛めつける。 そして、部分獣化した爪でザフィーロを切り裂いた。 「行け。普段ならお前らのような人間、八つ裂きにしてやりたいところだが、今日の俺は機嫌が良い」 偉大なる国王ジェド様は草太たちを見逃して去っていった。 行け、と言いつつ自分から立ち去るのはツッコミどころですか? 入れ替わりでやってきた赤ずきんたち。 「大丈夫? 顔が真っ青」 「大丈夫……」 「遅い! すごく怖かったんだから!」 目の前でザフィーロが殺された(光になった)のだから、草太たち14歳はさぞかし怖かったろう。 「ふわ〜、すごく眠い」と、相変わらずのいばら姫は空気読め。 そのとき、壁に残っていた爪痕を見たヴァル様が尋ねた。 「草太。他に誰か居たな」 「うん。確か、ジェ……」 「その名を口にするな!」 いきなり怒鳴るヴァル様。 銀狼ヴァル様と偉大なる国王ジェド様に、一体どんな因縁が? 「申し訳ありませ〜〜〜ん!」 「うつけ者め」 「良く聞こえないですニャ」 「うつけ者め」 サンドリヨンの鏡に報告するランダージョ。 って、何メートル離れて報告しているんだYo!(笑) 「ライカン、奴らを本当に信用して良いものでしょうか」 「最初から信用などしておらん」 ライカンがサンドリヨンを信用していないようにサンドリヨンもライカンを信用していない。 第三勢力登場、ということになるのかな。 次回予告コント、まだヴァル様はコントに出演していなかったのか(笑) | ||||
繭を作った芋虫が回転して赤ずきんを潰そうと迫ってくる。その繭を、 「ガーデン・オブ・エデン」 いばら姫が茨で縛り上げ、 「フローズン・バスケット」 白雪姫が氷付けにして、 「おっしゃー! たあーっ!」 赤ずきんのグリムテイラーが斬り裂く。 連携プレー、と言いたい所だけれど、白雪姫の魔法は意味無かったような気が? それに、グリムテイラーの短い刃では繭を斬るだけで中身までは届かない。 果たして、割れた繭からは巨大蛾が登場。予想通り。 巨大蛾から逃げる草太&りんごは崖に追い詰められる。 「そのまま飛び降りて!」 無茶言うなぁ、赤ずきん(苦笑) 結局、巨大蛾に攻撃されて草太たちは崖下に自由落下。 りんごが「フライ!」と叫ぶかと思ったけれど、そんなことはなく、 「アクア・フィル」 白雪姫の防御魔法に包まれて崖下の竜の石像に着地。 そこには村人たちが集まっていた。 「危ない! みんな逃げて!」 巨大蛾と戦っていた赤ずきんは村人たちに向かって叫ぶ。 ところが村人たちは少しも慌てず、サラマンドラ様とやらを崇める踊りを始める。 「眠り給うサラマンドラ様よ〜」「どうぞ我らをお助け下され〜」 なんだこの奇妙な踊り(汗) 「皆さん、早く逃げて下さい!」 「「眠り給うサラマンドラ様よ〜」」 白雪姫に耳を貸さず奇妙な踊りを続ける村人たち。笑顔が不気味で怖いんですけど。 そうこうしているうちに巨大蛾が襲って来る。 「アクア・フィル!」 白雪姫が村人たち全体に範囲を拡大した防御魔法を発動。 それでも防ぎ切れず、赤ずきんがグリムリーパーで斬り付ける。 「もうっ、しつこいな!」 暴れて鱗粉を撒き散らす巨大蛾に更に止めの一撃。巨大蛾を倒した。 「お〜お〜、サラマンドラ様が村を救って下された〜」 ところが、状況を見ていたはずの村人たちは、サラマンドラ様が村を救ったと言っている。 「「サラマンドラ様〜、サラマンドラ様〜」」 だから、なんなんだ、この踊りは(大汗) どうにも様子がおかしい村人たちに戸惑っていると、美少女村長カテジナ様登場。 「ご覧下さい。あれこそが村の守り神、サラマンドラ様です」 カテジナが示したのは竜の石像。 カテジナは村長というよりサラマンドラ様に仕える巫女といった感じですね。 「この村には、古くからの伝説が伝えられてきました」 「それは、遥か昔に現れた一匹の竜が、この村を救ってくれたというものです」 「やがて人々は、その竜をサラマンドラと名付け、あの石像を造り崇めるようになったのです」 カテジナが語るサラマンドラの石像誕生の経緯。 「ふん。典型的な偶像崇拝だな」 それを鼻で笑うヴァル様。 宗教そのものを快く思っていないのかな? さすがは犬だ(←狼だ) 「心から信じている限り、サラマンドラ様は必ず我々をお守り下さいます。 現に、今日もナイトメアリアンの襲撃から我々を守って下さいました」 「違うでしょ、あれは赤ずきんが――」 「もういいよ、りんご。みんな無事だったんだしさ。それでいいじゃん」 カテジナに反論しようとしたりんごを止める赤ずきんの顔が赤い。 火照った身体で草太にもたれかかる赤ずきんが妙に可愛いゾ。 どうやら巨大蛾の鱗粉の影響で熱が出たようです。 「早く冷やさないと。水、汲んでくる」 珍しくいばら姫が行動的なのは赤ずきんを心配しているから? 「って、こういうときこそ白雪のアイス・キューブだろう!」 あ、そうだった(笑) 「ふ〜」「ふわわ」「ふわわ」「ふにゃ」「へにゃ」「はにゃ」 寝言で会話している赤ずきんといばら姫(笑) 鱗粉のダメージが大きく、夜になっても赤ずきんの体調は回復しない。 そのとき、赤ずきんたちが泊まっている建物の外から声が聞こえてきた。 「「眠り給うサラマンドラ様よ〜、どうぞ我らをお助け下され〜」」 「あの哀れな三銃士はサラマンドラ様を信じなかったために戒めを受けているのです。 皆さんの祈りで哀れな三銃士を救ってあげましょう」 哀れな三銃士。悪気はないんだろうけど、哀れまれてしまうとムカつくゾ。 そのとき、 「ねむりたもうサラマンドラしゃまよ〜、どうぞわれらをおたすけくだしゃれ〜」 赤ずきんまで奇妙な踊りを(笑) ただでさえフラフラの状態でこの踊り。ちくしょう、可愛いじゃないか。 「ならば助けてあげますわ。メディシーナ」 強力な回復魔法を使う白雪姫。 最初から使え、と言いたいところですけれど、回復するまで眠り込んでしまうようですね。 「駄目だゾ。またこんなところフラフラして」 竜の石像の前に来ていた草太と、草太を探しに来たりんごの深夜デート。 「ごめん。でも、なんとなくあの竜の伝説のことが気になって」 「サラマンドラのこと? こんな竜、本当にいるのかな?」 「僕は居るような気がするんだ」 「えっ? じゃあサラマンドラも信じてるわけ?」 「ううん。その、カテジナさんたちの『信じている』っていうのとは違う気がするんだけど」 信じる、という言葉には二つの意味があるんだよなぁ。 事実を事実として認め、信用すること。神や仏を崇め、信仰すること。 それがごっちゃになっている人間が、いわゆる原理主義者なわけで。 「下らない。そんなもの信じるだけ無駄なのに」 現れたグレーテルが言った「信じる」は両方の意味だな。 「見つけたわ、エルデの鍵!」 でっかい剣ミッシンググレイヴを振り下ろすグレーテル。(草太を殺しちゃ不味いのでは?) 「アクア・フィル!」 間一髪、白雪姫の魔法が斬撃を防いだ。いばら姫とヴァル様も到着。 「あら。今日は二人と犬?」 「犬じゃねえっ!」 がんばれヴァル様(苦笑) 「あなた相手なら二人だけで充分ですわ」 えっ? ヴァル様は戦力外?(汗) 「その言葉、後悔させてあげる」 再び斬りかかるグレーテル。 魔法の蛍光灯で防ぐ白雪姫。 すかさず茨の鞭で攻撃するいばら姫。 「「眠り給うサラマンドラ様よ〜、どうぞ我らをお助け下され〜」」 その戦闘シーンの後ろで踊っている村人たち(苦笑) 改めて考えると凄い光景だな。 「こんな偶像にすがるしかないなんて、哀れな人間たち」 踊りが気に障ったのか、グレーテルはサラマンドラの石像を振り返ると、 「だぁあぁぁぁっ!」 ミッシンググレイヴの一撃で石像崩壊。偶像破壊者になるとは、やってくれるぜグレーテル。 「ドール・オブ・グラビティ!」 更に、ゴーレム作成魔法(?)で生み出したタツノオトシゴ型の怪物を使って村を破壊。 「ああっ、私たちの村が」と言っている娘が結構可愛い。 「サラマンドラ様の像が壊されてしまった」 「村まで滅茶苦茶になってしまった」 「サラマンドラ様は村を守って下さらなかった」 「この村は、一体どうなってしまうんだ」 打ちひしがれる村人たち。 「皆さん、落ち着いて下さい。心配することはありません。祈りを捧げるのです。 そうすれば、サラマンドラ様は必ず私たちを助けて下さいます」 カテジナは再び祈るように言うけれど、村人たちは、 「この村には守り神なんて居やしなかったんだ!」 「サラマンドラなんて居やしなかったんだ!」 えー。偶像が壊された程度で目が覚めちゃうのかよ。薄ーい信仰だな。 サラマンドラの象徴としての偶像ではなく、偶像そのものを崇拝している感じだったからなぁ。 「サラマンドラ様は存在します!」 けれど、カテジナは更に訴えかける。 「皆さん、この物語を思い出すのです。この村に伝わる伝説のおとぎ話を」 もちろん村人たちは既に聞く耳を持たない雰囲気になっていましたが、 「そのおとぎ話って、どんな話なんですか?」 おとぎ話と聞いて黙っていられない草太が尋ねる。 カテジナはカードを使って立体映像おとぎ話開始。 昔、村に悪い魔物が現れ、娘を差し出せと言ってきた。 身寄りのない娘が自ら進んで魔物の元へ向かった。 すると、炎の竜が現れて娘に言った。魔物は私が食べた、と。 娘は村へ帰り幸せに暮らした。めでたしめでたし。 「私の家に古くから伝わるおとぎ話です。亡くなった母も、幼かった私によく聞かせてくれました」 「僕と一緒だ。僕も、お母さんから聞かせてもらったおとぎ話を知っているんです」 草太にカテジナENDのフラグが立った(←立ってない立ってない) 「そもそも、そんなおとぎ話自体がインチキだったんじゃないか?」 「そうだそうだ!」 村人たちから野次が飛ぶ。すっかり縮こまってしまうカテジナ。 「そんなことはありません!」 言ったのは、草太。 気弱な草太が進んで矢面に立つとは。やはりカテジナENDフラグが(←だからフラグって言うな) 「黙れ! お前も嘘つきの仲間か!?」 「あの石像の化け物が村を滅茶苦茶にするのも時間の問題だ」 「何がサラマンドラ様だ!」 なおも騒ぐ村人たち。 「ふーん。ナイトメアリアン相手じゃ、ただ助けてくれって祈るだけだけど、 サラマンドラ様がいなくなっちゃったら、なーんにも出来ないんだね」 その間から出てきたのは復活した赤ずきん。なかなか辛辣なことを言うなぁ。 「草太さん、教えて下さい。あなたは先程、あのおとぎ話は嘘じゃないと言いましたよね。 では、あなたはこの村の守り神を信じるのですか?」 「信じます」 カテジナに答える草太。 「でも、それは信じれば助けてもらえるからではありません」 「では、何故?」 「何かを信じると、勇気が出るからです」 「信じることで、勇気を」 草太を見つめるカテジナの瞳の輝きが増した。 ついにカテジナENDフラグが立ちましたか(←まだ言うか、自分) と思ったら、赤ずきんが二人の間に割り込んでカテジナENDを妨害。 「ずっきゅ〜ん! 先に行くよ! 草太! りんご!」 「あ、待ってよ」 どうやらカテジナより赤ずきんの好感度の方が高かったようですね(←いいかげんにしろ) 「どうしたのかしら? 三銃士も二人だけではこんな有様?」 グレーテル相手に苦戦している白雪姫、いばら姫、ヴァル様。 やっぱりヴァル様は無視されているようです(苦笑) さて、白雪姫たちに合流しようとしていた赤ずきんたちは…… 「ねえ。この道、さっきも通ったよね。もしかして、私たち迷子?」 森で迷っていた(汗) そのとき、赤ずきんたちの後ろから炎の輝きが。 岩山の上で戦っていた白雪姫たちからも炎が見えた。 森の中に浮かび上がる炎の竜。 その正体は、列を成して進む村人たちの松明の炎。 「皆で決めたのです。もう一度、村の伝説を信じようと。 ただこれからは、信じるだけで何もしないのではなく、 信じて、勇気を持って、そして行動しようと」 昔話のサラマンドラはこれだったんだな。 「ふん。何かと思えば、ただのこけおどしじゃない」 「それはどうかしらね」 グレーテルに応えたのは赤ずきん。 「ようやくお目覚めのようですわね」 白雪姫が赤ずきんに呼びかけると、 「私は起きている」 いや、いばら姫に言ったんじゃないってば(笑) 今回の決めゼリフは標準タイプなので省略。 「ガーデン・オブ・エデン」 「フローズン・バスケット」 いばら姫と白雪姫の魔法がタツノオトシゴ石像の動きを封じる。 ここまでは巨大芋虫と一緒。違うのは赤ずきんの攻撃。 赤ずきんはスウィートフォンで二つの武器を呼び出す。 「アグニパン!」 フライパンかよっ! 「コメットレイドル!」 そうか! これって投石器じゃなくて料理器具のお玉だったのか! 赤ずきんはアグニパンに松明の炎を集め、コメットレイドルで炎を操り、投げつける。 「いっけぇぇぇっ!」 すると炎は竜の形に変化。タツノオトシゴに襲い掛かった。 「私は、私は信じない。私は……」 グレーテルは撤退し、タツノオトシゴは消滅。 「赤ずきんにあんなに凄い技があるだなんて、知りませんでしたわ」 「いやぁ、竜まで出したつもりはないんだけど」 どうやら炎が竜の形になったのは赤ずきんも分からないようで。 もしかすると本当に炎の竜が居たのかも知れない。 村人たちが自ら行動することを決めた今となっては、竜の正体なんて些細なことですが。 次回予告コント。 白雪姫、喋り過ぎ(苦笑) | ||||
兄に手を引かれて歩いている妹は泣きべそをかいている。 「どうしよう。迷子になっちゃったみたい。もう、お家には帰れないの?」 不安になる妹に、兄は優しい言葉をかける。 「大丈夫だよ。心配しないで。僕がついているからね」 「お兄ちゃん♥」 ……という話を赤ずきんたちにしているのは巨大な人面樹。 「そして、その兄妹は何日も森の中を彷徨い歩いたのじゃ」 イメージ映像からすると兄妹はヘンゼルとグレーテルですが、ここでは単なる昔話として話しています。 「へえぇ。この世界じゃ木もしゃべるんだね。犬がしゃべるのにもびっくりしたけど」 「俺様は犬じゃねえぞ。念のため」 念を押さないといけないほど犬扱いのヴァル様。すっかり弄られ役だなぁ。 「実は、わたくしたちもお話と同じような状況なんですの」 巨木に今の状況を話す白雪姫。どうやら森で迷ってしまったようです。 赤ずきんは既に空腹で倒れてます。 いばら姫は単に眠っているだけだな(苦笑) 「この森、おかしな森と呼ばれているのじゃが、な〜んでだ?」 「はいっ、おかしな木が生えてるから」 「いーもん、いーもん。どうせわしなんぞどーせ、おかしな木のおじいさんじゃ」 何か良いことを教えようとした巨木は白雪姫の回答が不満だったのか、正解を話してくれない。 それは冗談だったのでしょうけれど、機嫌を悪くした白雪姫は皆を急かして出発することに。 「おじさん、それでさっきのお話の続き、どうなったの?」 別れ際に草太は尋ねると、巨木は、 「その後、兄妹は森の奥深くに入っていったきり、行方が分からなくなってしまったのじゃ」 戻ってこなかったのは、そのままサンドリヨンの下で働くようになったから、でしょうか。 「ヘンゼル様〜! おかしな森の近くでエルデの鍵を見たという情報が入りました!」 いつもの鏡の空間でヘンゼルに報告するランダージョ。 それを聞いていたグレーテルは昔を思い出しす。 「懐かしいわね、お兄様。あの森で暮らしていた頃は楽しかったな。お兄様も優しかったし……。 あの家、まだあるのかしら?」 「家……?」 「ほら、森の奥にあった」 グレーテルが言う「家」のことをヘンゼルは覚えていない様子。 思い出そうとしたヘンゼルは頭痛に見舞われます。 そのとき鏡にサンドリヨンの姿が映り、それが消えるとヘンゼルはきっぱりと、 「昔のことなど、忘れた」 (まさか、サンドリヨンがお兄様を……?) どうやら、ヘンゼルは記憶喪失ではなく、サンドリヨンに記憶操作されているようですね。 幽閉中のフェレナンド王に食事を運んできたグレーテル。 「美味しいね。君が作ったの?」 そのグレーテルをナンパするフェレナンド王は草太に似てるのかも。 「鍵ってなんなの? 教えて。エルデの鍵のことを」 フェレナンドに尋ねるグレーテル。フェレナンドは、 「私にもまだ分からない。鍵の力とは、一体なんなのか。でも、鍵の力があれば……」 「エルデの鍵の力さえあれば……」 何かを思いついたグレーテルはおかしな森へ向かいます。 「おかしな森。あそこなら……。誰よりも私が良く知っているわ。 私なら迷うことなく、エルデの鍵を誘い込むことができる。 お兄様の役に立てるチャンス!」 ほんと、お兄様LOVEだなぁ、グレーテル。 「わあぁぁぁっ!」 先頭を歩いていた白雪姫が大声を出した。 「どうした、白雪? 敵か?」 「いいえ。しかしながら、ある意味、ナイトメアリアン以上に恐ろしい敵ですわ」 強敵の出現に及び腰になる白雪姫。 ヴァル様の鼻も敵の存在を知覚した。 「この匂い」 「わたしにも分かる」 一同の目の前に現れたのは、お菓子の家。 「これは確かに乙女の敵だゾ」 体重の敵ってことか(笑) 「もしかして、おかしな森って、この家があるから?」 たぶん草太の言う通りですね。 そのとき、お菓子の家の扉が開いて、中からグレーテルが顔を出した。 「ここで待っていれば必ず来ると思っていたわ。食い意地の張っている三銃士のことだからね」 「ちょっと、わたくしまで一緒にしないで下さいませんこと」 不満のある白雪姫に対して赤ずきんは、 「あの、戦うんならお菓子食べ終わってからにしてくれないかな?」 やっぱり食い意地が張ってる(苦笑) グレーテルも戦うつもりはなかったようで、赤ずきんたちを家の中へ招いてお茶を出します。 ちなみに、グレーテルより先に出発したランダージョは道に迷っています。 「ここって、君の家なの?」 「ここは、私とお兄様が、初めてサンドリヨンと出会った場所」 サンドリヨン、ずいぶんとメルヘンチックな場所に居たんですね (^^ゞ 一体どんな状況だったのか聞いてみたかったのだけれど、 「昔話は必要ない。私は、取引がしたくてここで待っていたの。 もしも、もしも私がフェレナンドを引き渡すと言ったら?」 グレーテルはフェレナンドを連れ出せると言う。 「そんなことをして、あなたに何の得があるというんですの?」 「その代わり、私たちを逃がして欲しい。私とお兄様をサンドリヨンの元から。 エルデの鍵の力があれば出来るはず」 グレーテルの口調は真剣。騙しているようには見えない。 ただ、どうしてサンドリヨンから逃げたいのか話していないので説得力に欠けるかな。 「ちょっと待ちなさいよ。そんな怪しさ100%の話、聞く耳持つことないゾ!」 今までグレーテルから受けた仕打ちを持ち出して拒絶するりんご。 草太や赤ずきんたちはグレーテルの話を気にしつつも、お菓子の家を後にした。 「私は、本気だから」 グレーテルは草太たちの後をずっとついてくる。 やがて雨が降り出した。それでも傘(葉っぱ)も差さずに黙ってついてくる。 「風邪ひいちゃうよ」 草太はグレーテルに葉っぱを渡す。 グレーテルがそれを受け取ったということは、フラグが立ったと見て良いのかな? ちなみに、ランダージョは未だに迷っていた(苦笑) 「ほっほっほっほっ。また来たか、お前さんたち」 草太たちは巨大人面樹のところへ戻ってきてしまった。 「おや? お前さんはいつぞやの」 そのとき、グレーテルに気付いた巨木が呼びかける。 「そうかそうか。無事じゃったか。良かったのぅ。お兄さんも元気かね?」 「……」 兄の事を聞かれて顔を伏せるグレーテル。 巨木は草太たちが雨を避けられるように枝を伸ばしたけれど、草太に呼ばれたグレーテルは、 「いい」 けんもほろろに断ります。 中CM。 エヴァンゲリオンのゲームのCMは視聴者層を間違ってないか? いや、現実には正しいんだけど。 CM明け。 夜、ふと目が覚めた草太。 木の枝の上にグレーテルが居ることに気付いて口説きに行きます(違わない) ……って、グレーテルがエプロンを外してる!? いや 、本当は裸エプロンじゃないんだから外していても驚くことじゃないけど。 「ねえ、おなか空かない? はい、これね。半分こ」 草太はお菓子の家から持ってきたビスケットを半分にしてグレーテルに渡します。 その言葉に優しかった頃のお兄様の姿を重ねたグレーテル。ビスケットを受け取ります。 「僕が君の力になれるか分からないけど、本当にサンドリヨンから逃げられると思う?」 「分からないけど……だけど、お兄様のためなら、私、何でもできる」 何でもできる、か。同人誌にネタを提供しなくてもいいじゃないか(←その発想が邪だ) 「僕、君を信じるよ。夜が明けたらもう一度みんなに相談してみるよ」 「本当に!?」 「うん。約束」 指切りする草太とグレーテル。また一つグレーテルENDのフラグが立った。 「お菓子の家に行ってみたの。昔と全然変わっていなかったわ。あれからもう何年も経つのに」 鏡を通してヘンゼルにお菓子の家の話をするグレーテル。しかしヘンゼルは、 「鍵はどうした?」 少しも話に乗ってこない。やっぱり洗脳されているんだろうな。 そんな状態のヘンゼルに草太の居場所を喋ってしまったのはグレーテルの失策だったなぁ。 というわけで朝。 草太が赤ずきんたちにグレーテルのことで相談しようとした、そのとき、 「久しぶりだな、三銃士」 黒い稲妻と共にヘンゼル参上。 「やっぱり騙されてたんだ」 りんごの言葉、グレーテルにとっては痛いよなぁ。 今回の三銃士決め台詞も標準仕様なので省略。 ちなみに、今回の戦闘シーン、ヴァル様は見ているだけで戦いません。 まあ、グレーテルを見張っていたという解釈もありますが。 「甘いな」 ヘンゼルは黒い雨を降らせて赤ずきんたちの力を奪い、森を枯らす。酸性雨魔法? 「ダメだ、パワーが奪われてる」 「なら、そのパワーを逆に利用して」 「三人で、同時に跳ね返す」 赤ずきんたちに残された作戦は一つだけ。 果たしてヘンゼルの黒い稲妻魔法が放たれた。 「チャンスは一度だけ」 「あれを跳ね返せなかったら……」 「天国で会うのは御免ですわよ」 三人はパワー?を放出して稲妻を弾き返す。 そして、いばら姫の作った植物の種は白雪姫の風の魔法で弾丸のように飛び、赤ずきんのコメットレイドルから放った炎をまとって、ヘンゼルに襲いかかった。 ヘンゼルがとっさに張ったバリアではミサイルのような攻撃を防ぎきれず、爆発。 「お兄様!」 思わずヘンゼルに駆け寄ろうとしたグレーテル。 「グレーテル!」 その手を草太がつかんだ。 「僕は信じてる。君が僕たちを騙そうとしたわけじゃないって。 だから、だから今は君だけでもサンドリヨンから逃げるんだよ」 グレーテルが仲間に加わるのかと、一瞬だけ期待しましたが、しかしグレーテルは草太に剣をを向けた。 「言ったはずよ、私にはお兄様しかいなかった。今までも、これからも」 お兄様と別れるなんてできないか。 どうやらグレーテルの好感度が足りなかったようですね。 ヘンゼルはグレーテルに支えられて退却。 しかし、酸性雨魔法で森は一面枯れ果ててしまった。 「長い年月をかけて育てても、駄目になるときは一瞬じゃのぅ。 しかし、ま、これも運命じゃて。受け入れるしかあるまい」 植物の専門家いばら姫でもヘンゼルの暗黒魔法の影響で木々を甦らせるのは無理らしい。 「でも、これを」 いばら姫が取り出したのは一つのどんぐり。 「また、何万年とかけて、森を育てるとするかのぅ。ほっほっほっ」 「 ヴァル様、それって駄洒落? 「それでも僕は信じるよ」 グレーテルと指切りした小指を見つめる草太。 その後ろにグレーテルのイメージ映像を重ねて、次回へ続く。 これ、グレーテルがヒロインですよね? 次回予告コント。 「まずはペンネーム『俺は犬じゃねえ』さんからのお悩み相談」 そりゃバレるだろ(笑) | ||||
「ははー。というか吾輩、おかしの森でとってもおかしなことになりまして」 謎の空間でサンドリヨンに前回の報告をしているランダージョ。 というか、ランダージョ、迷っていただけだもんな(苦笑) 業を煮やしたサンドリヨンは、新キャラのトゥルーデを呼び寄せた。 というわけで今回のサブタイトルは「トゥルーデの迷宮」。 深い霧の中、キュピの道案内でサンドリヨン城を目指す赤ずきんたち。 というか迷っていますね(苦笑) そのとき、1台の乗合馬車が通りがかった。 村への道を聞こうと呼び止めると、馬車の中には誰もいない。御者もいない。 「なんだか乗っていた人が一瞬にしていなくなっちゃった、って感じ」 馬車の中には争った形跡もない。マリー・セレスト号の馬車バージョンですか。 草太は馬車の中に人形が転がっているのを発見。 「この人形、何かに怯えているみたいだ」 果たして人形は何を意味するのか? と考える間もなく、トゥルーデ襲来。 「油断するな、赤ずきん! 奴は今までの敵とは違う!」 ただならぬ雰囲気に警告を発するヴァル様。 しかし、トゥルーデの目が輝き、草太たちはまともに光を浴びてしまう。 「みんな、どこ行っちゃったの」 気が付くと、りんごだけが取り残されていた。 足元には、草太や赤ずきんたちの人形が転がっている。 「さっきの光……まさか、あれが」 どうやらトゥルーデの目からビームを浴びると人形にされてしまうようです。 乗合馬車もトゥルーデに襲われた後だったということでしょうね。 りんごは草太たちの人形を抱えて逃げる。 そこにハーメルンが助けに現れた。 「乗れ! 早く!」 ハーメルンはりんごを乗せて馬車を走らせます。 りんご×ハーメルンのフラグがまた1つ(←だからフラグって言うな) 「僕の、家? なんで? 僕はファンダヴェーレにいたはずなのに」 暗闇の中で扉をくぐった草太は、エルデの自宅にいた。 「そうだ。確かあの時、目が光って……」 「俺の知る限り、奴の魔法から助かったやつはいない」 いきなり逃げの一手に出たハーメルンはトゥルーデの恐ろしさを知っていたようです。 「そんな……」 「泣くなよ」 「だって、草太が……」 草太が元に戻らないと聞いて泣いてしまうりんご。 「何か手はあるはずだ。必ず、助ける方法はある」 りんごを励ますハーメルンにフラグがまた1つ(←いいかげんにしろ) さて、エルデの自宅にいる草太。 ガスコンロが火を噴いて、そこから魔物が出現。 しかし、助けに来た赤ずきんのフライパンの一撃で魔物は消滅。 「草太、無事だったん――」 「あぁ〜ん! 淋しかったですわ、草太さ〜ん♥」 赤ずきんを押しのけて草太に抱きつく白雪姫。しかし、何かが物足りない。 「あら。何か足りませんわね」 「いつもならここで、りんごのツッコミが入るからな」 「そうだ! りんごが、りんごがいない!」 そのとき、人形を抱えていたりんごが、草太と白雪姫の人形を遠ざけているのはナイス。 草太たちの頭上に二つの扉が現れた。 「どちらか片方が出口ってことか」 慎重に選ぼうとする白雪姫の話を聞かず「どちらにしましょうか〜♪」と右の扉を選ぶ赤ずきん。 と、場所が変わった。サラマンドラ様の石像のある礼拝堂。 どうやら草太たちの記憶にある風景がランダムに投影されるようですね。 出現した別の魔物は今度もあっさり撃退したものの、次に現れた扉は三つ。 「どうしてかしら。どれを選んでも出口へ行ける気がしませんわ」 不安になる白雪姫。草太もトゥルーデの目から怪光線を浴びたときのことを思い出す。 「あの目を見たとき、心の中の信じる気持ちを吸い取られてしまいそうな、そんな感じがした」 考える草太。でも赤ずきんは考えない。 「じゃあさ、三ついっぺんに開けてみればいいんじゃない?」 赤ずきんの思いつきで三つ同時に扉を開く。 すると、今度は魔法学校。出てきた魔物は相変わらず弱い。 そして、次の扉は、数え切れないほど沢山。 「どんどん増えていく扉の数。魔物は僕たちを倒すのが目的じゃない。とすると……」 再び考える草太。手当たり次第に開けていこうとする赤ずきんを止めて、 「僕が選ぶよ」 「渡せ、渡せ、エルデの鍵……」 一方、りんごとハーメルンはトゥルーデに追い詰められてピンチ。 人形を抱えたりんごが叫ぶ。 「嫌よ。嫌に決まってるでしょ! あんたなんかに草太たちを渡すもんですか!」 「思ったんだ。この扉の数って、僕たちの心の中がそのまま反映されているんじゃ」 迷宮の秘密についての推察を披露する草太。 「諦めの気持ちが僕たちの中に増えれば増えるほど、扉の数が増えているんだよ」 魔物が弱かったのは、やる気を無くさせるため。 もし強かったら戦うことで気合が入ってしまうわけか。 「諦めの気持ちを持たず」 「心の底から」 「自分たちの選択を」 「信じる!」 「そう。扉を開ける前に、諦めてしまってはいけないんだ」 草太たちの気持ちに応えるかのように、沢山あった扉が一つにまとまる。 その扉から聞こえてきたのは、草太を呼ぶりんごの叫び。 「草太ぁぁぁっ!」 りんごの涙が人形に落ちる。 すると、光が溢れ、草太たちが復活。 「もう、ずっと心配したんだゾ」 「ごめん。でも、聞こえてたよ、ちゃんと。りんごの声、ちゃんと届いてた」 草太の言葉に本当に嬉しそうな顔のりんごがラブリー。 おのりんごに向かってうなずくハーメルン。 それを見逃さなかった白雪姫がハーメルンを冷やかす。 「なんかイイ感じですわね、ハーメルン。りんごさんと二人っきりで何話してましたの」 なるほど、ハーメルンをりんごとくっつけて草太を独占するつもりだな(笑) それはさておき、今週の決め台詞。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「あれこれ迷うその前に、信じてみよう自分の直感!」(赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 そういえば、赤ずきんはずっと直感通りに扉を選択していましたね。 赤ずきん一人だったらあっさり脱出できたのかも。 トゥルーデは再び目から人形化光線を放けれど、 「同じ手に二度と引っかかるもんか! いばら!」「は〜い」 いばら姫が出した巨大花で光線を防ぐ。 「紫外線は」「お肌の大敵ですわ」 紫外線じゃないってば(笑) というか、魔法の国でも紫外線の存在が知られているのか?(苦笑) 魔法を防がれたトゥルーデは迷宮の中で出てきた3体の魔物を召喚する。 しかも、魔物たちの力は迷宮の中とは比べ物にならないほど強い。 「白雪! いばら! ここはやるしかないんじゃない」 「どうやらそのようですわね」 「ふわ〜い」 「「トライアングル・イグニッション!!」」 赤ずきんたちは合体技を放つ。 ところが、土煙が晴れると、そこにはトゥルーデと魔物たち。無傷、か? 「一体あいつは何者なんだ!?」 叫ぶヴァル様にハーメルンが答える。 「奴の名はトゥルーデ。サンドリヨン軍、最強の魔女。 あいつ一人のために四つ葉騎士団は壊滅した」 なんだって!? トゥルーデって女性だったのか(←驚くところが違うだろ) トゥルーデと魔物たちに囲まれ、絶体絶命の赤ずきんたち。 「逃げるしかありませんわね」 「でも、どうやって逃げるつもり?」 「一つだけ方法がありますわ」 「白雪、まさか」 「迷ってる時間はありませんわ」 白雪姫は成功の可能性が低い魔法を試すという。 赤ずきんとヴァル様は止めようとするけれど、草太の言葉で覚悟を決める。 「扉を開ける前に諦めちゃ駄目だよ」 果たして白雪姫の魔法が発動した。 白雪姫が使ったのは空間転送魔法。 本来は敵に対して使う魔法だったようで、飛んでいく先が何処になるかは分からない。 ルーラじゃなくてバシルーラでしたか。 というわけで迷子になってしまったわけですが、そのとき、いばら姫が辺りを見回して、 「ここ、見たことあるかも」 「ほんと!? あんた、この場所知ってるの?」 「思い出した。あのね、ここ、私の生まれた国だ」 「「えぇえぇぇぇっ!?」」 そんな大声出して驚かんでもええやんか。 新ED。最後の絵にハーメルンとフェレナンドが追加。 ちゃっかりハーメルンがりんごの隣に居るぞ? 次回予告コント。 「エルデでは俺みたいのを美味しいキャラと言うんだそうだ」 赤ずきんにそんなこと言ったら喰われるぞ(笑) | ||||
到着したのは、いばら姫の故郷だった。 というわけで今回のヒロインはいばら姫です。 いばら姫の案内で森を進む赤ずきんたち。 エルフ族は自然を利用して外界から見つからないように暮らしているという。 しかし、いばら姫がいるのだから道に迷うなんてことは…… 「迷った?」 お約束お約束(笑) それにしても「きゅぴぴ〜」とターザンごっこしているキュピが元気だ。 「囲まれてるね」 何者かの気配を感じて立ち止まる一行。 円陣を組んで警戒していると、 「なんですの? このあからさまに怪しげな木の実は」 頭上から赤い木の実がするすると降りてきた。 「不自然過ぎだよね」 と言いつつ空腹でお腹が鳴る赤ずきん。当然、木の実に手を伸ばそうとして、 「赤ずきん、喰うんじゃねぇぞ」 ヴァル様に止められて赤ずきんは手を引っ込める。ところが、 「きゅぴー」「って、お前かーっ!」 キュピが赤い実に触れてしまった。そっちかよ(笑) 木の上から逆さに吊るされている赤ずきんたち。 木の実はエルフ族が使うトラップだったようです。 りんごと白雪姫がスカートを押さえているのが惜しいな(←おい) 「控えろ! 第314代姫君、いばら様であるぞ!」 姿を見せたエルフ族はいばら姫の存在に気付き、畏まる。 「姫、ご無礼の段、お許し下さい。お懐かしゅうございます。 姫の幼い頃、私よくハンティングごっこの獲物役を引き受けたものです。 それがこのような立派なレディに成長なされて」 ハンティングごっこの獲物役かよっ(汗) いばら姫、昔は活発だったな。 「昔を懐かしがる前に降ろしてよ。頭に血が……」 りんごの顔がリンゴのように真っ赤だ(笑) 「「お帰りなさいませ、姫君」」 「「姫様、お帰りなさいませ」」 エルフ族に案内されて帰郷した、いばら姫(+赤ずきんたち)。 「ねえ、白雪。君も名前は白雪姫だよね。じゃあ、君もやっぱり、どこかの国のお姫様なの?」 いばら姫が本当に姫だったことから草太が白雪姫に尋ねると、 「さあ。どうかしらね。女はミステリアスな方が魅力的でしてよ」 ふーむ。実際はどうなのでしょうね。 前回は乗合馬車を「村人の間ではポピュラーな交通手段だと聞いています」と言っていたので、たとえ姫でなくても良いとこのお嬢さんだろうとは思いますが。 「国王陛下、並びに女王陛下、いばら姫のお帰りです!」 ファンダヴェーレで最も美しいと言われるエルフ族の、国王&女王。 一体どれほど美しいのだろうか……と期待したのでショック倍増。 「あんれ、いばらでねぇが。ほれ、あんた」 「なに? いばらだぁ? いやぁ、ぶったまげたなぁ」 訛ってる(大汗) 農作業に精を出す国王夫妻。容姿も平凡です。 いばら姫は昔はわんぱくだったという。まぁ、ハンティングごっこしていたくらいですし。 更に、幼い頃から魔法を良く使っていたらしい。学ばなくても才能で魔法を使えたわけですね。 「せっかく帰ってきたんだから、お前、四つ葉の園を見に行ったらどうだ?」 「行がねぇ」 いばらパパの誘いに、寝ぼけたように訛りのある言葉を返すいばら姫。 結局、草太たちはいばら姫を残して四つ葉の園へ。 「エルフ族に新しい命が誕生すると、この園に新しいクローバーが1本生えてくるさ」 「いばらは小さい頃、ここが大好きだった。それがある時からぷっつり行かなくなってな」 クローバーが咲いている四つ葉の園。 ファンダヴェーレでは四つ葉のクローバーが普通なのだそうで。 じゃあ、三つ葉の方が幸運……というわけではないでしょうね、たぶん。 草太の母親の話、再び。 回想(夢)は第1話冒頭の繰り返しなので、特に新しい情報はありませんね。 ファンダヴェーレのおとぎ話を草太の母親が知っていた謎が明らかになるのは終盤かな。 深夜。四つ葉の園で居眠りしているいばら姫に、草太が話かける。 「いばら。目覚めてるんじゃない? この国に来てからずっと」 すると、いばら姫は肯定するように振り向いた。 草太、良く気付いたな。 ま、これくらいマメじゃないとヒロイン全員同時攻略ハーレムENDは難しいか。 「あれ? このクローバー、葉っぱが三枚だ」 いばら姫が見ていたクローバーは、三つ葉だった。 「これは、私が生まれた日に生えてきたクローバー。元々は、四つ葉だった」 幼い頃、いばら姫は毎日クローバーに会いに来ていた。 ところが、ある日、遊び疲れて眠ってしまったいばら姫は魔法を暴走させてしまう。 制御を離れた魔法は家々や動物たちを蹂躙し、そして、いばら姫が目覚めたとき…… クローバーの葉が欠けていた。 「だから、魔法学校できちんと、魔法の使い方を勉強した。 それでも、眠っている間にまた魔法が発動したら、周りの者をまた傷つけてしまうかも知れない。 そう思うと怖くて……」 ついに明かされる、いばら姫の睡眠不足の理由。 まさかこんな哀しい理由があったとは。 いばら姫を抱き締めて添い寝してあげたい気分ですよ。いや、別に不埒な考えではなくて。 「そうだったんだ。時々寝ぼけて魔法が暴走するのも、必死に抑えている反動だったんだね」 って、赤ずきん! 盗み聞きしてたのかYo! そのとき、ランダージョがナイトメアリアンと共に襲撃してきた。 どうしてランダージョが都合良く来ているのか分かりませんが。 「行くよ、白雪、いばら」 「かしこまりですわ」 「…………」 赤ずきんの呼びかけに、しかし、いばら姫は応えない。 「ここで魔法を使えば、また、誰かを傷つける……」 いばら姫のトラウマスイッチが入ってしまったようです。 「私は、三銃士失格だよ……」 「たった一枚の葉っぱを傷つけたことで、いつまでも深く悩むなんて…… そんな優しいいばらと一緒に三銃士やれて、すっごくラッキー」 弱気なことを言ういばら姫に赤ずきんが告げる。 セリフの前半は冷酷な口調だったのでドキッとしましたよ。 「あなたの側で咲くクローバーは、みんな四つ葉のクローバー」 クローバーの葉はハートの形。たとえ三つ葉のクローバーでも四枚目は優しい心の中にある。 母親とのクローバーの思い出を話す草太。 「いばらの中にだって、優しくて、そして強い、四枚目の葉っぱがあるんじゃないかな」 「優しさと強さ。傷つけるためでなく大切なものを守るため、私の力はある」 いばら姫、トラウマから復活。 襲ってきた小型ナイトメアリアンの群れを一掃し、草太に告げる。 「エルフの国は私が守る。ありがとう、草太」 いばら姫ENDのフラグが立った(←だから、どうしてフラグって言うんだよ) 「じゃ、いってみますか」 というわけで今週の決め台詞。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「強くてキュートな四つ葉っ娘」(いばら姫) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 赤ずきんのシャイニングエッジ、白雪姫のエターナルスモーク(殺虫剤)で小型ナイトメアリアン撃退。 残ったランダージョには、いばら姫が茨で作ったボールを転がす。 「あれはまさしく毛糸玉。追ってしまうが猫の習性。哀しいやら嬉しいやら」 って、追いかけるのかYo!(笑) しかし、茨のボールは巨大化し、逆にランダージョを追いかけ始める。 「そんニャん有り〜!?」 大型ナイトメアリアンに乗って去っていくランダージョ。さらば。 「きゅっぴきゅっぴきゅっぴぴ〜♪」 キュピの先導でエルフの国を出発した赤ずきんたち。 「ねえ、いばら。もう力を制御しないで普通に眠ってもいいんじゃない?」 相変わらず眠そうないばら姫に草太が言うと、 「居眠りって、なんだが気持ちいいんだぁ」 どうやら居眠りが好きになっていたようです(汗) 次回予告コント。 「着信拒否かよ!」 年頃の娘を持つ男親は哀れですね……。 | ||||
「千絵〜い!」 久々にエルデ。りんごの友達、夏美と千絵はプールで夏休みを満喫中。 って、千絵ちゃんって、こんなキャラだったっけ(大汗) 「りんごは今頃、草太君とラブラブだよ」 「そっか。あの二人、夏休みの間ずっと一緒に居るんだっけ」 「なんかね、すごく遠いところへキャンプに行ったらしいよ、二人で」 どうやらりんごは草太とキャンプに行ったことになっているようですね。 「なんか進展したかな?」 「千絵、メールしちゃおっか」 「「千絵〜い!」」 ずっきゅ〜ん、じゅ〜しぃ〜に続く謎の言葉が増えた(笑) この場面で、メールしてもファンダヴェーレには届かないんだよな……と思ったのが伏線だったとは。 さて、ファンダヴェーレの赤ずきん一行。 「大丈夫?」 疲れたりんごに手を差し出す草太。 「まあ〜! ありがとうございます草太さん♥」 りんごから草太の手を奪い取る白雪姫(笑) 「まったく、これじゃ何の進展もありゃしない」 進展するどころか白雪姫に邪魔されて後退している感じですね、りんごと草太。 そのとき、草太は誰かの話し声を聞いた。 「聞こえなかった? 今の声」 「「ううん」」 草太が尋ねると赤ずきんたちは首を振る。 赤ずきんには鳥の鳴き声しか聞こえないというので、草太が植物会話(15CP)に加えて動物会話(20CP)まで身に付けたのか……と思ったのですが、後の場面を見ると鳥は普通に喋れるようですね。 どうして最初は鳥の鳴き声に聞こえたのかは謎ですが。 「だから〜私は歌い続ける〜♪ 二つの世界の〜物語〜♪」 「二つの世界の物語?」 鳥の声と言うより鳥の歌(詩ではない)で、二つの世界の物語というフレーズを聞き、鳥を追いかける草太。 赤ずきんたちも草太を追う。 やがて空から白いものが降り始めた。 「雪?」 「違いますわ、草太さん。気をつけて」 「これは、灰だ!」 「はい〜?」 赤ずきん、駄洒落じゃないってば(笑) 「どこもかしこも灰だらけだな」 まるで草太たちを導くかのように鳥が飛んでいった先にあったのは、灰の降る谷の小さな町。 「あ、すみません。あの、僕、小鳥を探してるんですけど」 「あの、良かったらシャワーをお貸しいただけませんこと?」 第1町人を発見して話かける草太(&白雪姫)。 「灰が中に入ると困るから」 白雪姫の図々しさに機嫌を悪くしたわけではないでしょうけれど、第1町人は素っ気なく家の扉を閉める。 「まあ! なんて冷たいのかしら!」 「しょうがねえ。こんだけ灰が降ってりゃ家の中の掃除も大変なんだろ」 立腹する白雪姫を宥めるヴァル様。 と、そのとき、ヴァル様に相槌を打つ謎の声。 「その通りです」 「はい!?」 ヴァル様まで駄洒落を(笑) 「犬だけじゃなくて今度は小鳥まで喋ってる」 「……犬じゃねぇっつーの!」 いやぁ、ほんとヴァル様いぢりは楽しいなぁ(笑) 草太を待っていたという小鳥に導かれ、やってきたのは無人の邸宅。 住人は町を捨てて出て行ってしまったらしい。というか、他の住人も避難しないと危険だゾ。 これだけ灰が降っているのだから、火山性の毒ガスが谷に流れ込んできてもおかしくないですよ。 それはそれとして建物に無断侵入した赤ずきんたち。 「ふふふふふ。私の掃除魂に火を点けちゃったみたいね。まずは家の中の大掃除よ!」 家中にうっすら積もった灰を見てりんごが燃える(笑) 「私、お掃除って苦手ですわ。小さい頃はずっと召使いがやってくれたんだもの」 「白雪もお姫様なの?」 「おほほ、ご想像にお任せしますわ」 ううむ。本当に姫なのだろうか。 ――と、想像してしまうのは白雪姫の術中にハマってしまった証拠ですね (^^ゞ 髪をアップにして張り切るりんごもキュート。 「あいつ、いい嫁になるぜ」 「うん。どんな人と結婚するのかな」 「えっ!? ……鈍い、鈍すぎる」 少しは意識しろよ草太(笑) 昔、谷に住んでいた少女が別世界の少年と出会い、恋をした。 しかし、やがて山が火を噴き、灰が降り始めた。 「僕がこの世界に来たから神様が怒ってしまったんだ」 少年は一枚の鏡を残して元の世界に帰っていった。 少女が涙を流して哀しんでいると、鏡を通して少年と話をすることができた。 「いつか、鏡を使わないでお話ができるようになるといいのにね」 その後、少女は災いを招いたとして谷から追放されてしまった。 以来、千年以上も、この谷には灰が降り続いている。 小鳥が語ったおとぎ話は、二つの世界の物語の別バージョン。 この小鳥は物語を先祖代々語り継いでいる語り鳥だそうです。 「私は、あなたにお話を伝えるためにずっと待っていたような気がします」 ひょっとすると、語り鳥という一族は千年前に誰かが「作った」のかも? まぁ、とりあえず少女が生き埋めじゃなくて良かった。 「お掃除お掃除楽しいな〜♪」 おとぎ話は草太に任せ、掃除に精を出すりんご。 そのとき、電子音が鳴り、りんごの携帯電話にメールが届いた。 「やっほー(^o^)/ りんご。その後、草太君とはイイ感じ ( ̄ー+ ̄)ニヤリッ 私達はプールで楽しくやってまーす♥ 夏美より」 本当に夏美からメールが来た!? エルデからファンダヴェーレに届くなんて有り得ない……ことには、りんごも気付きましたね。 ファンダヴェーレに来て携帯電話が圏外になってしまったのは確認済みですから。 それなのに届いたメール。部屋中を歩き回って電波状態の良い場所を探す。 すると、割れた鏡の近くで電波を受信できることを発見。 鏡の欠片を持って、メールが着信したことを話すりんご。 「もしかして、これさっきのおとぎ話に出てきた鏡じゃねえのか!?」 というわけで鏡の欠片を集めて修復することに。 鏡が普通に打ち捨てられているということは、少女が鏡で少年と話していたことを他の町人は知らなかったのかな? DVDのCM、キュピが宣伝しても分からん(笑) 「どうしよう、草太が、草太が鏡に食べられちゃった!」 鏡の欠片を集めて枠にはめこむと、草太が消えてしまった。 慌てる一同。 更にタイミング悪いことに、ランダージョが蟻のナイトメアリアンを連れて襲ってきた。 「駄目! ここで戦ったら鏡が壊れちゃうよ!」 「草太は恐らく鏡の中の世界に居る。鏡だけは絶対に守らねえと」 赤ずきんたちは建物から飛び出してナイトメアリアンに立ち向かう。 というわけで今週の決めゼリフ。 「「輝く、エレメンタル・クローバー!」」 「空が灰で曇っても、心にいつも太陽を」(担当:赤ずきん) 「「1、2、3、じゅ〜しぃ〜!」」 「ねえ、教えて。どうして神様は世界を二つにしたの?」 「……僕にも分からない」 鏡の中の世界で、おとぎ話の少女と出会った草太。 「私ね、いつか世界が一つになれば良いのにって思うんだ。そしたら鏡を使わないでお話できるわ。 二つの世界が一つになれば、二つの世界が一つになれば……」 灰に視界を邪魔され苦戦する赤ずきんたち。 白雪姫は魔法で雨を降らせ視界を確保する。 が、水を吸った火山灰が赤ずきんたちの足を止めてしまった。 「行け、アリナイトメアリアン! エルデの鍵を捕まえるのニャー!」 ナイトメアリアンは赤ずきんたちの頭上を飛び越え、建物の中へ。 「うん。いつか本当に世界が一つになるといいね」 少女に応えた草太。 と、場面が変わった。町の大人たちが少女の鏡を取り上げて割ろうとする。 「返して! 大事な鏡なの。お願い、割らないで!」 少女の必死の訴え。にもかかわらず、鏡は割られてしまう。 と同時に鏡の世界から弾き出された草太はナイトメアリアンの懐に受け止められる。 「野郎!」 ナイトメアリアンに飛びかかるヴァル様。久々に戦闘に参加した気がするよ。 後は、いばら姫が蔦で動きを封じ、白雪姫が凍らせ、赤ずきんが斬り捨てる、定番の連携でナイトメアリアン撃破。ランダージョは撤退。 「これ、おとぎ話のカードだ」 鏡の魔力が消え、代わりに現れたのはおとぎ話カード。 スウィートフォンにセットすれば立体映像付きで物語を読めるはずですが、たぶん内容は語り鳥が語った話と同じでしょうね。 「少しでいいからお父さんと話がしたかったな」 「残念だったね、草太」 「ううん。いいんだ。でも、おとぎ話の女の子の気持ち、良く分かったよ。 二つの世界が一つになれば、鏡を使わないでお話できるのにね」 「けっこう毛だらけ服も灰だらけですわ」 「ぐずぐず言わないの!」 鏡の件は一段落して掃除再開。 すると、りんごたちの頑張りに感化されたのか、住民たちが集まってきて一緒になって掃除を始める。 「どうせまた汚れるからって放ったらかしにしてたけど、 掃除しないで汚れていたのは私たちの心かも知れないね」 町の汚れは住民のたちの心の汚れ。 まだ灰は降り続いているけれど、この町は大丈夫。たぶん。 個人的には素直に避難した方が良いと思うけどね。 「みんなー! お風呂入れるゾ!」 中学生でその格好はどうかと思うよ、りんご。白雪姫も。 この様子じゃ、草太はりんごたちと混浴していてもおかしくないな。このハーレムパーティーめ。 「確か、サンドリヨンも鏡を使ってエルデとファンダヴェーレを行き来する、って聞いたような……」 白雪姫は気のせいと言っていますが、おとぎ話の少女はサンドリヨンの昔の姿で間違いないでしょうね。 灰の降る町というサブタイトルから、サンドリヨン(Cendrillon)=シンデレラ(Cinderella)=灰かぶり姫に関係する話だろうとは思っていましたが、サンドリヨンの恋物語が出てくるとは完全に想定外でしたよ。 二つの世界が一つになれば、という少女の願い。 現在のサンドリヨンの目的も、まさにそれなのではないかな? そうだとすれば、幼い頃の恋心のために悪を為すサンドリヨンが、いとおしく思えてきます。 ただ一つ問題なのは、封印されて1000年も経っているんですよね。 ファンダヴェーレとエルデで時間の流れが違うのでない限り、サンドリヨンに幸福は訪れないのかも。 次回予告コント、歌でドレスで紅組白組。大晦日のアレですか(汗) | ||||
歩きながら歌っている赤ずきん。 「何よ、その歌」 りんごが尋ねると、赤ずきんは、 「おなかぺこりんの歌♥」 そのまんまです(苦笑) 「歌でも歌ってないと、おなかぺこぺこで倒れちゃいそうなんだもん」 「歌ってる方がおなか空くと思うけどな」 赤ずきんの言葉にこっそりツッコミを入れる草太。 その横で、カボチャがいきなり巨大化を始めた。 ハロウィンなのでカボチャネタでしょうか。 「うわー、カボチャが大きくなった」 「なんなの、これ」 「そりゃあ音楽カボチャだべさ」 草太たちが巨大カボチャを不思議そうに見ていると近くに立っていた案山子が言った。 「ここいらのカボチャは音楽が大好物でな、歌や演奏を聞かせてやると喜んでな。 特に実が熟してるもんは一気にでっかく育つんだ」 どうやらカボチャは赤ずきんの歌に反応して巨大化したようです。 楽しい歌を聞かせて大きくなったカボチャは美味しいと聞いて色めきたつ赤ずきんたち。 「うわ〜、食べてみたい」(赤ずきん) 「肉カボチャか」(ヴァル様) 「カボチャのプリンも良いですわね」(白雪姫) 「スープも美味しいよ」(いばら姫) 「きゅぴぴ」(キュピ) 「よーし、ちょっと腕を振るうか」(りんご) 「「やったー!」」 料理係のりんごに言葉に満面の笑みを浮かべる赤ずきんたち。 「あんたたちも手伝うのよ」 「「じゅ〜しぃ〜!」」 返事はじゅ〜しぃ〜か(笑) 「さて、どうやって持っていこうか」 「ヴァルの背中に括りつけようか」 「俺様はロバじゃねぇ!」 相変わらずヴァル様は弄られ役(笑) そのとき、ロバという言葉に反応して茂みから首を出したのは、ブレーメン遊撃隊のロバ(エセル)。 久々にブレーメン遊撃隊が登場ですよ。 「いいこと思いついたのニャ。よーし、みんなで歌うのニャー!」 何やら思いついたランダージョ。なんで歌うのかとニワトリ(アレクトール)が尋ねると、 「そんニャんだからお前は鳥頭だって言われるんニャー」 「言われてませんよ」 頑張れニワトリ(笑) ランダージョが思いついた作戦は、カボチャに音楽魔法を聞かせて、とんでもない味にすること。 「三銃士の奴らに食わせてギャフンと言わせてやるニャー」 ギャフンと言わせるだけかよっ!(笑) それなのに誰も疑問に思わず歌い始めるブレーメン遊撃隊が好きだ。大好きだ。 「「ブレーメン、ブレーメン、俺たちゃブレーメン♪」」 「音楽魔法で立ち向かい♪」 「三銃士の奴らをおびき出し♪」 「見事倒せばお手柄だい♪」 ブレーメン遊撃隊の音楽魔法を聞いて巨大化していくカボチャは、大きくなり過ぎて爆発! すると、そこにはカボチャの怪物が出現。 「パァァァンプ キィィィング!」 流石は若本さん。その声にシビれる憧れるゥ! 「スウィートフォン!」 「グリムテイラー!」 「シャイニングエッジ!」 赤ずきんがグリムテイラーやシャイニングエッジで切り刻んだのは、カボチャ。 どうやら、ちゃんとりんごの手伝いをしていたようです。 「おまちどおさまー!」 「「いっただっきまーす」」 りんごのカボチャ料理を食べる赤ずきんたち。 いきなり「おかわり!」と、皿を空にして差し出す赤ずきんが素敵だ。 「食べられたくないって思ったら、自分を不味くすればいい。 でも、美味しくなるっていうことは、皆に喜んで食べてもらいたいからだぁよ」 食べてもらってカボチャも喜んでいると言う案山子。 確かに、食べられたくなかったら不味くなればいいんだよな。 ここで生物学上の話をするのは野暮なので、そういうことにしておきます。 「パンプキーング!」 そのとき、カボチャの怪物を引き連れたランダージョたちが現れた。 「我輩たちの音楽魔法によって誕生したカボチャ型モンスター、名付けてパンプキングだニャー!」 自慢げにパンプキングを紹介するランダージョに、ニワトリは、 「兄さん、やっぱ俺、鳥頭だったっス。兄さんは最初からこのモンスターを作るつもりだったんスね」 「あ、当たり前ニャ」 調子が良いぞランダージョ(笑) 「あーら。あなた方、いつぞやの犬さんとロバさんと……」 「ニワトリさん」 「誰が鳥頭だコケーッ!」 「言ってないよ」 頑張れニワトリ(笑) 「とにかく、今日こそお前たちをコテンパンにやっつけてやるのニャー!」 「ちょっと待って。今、お食事中」 「食事のときは大人しく喰えって言われなかったか?」 ブレーメン遊撃隊をたしなめる赤ずきん&ヴァル様。 「あ、言われた」 納得しかけてる(笑) でも、ちゃんと気付いてパンプキングに命令。 「行けー! パンプキング!」 しかし、パンプキングは動かない。 「このカボチャ頭! 動けったら動くのニャー!」 ランダージョはパンプキングに蹴り付けるも、やはり動かない。 そのとき、バランスを崩したランダージョの荷物が散乱。 おでん缶が鍋に当たって黒音符が出現した。 と、その黒音符をパンプキングが食べて、赤ずきんたちの食卓にパンチ! 「おお、パンプキングが動いたニャ」 「ねぇねぇ、今、鍋の音のメロディに反応して動いたよね」 「コケッ! そうか、そもそも音楽カボチャは音楽が大好物。 てことは、ひょっとしてこいつ、音楽で動くんじゃないっスかね」 試しにランダージョが鍋を叩くとパンプキングは黒音符を食べ、「お座り! お手! 反省!」に反応。 パンプキングの操り方が分かったランダージョたちは再び強気になって決めゼリフ。 「我輩、ランダージョ!」 「俺、アレクトール!」 「僕、カーネ」 「エセルだセル」 「「輝く、サンドリヨン様バッジ!」」 「燃やせ、不屈の雑草魂!」(ランダージョ) 「ブレーメン」「ブレーメン」「ブレーメン」「ブレーメン」(ハモり) 「アイスキューブ」(白雪姫の魔法) 前回と同じパターンでツッコミが! と思いきや、今度はパンプキングがアイスキューブを破壊。 「今回はちょっと手強そうですわね」 「でも、やってみなきゃ分かんない。見掛けだけかもよ」 戦う前に茶碗を置きなさい、赤ずきん(笑) 「「ブレーメン、ブレーメン、俺たちゃブレーメン♪」」 「今日はマジで戦うぜ♪」 「見かけによらず強いんだぞ♪」 「甘く見てたら命取り♪」 再び歌い始めるブレーメン遊撃隊。 「行け! パンプキング!」 ランダージョの命令で動き出すパンプキング。 いばら姫の魔法は、同じ植物なので無効。 白雪姫の冷凍魔法も通じない。 「冷凍保存も駄目なの?」 りんごの考えることは一味違うな(笑) そのとき、どこからともなく草笛の音が響き、空からハーメルンが降ってきた。 「ハーメルン! どこから飛び降りてきたの?」 「それは秘密だ」 秘密かよっ!(笑) とにかく、音楽魔法といえばハーメルン。 「パンプキング! ハーメルンがエンバーテリオンを吹く前にやっつけるニャー!」 「そうはさせない。見せてやろう、エンバーテリオンの音楽魔法の真髄を!」 これで形勢逆転か……と思いきや、いきなり顔が真っ青になるハーメルン。 「パンプ……キング……」 どうやらハーメルンはカボチャが苦手だったようです。 食べ物の好き嫌いどころではなく、恐怖心を感じるほどに。 「大丈夫だ、カボチャなんて怖くない……怖くない……」 しかし、エンバーテリオンから出現した緑音符は地面を転がって、情け無い音と共に消滅。 おまけに、迫ってきたパンクキングに悲鳴を上げて気絶(笑) 「頼りになりませんわね」(白雪姫) 「珍しいな、こんなことって」(いばら姫) 「まぁまぁ。それより、私たちだけでも頑張ろう」(赤ずきん) ハーメルン、いきなり戦力外扱い(苦笑) 「「ブレーメン、ブレーメン、俺たちゃブレーメン♪」」 ブレーメン遊撃隊が再び歌を歌い、パンプキングに攻撃させる。 すると赤ずきんは、その歌のリズムに合わせて歌い踊り始めた。 「じゅ〜しぃ〜じゅ〜しぃ〜じゅっじゅっじゅ〜しぃ〜じゅ〜しぃ〜♪ じゅ〜しぃ〜じゅ〜しぃ〜ずきゅ〜んずきゅ〜んずきゅ〜ん♪」 「ノリノリだね」 ほんとに(笑) 「こら、ノってる場合じゃないゾ!」 「だって、音楽が鳴ったら自然と身体が動いちゃうんだもん。じゅ〜しぃ〜♪」 しかし、踊っているだけではパンプキングに攻撃できない。 「このままじゃやられちゃう……」 「いや、そうでもないようだ」 心配するりんごに応えたのは、復活したハーメルン。 パンプキングを見ないように目元を隠しています(笑) 「あれを見ろ」 見ると、赤ずきんから出現したピンク音符がパンプキングの攻撃を止めていた。 「ひょっとして、赤ずきんは最初からこれを狙って?……なわけないか」 そりゃそうだ(笑) とにかく、歌が有効だと判明して皆で歌を歌うことに。 「そんな、急に言われても困りますわ。わたくし、コンサート用の衣裳を持ってなくて」 衣裳にこだわる白雪姫がプリティ(笑) 「赤ずきん、白雪、いばら、レッツ・ゴー!」 というわけで、今週の決めゼリフ。 「「輝く、エレメンタル・クローバー!」」 「聞かせてあげるわ、女の子パワー!」(担当:赤ずきん) 「「1、2、3、じゅ〜しぃ〜!」」 今回は背景もきらびやかです。 さぁて、ここからは三銃士のプロモーションムービー。 まずは赤ずきん。そして、白雪姫、いばら姫。 キャラクターミニアルバムに収録されている三銃士それぞれのソロ曲ですね。 歌はもちろんですが、映像もなかなか。ミニアルバムの宣伝とは思えない出来栄えです。 個人的には白雪姫のムービークリップが特にイイ感じです。 三銃士の歌に押されてちっとも歌えないブレーメン遊撃隊。 更にハーメルンの目隠し草笛(笑)で黒音符が消され、パンプキングは三銃士のカラフル音符にメロメロ。 パンプキングの吐き出した黒音符は、8分音符、4分音符、2分音符、全音符、全休符と変化して、最後はアイスキューブの代わりにブレーメン遊撃隊の上に落下(笑) ハーメルンも加わって食事再開。 「やっぱりカボチャは苦手? どう?」 「意外と、美味い」 カボチャ料理を口にしたハーメルンが美味いと感じたのは、本当にカボチャが美味しかったのか、それともひょっとして、りんごが作った料理だから美味しかった? いえ、別に、りんご×ハーメルンを推進しているわけじゃないですよ (^^ゞ 「お〜なかぺこりんぺこぺこり〜ん♪」 再び歌っている赤ずきん……は、ジャック・オー・ランタンを被ってる(笑) またもや気絶するハーメルン。 赤ずきんは小さい頃にもカボチャを被ってハーメルンを驚かせたことがあり、それが原因で、ハーメルンはカボチャにトラウマができてしまったようです。 「同情するぜ、ハーメルン」 ヴァル様に同情されるなんてハーメルンも堕ちたものだな(苦笑) 次回予告、「ムーンライトじゅ〜すぅぃ〜」 えっ。公式表記は「じゅ〜しぃ〜」じゃなかったの (^^ゞ | ||||
不気味な枯れ木の森を歩く一人の男。 ライカンスロープの偉大なる国王・ジェド様です。 たった一人で作品の雰囲気をブチ壊す彼が訪れたのはサンドリヨン城。 ジェド様の影が狼になっているのは定番ながら良い演出だ。作画は悪いけど。 サンドリヨンは案内役のランダージョを放置して、鏡の通路でジェド様だけを招く。 「久しいな、ジェド」 「挨拶は無用。用件だけ聞こうか」 「ほう。これは、いつにも増して機嫌が悪いと見える」 ジェド様の周囲に鏡を出現させ、挑発するサンドリヨン。 右腕だけ部分獣化したジェド様は一振りで鏡を破壊し、改めて尋ねる。 「用件を」 やっぱりジェド様一人だけ作風から外れているよ(苦笑) サンドリヨンの用件とは、三銃士の抹殺。 当然、ライカンスロープがサンドリヨンに手を貸す理由はない。 けれど、ライカンスロープの支配地域に三銃士がいると聞いてジェド様は立ち去る。 「三銃士は少年を一人連れている。その少年には手を出すな」 「せいぜい忘れぬようにしよう」 サンドリヨンが執着する少年=草太の存在にジェド様は何を考えたかは、背中を向けていて分かりません。 「何故、奴らと手を結ぶ」 サンドリヨンに尋ねるトゥルーデ。サンドリヨンは鼻で笑い、 「ふん。手を結んでも、心を結んだわけではない」 それはつまり、体は許しても心までは許していない、と(←なんか違うゾ) トゥルーデが「心」という言葉に反応していたのは今後の伏線かな。 たぶんトゥルーデの正体は美少女でしょうし。 ヴァル様を先頭に森を走っている赤ずきん御一行。 「ちょっとヴァル、ずっと走りっぱなしだゾ。少し休もうよ」 「急いでこの地を抜ける!」 りんごの提案にもヴァル様はただ急ぐと言うだけ。 全力疾走しながら居眠りしているいばら姫が凄いな。立ったまま眠れる某名雪を超える特技だ。 「流石だな、赤ずきん。お前は状況を良く分かっている」 ヴァル様を追い抜きトップを奪ったのは赤ずきん。 と思いきや、赤ずきんはトンボを追いかけていただけ。赤ずきん、ガキンチョだ(苦笑) 「ねぇ、ヴァル。どうしてこんなに急いでいるの?」 「俺様の鼻がずっと危険を感じている」 草太に答えるヴァル様。 「草太、この辺りで人に出会っても目を合わせるんじゃないぞ。特に、日暮れより後にはな」 後の場面で分かるのですが、そんな抽象的なことじゃなくて、説明しておいたほうが良かったと思うゾ。 そのとき、助けを求める悲鳴が聞こえた。 駆けつけると、一人の男の子が沼にはまって溺れかけていた。 いばら姫がいばらを伸ばして男の子を引き上げようとするが、逆にいばら姫が引きずり込まれそうになる。 皆で綱引きのようにして男の子を引っ張ると、一緒に釣り上げたのは巨大ナマズ、ポイズマーナ。 赤ずきんはグリムテイラーで斬りかかり、男の子を救出。 ところが、赤ずきんはトンボに気を取られて隙を作ってしまう。今回の赤ずきんは駄目な子だな。 ヴァル様が身を挺して赤ずきんを庇い、どうにかポイズマーナを撃退。 男の子を帰したヴァル様が苦しげにうめく。 「かすり傷だって自分で言ってるもん。これしきのこと」 ちっとも反省していない赤ずきんがヴァル様の背中をぽんぽんと叩くと、ヴァル様は倒れた。 ほんと、今回の赤ずきんは駄目な子だ。 ヴァル様が倒れたのはポイズマーナの毒にやられたため。 白雪姫の魔法で回復させることは出来ないけれど、解毒薬の調合はできる。 ただし、それには、何千度という灼熱の炎に包まれた火の園にあるという燃える花、火の花が必要。 「待ってて、ヴァル」 責任を感じた赤ずきんは火の花を取りに向かった。 「くれぐれも、ここを離れないで下さい」 白雪姫といばら姫が洞窟に結界を張って食料を探しに行く。 ところが、草太はヴァル様が高熱を出していることを心配し、水を汲みに洞窟の外へ出てしまう。 更に、街を見つけた草太は、 「街だ。ちょっと遠いけど行ってみよう」 おいおい、行くなよ草太〜。 火の花が売られていないか街の人に尋ねる草太。 おばあさんは草太を呼び止めて、 「坊や、人間かい?」 「はい、そうですけど」 「お逃げ」 「えっ?」 「ここは……」 そのとき、街の衛兵らしき2人組が話しながらやってきた。 「人間の、少年?」 「ジェド様からのお達しだ。見つけ次第、連行せよとのことだ」 どうやらジェド様はサンドリヨンが探している少年を確保しようと考えたようです。 「いいかい、日暮れ前にお逃げ。月が昇る前にだよ」 草太はおばあさんに匿われ、樽の中に隠れる。 さて、火の園に到着した赤ずきん。 灼熱の炎をグリムテイラーの剣圧で切り裂き、炎の間を駆け抜けて火の花をゲット。 ヴァル様のために頑張っているけれど、そもそも赤ずきんの自業自得だと思うと、素直に褒められないなぁ。 さて、洞窟に戻ってきた白雪姫といばら姫。 「うかつでした。何故ここを離れては駄目なのか、きちんと草太さんに説明しておくべきでしたわ」 草太が帰ってこないと聞いて街に向かったのではないかと心配する白雪姫たち。 何故なら、この付近にある街というのは、 「ライカンスロープ、人狼の街」 人間が行って無事では済まない危険な街。 もうすぐ日暮れ。果たして草太の命運は? 「あぁあ、しまった、寝ちゃった。ヴァルがそれどころじゃないのに」 寝るなよ草太ぁぁぁっ! 毎回のようにツッコミどころのある作品だけれど、今回のコレは酷いゾ。 「そうか、この街の人たちは夜になるとみんな狼の姿に変わっちゃうんだ」 樽から頭を出して街の様子を伺い、ここがライカンスロープの街だと気付いた草太。 狼に見つかった草太はバランスを崩し、草太の入っている樽は坂道を転げ落ちる。 「あっ、ヴァル、気が付いた。良かった〜」 明るい声を上げて帰ってきた赤ずきん。空気を読め。 「見てみて、わたし、火の花を探してき――」 「馬鹿野郎!」 咆えるヴァル様。 「何故、草太を置いて勝手な行動をした!」 「だって、だってヴァルのこと心配だったんだもん!」 「忘れたのか。エルデの鍵・草太を守ることが、フェレナンドから託された、大切な役目だろう!」 「分かってるよ。分かってるけど、ヴァルを放っとけないよ! ヴァルは大事な、大事な、私の大事な――!」 ある意味、赤ずきん×ヴァル様のカップリング展開。 けれど、ヴァル様は赤ずきんENDを捨てた。 「赤ずきん! 今は草太の危機だ。後悔している暇があるなら、行け! 安心しろ。俺が、ナマズの毒くらいで、くたばるわけないだろ」 四本の足で立ち上がり威風堂堂とした姿を見せるヴァル様。その背に乗って飛び跳ねるキュピ。 「薬なんか無くても、この通りだ!」 「ヴァル……。わたし、行くよ」 草太の元へ向かう赤ずきん。 残されたヴァルは、やせ我慢の限界で再び倒れる。 「りんご、薬、頼む。それからキュピ、頼む、降りろ」 やっぱり薬が必要なのね (^^ゞ 「捕らえろ」「捕らえろ」「捕らえろ」「捕らえろ」 狼たちに囲まれてピンチの草太。 そのとき、扉をブチ壊して白雪姫&いばら姫が到着。 しかし、ライカンスロープ側にも幹部のラルゴ&バステライが現れる。 「ほう、白雪姫といばら姫か」 「ふん。八つ裂きにしてやる」 一方、ヴァル様は解毒薬を塗って多少は回復。 「良しっと。もう大丈夫だゾ。何か食べる?」 「ああ。肉じゃがを食いたいな。俺たちが戻るまでに頼むぜ」 ヴァル様、それは死亡フラグだよ。 「さて、そのおしゃれな武器を捨てていただこうか、お嬢さん方」 草太を人質に取って、武器(スウィートフォン)を捨てるように告げるラルゴ&バステライ。 おしゃれな武器って(苦笑) 「ふっふっふっ。ジェド様の帰りを待つまでもない。今、ここで」 白雪姫といばら姫、派手に登場した割に何も出来ないままピンチ。 その危機を救ったのは空から降ってきた赤ずきん。 草太を囲む狼たちをグリムテイラーで蹴散らした。 「赤ずきん、ヴァルは?」 尋ねる草太に無言で親指を立てる赤ずきん。 「そんじゃ、行きますか!」 というわけで、今週の決めゼリフ。 「「輝く、エレメンタル・クローバー!」」 「月夜に映える おひさま娘!」(担当:赤ずきん) 「「1、2、3、じゅ〜しぃ〜!」」 襲い掛かる狼の群れは白雪姫の魔法で吹き飛ばし、ラルゴ&バステライを退ける赤ずきん&いばら姫。 「みんな、行くよ!」 その隙を突いて逃げに転じた赤ずきんたちだったけれど、そこにジェド様が到着した。 白雪姫の氷の矢、いばら姫の鞭、赤ずきんのグリムテイラー。その全てを簡単に弾き返すジェド様。 「赤ずきん、大丈夫か」 地面に叩きつけられそうになった赤ずきんを受け止めたのはヴァル様。 「ほう、銀狼か。珍しい奴が三銃士の乗り物になっているな。誇り高き狼族が、恥を知れ!」 「誇りだと? 笑わせるな!」 ジェド様の言葉にヴァル様が咆える。 「己の欲のため先代の王を亡き者にした奴に、誇りという言葉を口にする資格などない!」 「貴様ぁっ!」 部分獣化した腕でヴァル様を引き裂こうとするジェド様。 ところが、その前に一匹の子狼、いや、沼地で助けた男の子が割って入った。 「王様! お願いです。この人たちを傷つけないで下さい!」 にも関わらず、構わず爪を立てようとするジェド様。 赤ずきんが更に割り込んでグリムテイラーで爪を受けるものの、グリムテイラーは消えてしまう。 「グリムテイラーが! ジェドのパワーに負けてしまいましたわ!」 これは、新アイテム登場の前振りかな? 「国王様! どうかお願いします。この人たちは孫を助けて下さいました!」 子狼に続いて現れた狼は、草太を匿ったおばあさん。 「折角の楽しみを。白けさせおって」 ジェド様は興醒めしたように爪を収めた。 孫と祖母のために退いたのならばジェド様も良いところがあるじゃないかと思ったのも束の間、 「あの二人はいかが致しましょう?」 「追放だ」 うわっ、酷ぇ。本当に興醒めしただけかよ。 とにかく、今回は見逃してもらった赤ずきんたち。次に会ったときが決着のときかな。 「ライカン。上辺だけの誇りなど、笑わせる。貴様に、三銃士は倒せぬ」 わざわざジェド様を挑発しに来たトゥルーデの真意は何だろうか? 「不安がないと言えば嘘になるけど、この赤ずきんの笑顔を見てると、なんだか大丈夫って思えたんだ」 逆に不安になるんですけど(汗) 次回予告コント。 「なんせ一匹狼だからな」 「じゃ、次からは別行動ね」 やっぱりヴァル様は弄り甲斐があるなぁ(笑) | ||||
「お探ししました、賢者サルタン」 森の中の一軒家を訪ねてきたのはハーメルン。 いつも赤ずきん一行と別行動で何をしているのかと思っていましたが、この老人を探していたのですね。 小難しい本を開いている老人は賢者サルタン。サルたんではない。 「あなたのお力をお借りしたい」 「確かに、あやつを倒すには今の三銃士では力不足であろう」 「やはり、既にご存知か」 「ああ、知っておる。あの忌々しい魔女、トゥルーデの力の程は」 えっ、サンドリヨンじゃなくてトゥルーデの話だったのか (^^ゞ トゥルーデが操る三体の魔物に襲われてピンチの赤ずきん御一行。 赤ずきんは炎の龍を出して攻撃するけれど通用しない。 「いばら! 白雪!」 「歯が、立たない」 「やはりトゥルーデ相手では逃げるしかありませんわね」 白雪姫は以前のように瞬間移動の呪文を唱える。 「この星を織り成す幾千のエレメントたちよ。白雪姫の名において命じる。 今、我らを彼方へと運べ。フォルトゥーナ!」 しかし、魔法が発動しない。 「同じことが二度も通用するとでも思っているのか」 「これは、トゥルーデの魔力がカードの力を封じ込めているようですわ」 どうやらトゥルーデの魔力が白雪姫の魔法を妨害したようです。 逃げ道まで塞がれて今度こそ絶体絶命の赤ずきんたち。 「もう終わりだ」 「勝手に終わりにしないでよ!」 まだ諦めていない赤ずきんが叫んだそのとき、何者かが唱える呪文が聞こえた。 「この美しき星を織り成す幾千数多のエレメントたちよ。今、一陣の風となり我らに力を与えよ」 同時に、猛烈な風が吹き始める。 「しっかり掴まれ」 風でよろけたりんごを抱き止めるハーメルンは役得。やっぱり、りんご×ハーメルンで確定? 「この呪文はハーメルンが?」 「いや、違う。あの方だ」 竜巻の中から現れたのは賢者サルタン。 「久方振りじゃの、トゥルーデ」 「サルタン……」 トゥルーデはサルタンと面識があるようで。千年前に争ったのか、あるいはサルタンの弟子だったとか? 「サルタンの名の下に命じる。我らを遥か彼方へと誘え。フォルトゥーナ!!」 サルタンは白雪姫のとは少し違う呪文で瞬間移動魔法を発動させた。 「あの人は?」 「ファンダヴェーレ七賢者の一人、サルタンだ」 なんと、千年前にサンドリヨンを封印したのがサルタンを含む七賢者だという。 それでは七人の賢者に会うことも赤ずきんたちの旅の目的に加わるのかな……と思ったのですが、 「七人と言っても、既にこのおいぼれ一人しか生き残ってはおらぬがな」 あらら。もうお亡くなりになっていたのか。 サンドリヨン戦で命を落としたのか、天寿を全うしたのかは分かりませんが。 「三銃士と言えば四つ葉騎士団でも選りすぐりの者と聞いておったが、なんとも頼りない感じじゃな」 「確かに」 サルタンに同意するりんご、ナイス。 「そんなことはありません。僕は赤ずきんたちに何度も助けてもらいました」 「しかし、あのトゥルーデという魔女には全く歯が立たない。違うか?」 「残念ですが、賢者サルタンの仰る通りですわ」 草太は三銃士をフォローしたけれど、トゥルーデに手も足も出ないのは事実。 しかし、サルタンはトゥルーデに勝つ方法があるという。 「あやつを倒すことが出来るのは、それは、究極の魔法だけじゃ」 究極の魔法。それを三銃士(の誰か)が会得すれば勝てる。 ただし、トゥルーデの魔物たちに居場所を発見されるまでという時間制限付き。 「お任せ下さい、賢者サルタン。究極の魔法はこの白雪姫が必ず会得してみせますわ」 「ちょっと〜、なんで白雪姫なの?」 「決まってますわ。魔法はこの私が一番得意ですもの」 「ずる〜い!」 「わたしも究極の魔法使いたい」 タイムリミットがあるというのに言い争いを始める三銃士たち(苦笑) 「もはや猶予は無いと言ったはずじゃ!」 魔法で水の入ったタライを出して頭からぶっかけるサルタン、ナイスなツッコミだ。 究極の魔法は四つのエレメントが一つになったときに発動するという。 赤ずきんが使うのは炎の魔法、火のエレメント。 白雪姫が使うのは水や氷の魔法、水のエレメント。 いばら姫が使うのは植物の魔法、大地のエレメント。 フェレナンドが使う風の魔法、風のエレメントは、今は白雪姫に託されている。 「「今ここに一つとなりて究極の力を与えられん」」 呪文を唱える三銃士。しかし、当然ながら、そう簡単には発動しない。 「あの、サルタン。この究極の魔法のエレメンタルカードはありますの?」 「エレメンタルカード? なんじゃそれは?」 「魔法を瞬時に発動させるためのカードですわ」 「カードをこのスウィートフォンにセットして行う魔法」 「ほう、魔法の発動を簡略化できるのか」 どうやらサルタンが現役の頃はスウィートフォンなんて存在しなかったらしい。 「あの長ったらしい呪文を言わなくても済むとは、世の中便利な物ができたものじゃな」 魔法が発達したファンダヴェーレも科学は発達したエルデも、進歩の方向は一緒なのかも。 「本来、魔法とはそれを使うに相応しき者が呪文を唱えることで発動するものじゃからな」 「究極の魔法を使うに相応しき者……」 「絶対わたしだね!」 「何言ってますの。きっとこの私に違いありませんわ」 「ふわわ〜、私も使いたい」 再び言い争いを始める三銃士たち(苦笑) タイムリミットがあるんだゾ。 「よーし、それじゃあ草太に決めてもらおうよ」 いきなり雲行きが怪しくなった(笑) 「良い機会ですから、今日はハッキリさせて頂きますわ。 草太さんがこの中で一番好きなのは、この私ですわよね」 「違うよ、私だよね」 「わたしは?」 やっぱり草太のハーレムパーティーだ(笑) 意外と積極的ないばら姫がキュート。そして、 「ちょっとあんたたち! 草太が一番好きなのはこの私!……の作った肉じゃがだゾ」 勢いで言ってしまって誤魔化すりんごが猛烈にプリティ。 「それは俺様も好きだぞ」 ヴァル様、完璧に餌付けされてるだろ(苦笑) 「初めて出会った時にピピーっと来ましたもの」 「私なんて草太をナイトメアリアンから助けたんだよ」 「わたしは、寝てた〜」 結局また言い争いが始まって、サルタンのタライ再び(笑) 夜が開けて、しかし、究極の魔法は習得できなかった三銃士。 「残念ながら、お前達には無理だったようじゃな」 すっかり諦めモードのサルタン。しかし、草太は言った。 「そんなことはありません!」 今までも赤ずきんたちは挫けずに立ち向かっていった。 草太の言葉に白雪姫たちも勇気付けられて、 「待ってらしてね、草太さん。必ず私が、究極の魔法をマスターしてみせますわ」 「マスターするのは私だって言ってるでしょ!」 「わたしもマスターしたい」 またまた言い争い(笑) マスターしたいだなんて大胆な(謎) けれど今度は、サルタンはタライを出さず、好意的に見守る。 「不思議な連中じゃな。まだ諦めぬとは。このわしまで同じ気持ちになってしまったようじゃ。 ひょっとするとまだ可能性があるんじゃなかろうか、などと」 それはさておき、キュピが重くて首が傾くハーメルンには苦笑。 もう一度チャレンジする間もなく、トゥルーデに発見されてタイムアップ。 「信じておるぞ。お前達なら必ず究極の魔法を会得してくれると」 トゥルーデの目から怪光線の盾になって人形化するサルタン。 一度は諦めてしまったサルタンが自力で人形から復活するのは難しいかな。 「許さない! 絶対に許さない!」 激昂した赤ずきんが斬りかかるものの、あっさりと吹っ飛ばされる。 「それがお前達の力の限界だ」 「そんなことはない!」 サルタンに言ったのと同じことをトゥルーデに叫ぶ草太。 そして、サルタンの残した幻に諭され、目を覚ます三銃士。 「私たちの使命……どうやら私、一番大切なことを忘れていたようですわ」 「ああ。わたしもだ」 「そうだよね。私たちの使命は」 「「草太を守り抜くこと!」」 フェレナンドを助けることは二の次ですか?というツッコミはやめておこう。 再び究極の魔法の呪文を唱える三銃士。 四つのエレメントが一つになり、究極の魔法のエレメンタルカードを生み出した。 そのカードを手にしたのは、赤ずきん。 「行くわよ!」 火、水、地、風。四つのエレメントのイメージ映像が流れ、そして、 「プリンセスモード!」 愛と勇気と希望でホーリーアップ!(←赤ずきん違いだろ) 普段の服にフリルが付いたり、赤ヘルメットに飾りが付きましたが、どうやら成長はしないようです。 剣の一振りでトゥルーデの魔物たちを一掃するシーンは可愛いだけでなく格好良いゾ。 「輝くエレメンタルクローバー! 四つのエレメントの力で私もちょっとだけお姫様! その名も、赤ずきんプリンセスモード!」 これは今後の新しい決め台詞になるのかな? 「すごい!」 「これが究極の魔法の力」 「プリンセスモードだよ」 「究極の魔法か」 「もう、プリンセスモードだってば!」 プリンセスモードにこだわる赤ずきん。そんなに「姫」に憧れていたのか(汗) 「そんなこと言ってる場合じゃないゾ」 「ってゆーか、どっちでもイイぞ」 ヴァル様の言う通り(笑) パワーアップしたけれど体力ゲージが0になって倒れる赤ずきん。 トゥルーデがさっさと逃げてしまって助かりましたね。 「信じておるぞ、そこで寝ているお姫様の太陽のような笑顔をな」 消えていくサルタン(の残した幻影)。 まさかこれが次回予告コントの伏線だったとは (^^ゞ | ||||
床に何かの図を描いています。 と、ここでサブタイトル「フェレナンドの贈り物」。 フェレナンドが誰に何を贈るのか、それは今回の話の中で。 広い草原にゴムのような紙(布?)を広げている赤ずきんたち三銃士+ワン。 何をやっているのかという草太の問いかけに赤ずきんは「絵を描く準備」と答える。 白雪姫によると今夜は「パイルムーン」という現象が起こるらしく、その準備をしているようなのだけれど、具体的なことは「後でのお楽しみ」だそうで。 「きっと、この空の下のどこかでフェレナンド様も準備しているはずだよ」 「フェレナンド王……このファンダヴェーレの国王様ってどんな人なの?」 「どんな人って……う〜ん……。あっ、えーとね」 草太がフェレナンドのことを尋ねると、赤ずきんは先ほど広げた紙に落書きを描き始めた。 「こんな人!」(赤ずきん) 「どんな人ぉっ!?」(ヴァル様) 「え……」(草太) 「まったく分かんないゾ」(りんご) 「フェレナンド様はもっとキリッとした眉をお持ちですわ」(白雪姫) 「赤ずきん下手」(いばら姫) 「え〜、そっくりだと思うけどな〜」 確かに、あの妙な冠の特徴を上手くデフォルメした可愛い絵柄で描かれていて結構似ていますよ。 ……それなのに、白雪姫やヴァル様までもが絵に手を加え始める。 「私にお任せ下さいな」(白雪姫) 「赤ずきん、口を大きく描き過ぎ」(いばら姫) 「ダメだダメだ! お前ら絵ってものを全く分かってない!」(ヴァル様) 「きゅっぴきゅっぴきゅ」(キュピ) 互いの顔にまで描き込みながら出来上がった似顔絵は、前衛芸術的な落書きにランクダウン (^^ゞ 「ははは……個性的な顔立ち、だね」 「これじゃ王様も苦労が絶えないと思うゾ」 まったくだ(苦笑) 一方、謎の空間に居るサンドリヨン配下たち。 赤ずきんのプリンセスモードの映像に「格好良いコスチュームにゃ〜」と言っているのはランダージョ。 「このランダージョめにお任せを!」 「今まで失敗ばっかのくせに」 「あんたに言われたくにゃい」 「なんですって!?」 三銃士を討つ役を巡って口論になるランダージョ&グレーテル。 ヘンゼルにやめろと言われた途端に「はい、お兄さま♥」と豹変するグレーテルがプリティ。 結局、ランダージョが三銃士討伐の任を与えられ、グレーテルはフェレナンドの監視を命じられる。 「何故わたしが見張りなんて……! わたしの方が、あんな猫よりお兄さまの役に立てるのに!」 久々に登場したけれど相変わらずお兄さまLOVEだなぁ、グレーテル。 さて、パイルムーンの夜。 「年に一度のロマンチックな天体ショー。草太さん、宜しければあちらで二人きりで見ませんこと?」 白雪姫(14歳)の誘う視線が末恐ろしいな (^^ゞ パイルムーンとは、ファンダヴェーレにある2つの月が重なること。 エレメントの力を強くすると言われているらしい。 三銃士が紙に描いた四葉マーク、フェレナンドが床に描いた四葉マークが、パイルムーンの光を浴びて輝き始める。 「パイルムーンの光を吸収してパワーを溜めることができれば……」 フェレナンドはパイルムーンを利用して魔力を回復することを考えたようです。 「赤ずきんたちはやっぱり私達が住んでいる世界とは別の世界の人で、私達は全く違う世界に来てるんだよね」 「全く違う世界……そうなのかな?」 エルデ(地球)では起こりえない光景に別世界に来ていることを実感するりんご。 しかし、草太は、りんごのようには思わなかった様子。 これはやはり、草太がエルデとファンダヴェーレの両方の血を受け継いでいるから? そのとき、幾つのも水滴が空中を漂い、集まってきた。赤ずきんは「湖の卵」だと言う。 「湖の卵!? ファンダヴェーレの湖って卵からできるの!?」 さしもの草太も驚いたけれど、どうやら生物学的な卵ではないらしい。 その頃、ランダージョ。 書庫の奥の奥の更に奥から、かつて四つ葉騎士団を苦しめた最強のナイトメアリアン(の本)を持ち出していた。 しかし、出てきたのは干からびて小さく縮んだ、くらげのようなもの。 「とりあえず水で戻して、後でおでんの具にして食べるにゃ」 ランダージョは干物を水に漬ける。 すると、水を吸ったくらげは巨大化して電光を放ち始めた。 電気くらげナイトメアリアン、ってことでしょうか。 「エレメンタル・カーニバルを始める時間だね」 朝日が顔を出した頃、赤ずきんが言った。 白雪姫の水(湖の卵)、いばら姫の大地、赤ずきんの火(太陽)、そしてフェレナンドの風。 これらが一つになると、ファンダヴェーレの豊かさの象徴が現れるという。 「ねえ、わたしたちだけでやろう」 「賛成ですわ」 「おいおい、フェレナンドの許可なしじゃ」 「細かいことは気にしない」 フェレナンド抜きでエレメンタル・カーニバルを始める赤ずきんたち。 というわけで今週の決め台詞。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「自然の恵みに感謝感謝!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 朝日に向かって湖の卵をお手玉する赤ずきん、湖の卵と共に舞う白雪姫、花を空へ伸ばすいばら姫。 それを見た草太は、「すごいや」 すごい、のか? そんなに驚くようなことじゃなさそうな気が (^^ゞ 「フェレナンド様……」 いつもはフェレナンドが風で湖の卵を巻き上げていたそうで、その姿を思い出した三銃士+キュピの目に涙。 なるほど、白雪姫の本命はフェレナンドで、草太は単なる遊びってことだな(嘘) 「さあ、天空湖が生まれるよ」 「天空湖って、空に湖が?」 湖の卵が空中に集まり始め、やがて一つの巨大な塊、天空湖になった。 「本当だ! 空に湖!」 「こうやって、ここで太陽の光と大地の恵み、風を吸収して生まれた天空湖は、 またファンダヴェーレ中に恵みの雨となるため散って行きますの」 えっ? ファンダヴェーレの水循環って天空湖を介しているの? それにしては水量が少ないような気が。 「にゃーはっはっはっはっ! やっぱ天空湖に居たにゃー!」 そこに現れたのはランダージョ。 「またコテンパンにされに来たの?」 「今日の我輩は一味も二味も違うにゃ!」 ランダージョはバネ付きの長靴で大きくジャンプし、持っていた水桶の中身を天空湖にブチ撒ける。 すると、天空湖が紫電を帯び、電気くらげナイトメアリアンの触手が伸び始めた。 中CM、表向きは女児向けアニメなのに『武装錬金』のCMを流すのはどうだろう?(汗) 三銃士たちが操るエレメントは、火・水・大地。フェレナンドの風は、今は白雪姫が預かっている。 けれど、雷は四つのエレメントのいずれにも属さない。 「雷のエレメントの持ち主。同じ雷を操るヘンゼル同様、私達にとって強敵ですの」 そうか、ヘンゼルに苦戦していたのは雷属性だったからなのか。初めて知ったよ。 というか、三銃士のエレメントも最近になって知ったことだもんな。 グレーテルの属性は重力? 「やっぱ最強だにゃー。にゃんで今までサンドリヨン様は使おうとしなかったにゃー?」 黒い雷を放つナイトメアリアンに苦戦する三銃士。 ついでにランダージョも雷を浴びて黒こげ(苦笑) 「にゃるほど、敵味方見境にゃしの、制御不能の奴にゃのね」 「白雪、雷のエレメントの持ち主は倒すことは出来ないの?」 「以前に一度だけ。そのときはフェレナンド様もいらして、四つのエレメントの力を集中攻撃してやっと」 白雪姫が草太に答えると、それを聞いた赤ずきんが立ち上がった。 「そうか! それだよ白雪! わたしたちには新しい力があるじゃない!」 というわけで、四つのエレメントを一つに合わせた究極の魔法、赤ずきんプリンセスモード。 露出度が減ってしまう変身バンクは簡略版が欲しいところだな。 「このプリンセスモードなら、あんたなんてイチコロなんだから!」 「一気に決めろ、赤ずきん!」 「任せて! たあっ!」 プリンセス赤ずきんが剣を振る。 ピンク色の衝撃波が黒い雷と激突。 攻撃の余波で天空湖の一部が破壊され、水がこぼれ落ちてしまう。 更に、くらげの触手に跳ね飛ばされた赤ずきんの肉球ブーツは地面を削り、草花を傷つけてしまった。 「赤ずきん! 何してる、戦え!」 「やだ。やだよ。また、湖や草原を傷つけちゃう。わたし、フェレナンド様に言われたもん。 草花や自然の言葉に耳を傾けろって。泣いてるよ。草原が、湖が」 強過ぎる力を制御できず、自分の力に怯える赤ずきん。 「赤ずきん……赤ずきん!」 叫ぶ草太の身に何かの力を纏って白く輝く。 そして、赤ずきんを庇ってナイトメアリアンの触手の前に飛び出した。 「波動を感じる……。魔法力が戻ってきているのか。だがこの波動は……」 草太の波動を感じたフェレナンドは、プリンセスモードになった赤ずきんの危機を知る。 「止まらない! 止まらないよ! 誰かーっ!」 力を暴走させ、草太と一緒に飛んでいく赤ずきん。 「赤ずきん、大丈夫」 赤ずきんの手を握っている草太が呼びかけると、赤ずきんは少し落ち着いた。 そして……。 「風のエレメントよ。フェレナンドの名の下に命ずる。力を、我が親愛なる友の元へ!」 フェレナンドはパイルムーンの光で溜めた風の力を赤ずきんのところへ飛ばす。 「覚えてる。この温かい風の感じ。草太の笑顔と同じみたいに安心できる」 「僕も感じるよ。大きくて優しい、フェレナンド王の力」 フェレナンドの風を感じた赤ずきんは穏やかな表情になり、力の制御に成功する。 「火と水と大地、そして風の力よ。ずっきゅ〜ん!」 再び剣を振るう赤ずきん。って、掛け声がそれかよっ!(笑) 今度は狙いを過たずナイトメアリアンを直撃。消滅させる。 「フェレナンド王?」 「鈴風草太君だね。ありがとう。君の中のエルデの鍵の波動が私の心を導いてくれた」 フェレナンドの立体映像が三銃士たちの前に現れる。 「赤ずきん。新しい力、見事に使いこなしたみたいだね」 「わたし一人の力じゃありません。みんなの、力です」 「三銃士よ。どこに居てもいつも君たちを見守っている。草太君を頼むよ」 「「はい!」」 「きゅ〜」 「キュピ。心配ないよ」 「きゅ、きゅ〜」 「草太君。君を信じている。二つの世界を、未来を」 「はい!」 「君の笑顔、お母さんに良く似ている」 「えっ!?」 「草太のお母さん!?」 「待って下さい! どうしてあなたが僕のお母さんのことを!?」 消える寸前に衝撃発言を残すフェレナンド。ずるいよ。 どうやらフェレナンドは草太の母と面識がある様子。 やはり1話冒頭の夢は草太の母がファンダヴェーレに連れ去られたことを意味しているのでしょうね。 いや、まぁ、それ以外には考えられないんだけど。 「馬鹿ね。あれだけの力、もう少し溜めて使えば脱出することも出来たのに。赤ずきんに渡しちゃうなんて」 監視役のグレーテルがフェレナンドをなじる。 しかし、フェレナンドは、ステキな笑顔で応えた。 「大切な友を救えた。それが一番嬉しいよ」 フェレナンド×グレーテルのフラグが立った? ヘンゼルに草太にフェレナンド。グレーテルを巡る恋愛模様が複雑になってきたゾ(←考え過ぎだ) 次回予告。 グレーテルのエロティックポーズにブラボー! 久々のゲスト美少女ラプンツェルもキュート。 | ||||
「すごく高い塔だね」 「てっぺん見えない」 「どうやって登るのかな、この塔。入り口とかないよ」 「不思議ですわね」 と、ぽかーんと口を開けながら塔を見上げていると、赤ずきんが一言。 「上向くとみんな絶対口が開くのも不思議だね」 確かに不思議だ(苦笑) 言われて口を塞ぐ白雪姫やりんごがプリティ。 そのとき、塔に巻きつくようにして、三つ編みにした長い髪の毛が降りてきた。 「ねえ、お願い。髪を伝って上まで登ってきて」 女性の声は赤ずきんたちと話がしたいと言う。 白雪姫は罠ではないかと警戒するが、 「高いところ、だ〜い好き」 赤ずきんが勝手に登り始めてしまった。なんとかと煙は(以下略) 髪の毛が螺旋階段のようになっているとはいえ、これを登るのは怖いゾ。 「ようこそ、皆さん。会えて嬉しいわ」 塔の頂上にある部屋で赤ずきんたちを出迎えた美人は、今回のゲストキャラ、ラプンツェル(髪長姫)。 「はわわ〜、綺麗なお姉さん」 ロリ顔なので赤ずきんたちと同年代のように見えますが、美少女というより美女という扱いみたいです。 「いいな、タイプだぜ」 ヴァル様っ!? Σ( ̄Д ̄;) 「ふん、わたくしの美貌に比べたら」 と、ラプンツェルに対抗心を燃やす白雪姫もナイス。 「私はラプンツェル。この塔に一人で暮らしているの」 草太に手を差し出すラプンツェル。 「はいはい、よろしく」 その間に割って入り握手するりんごが分かりやすいな(笑) 「俺様はヴァル。ちなみに、犬じゃねぇ」 ヴァル様の自己紹介が妙な声色で苦笑 (^^ゞ 「長い間一人で?」 「寂しくないの?」 ずっと一人暮らしをしていると聞いて草太が尋ねると、ラプンツェルは首を振って、 「ううん、もうすぐ私を迎えに来てくれる人がいるから」 「ははーん」 「なんだ、そういうことか。心配して損しちゃったゾ」 ラプンツェルの言葉の意味を、白雪姫とりんごはすぐに理解した。 「ラプンツェル、結婚するんですのね」 「ええ、そうなの」 照れるラプンツェルが猛烈にキュート。 「ガーン!」 と、ショックを受けてるヴァル様には大笑い。 「俺様がもう少し早く会っていれば……」 いや、どっちにしろ無理だから(苦笑) そのころ、謎の空間で鏡の向こうのサンドリヨンと話しているヘンゼル。 「お前の瞳には焦りが見える。まだ心を捨て切れていないようだな、ヘンゼル。 闇を見つめ、更なる暗黒魔法を完成させるのだ」 「はい」 「そう、その調子だ。お前は本当に、良い子だね」 鏡に映ったヘンゼルに、サンドリヨンの黒いオ〜ラが取り付く。 どうやらサンドリヨンはヘンゼルの洗脳を強化しているようです。 一方、我らが真のヒロイン、グレーテルは図書室らしき場所で調べ物の最中。 「勝手にこんなとこ入ってサンドリヨン様に見つかったら……」 と、ランダージョが言っていることからすると、むやみに入って良い場所ではないようです。 「ねえ、あんた知らない? 暗黒魔法の解き方」 「ニャ? 例えば、どういう魔法だニャ?」 「人の心を操る魔法、とか」 「ニャハハ。そんな高度な魔法の解き方、我輩が知ってるわけないのニャー」 「聞いた私が馬鹿だったわ」 グレーテルは本格的にヘンゼルの洗脳を解こうと密かに行動を始めたみたいですね。 そのとき図書室の奥の部屋から風が吹いて、ろうそくの炎が揺れた。 「この部屋って……」 「やめておくニャ! そこはトゥルーデ様のお部屋だジョ」 ランダージョの言うことを聞かず部屋の中を覗くグレーテル。 すると、そこにあったのは、トゥルーデのフィギュアコレクション。つまり人形にされた人たち。 その人形が一斉にグレーテルの方を向いた! 悲鳴を上げて逃げるグレーテルは、通路を歩いてきたヘンゼルに訴えかける。 「早くここから逃げなくちゃ! きっといつか、私たちもあんな風にされちゃう!」 しかし、ヘンゼルは乱暴にグレーテルを振り払った。 「グレーテル。ここから逃げるなど、二度と口にするな」 「こんな強い力、今までのお兄様にはなかった。きっとサンドリヨンがまた……」 倒れたグレーテルのポーズがエロい。 「それでね、それでね、彼が言ってくれたの。結婚して下さいって」 ラプンツェルの惚気話は夜まで続いていたようです(苦笑) 「彼は私の全てだもの。塔の中しか知らなかった私に、彼は世界を教えてくれたの。 彼のためなら私、何だってできるわ。してみせる」 このラプンツェルの発言、一応、伏線ですね。 「恋の力ってすごいんだね」 「いばらも恋に興味あるの?」 言われて顔を赤らめるいばら姫が猛烈にラブリー! 「なんかあいつら、いつになくキャーキャーしてて、ついて行けんな」 「赤ずきんたちも普段はやっぱり、普通の女の子なんだね」 一方、女性陣を離れた場所から見ている男性陣(ヴァル様&草太)。 「おい、草太。せっかくだから、俺たちは男同士の会話しようぜ」 「えっ。例えば?」 「んー、そうだな。やっぱ肉は生で豪快に喰いたいよな、とか」 「それって、男じゃなくて狼の話だと思うけど」 男同士以前に種族が違った(苦笑) 再び女性陣。 「ねえ、サムシング・フォーって知ってる?」 うん、知ってる。『ウェディング・ピーチ』で覚えた(←知識がアニメに偏り過ぎだ、自分) 「新しいもの、青いもの、借りたもの、古いもの、この四つのものを身に付けて結婚式を挙げると」 「花嫁が幸せになるって言われてるんですの」 「「わ〜、ロマンチック〜!」」 「こういう話だと、白雪とりんごって仲良くなるんだね」 珍しく意気投合しているりんご&白雪姫がプリティ。 「ねえ、ラプンツェルもサムシング・フォー、用意してみたらどう?」 「でも私、ずっとこの塔で暮らしているから、借りたものや新しいものは用意できそうにないわ」 「あ、そうか……」 「ありがとう、りんごちゃん。お茶のお代わり持ってくるわね」 ラプンツェルはずっと一人暮らしだったのでサムシング・フォーを用意できない。 そこで、赤ずきんたちはラプンツェルが場を離れた隙に、草太やヴァル様も呼んで相談を始めた。 ところが、ラプンツェルは塔の屋上にある庭園で鏡をかざし、サンドリヨンに合図を送っていた。 「にゃんか光ってますよ、サンドリヨンしゃま」 「物見の塔に見張りを置いておいた。鍵を見つけたらしい」 サンドリヨンはヘンゼルに命じて、鍵の居場所に向かわせる。 CM明け。 ノースリーブの花嫁衣装に身を包んだラプンツェルが激烈に綺麗だ。 こりゃヴァル様じゃなくても惚れるよ。 この花嫁衣装をデザインした人に拍手喝采を送りたい。Excellent! 「くうぅっ、俺様がもう少し早く会ってればなぁ」 「ヴァル、まだ言ってるの?」 草太は呆れるけれど、こんなラプンツェルの姿を見せられたらヴァル様の気持ちも分かるよ。 「ねえ、ラプンツェル。僕たちから渡したいものがあるんだ」 「何かしら?」 「昨日話した、サムシング・フォー。私たち、みんなで用意してみたの」 「受け取ってくれる?」 「ええ、もちろん」 赤ずきんたちが用意したサムシング・フォーは以下の通り。 新しいもの:花嫁のヴェール(りんごが一晩でやってくれました) 青いもの :青い薔薇のブーケ(いばらが魔法で咲かせて草太たちが作った花束) 借りたもの:白雪姫お気に入りのネックレス 古いもの :赤ずきんのハンカチ(みんなの顔の刺繍入り) 赤ずきんたちの心遣いに涙ぐむラプンツェル。 「サムシング・フォーも揃ったし、これでますます幸せな花嫁さんになれるね、ラプンツェル」 「ごめんなさい、お化粧が崩れちゃったみたい。ちょっと直してくるわね」 ラプンツェルは赤ずきんたちを部屋に残して塔の屋上庭園へ。 「ラプンツェル。鍵の少年を見つけたらしいな」 ラプンツェルに呼びかけたのはヘンゼル。 「はい、言われた通り。ですから、早く彼を返して下さい!」 なるほど。ラプンツェルの彼氏が捕まっていて脅されていたわけですか。 その割には惚気話とかを楽しげに話していたので違和感がありますけど、好きな人のためなら何でもできると言っていたのはこういう意味だったのだと納得しておきます。 「人質は連れてきたわ」 ところが、グレーテルが持っている籠には「ケロケロ」と鳴く蛙が一匹。 「ひどい! 王子様をそんな姿にするなんて。彼を返して!」 ラプンツェルは髪を伸ばして蛙を奪おうとするけれど、鳥形ナイトメアリアンに阻まれてしまう。 「鍵の少年が先だ。連れて来い、ラプンツェル」 改めてラプンツェルに命じるヘンゼル。 「いいえ、できません!」 しかし、ラプンツェルは心の中で蛙王子に許しを乞いながら、ヘンゼルの命令を拒否する。 「誰かを不幸にして自分が幸せになるなんて、やっぱり私、できない」 「そういうことだったんだ」 そこに赤ずきんたち参上。 そして、今週の決め台詞。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「愛を守るサムシング・フォー!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 「ラプンツェルの愛を利用するなんて許せない!」 三銃士VSヘンゼル。 しかし赤ずきんたちはヘンゼルの放つ雷に防戦一方。 「気をつけろ、赤ずきん! あいつ、強くなってるみたいだぞ」 「暗黒魔法が更にパワーアップしていますわね」 「こうなったら……」 というわけで、赤ずきんプリンセスモード。 「これで勝負!」 今度は良い勝負になりそうです。 ピンチなのは、二体のナイトメアリアンを相手にしているヴァル様。 間一髪のところをラプンツェルの髪がヴァル様を助ける。 「大丈夫、ヴァルちゃん」 「やる気出てきたぁっ! ヴァルちゃん、頑張るよっとぉっ!」 ラプンツェルに抱きつかれたヴァル様はナイトメアリアンを瞬殺! ヴァル様、強いぞ(笑) 白雪姫といばら姫の相手はグレーテル。 「大人しく人質を引き渡しなさい!」(白雪) 「あんたたちこそ、逃げるなら今のうちよ」(グレ) 「寝言は寝て言え」(いばら) いばら姫、それはひょっとしてギャグですか? 「あんたにだけは言われたくない!」と言い返すグレーテルに賛成1票(笑) 赤ずきんとヘンゼルは、ほぼ互角。 「止めを刺すのは、次の楽しみに取っておこう」 ヘンゼルは捨て台詞を残し、蛙を奪われたグレーテルと共に退却。 ヘンゼルは撃退したけれど、ラプンツェルの王子様は蛙のまま。 白雪姫にも魔法を解けないらしい。 そのとき、草太が言った。 「ねえ、僕に考えがあるんだけど」 いばら姫が屋上庭園に花を咲かせ、白雪姫が氷の台座を作り、赤ずきんが燭台に火を灯す。 即席結婚式場の出来上がり。 「私は永遠にあなたを愛します。どんなことがあっても、ずっと」 そしてラプンツェルと蛙が誓いの口付けをすると、蛙が元の姿に戻った。 「良かったぁ、上手くいったね」 「どうやったの、草太?」 「おとぎ話では定番だよ。本当の愛の力で悪い魔法が解けるって」 キスで魔法が解けるのは確かに定番ですね。 だからといって、その場で単にキスするように言わず、結婚式の流れの中でキスさせたのは悪くない演出。 「あーあ。わたしもいつかあんな風に、綺麗な花嫁さんになれるのかな」 「なれるよ、赤ずきんなら」 乙女チックな赤ずきんに応える草太。 「ほんと? 草太」 「うん。でも、僕は今みたいな元気いっぱいの赤ずきんが好きだけどな」 つまり、赤ずきんは結婚相手ではなく遊び相手ということだな(えー) 三銃士&りんご、ウェディングドレスのイメージ映像。VeryGood。 なんかもうハーレムエンド確定って感じですね。 そうか、分かったぞ! ファンダヴェーレは重婚OKだったんだ!(たぶん嘘) 次回予告コント、魔法少女探偵白雪(違) | ||||
「なんかさ、こんな風に二人きりでゆっくり話すの、久しぶりだね」 「そうだっけ?」 「そうだゾ」 りんごの脚を横にした座り方が良いな。チラリと覗く絶対領域にブラボー。 そして、その様子を犬掻きしながら見ているヴァル様がラブリー(笑) (俺様は別に覗いてるわけじゃないぞ。草太とりんごだけにしておくと危ないから見守ってるだけだぞ) 誰に向かって言い訳しているんですかヴァル様(苦笑) 「最近は皆と一緒だから、ぜーんぜん二人でおしゃべりできないんだもん。なんだかちょっと寂しいゾ」 「そう? 僕は楽しいよ」 (女心を分かってねえな、天然草太!) ほんとに(笑) 「りんごは大切な幼なじみだもん」だなんて、草太、ちょっとヒドいゾ。 そこに乱入した白雪姫のせいで浮き草は転覆。3人は川面に投げ出されてしまう。 「川に落ちるなんて、鈍くさいな、お前たち」 「いばらったら、目が覚めているときは辛口なんですのね」 蔦を伸ばして釣りをしているいばら姫にキツイことを言われる白雪姫たち。 3人ともいつもの服装です。そこは脱いだ服を乾かしている場面を希望(←黙れエロス) いばら姫が巨大な魚を釣り上げた。 釣り上げられた巨大魚はいきなり喋り出す。さすがファンダヴェーレ。 どうやらノドに何かが引っかかっているらしいと聞いて、赤ずきんが魚の口の中へ。喰われた(違) 赤ずきんが魚の中から苔に覆われた物体を取り出すと、巨大魚は礼を言って去っていく。 「おかげでスッキリしたぜ。あばよっ!」 「逃げられた」 って、いばら姫、喋る魚を喰うつもりだったのか(汗) 魚の中から出てきた物体から苔を取り払ってみると、それはガラスの靴(の片方だけ)だった。 「見て見て、草太」 さっそく履いてみるりんご。くるりと回転して上機嫌。とってもキュート。 ところが、りんごの回転が止まらない。 「りんご、靴を脱げ!」 「駄目、脱げない! ぶかぶかだったのにおかしいな」 白雪姫が見たところによるとガラスの靴には物凄い魔力があるらしい。 回転を止めようとした草太は弾き飛ばされ、りんごは回りながら川面の上を進んでいく。 ガラスの靴じゃなくて赤い靴? りんごの様子を鏡を通じて見ているサンドリヨンたち。 「こいつ、コマみたいですにゃー。回転りんごだにゃー」 ランダージョ、回転りんごって……(汗) 「面白いからもっとグルグル回しに行ってきますにゃ」 「いや。私が行こう」 「ヘンゼル様が行くほどのことじゃ、あーりませんにゃ。こいつくらい我輩が……」 しかし、ヘンゼルはランダージョが止めるのを無視してサッサと出発してしまう。 「ま、まさかヘンゼル様、あの女に惚れたとか」 「なわけないでしょ! あの女がいるってことは側にエルデの鍵がいるってことよ。鍵を捕まえに行ったの」 「いやいやいや。意外とヘンゼル様、ああいう世話好きタイプが好きだと見たにゃー」 聞き捨てならないことを言い出したランダージョのヒゲを引っ張るグレーテルがプリティ(笑) そして、りんご(の靴)をじっと見つめているサンドリヨンの胸中はいかに? りんごを追って浮き草に乗って川を渡る赤ずきんたち。 そこに出てきたのは先ほどの巨大魚。 この川、涙の川を渡ってはいけないのだと言う。 「悪いことは言わねえから、やめときな、あんちゃんたち」 「でも、心配なんだ。りんごを助けに行かないと」 「せっかく忠告してるってのに、おいら知らねえぞ……って言ってる側から」 急激に川面が荒れて、草太が浮き草から投げ出されてしまった。 草太が気が付くと川の向こう岸に流されてきていた。 そのとき草太は、灰の降る町で、鏡の中で出会った謎の美少女の姿を見つける。 その少女は、両足にガラスの靴を履いていた。 「ねえ、ちょっと待って」 少女を呼び止める草太。 「君、前に会ったことあるよね。僕、鈴風草太っていうんだ。僕のこと覚えていないかな?」 ナンパですか?(違) 「ああ、あのときの」 おや。少女の方も草太のことを覚えていたのか。 鏡の中で出会ったのは単なる夢ではなく過去に影響していたのか、それともこれは夢の続きなのかな? 「私はマレーン。どうかしたの?」 「実は僕、友達を探しているんだ」 謎の美少女マレーンに、人を探していることを話す草太。 「友達がいなくなったの?」 「うん。僕の幼なじみなんだ。もう一つの世界から一緒に来たんだけど」 「もう一つの世界……分かった。付いてきて」 「ここはもう一つの世界に通じる特別な場所。私は今から向こうの世界にいる彼に会いに行くところなの」 マレーンが草太を連れてきたのは、滝の横の階段を昇った先にある、祭壇のような場所。 「強い魔力がないともう一つの世界への道は開けない。だから私は、努力してやっとその力を手に入れたわ」 灰の降る町で離れ離れになった恋人と会うためにマレーンは魔力を手に入れたようです。 ところが…… 「鏡よ鏡、私たちをもう一つの世界に連れて行っておくれ」 果たして映し出された別世界。そこには、見知らぬ女性と踊っている男の姿が。 「この靴を履いて、彼と踊るのが夢だったのに……」 マレーンは逃げるように階段を駆け下り、ガラスの靴の片方を落とす。 「あなたの友達も今頃、もう一つの世界で幸せに暮らしているのかも知れないわね」 「そんなはずはないよ」 「私もそう思っていた。でも、二つの世界は人を変えてしまうのよ。 精一杯の努力をしたわ。それなのにこの仕打ち。何故神様は世界を二つになどしたのだろう」 マレーンがこぼす涙に呼応するかのように、滝が、川が黒く染まっていく。これが涙の川の由来か。 「全部神様が世界を二つにしたせいで!」 「そんなことないよ。きっと神様は何か理由があって、世界を二つにしたんだ」 マレーンをなだめようとする草太。 「決して君を哀しませるためなんかじゃないよ。ね、マレーン」 「信じない……」 しかし、マレーンの心に草太の言葉は届かない。 階段も黒く染まって消え去り、草太は滝つぼに落下する。 浮き草に乗って草太を探している赤ずきんたち。 そこに再び巨大魚が出現。 巨大魚が口を開けると、そこには草太が。 「えっと……ここは?」 「草太、川に落ちたんだよ」 「覚えてねえのか?」 「じゃあ、さっきのは夢……?」 ただの夢でないのは間違いないでしょうけれど、実際の過去に干渉しているのか、過去の事実を元に再現した幻だったのかは、今の時点では判断できないかな。 「彼女を探しに行くために命がけで川を渡ろうとしてる根性、くぅー、泣かせるねえ」 「彼女ではありませんけどね」 「そういう事情ならおいらも一肌脱がせてもらうぜ!」 「彼女ではありませんのよ!」 「川を知り尽くしたおいらなら、これくらいの波、何とかなるってんだ。任せな」 りんごが草太の彼女ではないと抗議する白雪姫はさておき、巨大魚の助けで川を渡ることに。 「もう駄目、目が回る〜」 一方、ずっと回り続けていたりんご。 そこにヘンゼル参上。 「その靴は……?」 「川で見つけたの履いてみたら、この通り」 「ちょっと、何する気?」 魔力を発するヘンゼル。すると、りんごの回転が止まった。 倒れそうになってヘンゼルにもたれかかったり、「あ、ありがとう」とモジモジするりんごがプリティ。 りんごの足元を覗き込み、靴を脱がせるヘンゼル。 「これは一体……?」 「まさかあんた、ガラスの靴を履けた相手をお妃にするとか言うんじゃないでしょうね!」 「間違いない。あの方と同じ魔力を感じる」 ヘンゼル×りんごのフラグが……立っていないですね (^^ゞ 「お、お兄様……」 と、木陰から心配そうに様子を見ているグレーテルのお兄様LOVEっぷりにはブラボー。 「りんごー!」 「草太!?」 浮き草を巨大魚に引っ張ってもらって草太たちが到着。 「草太!」 駆け出したりんご。 「待て」 「そうはさせない!」 ヘンゼルはりんごを人質にしようとしたのか呼び止めるけれど、空から降ってきた赤ずきんが割り込む。 どこから降ってきたんだろう(汗) 今週の決めゼリフ。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「女の子をいじめる奴は、私が許さないんだからぁっ!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 許さないんだからぁっ!のセリフがキュートです、田村ゆかりさん。 「グレーテル、いつまで隠れている。早くエルデの鍵を捕まえろ」 (なんだ、バレてたのか) グレーテル、それで隠れているつもりだったのか(苦笑) 雷属性魔法をコメットレイドルで弾き返したりしたものの、ヘンゼル相手では分が悪い赤ずきん。 いばら姫と白雪姫はグレーテルの相手で精一杯。 「よーし、こうなったらプリンセスモードで」 赤ずきん、プリンセスモードに頼りすぎじゃないかな? なんて思ったら、 「させん!」 ヘンゼルの魔法でエレメンタルカードが吹き飛ばされた。早くも変身封じが出てきたぞ。 「油断したな」 エレメンタルカードを拾い上げるヘンゼル。 そのとき、りんごが叫んでヘンゼルに詰め寄った。 「ヘンゼル! それは赤ずきんのカードよ! 返しなさいよ!」 しかしヘンゼルは無下にりんごを突き飛ばす。 それに反応した草太が鍵の力を発揮。ヘンゼルの手からカードが吹き飛んだ。 すかさずカードを取り戻して変身する赤ずきん。 「やめて! りんごは大事な友達なんだ!」 りんごとヘンゼルの間に割って入った草太。でも、りんごは友達扱い。がんばれ、りんご。 (敵意がない。それでこのパワーか。本気で戦えば一体どれほどの力が) 草太の持つ鍵の力を警戒したのか、ヘンゼルはグレーテルと共に退却。 赤ずきんプリンセスモードは変身しただけで戦闘終了(苦笑) 「ごめんね、みんな心配かけて」 赤ずきんたちに謝るりんご。 草太から自分の靴を受け取って、 「草太も私のこと心配だった?」 「うん。もちろん。やっぱり一緒じゃないとね。二つで一つなんだから」 二つで一つ。りんごの靴のことを指していますけど、二つの世界のことを暗に示しているのでしょうね。 またもや現れた巨大魚が見つけてきたのは、おとぎ話のカード。 先ほど夢で見たマレーンのおとぎ話。 「あの娘のガラスの靴は、きっと今も離れ離れになったままだ」 「サンドリヨン様、奴らが偶然見つけたようです」 りんごから奪ったガラスの靴の片方をサンドリヨンに献上するヘンゼル。 「今更こんなものが見つかるとは」 しかし、サンドリヨンはヘンゼルの去った後でガラスの靴を破壊する。 「私には、もはや必要ない」 そう呟くサンドリヨンの足元には、もう一方のガラスの靴が。 まだ未練がある、ということなのかな? 今回、急激にサンドリヨンの好感度がUPしてしまいましたよ。 次回予告コント、グレーテル編。 「好きなものは?」「お兄様ね」 「尊敬する人は?」「お兄様ね」 「大切にしてるものは?」「お兄様ね」 「趣味は?」「お兄さ……」「ストーップ!」 お兄様LOVEだなぁ(笑) | ||||
その先に、人影が立っていた。 「お母さん……」 「草太」 それは、草太の母・鈴風小夜だった。 「お母さん、お母さん、お母さーん!」 草太は母に駆け寄り、その胸に飛びつく(註:草太は中学生) すると、小夜は草太の頬に手を添え、ぐにーっと顔を引っ張った。 「草太〜。草太ったら〜」 目が覚めると草太の頬を引っ張っていたのはりんごだった。 場面も晴れていた草原ではなく雨が降り続く森の中。 「どうしたの? ぼうっとしてたゾ」 「お母さん、は?」 「な〜に昼間から寝ぼけてるのよ」 後の場面で分かることですが、草太は『お母さんに良く似ている』とフェレナンドに言われたことが、ずっと気になっていたようです。 今までそんな素振りを全く見せていなかったじゃないか、というツッコミは無しの方向で (^^ゞ 「ああん、もう! 毎日毎日こうジメジメしていると、髪に櫛が通り難くて仕方ありませんわ」 「草や花は喜んでるよ」 「わたしは雨の日もお日様の日も好きだよ。でも、ヴァルは雨の日あんま好きじゃないんだよね」 「臭いや音を消してしまうからな。雨は危険だ」 雨を嫌う理由を感情論ではなく実戦経験で語るヴァル様。 ニヒルを気取っている風ですけど、雨水が頭に当たったキュピがヴァルの上で飛び跳ねて台無しです。 まぁ、それでこそヴァル様ですが(苦笑) 「お母さんのこと、考えてたの?」 「うん。フェレナンド王にお母さんのこと言われたからかな。 お母さん、このファンダヴェーレに居るのかも知れないって」 「気持ちは分かるけど、くよくよ考えてたら駄目だゾ」 「うん、そうだよね」 母親のことをりんごと話す草太。 そのとき、いつの間にか草太の後ろに一人の女性が立っていた。 「お母さん……?」 それは先ほど夢で見た草太の母・小夜だった。 「お母さん、どうしてファンダヴェーレに?」 雨上がり、湖畔に並んで座って話す草太と小夜。 「お父さんも、お母さんのことはもう何も話さないから、僕、もう二度と会えないんだって……」 「お母さんもよ。でも、あなたにまたこうして会えるなんて、夢みたい」 草太が素直に喜んでいるのは当然として(少しは疑えよ)、小夜も穏やかな笑顔で嬉しそう。 「嬉しそうだね、草太」 「キュピピー」(←キュピ) 「わたすも、ちょっと国のおっとぅとおっかぁ、恋しくなった」 草太と小夜の様子を見て、赤ずきんやいばら姫もすっかり警戒心を解いたらしい。 けれども、ヴァル様だけは違った。 「気になるな、あの女」 「女じゃないよ。草太のお母さんで、小夜さん」 「気配というものが感じられない。草太の背後に現れたとき、誰か気づいたか?」 「ううん」 「雨のせいかと思ったが、やんだ今も、あの女からはやはり何も感じ取ることができない」 不信感を捨てきれないヴァル様に、しかし、赤ずきんは言う。 「見てよ、あの笑顔。草太をあんな笑顔にさせる人が悪い人のわけないよ」 「甘いな。いいか、そもそも」 「細かいことは気にしな〜い」 結局、赤ずきんといばら姫に押し切られるようにしてヴァル様の意見は却下されてしまった。 「草太。大人っぽくなったわね」 「や、やだなぁ」 「いやですわ〜」 親子水入らずの会話に割り込んだのは白雪姫。 「私との間に芽生えてしまった淡い恋心が草太さんを大人っぽくしただなんて、言えませんわ〜」 「デタラメ言うな!」 すかさず乱入するりんご。しかし白雪姫はりんごを押しのけて小夜にアピールする。 「お母様。わたくし、ファンダヴェーレが誇る四葉騎士団3じゅ〜しぃ〜、 その一番の使い手でエレガントさを併せ持つ白雪姫と申します」 「ちょ、何を売り込みしてるのよ」 「そしてこちらが、エルデ名物、オテンバ娘のりんごさんです」 「あたしはお土産じゃないゾ!」 そのとき、小夜がりんごの名前に反応した。 「りんご、さん?」 「はい、近所に住んでる」 「もちろん覚えているわ。いつも草太の側にいてくれて、ありがとう」 「いえ」 「お母様!」 再びりんごを押しのける白雪姫(苦笑) 「私、数多くの魔法を身に付けておりまして、これまで草太さんの危機をを何度もお救いしてきましたわ。 お料理だけが得意のりんごさんとこの私、どちらが草太さんのお嫁さんに相応しいかお分かりでございますわね」 「あなたは絶対に無いわね」 「な、何故ですの?」 「性格が悪そうだもの」 言った! 本当のことをズバッと言ったよ! 「お母さん、そんな。白雪はとっても優しい子だよ」 「駄目よ、草太。あまり自分を売り込む女性はお嫁さんに相応しくありません」 この性格、マイメロママに近いかも(汗) 草太と小夜は木の実を取りに森の中へ。 取り残された白雪姫は再起不能(笑) 「白雪〜」 「しっかりしろー! 事実を言われただけだ! 傷は浅いぞ!」 「ヴァル、フォローになってない」 「うわわ、瞳孔開いてるー!」 「息もしてない」 「ふわわ〜」 「キュピ、キュピキュピ」 そこまでショックだったのか (^^ゞ 「ありがとう、ぶどうさん」 ぶどうに話しかけながら収穫している草太。 そのとき、妙に太い蔦を見つけた。 と思いきや、それはランダージョの尻尾。 「釣れたのニャー!」 尻尾は草太の体に巻きついて縛り上げる。 「エルデの鍵、必ずお前たちがここを通ると睨んで、先週から待ち伏せした甲斐があったのニャ」 「ずっとその格好でぶら下がってたの?」 「そうだニャ」 「辛抱強いんだね」 「そうニャんよ、分かる? 雨が降ったりやんだり、我輩、洗濯物じゃニャい」 ランダージョ、悪役なのに憎めない奴だ(笑) 目元に隈ができているのがランダージョの苦労を物語っていますね。 しかし、その苦労は、小夜に引きずり落とされて無駄骨に。なかなかワイルドです、小夜ママ。 「出でよ、ナイトメアリアン!」 ムカデナイトメアリアンを呼び出すランダージョ。 ナイトメアリアンは草太をかばった小夜に巻きつく。 その姿を見た草太は、小夜が連れ去られる過去の夢を思い出す。 その場は赤ずきんたちが駆けつけて事なきを得たものの、草太は小夜を助け起こして言った。 「帰ろう、お母さん。一緒に帰ろうよ、僕と一緒に」 「ごめん、みんな。僕、エルデに、お母さんと一緒に帰る」 「おい、いいか! お前はファンダヴェーレとエルデの運命を握る鍵なんだぞ!」 「フェレナンド様は草太を信じて待っているんだよ」 「ごめん。本当にごめん。でも、ここにいたら、夢で見たみたいにお母さんがどこかに行っちゃう気がして」 無責任な草太をヴァル様やいばら姫は思い止まらせようとするものの、草太の決意は固い。 「甘ったれるな!」と、ヴァル様は説得を続けようとしたけれど、赤ずきんは穏やかに言った。 「分かったよ、草太。お母さんと離れ離れなんて、嫌だよね。ずっと会えなかったのに」 ちなみに、白雪姫はこの場に居ません。未だに再起不能みたいです(苦笑) 小夜は、以前におとぎロードが開いていた場所が分かればエルデに帰れると言う。 「やっぱり、私たちが一緒に送っていくよ」 「平気です。草太は、息子は私が守ります。この命に代えても」 そこまで言われてしまっては赤ずきんも引き下がるしかありませんね。 「そうだよね。もう、わたしたちが居なくても大丈夫、なんだよね」 その言葉に顔を伏せる草太。 りんごは(やはり帰りたかったのか、意外と元気に)キュピやヴァル様に別れの挨拶をする。 「フェレナンド様に会えたら、よろしくね」→「キュピ〜」 「ヴァル」→「俺様は認めねえからな」 「白雪」→「私が性格悪い……有り得ませんわ」 白雪姫、まだショックを受けたままだ(汗) 「赤ずきん、僕……」 やはり悪いと思っている草太が(また謝ろうとしたのか)何か言おうとしたけれど、 「草太、お母さんと一緒に帰れるんだよ。だから、笑ってバイバイしよ。またね」 赤ずきんは笑顔で草太に手を振った。 「じゃあ、行くよ。レッツ・ゴー!」 しかし、草太たちと別れた後の赤ずきんは……。 「おい、赤ずきん! やはり俺様は納得いかねえ! なあ!」 「…………」 ヴァル様の呼びかけに答えず赤ずきんは黙々と歩き続ける。 見上げると、赤ずきんは(目元は画面の外で分からないけれど)今にも泣き出しそうな顔をしていた。 「お前……」 「……今は、話しかけないでよ」 「済まなかったな」 赤ずきんが涙を呑んで草太を送り出したのは草太の笑顔を守るため。 別れたくないと言い出したら草太は笑って帰れない。それが分かっていたんだな。 三銃士+ワンと別れた草太・りんご・小夜の3人は、破壊された村にやってきた。 「この村、どうかしたんですか?」 「ああ、サンドヨンの軍勢にやられたのさ。四葉騎士団の騎士を匿ったためにね」 「そんな……」 そのとき、小夜は冷めた視線で口を開く…… 「まあ、その、なんだ。俺たちの最終的な使命は、サンドリヨンを倒し、 このファンダヴェーレを守ることにあるのだ。そう考えれば、今回のことは……」 赤ずきんに気を使ってか、明るく振舞うヴァル様。 しかし、赤ずきんはふと立ち止まって呟く。 「使命……わたしの使命……」 「何故、騎士を庇うなんて愚かな真似をしたんですか?」 「怪我をしていたんだよ。村のみんな、ほっとけねえって」 「その後どうなるか考えなかったのですか」 突き放すような言葉を村人にかける小夜。草太たちは驚いたように小夜を振り返る。 「おばさん、そんな」 「どうしてそんなこと言うの」 「いい、草太。それが現実なの。優しいだけでは、いつか自分が泣くことになるものなのよ」 諭すような口調ですが、いくら草太でも、もう騙されない。 「お母さんは、泣いている人や傷ついた人たちに、そんなこと言わない。それが悪い人でも慰めるんだ。 そんな、そんなお母さん、お母さんじゃない。あなたは、一体、誰、ですか?」 幼い頃に別れた母親を美化し過ぎているような気がするのは言わない方向で(汗) 小夜の顔が黒に染まり、そして爆発と共に闇の巨人(仮名)に変化した。 「ここまで来れば、もう三銃士も駆けつけることはできまい」 巨人の声が、(加工してあるけれど)小夜の声のままというのが悪趣味だな(褒め言葉) 「どうして!? お母さんに化けていたなんて!」 「おかげで易々とあいつらからお前を引き離せた」 「そんな、そんな……」 「エルデの鍵、いただくぞ!」 「赤ずきーん!」 「無駄だ! 赤ずきんは、もう遥か遠くだ!」 闇の巨人は草太に向かって腕を伸ばした。 しかし、 「スウィートフォン!」 どこからともなく声が響き、 「グリムテイラー!」 現れた赤ずきんが巨人に斬りつける。 「赤ずきん!」 「やっほー」 「どうして?」 「どうしてって、『またね』って言ったじゃん」 本物の笑顔で草太に答える赤ずきん。 こうして見ると、別れ際の笑顔は無理して笑っていたように思えてくるから不思議だ。 いや、静止画で見る限りではあんまり違いは無いんだけれど。 「草太を騙すなんて、許せない!」 赤ずきんは巨人を振り返り叫ぶが、巨人は悪びれもせず応える。 「一時は再会の喜びを味わえたであろう」 「僕は……ただ、お母さんと……」 巨人の言葉に草太はとうとう涙を流してしまった。 その涙に、赤ずきんは真っ赤なオ〜ラを燃え上がらせる。 「赤ずきん史上、最大に頭来た! お母さんと一緒にいたいっていう草太の気持ちを利用するなんて!」 そしていばら姫と白雪姫もそれぞれ怒りのオ〜ラを発する。 「私も、怒りで目が覚めたぞ!」 「あなたに性格悪いって言われたなんて、絶対に絶対に我慢できませんわ!」 白雪姫の怒りはそっちかよっ!(笑) 「根に持ってるなー。事実だもんなー」 と、半ば呆れているヴァル様はさておき、今週の決めゼリフ。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「と、純情乙女心! 草太を泣かす奴はブッ飛ばすゾ!」(担当:りんご) 「「1・2・3・4・じゅ〜しぃ〜!」」 りんごまで一緒に来たぁっ! 「じゃ、あとよろしく〜」 そしてりんごが去った!(苦笑) やっぱり戦闘には参加しないのね (^^ゞ 巨人は鏡を降らせて攻撃してきた。 その鏡は赤ずきんたちと全く同じ攻撃を返してくる。 「自分の技で苦しむが良い」 グリムテイラーにはグリムテイラー。 いばらの鞭にはいばらの鞭。 魔法ビームには魔法凍ビーム。 「手強い。赤ずきん、プリンセスモードだ!」 キュピを背中に乗せて戦う気無しのヴァル様が叫ぶ。 「オッケー!」 と、変身バンクを挟んで戦闘再開。 降ってくる鏡を高速移動で避ける赤ずきん。 巨人は鏡を操って赤ずきんを包囲した。 「この鏡は己の心の奥底を映し出す。誰もが持っている醜い裏側の自分が現れ、それが表の自分を乗っ取ってしまう」 果たして鏡の中から赤ずきんの鏡像が何体も現れた。 ところが、 「「「ずっきゅ〜ん!」」」 鏡像赤ずきんたちは一斉に飛び跳ねた。 「な、何?」 ちょっと驚く巨人。 「みんな、いつもの赤ずきんだ」 「考えてみりゃ、あいつに裏だ表だなんて有るわけないか」 なるほど(苦笑) 鏡像赤ずきんは次々と本体と重なり、更に、今週ずっと良いところがなかった白雪姫から魔法ビームを剣で受け、赤ずきんは一撃で巨人を撃退する。 「影は影へ還れ」 消えた闇の巨人はサンドリヨンの鏡の中へ。 今回の敵は、初めてサンドリヨン自らが手を出してきたことになるのか。 偽者だったとはいえ、あれだけ似ている小夜の姿を作り出せたのは、サンドリヨンも小夜を知っているということでしょうね。 やはり小夜が連れ去られたのはサンドリヨンに関係が有るのだろうか。 「赤ずきん、その、僕は……」 「行こう、またみんなで」 こうして赤ずきん御一行の旅は続く。 作画の悪さがなければ評価★1つ追加しても良かったのですが、惜しいなぁ。 次回予告コント。 「でも本当は幾つなの?」→「チッ」 チッて言った! チッって言ったよ! | ||||
グレーテルやヘンゼルが普通に一緒に居るのは、終盤戦までに仲間になるのかな? ヘンゼルの笑顔は似合わないけど(大汗) さて、本編。 立ち寄った街で二つの世界の物語の聞き込みをしている草太たち。 「これは……」 そのとき、白雪姫が店先の櫛に何か気になることがあるようで、それを手に取った。 「ずっきゅ〜ん! わあ、可愛い櫛だね」 櫛に注目する赤ずきんたち。 「白雪にとっても似合いそうだね」 「いえ、これは……」 「じゃあ、もーらいっ」 赤ずきんは何事か言いかけた白雪姫の手から櫛を取り去り、自分の髪に挿そうとする。 「赤ずきん! 駄目ですわ、それは」 「冗談冗談。はい、白雪」 白雪姫に止められた赤ずきんは、そのまま櫛を白雪姫の髪に挿す。 すると、櫛が輝き、白雪姫の身体が縮んでしまった。 白雪姫美幼女バージョンです。 ちなみに、身体と一緒に服も縮んでいるので期待してはいけません。 「ほほう、やはり魔法の櫛であったか」 言ったのは店のおじさん。どうやら良く分からないものを売っていたようです。 白雪姫は櫛に何らかの魔法がかかっていることに気づいて手に取ったのだろうと思いますが、 「意識も小さい頃の白雪に戻っちゃってるみたい」 身体年齢だけでなく精神年齢も幼女になってしまったようです。 個人的には精神年齢はそのまま(椒子@あさって)の方が萌えます。ここまで幼いと漲れません。 いや、まあ、幼女は幼女でラブリーなんですけどね。 「ふわわ〜。でも、ちっちゃい白雪って」 「なんか可愛い〜」 「確かに、日ごろ憎たらしい分、余計に可愛く見えるゾ」 いばら姫、赤ずきん、りんごも、小さい白雪姫が可愛いようです。 「わらわは白雪姫じゃ。可愛いのは当たり前ではないか」 白雪姫は小さな手を振り上げて怒り出しますが、 「ふわわ〜」 「なんだか偉そうな言い方なのに」 「不思議と許せちゃうゾ」 「「か〜わ〜い〜い〜!」」 怒っていてもプリティな白雪姫に奇声を上げる赤ずきん&いばら姫&りんご。 確かに可愛いですよ、白雪姫。関わり合いにならず傍から見ている分には。 結局、小さいままの白雪姫と共に出発した一同。 「おい、犬。わらわは疲れた。少し休ませよ」 ヴァル様の背中に乗って偉そうな白雪姫。 「さっき休憩したばかりだろ。それに俺様は犬じゃねえ」 「ちょっとヴァル! 白雪をいじめちゃ駄目だゾ!」 「そうだよ、可哀想じゃん!」 白雪姫に言い返すとりんごたちからも集中口撃されるヴァル様の方が可哀想だ(笑) 「おい、犬。食事はまだか? わらわは空腹じゃ」 「あのなあ、お前は何様だ!」 「頭の悪い犬じゃなあ。わらわは白雪姫じゃと何度も言っておろう」 「「か〜わ〜い〜い〜!」」 「可愛くねえ〜!」(ヴァル様) 夕暮れになって食事。 「うむ。なかなか美味であるな。これは何という料理じゃ?」 「肉じゃがだよ」 「作ったのは私だゾ」 「わたし、じゃがいも切ったよ」 「わたしも手伝ったよ〜」 料理に満足した白雪姫にアピールしようと張り合う3人娘(苦笑) 「これこれ。わらわが可愛いのは分かるが喧嘩はいかんぞ」 「「か〜わ〜い〜い〜!」」 「可愛くねえ〜〜〜!!」(ヴァル様) 夜になって眠る前。 「さて、そろそろ寝るとするか。今夜のお話は何じゃ?」 「え? お話?」 「誰かがお話を聞かせてくれなければ眠れぬではないか」 おとぎ話を所望する白雪姫。偉そうだけれどお子ちゃまです。 「ずっきゅ〜ん! じゃあ、わたしが聞かせてあげるよ」 「何言ってんの。あんたより私の方が絶対上手だゾ!」 「わたしも、お話してあげたい」 「「あんたは自分の方が先に寝ちゃうでしょ!」」 再び白雪姫を巡って争う3人娘。 「皆わらわのことが可愛いのは分かるが、早く決めてくれねばいつまで経っても眠れぬではないか」 「「か〜わ〜い〜い〜!」」 「駄目だ、ブチ切れそうだ」(ヴァル様) 「みんな、嬉しいんだと思うよ。可愛い妹ができたみたいな、そんな気持ちなんじゃないかな。たぶん」 相変わらず白雪姫を可愛いとは思えないヴァル様に草太が言う。 「妹、か……」 おや? ヴァル様には妹がいたのか? というわけで、皆で白雪姫におとぎ話。しかし、 りんご:「友達の友達から聞いた本当にあったお話」→「ちゅまらん。次」 赤ずきん:「そしたら敵がガーッとやってきて」→「ちゅまらん。次」 いばら姫:「zzz……」→「次!」 キュピ:「キュピキュピキュピキュピピー」→「次!」 ヴァル様:「えー、毎度馬鹿馬鹿しいお話を」→「次!」 草太:「そのタガメとゲンゴロウは」→「ちゅまらん……今までの中で一番ちゅまらん!」 おとぎ話の真打ち・草太でも白雪姫を満足させることができない。 「お父様の、お父様のお話はもっと面白かった」 「そうか……毎晩お話を聞かせてくれていたのは、白雪のお父さんだったんだね」 結局、白雪姫は泣き疲れて眠ってしまった。 「お父様はどうして変わってしまったの……白雪はもっと魔法を勉強します……」 白雪姫の寝言は涙声。 「小さい頃の白雪に何があったのかな?」 「わたしたちって、お互いの昔のこと、あんまり知らないんだよね」 りんごに答える赤ずきんは少し寂しげ。赤ずきんの過去も白雪姫たちに話していないのかな? そのとき、白雪姫の隣で眠っていたいばら姫が目を覚ました。 「どうしたの、いばら?」 「今、白雪の夢がわたしの中に」 「白雪の夢が?」 「辛い夢を見ているらしい」 いばら姫は眠っている白雪姫の手を取り、水桶に夢の映像を映し出す。 勝手に他人の夢を覗き見るのはどうかと思うんけど、まぁ、物語の都合ってことで。 どこかの城の一室。(白雪姫は本当に「姫」だったようです) 「そのタガメとゲンゴロウは」 白雪姫に話を聞かせているのは白雪姫の父。この頃は優しい父親だったようです。 ところが、新たに妻を娶った父親は、 「白雪、この人がウィザースベルから来た新しいお母さんだよ」 「はっはっはっはっ。今回の戦でまた一つ我が国の領土が増えたぞ」 「父は戦で疲れているのだ! 我侭言ってないで早く寝なさい!」 戦争を仕掛けて領地を広げ、白雪姫を顧みなくなっていった。 更に、新しい母は、 「覚えておき。国王は既に私の言いなり。この国でお前に優しくしてくれる人間は一人も居ないんだよ」 「白雪にこんな辛い過去があったんだ」 「ずっと一人ぼっちだったんだね」 夢を通じて白雪姫に何があったのかを知った草太たち。 白雪姫が草太のおとぎ話を「一番ちゅまらん」と言ったのは、父親に聞かされた話だったからですね。 父のことを思い出して寂しくなってしまったのでしょうね。 その頃、サンドリヨンに報告しているヘンゼル。 「これまで奴らは常に結界を張ることで我々の眼を欺いておりました。ところが……」 「その効果が消えたか」 「原因は定かではありませんが」 「ならば、ここはわたくしにお任せください」 結界が消えたのは三銃士にアクシデントがあったのだと考え、サンドリヨンに願い出たグレーテル。 「エルデの鍵、必ず手に入れてみせます」 翌朝。草太が目覚めると白雪姫の姿が無い。 探しに出ると、白雪姫は一人で泣いていた。 「お父さんことを思い出して、お家に帰りたくなっちゃったんだね」 「何を言う! せっかく楽しい家来が沢山できたのだ。帰りたいなどと思うものか!」 涙目で意地っ張りな白雪姫がラブリー。 草太は白雪姫の隣に座って、即興のおとぎ話を語り始める。 「むかしむかし、あるところに一人ぼっちの小さなお姫様がいました」 それは、白雪姫本人の物語。小さな白雪姫が将来に体験する未来の物語。 「お姫さまは、もう一人ぼっちじゃありません。もう寂しくなんてありません。 何故ならお姫さまには、頼もしくかけがえのないお友達が、一遍に二人も出来たのですから」 「かけがえのない友達……わらわにもできるだろうか?」 「うん、きっと出来ると思うよ」 「とても素敵なお話であった。なんだか本当に出会えそうな気がする。いや、出会えるのじゃな、友達に」 「うん」 「よし、お前をわらわの婿にしてやろう」 小さくなっても草太LOVE、と(苦笑) 「なるほど、結界が消えたのはこういうことだったのね」 グレーテル襲来。 「白雪が小さくなってしまったから結界が消えた。おかげで簡単に居場所が分かったわ」 ナイトメアリアンを呼び出したグレーテルに、白雪姫は、 「おい、エプロン女」 そんな、視聴者誰もが思っていることをあっさりと(汗) 「子供と思って油断したことを後悔するが良い。天空を支配する風と水よ――」 呪文を唱え始める白雪姫。 まさか小さいままでナイトメアリアンを撃退するのか、と思ったのだけれど、 「吹雪となって現れよ!」 現れた吹雪もミニサイズでした(苦笑) 「やはり習いたてのこの魔法はまだ無理であったか」 「わ、笑わせないでよ! 行け、ナイトメアリアン!」 再び襲ってくるナイトメアリアン。 白雪姫が捕まって、次は草太……という場面で赤ずきん参上。 しかし、白雪姫が人質に取られて簡単に手出しできない。 「こら! 人質なんて卑怯だゾ!」 「さあ、おとなしくエルデの鍵を渡しなさい!」 「ならぬ! エプロン女の言いいなりになることないぞ!」 捕まっていても気丈に振舞う白雪姫に、赤ずきんといばら姫は、 「白雪、待っていて!」 「絶対に助ける!」 そして、二人の姿に白雪姫は草太が話した物語を思い出す。 「いつか出会うかけがえのない二人」 白雪姫は先ほどのミニサイズ吹雪の呪文を連続で唱える。 「吹雪となって現れよ!」 「吹雪となって現れよ!」 「吹雪となって現れよ!」 (以下略) しかし、どんなに唱えてもナイトメアリアンの巨体を凍りつかせるのは難しい。 と、思いきや、ナイトメアリアンの羽に吹雪を集中して凍りつかせることに成功していた。 ナイトメアリアンは地面に落下し、弾き飛ばされた白雪姫をヴァル様が背中でキャッチ。 「おお、なかなか利口な犬じゃな」 「やっぱ可愛くねー!」 どこまでいっても犬扱いなのね(苦笑) あとは赤ずきんプリンセスモードでナイトメアリアンを切り伏せて撃退。 今日はいつもの決めゼリフ(1・2・3じゅ〜しぃ〜)が無かったな。 ナイトメアリアンを倒した、ちょうどそのとき、白雪姫が元のサイズに戻った。 ヴァル様が白雪姫の体重に耐えられなかったことから、白雪姫は赤ずきんより重いと判明しました。 いや、まあ、急に重くなったからヴァル様が油断していただけだと思うけど。 小さくなっていた影響なのか、白雪姫の消されていた記憶が復活。 白雪姫の継母はサンドリヨンの手下だった。 サンドリヨンとの通信を目撃した白雪姫は、その記憶を消されていたらしい。 「確か、その継母の故郷、ウィザースベルとか言ってたな」 「じゃあ、そこに行けば」 「はい。サンドリヨンについての手がかりが、きっとあるはずですわ」 というわけで、一同はウィザースベルに向けて出発。 つまり、キュピの道案内は当てにならない、と。 次回予告、黒雪姫? | ||||
「どうやら着いたようですね」 「あそこがウィザースベル」 白雪姫の国を奪った継母の出身地、ウィザースベルに到着した赤ずきん御一行。 「この街中が、邪悪な魔法使いだらけと考えて間違いありませんわ」 「でも行かなきゃ。ここにサンドリヨンについての手がかりが絶対あるはずだよ」 というわけでコソコソと街の中へと潜入した一同。ところが、 「見たところ、このウィザースベルって……全然普通の街だよ〜」 そこは特に変わったところのない、平和な雰囲気の街だった。 まぁ、サンドリヨンによる侵略の心配が無いから平和なのかも知れませんが。 「きっと何か、あるはずですわ」 「お嬢さん。貴女のような美しい人に、そんな険しい顔は似合いません」 警戒心を解かず周囲に気を配っていた白雪姫に、一人の美青年が声をかけてきた。 白い歯を輝かせる青年デュードに白雪姫は、 「まあ、美しいだなんて、良く言われますわ〜♥」 まんざらでもないようです(苦笑) 後ろで「うぇえっ」っと引いているりんごはコミカルでプリティ。 「おい、白雪。今はナンパに付き合ってる場合じゃねえだろ」 「そうだゾ」 見かねたヴァル様はりんごと一緒に白雪姫に釘を刺すけれど、 「あら。モテない方たちはこれだから嫌ですわ。焼餅やっかみ妬み嫉みはみっともないですわよ」 「「なにーっ!?」」 白雪姫は相手を怒らせる達人だな(笑) 魔法の道具屋。カフェ。植物園。 デュードに街を案内される白雪姫たち。 「まぁ、綺麗ですわね」 「ミス白雪の方がお綺麗ですよ」 デュードの台詞がクサ過ぎる(苦笑) 「ミス白雪。貴女には、この裏手の丘にある希望の鐘を御案内しましょう」 最後にやってきたのは古い教会。 更にデュードは白雪姫だけを誘って教会の裏にある鐘のところへ連れ出そうとする。 「この教会と同じく古くから伝わるもので、その鐘を鳴らすと、心の闇を照らし希望で満たしてくれる。 そう伝えられています。この街でも人気のデートスポットなんですよ」 「わたしも見たーい!」 「あなたは後。さ、行きましょ、デュードさん」 鐘がデートスポットと聞いた白雪姫は赤ずきんを追い払って鐘のところへ向かってしまった。 教会に残った草太たちは一枚の肖像画を見つける。 「この子がマレーンだよ。おとぎ話の世界に迷い込んだときに会った女の子だよ」 肖像画に描かれていたのは、マレーンだった。 一方、希望の鐘へ向かう白雪姫とデュード。 「ミス白雪。眼鏡をかけている貴女も美しいが、眼鏡をかけていない貴女も是非見てみたいものです」 なんだとぉっ!? 白雪姫の眼鏡を外させようだなんて許せんゾ、デュード! デュード悪役決定! いや、まあ、なんか怪しい目をしているので、この時点で悪い奴なんだと視聴者には分かっていますが。 この街にどうしてマレーンの絵が飾られているのか、絵を見上げながら話している赤ずきんたち。 すると、肖像画が輝き草太は絵の中に飲み込まれてしまう。 というわけでマレーン物語の続編です。 希望の鐘のある丘へやってきたマレーン。 「この丘を登ってくる途中、あなたは何を思いましたか?」 司祭に問われてマレーンが答える。 「どうして私はこんなにも哀しい思いをしなくてはならないのか」 「しかし、あなたはここを登って来た。あなたには、その哀しみを乗り越えようという強い意志がある」 たぶん希望の鐘そのものの魔力は微々たるもの(あるいは、実は魔力なんて全く無いか)で、鐘を鳴らすことは当人の努力を促すきっかけに過ぎないのでしょうね。 やって来た者の悩みを司祭が聞き、それに対してアドバイスする。それこそが希望になる。 しかしマレーンは…… 「そう。私がここへ来たのは、哀しみを乗り越えるため。 でも、乗り越えるのに必要なのは、希望の光なんかじゃない」 「え?」 「古より伝わる魔法の鐘よ。今このとき、暗黒魔法を生み出す鐘となれ!」 マレーンが呪文と共に鐘を鳴らすと金色の鐘が黒く染まり、禍々しいオ〜ラを放ち始めた。 「私は神を憎んだ。そしていろんな魔法を調べたの。 でも、書物に書かれている魔法なんてたかが知れてた。 そんなとき知ったの、暗黒魔法の存在を」 「暗黒魔法……?」 「そう。その人間の魂と引き換えに、絶大な魔力を与えてくれる。 そして、その力は時として神にも仇なす。それが暗黒魔法」 「魂と引き換え……まさか君は暗黒魔法に取り込まれて」 努力して努力して、それでも願い叶わず絶望したマレーンにとって、暗黒魔法が唯一の希望か。 たとえそれが破滅へ続く道だとしても。 「この鐘は今日から暗黒魔法の鐘となった。そして、この街は暗黒魔法の街となるのよ」 それにしても、みんなで暗黒魔法暗黒魔法って言い過ぎだ(苦笑) 「それで君は幸せになれるの?」 マレーンに呼びかける草太。 「私のことを心配してくれるの。でも、もっと他に心配しなくちゃいけない人がいるんじゃない?」 「え?」 「大丈夫かしら、あなたのお友達」 「そうだ! 白雪、白雪が危ない!」 昔話のはずだけれど、このマレーンは現在の状況を知っているようです。 この昔話を見せているのは過去のマレーンではなく、現在居る何者か、ということになりますね。 「白雪が危ない。早く止めないと。白雪にあの鐘を鳴らさせちゃ駄目なんだ!」 肖像画から出てきた草太(何故かおとぎ話カードを手にしている)は、赤ずきんたちと共に希望の丘へ。 しかし、一足遅く、白雪姫は暗黒魔法に引き寄せられるかのように呪文を唱え、鐘を鳴らしてしまった。 鳴り響く鐘の音と共に空に暗雲が立ちこめた。 「そうなんだ。あれは希望の鐘なんかじゃないんだ。暗黒魔法の鐘なんだ」 「暗黒魔法の鐘!?」 「その通り! これは暗黒魔法の鐘です。ようこそ! 暗黒魔法の街、ウィザースベルへ!」 ノリノリのデュード。丘の周囲には街の人々の姿も。 「やはりウィザースベルは」 「怖い魔法使いの街だったんだ」 「そうそう。その怖〜い魔法使いの住人が、たった今、一人増えたところなんですよ」 デュードの後ろには、黒く染まった白雪姫が立っていた。 「紹介しましょう! 暗黒魔法の新たなしもべ、ダーク白雪!」 え〜。黒雪姫じゃないの〜? (^^ゞ 「ナンパ野郎に騙されやがって。目を覚ませ、白雪!」 「フローズン バスケット」 瞬間冷凍されるヴァル様。今回も損な役回りです(苦笑) 「白雪! あんた本気なの!?」 「無駄です! 呪文を唱え、あの鐘を鳴らしたが最後、暗黒魔法の力から逃れることはできません! さあ、私の可愛いダーク白雪よ。三銃士に暗黒魔法の力を見せておあげ!」 デュードに言われるまま赤ずきんたちの前にたちはだかった黒雪姫。 眼鏡を外した。 眼鏡を外しちゃったよ _| ̄|○ 「思った通りです。ダーク白雪、貴女は眼鏡が無い方が美しい」 黙れデュード! てめぇは何にも分かっちゃいねぇ! 眼鏡を外したら可愛さ度が三割減だろうが! 一方、赤ずきんといばら姫は、黒雪姫が眼鏡を外したことで警戒する。 「白雪が眼鏡を外したってことは」 「ああ。本気で行く必要がありそうだ」 「ええっ? そうなの?」(りんご) 「我を守護する従者たちよ。白雪姫の名において命ずる。 今ここに七つの光となりて敵を滅殺せよ!」 七人の小人召喚来たーっ!っていうか、「滅殺」って女児向けアニメじゃないよ!(苦笑) 黒雪姫のポーチから飛び出した七つの光は一斉に赤ずきんに襲い掛かった。 いくつかはグリムテイラーで弾くものの、全てを防ぐことはできず苦戦する。 デュードも流石は暗黒魔法の使い手だけあって、いばら姫は返り討ちに。 プリンセスモードになった赤ずきんの攻撃も七つの光の防御壁に反射されてしまった。 究極の魔法を跳ね返すなんて強過ぎるぞ黒雪姫&七人の小人。 「最後に……一つだけ教えて。あなたたちは、みんなサンドリヨンの仲間なの?」 「その通ーり! サンドリヨン様のために三銃士を倒し、エルデの鍵を奪うのが我らの目的。 早速今晩、エルデの鍵をお届けにあがるとしよう」 「では、サンドリヨン城は、この街の近くに」 「いかにも! 街の外れにある山のふもとには、月の無い夜になると、 サンドリヨン城へと通じる洞窟が出現するのです!」 「まあ、良いことをお聞きしましたわ」 冥土の土産とばかりにデュードがペラペラとしゃべっていると、黒雪姫が振り返った。 いや、もう黒雪姫ではなく白雪姫に戻っている。 「サンドリヨン城へ行く方法、わざわざ教えて頂けるなんて、なんて親切なお方ですの」 「ずっきゅ〜ん!」 「あんな攻撃でやられるような私ではない」 倒れていた赤ずきんといばら姫も立ち上がって、白雪姫と一緒に三人並び、 「「じゅ〜しぃ〜! 大成功!」」 なんと、これまでの戦いは全部お芝居だったようです。 「そんな馬鹿な! ミス白雪、貴女は確かに呪文を唱え、そして鐘の音を聞いたはず」 「愛用の耳栓がこんなところで役に立つとは思いませんでしたわ」 「耳栓!?」 えーっ(大汗) 見直してみると、確かに、鐘を鳴らすシーンで耳栓らしきものが見えます。 でも、これまで普通に会話していたのは説明が付かないゾ? とりあえず、選択フィルタ付きの魔法の耳栓だったということにしておきます。 「でも、白雪が暗黒魔法に取り込まれていないって、どうして分かったの?」 「簡単だよ。だって白雪が眼鏡を外したってことは」 「本気で戦えない、ということだ」 「そう。だってわたくし、そもそも眼鏡がないと何も見えませんもの。 本気で戦える訳なんてありませんわ。ね、赤ずきん?」 「私はいばらだ」 本当に何も見えないのか(汗) 「もう、ビックリしたんだゾ」 「ごめんなさいね、りんごさん」 「それはあんたが凍らせたヴァルだゾ!」 やっぱり何も見えないのか(大汗) 「それじゃ、最後の仕上げしちゃおうか。ずっきゅ〜ん!」 赤ずきんはプリンセスソードで暗黒魔法の鐘を一刀両断。 魔力を失った鐘は元の色に戻った。 デュードたちも暗黒魔法の力を失って逃げ去ってしまった。 「この鐘も最初から暗黒魔法の鐘なんかじゃなく、明るい希望を叶えるための魔法の鐘だったんだよね」 「初めから悪いものなんて、ないんだよね、きっと」 暗黒魔法に取り込まれたマレーンも、最初から悪い魔女じゃなかった。 「ねえ、いばら。これ、くっ付けられないかな?」 「やってみる」 その成果は後ほど (^^ゞ 「ハックション!……ったく、おい、白雪! 少しは手加減しろってんだ」 「敵を騙すにはまず味方から、ですわよ」 盛大なくしゃみをして文句を言うヴァル様。 手加減も何もフリーズ一発だったもんな(苦笑) 「ねえ、あの鐘の力が消えたってことはさ」 「白雪の国を乗っ取った魔女の力も消えたってことか」 「それは、わたくしにも分かりませんわ……」 国のことが気にかかるのか、浮かない顔の白雪姫。そのとき、 ご〜〜〜ん 気の抜けるような鐘の音が響いた。 「細かいことは気にしな〜い」 いばら姫の修理が手抜きだったので鐘の音が妙に和風な響きになってしまいました(苦笑) でも、暗黒魔法が消えた鐘は、元の希望の鐘に戻った。 「白雪が、いつか笑顔で故郷の国に帰れますように」 ご〜〜〜ん 「いつか、全ての人の心から暗黒魔法が消えてなくなりますように」 ご〜〜〜ん やっぱり希望の鐘のイメージが合わないな、この音は(汗) テーブルにカードを並べているサンドリヨン。デュエル!(←コナミつながりで遊戯王ネタ) このカードが、草太がこれまでに見てきた物語だとすれば、見せているのはサンドリヨン本人? 草太たちが「マレーン = サンドリヨン」と気付くのはいつだろうか。 それとも、サンドリヨンは気付いて欲しいのだろうか。 次回予告コント。 「わたくしは心に眼鏡をかけているのです」 お風呂の中だろうとベッドの中だろうと、心はいつもめがねっ娘。 もちろんベッドの中というのは性的な意味で。 とまぁ、ここまで草太の声変わりについてはスルーして書いてきたわけですが…… やはり触れないわけにはいきませんね。 草太役のくまいもとこさんが病気療養のため代役だったそうで。 個人的な印象では、普段より草太が頼もしい雰囲気で、今回だけを聞けば悪くない感じです。 もっとも、草太は弱々しいからこそ草太なので、違和感は拭えませんけどね。 もう少し声質が似ている声優さんも居たと思うけど、急に人を探すのは大変だったんだろうな。 ついでに、もう一つ声優さんネタ。 デュード役の服巻浩司さんは田村ゆかりさんの従兄弟で、「スタジオですごくドキドキした」そうですよ。 | ||||
「にゃ、にゃんのことですかにゃー」 いきなりジェド様に捕まって尋問を受けているランダージョ。 「なめてもらっては困るのにゃ。こう見えても我輩、サンドリヨン様に忠誠を誓う幹部」 ランダージョは殊勝な忠誠心を見せたけれど、 「わおっわおっ、言います、い、言いますにゃお♪ 鈴風草太がエルデの鍵、かかっか鍵〜♪」 ジェド様にガコガコと上下左右にシェイクされ、あっさり口を割る(苦笑) ランダージョの台詞がブレーメン遊撃隊のリズムになっているのは芸が細かくてナイス。 「エルデの、鍵。それは何だ?」 「そ〜んなことまで教えてしまったとあっては、サンドリヨン軍幹部として失格――#$%&¥@*」 ジェド様、今度はくすぐり責め(笑)で、ランダージョからエルデの鍵が強い力を秘めていると聞き出した。 ついにジェド様もコメディ要員化か?(有り得ない) さて。ウィザースベルからサンドリヨンの城への洞窟を進む赤ずきん御一行。 「ヴァル、落とさないで下さいね」 「おい、白雪。何なんだ、この荷物は?」 「うふふ。ウィザースベルでちょっと素敵なお洋服見つけましたの」 ヴァル様に大きな荷物を運ばせている白雪姫。 相変わらずおしゃれが大事なのかと、思わず苦笑(でも本当は……) 洞窟を抜けると、目の前には空に浮かぶ巨大な ヴァル様を草太&りんごの護衛に残して城へ乗り込もうとする赤ずきんたちに、しかし草太は、 「待って、赤ずきんたちだけで、あの城へ行くってこと?」 「当たり前だ。どんな危険が待っているか分からないんだぞ」 「草太さん、私と離れ離れになるのがお辛い気持ちは分かりますが……」 「それは違うと思うゾ」 「僕も一緒に行くよ」 白雪姫&りんごのやりとりは無視して、草太は赤ずきんたちと一緒に城へ行くと言う。 ヴァル様は引きとめようとするけれど草太の決意は固い。 「分かってる。でも僕は行かなきゃいけない気がするんだ」 ウィザースベルの絵の中でマレーンに会った草太は確信していた。 二つの世界の物語、マレーンのおとぎ話は草太に何かを教えようとしているのだと。 「きっと答えは、僕自身が見つけないといけないんだ」 そこにサンドリヨンの意図が介在しているのか否か、今の段階では判断がつきませんね。 そのとき頭上から声が。 「確かに、草太を連れて城へ突入するのは、リスクが高過ぎる」 「ハーメルン!」 どこから降ってきたんだハーメルン(苦笑) 「だが、フェレナンドは言った。鈴風草太を信じろと。お前自身が行くべきだと思うのなら、俺は信じる」 その言葉に促されるように、赤ずきんたちも草太も一緒に行くことを決めた。 「わたしも、草太が感じたことを信じてみたい」 「しかし、どうやって突入する?」 「もちろん正面突破☆ と行きたいところだけど、ここは流石に難しいなぁ」 城を振り返り考える赤ずきん。空中にある城への道は一本しかないみたいですからね。 ところが白雪姫は自信たっぷりに言った。 「いいえ、正面突破ですわ。こんなこともあろうかと、私、いいものを用意しておきましたわ。ね?」 「は?」 白雪姫が用意していたもの。それは、ヴァル様が運んでいた荷物にあった。 その頃、フェレナンドはグレーテルを口説いている真っ最中(違) 「驚いたな。この御馳走、君が作ったの?」 「時々、お兄様に作ってあげるの。だけど、全然食べてくれなくて……」 全てはお兄様のため。グレーテルの健気さがラブリー。 「これだけのおもてなしを受けるなんて、何か良いことでもあったのですか?」 フェレナンドはサンドリヨンと向かい合って食卓についていた。 赤ずきんたちが城の在り処を見つけたと、サンドリヨンから聞かされる。 「頼もしい仲間達が私を助けに来てくれるのです。疑うことなどありません」 「とぼけるな。分かっているはずだ。お前が単なる囮ではないことを。 そう、エルデの鍵は対を成すもう一つの鍵が存在する。 それはフェレナンド、お前の中にあるファンダヴェーレの鍵」 やはりというべきか、エルデの鍵があるならファンダヴェーレの鍵もある。 そして、ファンダヴェーレの鍵の持ち主はフェレナンド。 サンドリヨンの目的は二つの鍵を手に入れ、絶大な力を得ることだという。 しかし、サンドリヨンの力ならば、草太を捕まえるのは簡単なはず。 「サンドリヨン、あなたはわざと時間をかけているように見える。それには何か意図があるはずだ」 フェレナンドの問いかけに、サンドリヨンは「いずれ分かる」と意味深に応えるだけ。 それはさておき、フェレナンドの「美味しい」という呟きに嬉しげなグレーテル。フラグが立った? ここでグレーテルが立ち聞きしていたことは今後の話に関わってくるのかな? 「そこで止まるのにゃ! お前達は何者にゃ!?」 城への一本道を歩いてくる不審者たちを発見し、制止するランダージョ。 すると、不審者の一人が別の一人のフードを外し、草太の顔を見せる。 「我らウィザースベルより、サンドリヨン様にエルデの鍵をお渡しに参りました」 全く疑いもせず大喜びで城の扉を開けるランダージョ。能天気だ(これは演技じゃないと思う) しかし、扉の向こうで待っていたのは赤ずきんたち。 「ずっきゅ〜ん、こんばんは〜」 「ああ、ど〜も〜、こんばんは〜……って、黒ずきん! じゃなかった、赤ずきん!」 なるほど。白雪姫がウィザースベルで買ったのは、服は服でも変装用の服でしたか。 「まさか、のこのこエルデの鍵がやってくるとは」 城の様子を見張っていたジェド様たちライカン族。 「おでん缶猫を張っていて正解だったようです」 おでん缶猫って(苦笑) 「宜しかったのですか? 奴らを城へ入れてしまって」 「エルデの鍵の力とやら知るにはその方が好都合。ギリギリまで追い詰めてやる」 このジェド様の判断が正しかったのかは、Bパートで。 「どうです、ヴァル?」 「今のところ近くにおでん缶猫以外の臭いはない。大丈夫だ」 ヴァル様までおでん缶猫かいっ(苦笑) 「でも薄気味悪いゾ」 「人ん家に勝手に上がりこんで薄気味悪いとは、ブレ〜(無礼)メン」 ランダージョ、その駄洒落はどうしたものか(汗) 城内を歩いていると、鏡の並んだ広間にやってきた。 草太はフェレナンドの力を感じ始める。 「何か、大きくて優しい……そうだ。これはあの時感じたフェレナンド王の力だ」 力を感じる方へ向かう草太たち。 その道すがら、りんごは鏡に映る模様が気になった。 「ねえ。これ、何が映ってるのかしら?」 「魔法陣の断片のようですわね」 「この魔法陣、どこかで見たことがある」 見覚えがあるというハーメルン。とはいえ、なかなか思い出せない。 「とにかく、みんな気をつけよう。何かあったら草太とりんごを守ること」 考え込んでいるハーメルンを残して再び歩き出す草太たち。 しかし、ランダージョは嫌らしい笑みを浮かべていた。 草太がフェレナンドを感じるように、フェレナンドも草太を感じていた。 「鈴風草太が、近くまで来ている」 「そして、もう一つの余興が始まる」 サンドリヨンの言う余興とは、扉を壊してジェド様たちが城に乗り込んできたことでしょうね。 草太がフェレナンドの力を感じてたどり着いた部屋。 その扉の向こうには、フェレナンドの姿があった。 あ、アイキャッチが変わった。三銃士がプリティ。りんごがいないけど(涙) CM中。 テレ東さん、女児向けアニメ枠に『武装錬金』のCMを流すのですか(汗) 斗貴子さんの決め台詞は「臓物をブチ撒けろ!」ですよ (^^ゞ CM明けアイキャッチも変わったけど、今度もキュピ。 結局、キュピの道案内って、全く役に立たなかったんだな(苦笑) 「逃げろ! すぐそこから逃げるんだ! その城はサンドリヨンの……!」 扉の向こうに見えたフェレナンドは、サンドリヨンの鏡を使った遠隔映像だった。 映像が消えると草太も力を感じなくなったので、どうやら姿だけでなく魔力も伝達していたようです。 「ランダージョ! どういうこと!?」 「にゃっはっはっ、そう簡単にサンドリヨン様のお城に入れるわけないにー」 この部屋に誘き込まれたのは罠だった。 しかし、周囲を見回した草太は、この部屋に見覚えがあると言う。 「ここは……」 ジェド様たちの猛攻を防ぎきれず部屋にまで撤退してきたハーメルンたち。 「野郎っ!」 ヴァル様がジェド様に飛びかかるも、ジェド様の目が光って弾き飛ばされる(目からビーム?) 思わず身を乗り出した草太は、あっさりとジェド様に捕まった。 「ごめ〜ん」 うん。それでこそ草太だな(苦笑) 「さすがジェド様。お見事ですにゃー。さっそくサンドリヨン様に……」 「断る!」 「にゃんですと!?」 「サンドリヨンよ、聞こえるか!? このガキが欲しければ俺と取引するがいい!」 サンドリヨンに直接交渉を持ちかけるジェド様。 「ほう。この私と取引とな」 ジェドに応えてサンドリヨンの声が響く。 「よかろう、言ってみるが良い」 「聞けばこのガキには、何か得体の知れない大きな力があるそうじゃないか。そう、エルデの鍵という」 「貴様! 鍵の力に目が眩んだか!」 割り込んで吼えるヴァル様。 「どうとでも取るがいい。人間に味方する腑抜けた狼族よ」 けれどジェド様は意に介さない。 「さあ、サンドリヨンよ。こいつを渡してほしければ、エルデの鍵の秘密を俺に教えろ!」 おいおい、ジェド様。その取引は無理だろ。 秘密を知ったらますます草太を手放すわけがないんだから。 「もう良い。いずれにせよエルデの鍵は手に入ったのだ」 案の定、サンドリヨンもジェド様と取引するつもりはない。 「ライカンごときが、この私と対等に取引できるとでも思っていたのか?」 「何?」 「むしろ、自らエルデの鍵を追ってここに来たのは、私にとっては好都合だ」 部屋に出現する何枚もの鏡。 その鏡に映ったライカンたちが、次々と消滅していく。 「始末がつけられて嬉しく思うぞ、お前が裏切る前に」 「言わせておけば……!」 下っ端のライカンばかりか、幹部のラルゴたちまでもが消滅。 ジェド様は三銃士に草太を奪い返されて良いことなし。 「エルデの鍵は渡さぬ!」 「そんなにまでも鍵の力を……」 諦めが悪いジェド様。もう撤退するしかないだろうに。 「ああ、その通り。それほどに魅力的なのだ。お前の持っている力は」 「おのれ、やっと姿を現したか、サンドリヨン」 鏡の中からサンドリヨンが現れた。 その背景は、ウィザースベルにあった絵と同じ。 「マレーンが、サンドリヨン? おとぎ話の中で会ったマレーンは、あなただったんですか?」 「我が名はサンドリヨン。他に名などありはせぬ」 「いや、あなたはマレーンだ」 マレーン=サンドリヨンだと確信した草太。(ガラスの靴にも気づいたのかな?) 「どうして? お母さんが話してくれたおとぎ話が、二つの世界の物語が、サンドリヨンの物語だったなんて」 「さあ、我が元へ来るが良い、エルデの鍵よ」 サンドリヨンに招かれ、ふらふらと歩いていく草太。 「そんなのってないよ……あのおとぎ話が、お母さんとの大切な思い出が、サンドリヨンの物語だったなんて!」 ああ、そうか。草太にとって、二つの世界の物語は母親との思い出。 それが邪悪な魔女サンドリヨンの物語だったものだから、ショックを受けてしまったんだな。 エルデの鍵の力が暴発しているのか、周囲の鏡が次々と割れていく。 「これが、エルデの鍵の力か」 あら、ジェド様。まだいたのか。なんかもう、すっかり場違いキャラに成り下がってしまったな。 「赤ずきん! 今ですわ!」 「プリンセスモード!」 白雪姫が鏡を凍り付かせた隙に変身し、プリンセスソードを振り下ろす赤ずきん。 しかし、手応えがない。 「エルデの鍵を手に入れることはできなかったが、その力の片鱗は見せてもらった」 鏡は消えたけれどサンドリヨンの声だけが響く。 「サンドリヨン様〜、我輩は〜」 「のんびりしているとお前も巻き込まれるぞ、ランダージョ」 「はにゃ、そうだったにゃ。それではみなしゃん、バイなら」 ん? ランダージョって、どこまで罠の内容を知っていたんだろうか? ともかくランダージョが逃げ出したのとほぼ同時に、部屋が、城が砂のように崩れ始めた。 砂に飲み込まれるジェド様(+生き残っていた下っ端ライカン)。 赤ずきんたちは白雪姫の魔法で脱出。リレミト。 「せっかくフェレナンド様に会えたと思ったのに」 「偽物の城だったとはな」 「どこかに本物のサンドリヨン城があるということですわね」 「でも、どこにあるの? 本物って」 「封印の地だ」 崩れていく空中城を眺めていると、ハーメルンが言った。 サンドリヨンの鏡に映っていた魔法陣は、かつて七賢者がサンドリヨンを封印した魔法陣の破片。 ハーメルンが見せた封印の地の立体映像にも魔法陣の欠片が見える。 「では、この封印の地に本物のサンドリヨン城が」 「フェレナンド様もそこにいるということか」 「そして、二つの世界の物語、おとぎ話が、どうしてサンドリヨンの物語だったのか。 その答えも、きっとここにある」 「良し、行こう! 封印の地へ!」 次の目的地は決まった。ハーメルン以外は。 「俺はもう少し裏を取ってみる。別行動だ」 「え?」 意外そうな声を上げたのは、りんご。 「あ〜ら、りんごさん。なんだか寂しそうですわねぇ」 「ど、どういう意味よ!」 どうやら、りんごは草太からハーメルンに乗り換えてしまったようで。 なんだかんだで草太はとりんごがくっつくものと思っていましたが、これで分からなくなりました。 お兄様LOVEグレーテルはフェレナンドとのフラグが立ち始めているようですし、順当に行けば赤ずきんでしょうか。 まあ、りんごが完全に乗り換えたとは限らないのですが。 <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:赤ずきん ○対抗:白雪姫 ←個人的希望 ▲単穴:りんご △連下:いばら姫 ×注意:サンドリヨン(マレーン) 次回予告コント。 「白雪がそう言えって」「あんの眼鏡ぇっ!」 脱落しかけているライバルを蹴落とすつもりか、白雪姫は(笑) | ||||
草太は二つの世界の物語の続きが気になっているようです。 マレーンがサンドリヨンになった経緯はまだ語られていませんからね。 本編。いきなり戦っている赤ずきんとグレーテル。 火花を散らして刃を打ち合うグリムテイラーとミッシンググレイブ。 と、グレーテルはミッシンググレイブを地面に突き立て呪文を唱えた。 「大地の力よ、我が剣に宿れ! 今こそ真の力を見せるとき、ギガンティックグレイブ!」 剣が巨大化した! ただでさえ大きなミッシンググレイブが更に巨大に。もう武器ってレベルじゃねーぞ! 剣を振り回すと言うより剣に振り回されているグレーテルがプリティと思ったりして (^^ゞ その巨大な剣を受けた赤ずきん。グリムテイラーが刃こぼれしてしまう。 「ああっ。私の、グリムテイラーが……」 「さあ、ランダージョ! 今のうちに、エルデの鍵を捕らえるのよ!」 すっかり息が上がってしまったグレーテルはランダージョに命令。 「にゃっは! 任せとくにゃー!」 張り切るランダージョ。白雪姫といばら姫はナイトメアリアンの相手をしていて駆けつけられない。 りんごと共に逃げ出す草太。 と思いきや、いきなり消えてしまう。 見ると、そこには深い穴が口を開けていた。 「草太ぁっ!」 「ちょっと待て、おいっ――うわぁっ!」 「草太さーん!」 「ふわ〜」 草太を追って迷わず飛び込む赤ずきん。続く白雪姫(&ヴァル様)。いばら姫まで。 全員で落ちたら駄目だろ(苦笑) 「ランダージョ、あんたもさっさと行きなさい」 「えぇっ? グレーテルは行かないのにゃ?」 「私は……ここで待ってる」 サンドリヨンの正規軍に入れると唆してランダージョを穴に飛び込ませるグレーテル。 どうやらギガンティックグレイブを使ったために手を痛めてしまったようです。 さて、穴に飛び込んだ草太たちは地下へ向かって滑っていた。なんか楽しい(笑) そうして到着した穴の奥。 ずんぐりした体格のドワーフたちに取り囲まれてしまった。 多勢に無勢なので大人しく武器(グリムテイラー)を預けて連行される赤ずきんたち。 遅れて滑り落ちてきたランダージョも一緒に連行。 「放せー! 放すのにゃー! いい物やるにゃ、おでん」 カーン 「おでん」 カーン 地下に響く甲高い音は、ドワーフが金属を加工している音。 ここはドワーフの国。エルフと同じで、めったに姿を見せない種族らしい。 連行される途中、草太は植木鉢に入った木を世話しているドワーフを見かける。 「その植木鉢、カッコイイですね」 途端に誇らしげな顔になるドワーフのおっちゃん、好い人だ。 その植木鉢もドワーフが作ったものだそうです。 「立派な植木鉢に植えてもらって、この木もすごく喜んでますね」 本題は植物かよ(苦笑) しかし、こんな地下で植物が育つのだろうか……? (と思っていたら、これにちゃんと理由があったとは予想外でした) ドワーフの長老の前に引っ立てられた赤ずきんたち&ランダージョ。 「お前ら何者だ!?」「何故、この国にやってきた!?」 「我輩はサンドリヨン軍のファンタジスタこと、ランダージョ様だにゃー! 今日のところは、このおでん缶に免じて我輩だけは解放してもらえないでしょうか〜?」 おでん缶を差し出して許しを乞うランダージョ(笑) このおでん缶猫め(笑) 「私達は四葉騎士団の三銃士。フェレナンド様を助けるためサンドリヨン城を探して旅をしているの」 ランダージョに続いて名乗る赤ずきん。そして、草太。 「僕は、鈴風草太って言います。エルデから来ました」 「エルデじゃと?」 いきなりエルデと聞いても信じられないドワーフたち。 「話してみろ、何故そんなところから来たのか」 「はい。きっかけは、赤ずきんとの出会いでした」 草太の話で再び回想シーン挿入。今回は半ば総集編ですね。 「おかしな話じゃな。何故、お前は敵に狙われたのじゃ? 三銃士がエルデに行ったのも、何かわけがあるはずじゃ」 「それは……」 長老に問われて言葉に詰まる草太。 「それはこいつがエルデの鍵だからにゃ!」 いきなりブチ撒けるランダージョ。おしゃべりが過ぎるとサンドリヨンに言われたばかりだろ(苦笑) 「エルデの鍵とは、何なのだ?」 「僕にも、分かりません」 再び草太の回想シーン。 そういえば、トゥルーデはどうしたんだろうか? 「つまりエルデの鍵とは、禍の元ということじゃな」 エルデの鍵である草太を巡って争いが起きていることを知り、断言するドワーフ長老。 草太たちは平和だったドワーフの国に持ち込まれた厄介者。 エルデの鍵を逃がしてはサンドリヨン軍に報復される可能性もある。 「それが嫌なら、今すぐ我輩を解放してサンドリヨン様にエルデの鍵を引き渡すのにゃー!」 サンドリヨン軍を敵に回すのは無謀だと、草太たちを引き渡すよう騒ぎ出すドワーフたち。 こうなったら戦うしかないと覚悟した三銃士+ワン。しかし、草太が止めた。 「待って。ドワーフたちは自分の国の平和を守ろうとしているだけだよ」 警戒心の強いドワーフたちは平和に暮らしていた。 勝手にやってきた草太たちが国の平和を乱す敵に見えるのも無理はない。 「自分の国を大切に思う気持ちなら良く分かりますわ」 と、白雪姫に言わせたのはナイス脚本。 そのとき、ナイトメアリアンが地下へ乱入してきた。 「にゃっはっはっ! サンドリヨン軍の恐ろしさ、見せ付けてやるのにゃ!」 町を破壊して暴れるナイトメアリアン。 「あれはわしが作った植木鉢だ」 先ほどのおっちゃんが植木鉢を守ろうと駆け寄る。 崩壊する建物に押しつぶされたかと思われたが、そこには三銃士の姿が。 土煙の向こうから現れる三銃士が格好良いな。この影の使い方、女児向けアニメとは思えません。 「シャイニングエッジ!」 グリムテイラーが無いためナイトメアリアンの硬い殻に苦戦する赤ずきんたち。 しかし、戦う三銃士の姿に勇気付けられたドワーフたちは自らの武器を取って立ち上がった。 「我々も戦うぞ!」「「おおーっ!」」 やはりドワーフ戦士は頼もしいな。 そして、長老はグリムテイラーを持ってくるように命じる。 「もう直させてあるんじゃろ。使われてこそ道具は生きるんじゃ」 長老は最初からグリムテイラーを返す(=赤ずきんたちを無事に帰す)つもりだったようですね。 ちなみに、修理されたグリムテイラーは、見た目は特に変わっていません。 新アイテム登場の伏線ではなかったのですね。 グリムテイラーを構える赤ずきん。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「この国の平和は私たちが守る!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 久々に決めゼリフを叫んだ赤ずきん。 グリムテイラーでナイトメアリアンを瞬殺です。 一方、穴の外に逃げ帰ってきたランダージョ。 「取り逃がしたんだ」 冷ややかな視線を向けるグレーテル。 「グレーテル、さっきのでっかい剣になる魔法をまた使えばいいにゃ。さすれば我輩が今度こそ」 「無理よ、あの技はそう何度も使えないもの。パワーが大き過ぎて、手に負担がかかるから」 やはりギガンティックグレイブはグレーテルには強すぎる魔法だったようですね。 それでも無理をしてしまうのはヘンゼルお兄様のため。がんばれグレーテル。 「争いをするものは、どちらも自分だけが正しいと思っとるもんじゃ。 サンドリヨンも、自分の信じる正しい理由で戦っとるんじゃろうが、 わしらは鍵などどうでも良い。ただ平和な世の中を望んどるだけなんじゃ」 争いには双方に言い分がある。それはサンドリヨンも同じ。 サンドリヨンの最終的な目的は何なのでしょうね。 「どうしてエルデの鍵のことドワーフに話そうって決めたの?」 「植木が、元気だったから」 地下で日が当たらないのに植木は元気だった。 だから、草太はエルデの鍵であることを話すことにしたという。 それはつまり、 「毎日ドワーフたちが日の当たる場所まで運んであげてるんだよ」 なるほどなぁ。最初に見たとき、地下で木は育たないだろうと突っ込みを入れてしまいましたよ。 次回はグレーテルと草太のフラグ立て再び? 赤ずきんとグレーテルのフラグは立たないと思いますが(汗) <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:赤ずきん ○対抗:白雪姫 ←個人的希望 ▲単穴:グレーテル △連下:りんご ×注意:サンドリヨン(マレーン) | ||||
歌いながら吊り橋を渡っている赤ずきん。 「他の道なかったの?」 と、震える声で尋ねたりんごは、揺れる吊り橋が怖いのか草太の腕をしっかり掴んでいます。 いつも強気だけどいざとなると怖がりなりんごがラブリー。 サンドリヨン城があるという封印の地へ行くには、この吊り橋を渡るしかない。 となれば、グレーテル&ランダージョが待ち伏せしているのも当然ですね。 ミッシンググレイヴを振り回して襲い掛かってくるグレーテル。グリムテイラーで迎え撃つ赤ずきん。 二人とも、不安定な吊り橋の上であることを感じさせない戦いっぷり。 「草太と一緒に逃げて!」 「おうっ」(ヴァル様) 「そうはさせない。――はあぁっ!」 草太を逃がすまいと吊り橋を破壊するグレーテル。谷底に落ちる赤ずきんたち。 しかし草太だけは、グレーテルがフォーリング・コントロールを使って確保。 と思いきや、魔法が解けてしまいグレーテルは草太もろともに落下。 どうやらグレーテルはギガンティックグレイブを使ったときの傷が癒えていなかったようですね。 「ベルフラワー」 三銃士&りんご&ヴァル様は、いばら姫が作った花をパラシュート代わりにして無事に着地。 ここは、りんごに「フライ!」と唱えて欲しいと思ったりして。→「草太と恋する魔法使い」 一方、草太。 墜落寸前にグレーテルの重力制御がギリギリ間に合いましたが、着地したそこには巨大蜘蛛の魔物が。 「グレーテルめ。もしもエルデの鍵に何かあったら、ただでは済まさんぞ」 ランダージョから草太たちが谷に落ちたと報告を受けたヘンゼル。 全くグレーテルを心配していないのが哀しいな。 草太に襲い掛かってきた魔物はグレーテルが退治。しかし、傷めた腕が辛い様子。 「怪我したの!?」 「あんたには関係ない」 「そんなことないよ。君が居てくれなかったら、僕は魔物にやられてた」 「エルデの鍵だから、仕方なく助けただけ」 「僕も君を助けたいんだ。怪我の手当てをさせてくれる?」 草太のセリフに心なしか甘〜い響きを感じるのは自分だけでしょうか? (^^ゞ しかしグレーテルは、肌に触れようとした草太を睨み付ける。 「エルデの鍵を狙うサンドリヨンのために、この頃お兄様はますますおかしくなっていく。 サンドリヨンの暗黒魔法に操られて、優しかったお兄様はもう完全に消えてしまった……。 あんたが現れてから、どんどん酷くなってる! 全部あんたのせいよ! あんたなんか、あんたなんか……!」 感情が高ぶってミッシンググレイブを振り上げたグレーテル。 全て草太が悪い。草太なんて、エルデの鍵なんて無くなってしまえばいい。 グレーテルが腕を傷めていなかったら、剣を振り下ろしていてもおかしくなかったかも。 よろけたグレーテルを抱きとめる草太は役得。羨ましいゾ。 草太を探す赤ずきんたちに遭遇したランダージョ。いきなり捕まります(苦笑) しかし、赤ずきんたちが尋問しても、ランダージョも草太の居場所を探しているところ。 「自慢のヒゲレーダーも、半径5メートル以内でしか役に立たにゃいし。 ヘンゼル様が来るまでに、にゃんとか見つけ出さにゃいと……」 ヘンゼルが来る。 その言葉に危機感を抱いた一同は再び草太を探し始める。ランダージョを放り出して。 「お兄様……」 木陰で眠るグレーテル。寝言と共に差し出された手を取る草太。 目が覚めて一瞬きょとんとするグレーテルが猛烈にキュート。 「君が良くなるまでは、側にいるよ」 どうして逃げないのかと尋ねるグレーテルに答える草太。 「良くなったら、さっさと逃げる」 「……バカじゃないの」 「そう?」 そのままベッドインしそうなくらい甘い声に聞こえるのは自分だけでしょうか?(汗) グレーテルの昔語り。 「僕が暗黒魔法を覚えたら、どんな強い敵からもグレーテルを守ってあげられる」 おなしな森でサンドリヨンと出会い、暗黒魔法を覚え始めたヘンゼル。 しかし、ヘンゼルは変わってしまった。サンドリヨンに操られて。 「今度は、私がお兄様を守ってあげなくちゃ」 そこまで分かっていたら、戦うべき相手はサンドリヨンだと理解しているはずですけどね……。 赤ずきんたちと合流。 グレーテルはミッシンググレイブを構えて……取り落とした。もう立っているのも辛いようです。 それでも気丈な声を上げるグレーテル。 「剣を取れ! 赤ずきん!」 「しょうがないなー。じゃあ遠慮なく行かせてもらうわよ。みんな、かかれー!」 弱りきっているグレーテルに一斉に襲い掛かる三銃士。 「離せ! こら、離せ。やめろ、離せ」 周囲の風景しか映さないので、グレーテルが一体どんな責め苦を受けているのか不明です。 抵抗するグレーテルの声しか聞かせないとは、妄想しろと言わんばかりの演出ですね。 白雪姫の回復魔法。いばら姫の薬草。りんごの特製ジュース。 三銃士やりんごから看護されるグレーテル。 「どうして、こんなこと」 「だって怪我してるんでしょ」 「具合が完全に良くなるまで戦いはお預けですわね」 「治ったら、真剣勝負だよ」 というか、いつも真剣勝負していましたっけ? (^^ゞ そのときキュピが見つけた一枚のイラスト。 「いやだ! 返して!」 「ヘンゼルの似顔絵だー」 「まあ。お兄様命ですわね」 「自分で描いたの〜?」 「なかなか上手いゾ」 「返してったら〜!」 ヘンゼルの似顔絵! しかも自作! ほんと、お兄様LOVEだなぁ(笑) けれども、LOVEの強さでは白雪姫も負けていない。 「恥ずかしがることありませんわ。私だって、草太さんの似顔絵カードなら、十枚や二十枚!」 流石です、白雪姫 (^^ゞ すっかり打ち解けた一同。グレーテルが屈託なく笑っていると、見ているこっちも嬉しくなります。 「ほんとに一緒に行かないの、グレーテル?」 「行くわけないでしょ。あんたたちは敵なんだから」 一緒に行こうという提案には応じないグレーテル。 そのとき、赤ずきんが言った。 「でもおかしいよね」 「え?」 「ヘンゼルを助けたいんだったら、戦う相手はわたしたちじゃなくてサンドリヨンじゃないの?」 ああ、ちゃんとグレーテルに指摘しましたね。戦うべきはサンドリヨンだと。 「無理よ。サンドリヨンがどれほど恐ろしい魔女か……」 「無理じゃないよ」 サンドリヨンに歯向かうなんて無理というグレーテルに赤ずきんは言った。 「一人じゃ無理かもしれないけど、わたしたちだって戦う。一緒に戦おうよ、大事なものを守るために」 一緒に戦う。 赤ずきんの言葉に心が揺れるグレーテル。 一緒に戦うなんて考えたこともなかったのでしょうね。 と、そこに、ヘンゼル(&ランダージョ)が現れた。 お兄様が来てくれたと喜ぶグレーテル。 しかし、ヘンゼルが放った暗黒魔法の雷はグレーテルまでも巻き込んだ。 「サンドリヨン様の役に立たない者は、必要ない」 「お兄様が、私を攻撃するなんて……。私は今まで、何のために頑張ってきたの……」 打ちひしがれるグレーテルを意に介さず、ヘンゼルは更に強力な雷を放つ。 「デスグローサンデ!」 その雷からグレーテルを庇ったのは、草太。 おかしな森でグレーテルを守ってくれたヘンゼルのように、草太がグレーテルを守ってくれた。 「ずっとお兄様と二人きりだと思っていた。だけどここにも、わたしを守ってくれる人がいるなんて」 また一つ、グレーテルENDのフラグが立ちましたね。(←だからフラグって言うな) 「さて、そろそいくか」 というわけで今週の決めゼリフ。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「大事なものを守るために戦うべきときがある!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 ヘンゼルが作り出した、やけに筋肉質な樹木の怪物を蹴散らす三銃士。 しかし、ヘンゼルは周囲の樹木を次々に怪物に変えてくるので切りがない。 「うわぁ、駄目だよ、ヴァル。まだまだ一杯いる」 「俺に良い作戦がある」 果たしてヴァル様の作戦とは? 「って、逃げちゃうの!?」 「男らしくないぞ、ヴァル!」 「うるせえ! こういうときは逃げるが勝ちって言うだろうが!」 ヴァル様の作戦とは戦略的撤退でした(苦笑) 迫り来る樹木怪物から逃げて坂を登る赤ずきんたち。 どうにか辿り着いたそこは、グレーテルに壊された吊り橋のあった場所。 赤ずきんたちは白雪姫の魔法で氷の橋を作って谷を渡る。 ところが、グレーテルだけは立ち止まったまま橋を渡ろうとしない。 「わたしはここに残る」 「どうして!?」 「今まで三銃士とは散々敵対してきたのよ。今更一緒に行けるわけないじゃない」 「でも……」 どうにかしてグレーテルをハーレムに引き込もうとする草太。 しかし、グレーテルは首を縦に振らない。 「緑の道を行けば、封印の地に繋がるはず」 「緑の道……?」 「早く行きなさい! 見逃すのは今回だけよ!」 乱暴な言葉で送り出したグレーテルの脳裏に、草太と過ごした思い出が浮かぶ。走馬灯(絶対違) 「大地の力よ、我が剣に宿れ。ギガンティックグレイブ!」 グレーテルはギガンティックグレイブで氷の橋を破壊。 「ごめんなさい、お兄様。しくじっちゃった」 追いついたヘンゼルに誤魔化すグレーテル。 ランダージョは三銃士を追いかけるように命じられたものの、氷の橋は落とされて谷を渡れない。 ヘンゼルは空を飛べるのに自分では追いかけないんだな(苦笑) 「じゅっじゅじゅっじゅじゅ〜しぃ〜、じゅ〜しぃ〜じゅ〜しぃ〜、ずっきゅ〜んずっきゅ〜んずっきゅ〜ん♪」 グレーテルに教えられた緑の道に沿って出発する赤ずきんたち。 どうやら、この先は赤ずきんに何らかの関わりのある場所のようですが、それは次回。 幽閉されてしまったグレーテルに出番はあるのだろうか? <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:赤ずきん ○対抗:グレーテル ▲単穴:白雪姫 ←個人的希望 △連下:りんご ×注意:サンドリヨン(マレーン) 次回予告コント。 「あれ? 今日もゲストがグレーテルだ」 「何よ、文句あるの!? キュピだっているわよ」 「きゅぴ」 「へえぇ、不思議な組み合わせだね。共通点が全然分からないよ」 「きゅぴきゅぴぴ」 「え? 今なんて言ったの?」 「えーと、『二人とも可愛いところが一緒だよ』」 「すご〜い! グレーテルはキュピの言葉が解るんだ!」 もちろん、グレーテルとキュピの共通点は可愛いところだけですよ、ね (^^ゞ | ||||
「行くわよ!」「おうっ!」 大きくジャンプした赤ずきんは、ヴァル様の背を踏み台にして二段ジャンプ。 「すごいゾ、赤ずきん! 今までの二倍はジャンプで跳んだゾ!」 どうやら赤ずきんとヴァル様は戦闘訓練中だったようです。 「奴らこれからどんな手を使ってくるか分からないからな。お互いの信頼も大切だ」 「そうだね、だから二人で協力し合って力を二倍にしてるんだね」 「うん。でもね、二人だから二倍じゃなくて、お互いの力をもっともっと出し合えば、三倍、四倍もの力を出せると思うんだ」 「ますますスゴいゾ、赤ずきん」 「そのためには、ヴァルには五倍、六倍がんばってもらわないとね」 「それは赤ずきん、お前だろ。十倍、二十倍は努力してもらわねえとな」 「え〜、違うよ。ヴァルが百倍、三百倍がんばるんだよ」 「おい、なんで二百倍が抜けてるんだ?」 「細かいことは気にしな〜い」 「それはいばらの寝言だろ!」 楽しげにヴァル様と笑いあう赤ずきん。 しかし、その掛け合い漫才を見ていた草太は、 「なんだか赤ずきん、無理に明るくしてるみたい」 赤ずきん一行が辿り着いたのは無残に破壊された村。 「誰も住んでいない村みたいだね」 「元・村だった、と言うべきかも知れません」 「この村を知っているの?」 「ヴィーゼ村。ヴィーゼ村だよ」 答えたのは赤ずきん。 この村は、赤ずきんの生まれ故郷だという。 「ねえ、ヴァル。ちょっと付き合ってくれる?」 「お、おう」 ヴァル様を誘って丘へ向かう赤ずきん。 赤ずきんがヴァル様に初めて会ったのも、この村なのだそうで。 丘の上には誰かの墓が、四つ。 そこから遠くを見つめる赤ずきん。寄り添うヴァル様。 いつになく静かな、寂しげな雰囲気です。 「グレーテル亡き今、颯爽と登場〜!」 赤ずきんを探して草原を走るランダージョ。(グレーテルは死んでないってば) 坂を駆け降りてスッテンコロリン。リュックサックからおでん缶が転がり落ちる。 「痛っ」 おでん缶が落ちた先で声がした。 「おでん缶? ……ということは」 「ぎくっ! そ、その声は……ジェ、ジェド様!?」 ジェド様、おでん缶を手にして格好良く登場。 いや、それは格好良いのか? (^^ゞ 村の跡地で食事する赤ずきんたち。 水は綺麗で森は豊か。それなのに人はいない。 「わたしが小さかった頃は、いっぱい人が住んでたんだよ」 昔の村の思い出を語る赤ずきん。 「だけど、今はたった四人だけ」 「住んでるの? 村の人が」 気付けよ草太ぁっ! さっきは赤ずきんが無理して明るく振舞っているのが分かったじゃないか〜。 一方、おでん缶を喰いまくるジェド様(苦笑) ランダージョからエルデの鍵の居場所を聞き出した。 「奴らの匂いを追ってきて正解だったな。決着をつけてやる」 「あの〜、ジェド様。部下の方々は呼ばないのですかにゃ〜?」 「役立たずの兵など何千人従えても同じこと」 自分のふがいなさを部下のせいにするのか。堕ちたものだな、ジェド様。 夜。一人抜け出した赤ずきんは丘の上へ。 それを追いかけた草太が見たものは、赤ずきんの両親と、カインとカインの母の、墓。 「カイン?」 「わたしより少し年上の男の子。仲良しだったんだ」 「赤ずきゅんも〜」 木の実に手が届かず必死に背伸びしているのは、舌足らずで「ずきん」と言えない赤ずきゅん。 すると、赤ずきゅんを一人の男の子が持ち上げて木の実を取らせてあげた。 彼がカイン。お兄ちゃんのような感じですね。 ドングリを投げて遊ぶ赤ずきゅん&カイン。 「ずっきゅ〜ん!」と、カインが掛け声と共に投げたドングリは遥か遠くまで飛んでいく。 「カイン、赤ずきゅんもできる? 『ずっきゅ〜ん!』って言えばできる?」 「できるさ、『ずっきゅ〜ん!』って言えば木の実でも心でも夢でもずっと遠くへ飛ばせるよ」 赤ずきんの口癖、「ずっきゅ〜ん!」の由来が明らかに。 ただ単に「ずきん」だから「ずっきゅ〜ん!」ではなく、こういった思い出があったのですね。 しかし、その平和な日々は終わりを告げた。 狼族の襲撃によって。 「その狼族が何故急に襲ってきたのか分からない。まるで山賊みたいにあっという間に村を…… 狼族の王ヴァルハンは争いを好まず、人間との間に友好な関係を築いていた。それなのに」 「大丈夫だ、この身に代えても俺が守る!」 赤ずきんはカインに背負われて、燃え盛る村から丘の上まで逃げてきた。 しかしカインは、赤ずきんの両親とカインの母親がいないことに気付いて再び村へ。 そして、二度と戻ってこなかった。 「あの日、煙の出てるヴィーゼ村を見ていたら夜が明けたの。とても哀しい夜明け」 「赤ずきん……」 「でもね、カインが言ってくれたの。お前の笑顔はお日様みたいだって。暖かい気持ちになれるって。 カインのそこ言葉があったから、どんな辛いときでも頑張れた。笑顔を忘れずに来られた」 今、赤ずきんが笑っていられるのはカインのおかげ。 カインは赤ずきんの中でそれほど大きな存在なのですね。 元気な赤ずきんしか見ていなかったと草太は謝る。 白雪姫、いばら姫、りんご、キュピもやってくる。 魔法で花を咲かせたいばら姫は、丘の上で眠る赤ずきんの両親に、 「赤ずきんはいつも元気です」 「いばら……」 「無駄に」 一言多いよ(苦笑) 実はかなりの毒舌だよなあ、いばら姫。 「ヴァルに会ったのもこの村なんだって?」 「うん。村が襲われた次の朝、村の外れに倒れていたの」 「でも、狼族に襲われたんでしょ。それなのに助けたの?」 「村のみんなは反対したけど、わたしのおばあちゃんがみんなを説得して、そして、慈愛に満ち溢れたヴァルハン王にあやかって、ヴァルって名付けたんだ」 その頃、ヴァル様はジェド様と遭遇。 「ジェド! 貴様、生きてたのか!?」 まあ、死んだとは思っていなかったけどね (^^ゞ 「役立たずな部下よりも、大きな力を得る道が俺には残っている。 エルデの鍵の力を我が物とし、このファンダヴェーレを支配するというな」 「今度はその欲が貴様を滅ぼすぞ!」 「やかましい! さあ、そこをどけ、銀狼!」 「ここだけは通すわけにはいかねえ! ここだけは、二度とな!」 獣人化したジェド様に立ちはだかるヴァル様。 そこに三銃士が駆けつけて決め台詞。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「「見せてやる! 平和を願う女の子パワー!」」 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 その様子を、おでん缶を食べながら高みの見物しているランダージョ。 おでん缶は何個あるんだ(苦笑) 「そんな!」 「これまでとは桁違いの強さだ」 本気のジェド様に白雪姫もいばら姫も簡単に蹴散らされ、ヴァル様も倒される。 「覚悟しろ、銀狼!」 「ジェド! やめて!」 叫んだのは赤ずきん。 「わたし、ここで戦いたくない! もうここを、昔みたいにしたくない!」 その言葉に嫌らしい笑みを浮かべたジェド様。 「そうか、赤ずきん。お前はこの村の……。かつてこの村を襲ったのは、この俺だ」 「……あんたが、村を、わたしの大切な人たちを……だあぁぁぁっ!」 ジェド様の衝撃の告白に我を忘れて突進する赤ずきん。 しかし、冷静さを失っては勝てるものも勝てない。プリンセスソードも避けられて赤ずきん絶体絶命。 そこにヴァル様が割って入る。 「大丈夫だ、この身に代えても俺が守る!」 「その言葉……カイン?」 「カインだと!?」 赤ずきんが呟いたカインの名に驚いたのはジェド様。 「まさか貴様、カイン」 「言うなッ!!! その名を、その名を呼ぶな!」 ヴァル様が吼える。 しかしそれはジェド様の言葉を肯定するだけ。 「カイン……。ヴァルが、カイン……」 「赤ずきん、もう一つ教えてやろう」 ショックを受けている赤ずきんに、ジェド様は更に追い討ちをかけるように告げる。 「俺が十一年前にヴィーゼ村を襲った理由はな、このカイン、忌まわしき弟を消すためよ!」 なるほど。狙われたのはヴィーゼ村ではなくカインだったのか。つまり―― 「こいつがいなければお前の村は襲われなかった。そういうことだ」 襲ったことを、まるでカインのせいであるかのように語るジェド様。 「鍵の力は後回しだ。しばらくこの余興を楽しむこととしてやろう。その銀狼こそ全ての元凶!」 ジェド様は高笑いしながら立ち去り、残されたのは、これまでヴァル様が隠していた真実。 「嘘、だよね……」 「…………」 すがるような赤ずきんの問いかけに無言のヴァル様。 「お互いの信頼が、崩れていく……」 そりゃあ赤ずきんはショックだよなぁ。 小さい頃はヴァル様と一緒にお風呂に入ったことくらいあるだろうし(←そういう問題じゃないゾ) おや。エンディング変わりましたね。 ……おでん缶かよっ!(汗) 次回予告コント。 「ダイエットの効果もあるんだよ」 期せずして時事ネタだ(苦笑) <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:白雪姫 ←個人的希望 ○対抗:赤ずきん ▲単穴:りんご △連下:グレーテル ×注意:サンドリヨン(マレーン) | ||||
「…………」 ヴァル様の正体を知ってしまった赤ずきん。 前回の冒頭のような信頼関係は見る影もありませんね。 白雪姫たちも、ヴァル様が自分から何も話さないので戸惑っているようです。 「にゃーはっはっ! どうやらチームワークがバラバラになったようだにゃー。赤ずきんと犬!」 そこへ、チャンスとばかりに襲い掛かっているランダージョ&岩亀ナイトメアリアン。 それをスルー! 完全に無視! 扱いが酷いな、ランダージョ。 「にゃ〜〜〜! にゃんにゃのその態度は! 我輩は決着をつけるため戦いを挑むのにゃ!」 ランダージョは岩亀ナイトメアリアンをけしかける。 が、やる気のなさそうな白雪姫といばら姫に軽くあしらわれる(苦笑) それでも流石に集団で攻めてこられると向き合わざるを得ず、応戦する三銃士+ワン。 ところが赤ずきんが独断専行。 白雪姫の氷結魔法の前に飛び出したり、いばら姫にシャイニングエッジの流れ弾を当てそうになったり。 それを謝ろうともせず岩亀ナイトメアリアンを斬って斬って斬りまくる赤ずきん。 『狼殺しの紅き死神』の二つ名は伊達じゃない(小説版より) 「このままだと、三銃士もいつか、気持ちがバラバラになるかも知れない」 かも、じゃなく、もう既にバラバラになってしまってます。 「時間が経てば、ヴァルは何か話してくれるかな……」 「ヴァルが、このまま皆がバラバラになるのを黙って見ているなんて、そんなわけないよ」 ヴァルが話してくれるまで待つことにした草太たち。 しかしヴァル様も、赤ずきんもダンマリ。 「まあ、りんごさん。相変わらずお料理だけはお上手ですのね〜」 「おかげさまで! これだけが取り柄なもんでね。えへへへ」 りんごと白雪姫、二人のいがみ合いも、ちょっと寂しい。 「ファンダヴェーレもエルデも、夕焼けが綺麗なのは同じだね」 「……その通りだな。夕焼けが綺麗であることに、違いはない。命だって同じことだ」 夕日の見ながら草太に語り始めるヴァル様。 「狼であろうと人間であろうと、命の尊さに違いはないはずだ」 「うん」 「だがあいつは、ジェドは我慢できなかった」 ヴァル様=カインの昔語り。 狼族の誇りを重んじるジェド様は、カインの母親が人間であることが気に入らなかった。 ヴァルハン王はカインたちが狙われていることを知って、母子をライカンの国から逃がした。 そして、カインたちはヴィーゼ村で平和に暮らし始めた。 ところが、ジェド様はカインたちを執拗に狙い、ヴィーゼ村を襲撃した。 カインも狼の姿になってジェド様に立ち向かうも、母もろともジェド様の手にかかり…… 赤ずきゅんの看護もあって一命を取り留めたカインは、もう人間の姿に変われなくなっていた。 前回、赤ずきんが話した昔話を、今度はヴァル様の視点から。 ジェド様が言っていた「忌まわしき弟」とは、人間と狼族のハーフという意味だったのですね。 「どういうことですの?」 「ヴァルはたった一人で、一人でジェドと、戦うつもりなんだよ」 決着をつけようと単身でジェド様に立ち向かうヴァル様。 それは復讐などではなく、赤ずきんを守るため。 『大丈夫だ! この身に代えても俺が守る!』 「ヴァルは……いつも……。いつも、わたしのことを……」 赤ずきんの脳裏にヴァル様との思い出が蘇る。 「ヴァルを助ける!」 顔を上げた赤ずきんはヴァル様の元へ駆け出した。 パーシャル・ビーストが使えるジェド様にヴァル様は苦戦。 ジェド様の片目に傷をつけたものの、反撃はそこまで。 「消えろ! ライカンの忌まわしき子よ!」 そこに駆けつける赤ずきん。 「どけ! これは俺の戦いだ!」 「また置いてこうとした、またわたしを置いてこうとしたぁ!」 もうすっかり、いつもの赤ずきんです。 燃えるヴィーゼ村に一人で戻ったことを「また」と言っているのでしょうね。 プリンセスモードになってジェド様と戦う赤ずきん。 今回は冷静に戦っていますが、それでも簡単には倒せない。 「ヴァル、行くよ」 「おうっ!」 前回の冒頭で見せた二段ジャンプ。 迎え撃とうとしたジェド様は目測を見誤り、避けようのない空中でプリンセスソードの一撃を受ける。 ズタボロになってパーシャル・ビーストも解けたジェド様は、足元をふらつかせて谷底へ落下。 まあ、どうせ生きているでしょうね(苦笑) 次回予告コント。 「行くぞ! チェ〜ンジ・ヴァルちゃん! プリンセスモード!」 それでこそ勇者王!(作品違) <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:白雪姫 ←個人的希望 ○対抗:赤ずきん ▲単穴:りんご △連下:グレーテル ×注意:サンドリヨン(マレーン) | ||||
道の両脇には楽器を模した彫刻が飾られているようですが、半ば崩れてボロボロになっています。 「何か変な声が聞こえねえか?」 「きゅぴ」 キュピはヴァル様の頭上から降りて勝手に声のする方へ走っていく。 赤ずきんたちが追いかけていくと、 「ブレ〜メ〜ン♪」「ブレ〜メ〜ン♪」「ブレ〜メ〜ン♪」 「あっ、あの声は」 間違いなくブレーメン遊撃隊です (^^ゞ と、ここでサブタイトル「ブレーメンよ永遠に」。 この時点では、まさかあんな哀しい話になるとは思いませんでしたよ。 ブレーメン遊撃隊がいたのは、無人の劇場。 「あにさん、いつになったらこんな立派な劇場でライヴできるんですかね」 「だからお前は鳥頭だって言われるんにゃ!」 「言われてませんって」 アレクトールがんばれ(笑) 「立派な劇場でも聞いてくれるお客さんがいなければ駄目なのにゃ。まずはイメージトレーニングにゃ。 こうして目を閉じると聞こえてくるではにゃいか、我輩達の演奏に熱狂するオーディエンスの歓声が」 ぴーぷーぴーぴぷぷーぴーぴーぴぷぴー♪ 「そして草笛の音色が」 ぴーぷーぴーぴぷぷーぴーぴーぴぷぴー♪ 「って、これ、ハーメルンの草笛だよね」 ハーメルンの音楽魔法で眠りそうになるブレーメン。 アレクトールはランダージョの尻尾を踏んで「必殺・草笛返し」。 必殺って、死ぬのはランダージョですか?(苦笑) さて、ハーメルンを前にブレーメン遊撃隊の決めゼリフ。 「我輩、ランダージョ!」 「俺、アレクトール!」 「僕、カーネ」 「エセルだセル」 「「輝く、サンドリヨン様バッジ!」」 「燃やせ、不屈の雑草魂〜!」 「ブレ〜メ〜ン♪」「ブレ〜メ〜ン♪」「ブレ〜メ〜ン♪」「ブレ〜メ〜ン♪」 「アイスキューブ」 白雪姫の魔法再び!(笑) 「コケッ! ハーメルンだけではなく1・2・3銃士まで現れたコケッ」 「どうする? 戦うの?」 「ちょうどいいのにゃ。全員まとめて相手にしてやるのにゃ!」 部下の前で張り切るランダージョ。 しかし、懐に持っていた鏡がアラームを鳴らした。 「はにゃー、大事な用事を忘れてたのにゃー。今日のところは見逃してやるのにゃ!」 「待って下さいよー」 アラームは何かのタイマーだったらしく、ランダージョは用事を思い出して撤退。 アレクトールたちも一緒に立ち去った。 赤ずきんたちは劇場で御休憩。 「ずいぶん歴史がありそうな劇場だね」 「ああ。かつてはここで芝居やコンサートが開かれていた」 しかし、この付近をサンドリヨンに襲撃されてからは、劇場は使われていない。 ブレーメンがバンドの練習場にしている他には。 「だが、ブレーメンの奴らも捨てたもんじゃないな。ここの音の良さが分かるとは」 ハーメルンに一目置かれるとは、ブレーメンの音楽センスはなかなかのようですね。 しっかりハーメルンの隣の位置をキープしたりんごは、 「さっきのハーメルンの草笛も、すごく綺麗な音だったゾ」 「って、お前! 眠くならなかったのか!?」 りんごは草笛を聴いても眠くならなかったと知って驚くハーメルン。 「うん」 「何故だ……?」 魔法の抵抗力が強いのかな? 魔法無効化能力だと草太以上に重要な人物になりそうですが。 ともかく理由は分かりませんが、ハーメルン×りんごのカップリングは確定でしょうね。 「目を覚ますがいい、ナイトメアリア〜ン!」 ランダージョが急いでいたのは、ナイトメアリアンの誕生の瞬間。 果たして生み出されたナイトメアリアンは……すぐに消滅。 「可哀想に。あの魔族はナイトメアリアンには不適合だったみたいだにゃ」 衝撃の事実! ナイトメアリアンは魔族が暗黒魔法で変化した存在だった! 魔族とはいえ彼らにとって仲間。それを実験動物のように怪物に変えていたとは。 なんか軽く流されてしまったけど、これはかなり重い話だゾ。 「ならば、適合する魔族が見つかるまで続ければ良い」 「えーと、でもそれでは、無駄に魔族を失うことに……」 「代わりの魔族などいくらでもいる。それともランダージョ、お前がナイトメアリアンになるか?」 「いやいやいや! 我輩にゃんてどうせ不適合に決まってますにゃ!」 「いずれにせよ、役に立たぬ者は我が配下に不要だ」 サンドリヨンにいびられたランダージョ。中間管理職は辛いよ。 トボトボと通路を進むランダージョを目撃した他のブレーメンメンバーが取った行動は…… 「カーネ、エセル、地獄で会おうコケッ」 三人でナイトメアリアンになること。 これは悲劇必至の選択ですね。 幽閉されているグレーテルの部屋の前を通りがかって、覗き窓から様子を伺うランダージョ。 「何? 私を笑いに来たの?」 「そ、その通りだにゃ。あはは。いい気味だにゃー」 「あんただって作戦失敗してばっかりじゃない。のんきにしてられるのも今のうちよ」 「ふーんだ。我輩には優秀な部下がいるのにゃ。お兄様に見放されたお前とは違うのにゃー」 その一言がグレーテルの心の傷に塩を塗りこめた。 しくしくと泣き出すグレーテル。 「はにゃ、えーと……」 その涙に焦ったランダージョは手が滑ったと言い訳しておでん缶を差し入れる。 励ますときもおでん缶なのかYo!とは思うけど、いい奴だ、ランダージョ。 ところで、捕まっているグレーテルのエプロンの下から垣間見える絶対領域に乾杯。 これまで別行動していたハーメルンは、サルタンの他にもう一人いる七賢者の生き残りを探していた。 「じゃあ、また一人で調べに行っちゃうの? ハーメルン……」 淋しげなりんごの声。その声にやられたわけではないのだろうけど、ハーメルンは 「いや。これからは俺も一緒に行く」 「そっか、この先ハーメルンがいれば心強いゾ」 「そ、そうか?」 「そうだゾ!」 嬉しそうだなぁ、りんご。 「赤ずきんとハーメルンは三銃士ができる前からの知り合いだったんだよね?」 「そうだよ。もうハーメルンっていつも一人で寂しそうだったから、 遊ぼうと思って誘ってあげたのにさ、すぐにダッシュで逃げちゃうんだもん」 カボチャお化けの回想(苦笑) 一緒に遊ぶんじゃなくて、ハーメルンを玩具にして遊んでいるようにしか見えません。 「まあ、今となっては楽しい思い出だよね」 「むしろ、ハーメルンにとっては忘れたい思い出だろ」 すっかりトラウマだもんなぁ。 赤ずきん×ハーメルンのフラグは立ちそうにありません (^^ゞ 「四葉騎士団って厳しい軍隊みたいなところだと思ってた」 「ふわわ。ぜんぜんそんなことないよ〜」 「四葉騎士団はフェレナンド様の下、上司も部下もお互いを尊敬しあい、労わりあっていましたわ」 「みんなすっごく仲良しだったしね、ハーメルン」 「そ、そうか?」 ハーメルンは素直にうなずけないよなぁ。 親友ディートマルシュに裏切られたんだから。→心に笛を持つ男 「じゃ、赤ずきん、歌いまーす!」 「エントリーナンバー1番、白雪姫、歌いま〜す♪」 「ずるい! 私が1番!」 「じゃあ私が2番」 ミニアルバムの歌が始まるのかと思ったのは自分だけではないはずだ。 翌朝、ランダージョが巨大なナイトメアリアンを引き連れて襲ってきた。 「さあ行くのにゃ! 合体ブレーメン!」 「今、ブレーメンって言った?」 「どういうことですの?」 「ランダージョ、まさか!」 「その通りだにゃ! アレクトール、カーネ、そしてエセル。 我輩の忠実な部下たちは、今こうして立派なナイトメアリアンになったのにゃ!」 流石に3体合体しているだけあって、ブレーメンナイトメアリアンは強敵。 赤ずきんたちは攻撃を避けるだけで精一杯。 それとも、元のブレーメンを知っているから戦いの手が鈍るのか。 「ランダージョ! あんたそこまでして、大切な仲間をナイトメアリアンにしてまで勝ちたいの!?」 「我輩のために無茶をしてくれたこいつらの想いを、無駄にするわけにはいかないのにゃ!」 しかし、ブレーメンナイトメアリアンは暴走して劇場のステージを壊し始める。 「大切なステージを傷つけるとは。お前たち、ナイトメアリアンになって音楽を愛する心を忘れたか!」 ランダージョの命令も聞かず暴れるブレーメン。 「しっかりするのにゃ。やっぱりお前たちがナイトメアリアンになるなんて無理だったのにゃ」 「どういうこと?」 「ナイトメアリアンは、魔族なら誰でもなれるわけではないのにゃ」 「彼らの体がナイトメアリアンに適合しなかったため、拒絶反応を起こしているのですわね」 ランダージョに事情を聞いた白雪姫。回復魔法メディシーナを赤ずきんのプリンセスソードの衝撃波で増幅させれば、ブレーメンを元に戻せるという。 だが、強力過ぎる回復魔法の衝撃が、ブレーメンの記憶を消し去ってしまうかも知れない。 今までの思い出が消えてしまう。 回想するランダージョ。 客がみんな帰ってしまったライブ。 3本のおでん缶を4人で分け合った雨の日。 しかし、ブレーメンの命には代えられない。 「頼むにゃ……」 果たして、メディシーナ+プリンセスソードをブレーメンに叩き込み、彼らは元の姿に戻った。 だが…… 「どちら様ですか?」 これはキツい。 どうやらランダージョに会う前の記憶しか残っていないらしく、アレクトールたちは故郷に帰ろうとする。 ランダージョは必死に引きとめようとするが、ハーメルンと草太に説得される。 「きっと今の彼らにとって、またサンドリヨン軍の一員になるより、 このまま元の魔族として平凡に暮らす方が幸せだと思うよ」 『役に立たぬ者は我が配下に不要』 不適合で消滅したナイトメアリアン失敗作。 幽閉されているグレーテル。 サンドリヨン軍に入って幸せとは思えない。 「いや、ごめんなさいなのにゃ。人違い、じゃにゃかった、魔族違いなのにゃ」 ランダージョはアレクトールたちを見送った。 「今日はこれぐらいで勘弁してやるのにゃ。しかし、次はそうはいかないのにゃ」 「ランダージョ……。まだサンドリヨンの元で戦う気?」 「当たりまえにゃ。いつかこの我輩が、お前達三銃士をやっつけるのにゃ。覚悟するのにゃ。 それからもう一つ……ありがとうなのにゃ」 滂沱の涙を流すランダージョ。お前、いい奴だ。本当にいい奴だ。 「ブレーメン、ブレーメン、おれたちゃブレーメン……」 寂しく歌いながらトボトボと歩いていく姿が哀愁を誘います。 その先で待っていたハーメルン。 「いつかこの戦いが終わったら、あの劇場でライブでもやらないか? あいつらも呼び戻して」 やらないか! 敵であっても音楽を愛する気持ちは変わらない。だったら分かり合えるはず。 ランダージョはハーメルンの横を通り過ぎ、ちらと振り返って、 「楽しみにしておくのにゃ」 良い顔だ、ランダージョ。 次回はトゥルーデ再登場&グレーテル合流? <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:白雪姫 ←個人的希望 ○対抗:赤ずきん ▲単穴:グレーテル △連下:りんご ×注意:サンドリヨン(マレーン) ※いばら姫はドラマCD収録「ファンダヴェーレのバレンタインデー」でフェレナンドを予約済。 | ||||
前回から同行することになったハーメルンも一緒ですね。 「この街をまっすぐ抜ければ、封印の地まであと少しですわ」 しかし、街には人の気配が無い。 特に街の建物は壊されていないようですが。 「ふわわ。みんなお昼寝かな?」 「昼間っからいつも寝てるのはいばらくらいだゾ」 自覚が無いのか、いばら姫(苦笑) グレーテルが閉じ込められている牢屋へ来たヘンゼル。 愛しのお兄様が助け出しに来てくれたのかと思いきや、ヘンゼルの目的はグレーテルの処刑。 「サンドリヨン様の御命令だ」 「やだ、やだ、やだ……! やめて、お兄様ぁっ!」 後ずさりするグレーテルに劣情をそそられます(最低だ、自分) 『お兄さま♥』『お兄さま♥』『お兄さま〜♥』 そのときヘンゼルの脳裏に浮かぶ幼き日のグレーテル。猛烈にプリティ。 そりゃヘンゼルの攻撃の手も緩むってもんですよ。 「ごめんなさい! きっときっと、助けに戻ってくるから!」 ヘンゼルが頭痛に苦しんでいる隙にグレーテルは逃走。 どうやらヘンゼルは、まだ、完全にはサンドリヨンに操られていないようです。 ヘンゼルにグレーテルを始末させることで精神操作を完璧なものにしようと企んだのだろうか。 「ライカンどもは?」 「制圧した」 最近出番がなかったトゥルーデ、ライカン族を制圧していたのか。 ジェド様は国王不在の間に国を失ったわけだけれど、今頃どうしているのやら。 (個人的予想:第19話でジェド様に追放されたおばあさん&孫が助けている) 「グレーテルは必ずやエルデの鍵の元へと行くだろう」 「私が行って参ります」 「待て。ここはトゥルーデに行かせる」 グレーテルが脱走したと報告を受けたサンドリヨンは、ヘンゼルではなくトゥルーデに指示を出す。 「トゥルーデ。グレーテル共々三銃士を始末して、エルデの鍵を手に入れてくるのだ」 そしてヘンゼルには、 「感情など捨てろ、ヘンゼル。それがお前のためだ」 「グレーテル」 「鈴風、草太」 早くもグレーテルと合流する草太たち。 本当に早いよ。と思う暇もなく、グレーテルは泣き出して草太の胸に飛び込む。 いきなり!? Σ( ̄Д ̄;) 「ちょっとー! 何してるのよ!」 「草太さんに抱きつくなんて百万年早いですわよ!」 もちろん黙っちゃいない、りんご&白雪姫。 「わたしなんて草太と十年以上一緒にいるのにそんなことしたことないゾ!」 「女の涙を武器に使うなんてズルいですわ! 私の必殺技なのに!」 白雪姫の涙は必殺技ですか(苦笑) 「暴力はいかんぞ〜、暴力は〜」 ヴァル様の合いの手がナイスだ(笑) 逃げてきた事情を話したグレーテル。 「兄貴に命を狙われたのか。お前も不幸な奴だな」 状況は違うけれど兄貴に命を狙われているヴァル様が同情の声を漏らす。 「お願い、私を仲間にして!」 グレーテルの決意。ヘンゼルを取り戻すには赤ずきんたちと協力するしかない。 「うん。一緒に頑張ろう」 うなずく赤ずきん。 「グレーテル、良かったね」 「ふわ、よろしく」 「仕方ありませんわね」 草太も、いばら姫も白雪姫も、何の疑いもなくグレーテルを歓迎。 しかし、 「反対だゾ!」 「りんごに同じ」 「微妙だな」 りんご、ハーメルン、ヴァル様は歓迎していない。 「だってグレーテルは、これまで何度も草太を騙してきたんだもん。草太は人が良すぎるよ」 白雪姫から嫉妬していると言われて反論するりんご。 「同意だな。赤ずきん、お前も人を信用し過ぎるところがある」 赤ずきんに忠告するヴァル様。 「何があったのか知らないが、いきなりこいつを仲間だと言われても俺は信用できない」 手厳しいことを言うハーメルン。 ま、ハーメルンはディートマルシュに裏切られているからな。 「わたしはグレーテルを信じる。それに、仲間が増えたら絶っ対楽しいに決まってるよ」 この場は赤ずきんに押し切られるようにグレーテルを仲間に加えたのだけれど……。 グレーテルの道案内で出発する一行。 キュピは早速、グレーテルの肩に。 「キュピったら、もうグレーテルに懐いてる」 そりゃあ、ねぇ (^^ゞ 「キュピの奴、いつもすぐ俺の上に乗るくせに」 「ヴァル、淋しいの?」 「さ、淋しいわけあるかっ!」 キュピ×ヴァル様のフラグが(違) グレーテルの道案内にも関わらず、赤ずきんたちは噴水のある広場に戻ってきてしまった。 しかも、2回。 「ちょっと、グレーテル。しっかりしてくれなきゃ困るゾ」 「キュピの道案内じゃねえんだから」 そういえば、結局、キュピの道案内は全く役に立たなかったんだなぁ(苦笑) 「まさか、わざと道を間違えたんじゃないだろうな?」 グレーテルを疑い始めるハーメルン。 「サンドリヨンのために、わざと俺たちの足止めをしているのか?」 「私がどんな想いでここまで来たと思ってるの!?」 「こいつらが、どんな想いでお前らと戦ってきたと思ってるんだ!」 うん、これはハーメルンに理があるな。 返す言葉の無いグレーテル。 「じゅ〜しぃ〜!」 そのとき、いきなり声を上げた赤ずきん。 「赤ずきん、何ですの、いきなり?」 「いいからいいから、さ、みんなで」 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 「……何よ、それ」 いきなりポーズを決める三銃士に呆れ顔のグレーテル。 「あのね、これはわたしたちの合言葉。わたしたちの仲間のしるし」 「グレーテルも私たちの仲間になったんだから、一緒にやってみよ」 いばら姫もグレーテルを誘ったけれど、 「バカみたい」 グレーテルは言い捨てて歩き出してしまった。 これは照れ隠しでしょうね。ちょっと頬を赤らめているのがプリティ。 キュピと一緒に小石を拾っているグレーテル。 「せっかく仲間ができたと思ったのに、結局お前と二人だけだね」 中の人で数えたら一人だけだけどね(中の人などいない!) 街で迷っている間にトゥルーデの気配を感じたグレーテルは、トゥルーデに対抗するために小石を集めていたようです。 この街に人の姿が無かったのもトゥルーデの仕業と考えれば説明が付きますね。 「もしかして、どうやって仲良くしたらいいか分からない?」 グレーテルを見つけて甘い言葉でナンパする草太。 「だけどね、仲間と気持ちが通じ合うと心が暖かくなるよ」 「仲良くするには、どうしたらいいの?」 「笑ってみて」 「それだけ?」 「うん。できるよ。大丈夫」 草太×グレーテルのフラグがまた一つ(←だからフラグじゃないってば) そのとき、草太とグレーテルの前にトゥルーデが現れた。 いきなりメタモルフォスの魔法で二人を人形化しようと目から怪光線を放つが、 「見てはいかん!」 飛んできたサルタンがトゥルーデの魔法を防ぐ。 「サルタン! 無事だったんだ」 「ここはわしに任せて、このまま東へ逃げろ」 東へ、って、なんだか妙な言い回しだなぁ、と思っていたら……。 「赤ずきん、ここにいたか」 CM明け、赤ずきんたちと合流するサルタン。 「今はここで詳しい説明をしている暇はない。草太が危険じゃ」 「草太は今、グレーテルと一緒にいるはず」 「そう、そのグレーテルが草太を連れて逃げたのじゃ!」 「「ええっ!?」」 「まだ遠くには行っていないはず。西だ、西を探せい!」 「「はいっ!」」 サルタンの言葉を信じきっている赤ずきんたちは西へ向かう。 この時点でサルタンの言動がおかしいことが分かりますね。 もちろん西へ行っても草太たちは見つからない。 ヴァル様の鼻も草太の臭いを感じ取れない。 そのとき、赤ずきんは道に落ちている小石を見つける。 「これ、もしかして」 「草太たちの目印か!?」 「草太、こっちへ来い」 草太たちのところへ現れたサルタン。 「そいつはサンドリヨンの手先じゃ。騙されるな」 「草太、離れてて」 グレーテルは様子のおかしいサルタンに剣を向ける。 サルタンの目を見て何者かに操られていると気付いたものの、魔法で動きを封じられてしまう。 操られていても魔法の実力は変わらないようですね。 ところで、最初にサルタンが人形化を防がなければ草太を連れ去るのは簡単だったと思うのですが。 裏切り者のグレーテルに惨めな最期を与えるため、だったのかな? 「草太ー!」 「おお、いいところに来てくれたな、赤ずきん。今、こやつから草太を奪い返したところじゃ」 そこにやってきた赤ずきんに都合の良い説明をするサルタン。 グレーテルはミッシンググレイブを構えたまま固まっている。 「さあ、赤ずきん。お前の力でこやつを倒すのじゃ!」 サルタンは赤ずきんにグレーテルを攻撃させ、仲間割れを決定的なものにしようと企んだようですが、 「グレーテル。わたしはもうグレーテルのこと仲間だって思ってる」 赤ずきんはグリムテイラーを収めてグレーテルに呼びかけた。 「もうわたしたち、仲間じゃないの?」 しかし、グレーテルはサルタンに動きを封じられて、満足に話すことが出来ない。 かろうじて発することが出来たのは、わずかな言葉だけ。 「じゅ……しぃ……」 「じゅ〜しぃ〜、だね」 三銃士の仲間のしるし、じゅ〜しぃ〜。 物語の中でこういう使い方をしてくるとは。良いな。 「あんたは、サルタンじゃない!」 赤ずきんはサルタンに向き直った。 「赤ずきん! どういうことですの!?」 「偽者の草太のお母さんが現れた、あのときと同じだよ! もう騙されないんだから!」 というわけで今週の決めゼリフ、 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「愛と勇気と笑顔でずっきゅ〜ん!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 「待って、赤ずきん! あの人は偽者じゃない!」 サルタンに攻撃しようとした赤ずきんを止めるグレーテル。 「あの目を見れば分かる。あの目はお兄様と同じ、操られてる!」 「じゃあ、あれは本物のサルタンなのか」 「本物のサルタンだとしたら、攻撃なんて出来ない」 更にトゥルーデまでやってきて石化ビームで攻撃してきた。 赤ずきんたちは物陰に隠れて作戦会議。 サルタンを操っているのは、サルタンを人形にしたトゥルーデ。 だったら、トゥルーデを倒せばサルタンを元に戻せるはず。 問題はトゥルーデの石化ビーム。 それについてはグレーテルに策あり。 「だけど、恐らくチャンスは一度だけ」 「やってみよう、グレーテル!」 「うん!」 作戦決行。プリンセスモードになってトゥルーデの前に姿を見せる赤ずきん。 石化ビームを放つトゥルーデ。 しかし、グレーテルが置いておいた小石が結界のようなものを作ってビームを防ぐ。 「グレーテル! 力を貸して!」 「分かった!」 「「最強無敵、トゥインクルソード!」」 プリンセスソード+ミッシンググレイブ! まさに最強無敵の一撃で、さしものトゥルーデも大ダメージ。 トゥルーデはサルタン人形を回収して退散。 その直前、トゥルーデに別の女性の姿が重なって見えた。 先ほど、白雪姫が鏡を使ってトゥルーデの姿を確認したときにも一瞬見えた女性の姿。 この女性、まさか……!? なるほどな。草太に悪い虫が付かないようにグレーテルと仲違いさせようとしたのか(絶対違) 「あの、グレーテル……。わたし、酷いこと言って、ごめんなさい!」 グレーテルに謝るりんご。 ハーメルンもグレーテルと握手。 ようやく全員から仲間と認められたグレーテルの笑顔がキュートです。 次回予告コント。 いばら姫っていうか真紅@ローゼンだなぁ (^^ゞ <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:白雪姫 ←個人的希望 ○対抗:赤ずきん ▲単穴:グレーテル △連下:りんご ×注意:サンドリヨン(マレーン) | ||||
「どうして水をあげてるの?」 剣に水をかけているグレーテルに赤ずきんが不思議そうにジーッと見つめながら尋ねると、 「この剣は水をあげるとより強くなるの。 ミッシンググレイヴって言うのよ」 水を遣ると強くなるミッシンググレイヴ、木の属性があるのでしょうか? 「おっきいよね、グレーテルの剣。ちょっと持ってみていい?」 「いいわよ。きっと持てないと思うけど」 巨大なミッシンググレイヴを持ち上げようとチャレンジする赤ずきん。刀剣マニアですか(苦笑) しかし、赤ずきんの力でもわずかに持ち上がる程度。 グレーテルも普段は魔法を使って扱っているそうで、グレーテルが怪力という設定じゃなくて良かった。 ハーメルンまで挑戦したのは、りんごに良いところを見せようとしたのか?(考え過ぎ) 「トゥルーデまでもが奴らの前に撤退を余儀なくされるとは」 「サンドリヨンしゃま〜、プリンセスモードってのはそんにゃに強いんですかにゃ? それにゃら我輩も、おでん缶モード!」 サンドリヨンの前で変身するランダージョ(汗) もちろんサンドリヨンはランダージョを睨み付けて、 「おかんむりモード!」 サンドリヨンでさえコメディ要員にしてしまうとは、ランダージョ恐るべし(苦笑) 「まあ良い。奴らはもう目の前。待てば来る。わざわざこちらから出向く必要もないだろう」 「サンドリヨン様。何とぞ私に、最後のチャンスをお与え下さい。感情など打ち捨ててみせます」 どうやらサンドリヨンは赤ずきんたちの到着を待つつもりだったようですが、ヘンゼルからの申し出に応えて力を貸すことに。 感情を捨てることでヘンゼルの暗黒魔法はより強くなるようですが、憎しみとかの負の感情を増幅した方が強くなりそうな気が。マレーンはそうだと思うんだけど。 まあ、ヘンゼルは誰かを恨んで暗黒魔法に手を染めたわけじゃないから、話は別なのかも。 剣を打ち鳴らして実戦さながらの訓練をしている赤ずきんとグレーテル。 二人とも良い動きをしています。 が、グレーテルは足を滑らせ、転びそうになったところを赤ずきんが手を引いて助ける。 「勝負あったゾ」(りんご) 「赤ずきんの勝ちか」(ヴァル様) 「グレーテルもなかなかやる」(いばら) 「素敵〜、惚れてしまいそうですわ」(白雪) 「お前、本当に惚れっぽいな」(ハーメルン) 衝撃の事実! 白雪姫の守備範囲は男性だけとは限らない! (^^ゞ グレーテルがミッシンググレイヴを軽々と扱えるのは、ヘンゼルからもらった魔法のミトン、オーガミトンを装備しているから。 『これを使えば楽に剣を操れるよ』 まだ暗黒魔法の影響が少ない頃のヘンゼルの笑顔。良い兄貴っぷりです。 しかし、ヘンゼルはオーガミトンを渡すより、小さな武器を持たせる方が良かったのでは? いえ、でっかい剣を振り回す女の子には燃&萌えるのでヘンゼルのプレゼントはナイスですが。 貸してくれるまでオーガミトンをジーッと見つめている赤ずきんはラブリー。 貸してもらってミッシンググレイヴを元気いっぱいに振り回す赤ずきんはキュート。 「ヘンゼル。お前の願いを叶えるために、その私の杖を貸してやろう。さあ、受け取るが良い」 サンドリヨンから魔法の杖(っていうか処刑鎌)を渡されるヘンゼル。 鎌を手にしたヘンゼルは暗黒魔法によって更なる力を得た。 強くなりたいというヘンゼルの願いのままに。 しかし、強くなって妹を守りたいという想いは掻き消された。 「過去など、感情など、必要ない……! 私は、サンドリヨン様のために強く、なる」 「行け、ヘンゼルよ! お前の妹を倒してこい」 「かしこまりました」 結局、叶ったのはグレーテルを守るという目的ではなく、強くなるという手段だけ。 妹を愛する心を踏みにじったサンドリヨン許すまじ。 「グレーテル。そいつらと一緒に私に歯向かうつもりか?」 「聞いて、お兄様!」 「黙れ。サンドリヨン様の御恩を忘れ、裏切り者に成り果てるとは」 ヘンゼル来襲。グレーテルの言葉には全く心が動かないようです。 「愚か者め、罰を受けるが良い!」 鎌を掲げるヘンゼル。晴れていた空に雷雲が広がる。 「あれは、サンドリヨンの杖!」 いや、どう見ても鎌ですってば(苦笑) バルキリースカート@武装錬金よりずっと処刑鎌です。 「もの凄い魔力を感じる」 「みんな気をつけろ」 「大丈夫! ウォーミングアップはバッチリ! 行くよー!」 というわけで決め台詞。前回と同じ。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「愛と勇気と笑顔でずっきゅ〜ん!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 「「トライアングルイグニッション!」」 いきなり必殺技! 「直撃ですわ!」 「口ほどにもない奴だ」 「いや、良く見ろ」 「ああっ! 攻撃が全く効かない!?」 「それどころか、パワーを吸収しているみたいだ」 見ると、サンドリヨンの鎌が発する黒いオ〜ラが攻撃を受け止め、吸い取ってしまった。 そういえば、トライアングルイグニッションって、効いたためしが無かったような気が(汗) トゥルーデも無傷だったもんなぁ。普通のナイトメアリアン相手なら通用するんでしょうけど。 「さらばだ、グレーテル。三銃士らと共に滅びるが良い。デスブロウサンデ!」 ヘンゼルが鎌を向けると、これまでで最大級の黒い稲妻が赤ずきんたちを襲った。 白雪姫の防御魔法でも防ぎきれない強烈な雷。 皆に庇われたグレーテルはほぼ無傷だけれど、三銃士たちはたった一撃で大ダメージ。 「しぶとい奴らめ。今度こそ」 「駄目、お兄様! こんなことしちゃ!」 「グレーテル。まずはお前からだ!」 再び襲い掛かる黒い稲妻。それを庇ったのは、ヴァル様。 「お互い、兄貴のことで苦労する星回りらしいな」 三銃士、ハーメルン、ヴァル様……傷つき倒れた仲間たち。 「お兄様を止められるのは、私しかいない……。私が、私が、今度はみんなを守らなくちゃ!」 ミッシンググレイヴを構えるグレーテル。 「お兄様……もうみんなをこれ以上傷つけさせない!」 無情にもヘンゼルの放った黒い稲妻がグレーテルを撃つ。 「グレーテルを倒し、私の暗黒魔法は更に高まった」 と思いきや、いばら姫のいばらがグレーテルを守っていた。 次の一撃はハーメルンのエンバーテリオンが弾く。 更に赤ずきんのコメットレイドル。 その赤ずきんを更に庇うグレーテル。 「何故だ? 何故、お前たちはそんなにまでして……」 「大切な人を守りたいって気持ちが、あなたには分からないの!?」 「大切な人を、守る、だと」 仲間を庇い合う姿にヘンゼルの心が揺れ始める。 サンドリヨンによる呪縛に綻びが生じたようです。 そして、オーガミトンを外したグレーテルの呼びかけが、呪縛の綻びを抜けてヘンゼルの心に届く。 「このミトンはお兄様が私にくれたもの。でも、もうミトンもミッシンググレイヴもいらない!」 「何のつもりだ、グレーテル」 「私は、魔法なんかいらない! 元の優しいお兄様がいればいいの!」 「黙れ。ミッシンググレイヴも捨て、立つのがやっとのお前に何が出来るというのだ」 「お兄様が私を守ってくれたように、今度は私がお兄様をサンドリヨンから守る!」 「守る、だと……」 ヘンゼルの胸中に、妹を守るために強くなりたかった、かつての想いが蘇る。 しかし、サンドリヨンの鎌がヘンゼルを呪縛し続ける。 鎌に操られて再びグレーテルを攻撃させられるヘンゼル。 「プリンセスモード!」 プリンセスモードに変身した赤ずきんは、グレーテルが捨てたオーガミトンを装備し、ミッシンググレイヴを盾にして稲妻を防いだ。 耐え切れずに崩れ去るミッシンググレイヴ。ありがとう。 「なんで、分かってあげないの、グレーテルの気持ち!」 「感情など、必要ない……」 「サンドリヨンの力に負けちゃ駄目! グレーテルのお兄ちゃんだってこと思い出して!」 ヘンゼルの心に訴えかける赤ずきん。そして今回最高の名ゼリフ。 「お兄ちゃんが妹を傷つけるなんて、そんなの駄目だよ!」 その通りだ! 兄は妹を守るもの。たとえ妹が12人くらい現れたとしてもだ! 「涙……? 何故?」 ヘンゼルの頬を流れ落ちる涙。 それはサンドリヨンの呪縛が解けた瞬間。 「グレーテル!」 ヘンゼルはサンドリヨンの鎌を投げ捨てた。 鎌の暴発に巻き込まれて瀕死のヘンゼル。 グレーテルに膝枕してもらっているのは羨ましいゾ。 「お兄様、これ、食べたら元気になるんだって。赤ずきんにもらったのよ」 グレーテルが取り出したのは、先ほどの休憩のときに残していた薬草入りのビスケット。 それを更に二つに割って、 「ほら、半分こ。一緒に食べよう、昔みたいに」 目を覚ましたヘンゼルは、ビスケットの一片を取り、涙を流す。 「お兄様! 元のお兄様に戻ったのね!」 兄妹の姿に赤ずきんも貰い泣き。モニターのこっち側で見ている自分も貰い泣きです。 しかし、これだけでは終わらない。 サンドリヨンの鎌が禍々しい魔力を放ちながら自律行動を始めた。 「一体、何が……」 「きっと、元に戻って邪魔になったお兄様をサンドリヨンが狙ってるのよ!」 赤ずきんはプリンセスソードで鎌を攻撃するも、全く通用しない。 それどころか、鎌はヘンゼルとグレーテルに暗黒魔法の攻撃を放った。 ただでさえボロボロだったヘンゼルはグレーテルを庇って瀕死の重傷。 ヘンゼルは白雪姫の回復魔法でどうやら命に別状はなさそうですが、 「すみません。これ以上私の魔法で回復させるのは無理ですわ」 「そんな!」 「サンドリヨンの魔法って、そんなに凄いの?」 「杖だけであのパワーだ。実際に戦うとしたら……」 「考えたくないな」 あの鎌にさえ手も足も出なかったですからね。 サンドリヨン本人の強さを想像して雰囲気が重くなる一同。 その重い空気を吹き飛ばすのは赤ずきん。 「大丈夫! みんなで頑張れば何とかなるよ!」 「うん、そうだね」 「みんなで力を合わせるゾ♪」 「ま、そういうことだな」 「よーし、行こう! グレーテルはヘンゼルの側にいてあげて」 ……えっ!? Σ( ̄Д ̄;) そうか、ミッシンググレイヴを失った今、グレーテルは戦力外。 ヘンゼルの看病をするくらいしかできないのか。 せっかく仲間になったと思ったのに、たったの2話で分かれることになってしまうとは……。 もっと早くグレーテルが仲間に加わっていればなぁ。くうぅっ、惜しい。 次回予告コント。 「このコーナーは私たちが乗っ取ったわ!」 乗っ取られた(笑) <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:赤ずきん ○対抗:白雪姫 ←個人的希望 ▲単穴:りんご △連下:グレーテル ×注意:サンドリヨン(マレーン) | ||||
太陽を背に森を見つめる赤ずきんたち。 「大丈夫。草太もりんごも絶対に私たちが守る」 振り向いた赤ずきんがチョット格好良いゾ。 「カイン、赤ずきん、おのれ……! このままでは済まさん!」 やっぱり生きていましたよ、ジェド様。 ちっとも改心していませんでしたか。 そのジェド様の前に鏡が出現した。もちろんサンドリヨンの鏡。 「貴っ様! よくも騙まし討ちにしてくれたな!」 「先に牙を剥いたのはお前の方ではなかったか?」 「黙れぇっ!」 叫ぶ声にも迫力がありません。身も心もボロボロですね、ジェド様。 「決戦は近い。今こそ我らが手を結ぶとき」 「誰が貴様などと!」 「私にはお前の力が、そしてお前にも私の力が必要なはず」 「力……カインと赤ずきんを葬るほどの力か」 『力』という言葉に反応してサンドリヨンの術中にハマったジェド様。 もう捨て駒決定です。 さて、赤ずきん御一行。 サンドリヨンが封印された場所にもかかわらず綺麗な森で一時休憩中。 しかし、森の美しさは見せ掛けだけ。 「なんでだろう。豊かな森なのに、少しも声が聞こえてこない」 草太が花に触れると、その花は灰のように崩れ去った。 サンドリヨン復活の影響で暗黒魔法の邪気が広がり、森の精気が消えてしまったようです。 「鍵と三銃士、間もなく彼の地へ到着」 サンドリヨンに赤ずきん御一行が来たことを報告するトゥルーデ。 「待て、お前には別の役目がある」 しかし、赤ずきんたちを迎え撃とうとしたトゥルーデをサンドリヨンが止めた。 そこに出てきたのはランダージョ。 「このランダージョに行けということですにゃ!」 空気を読め、ランダージョ(笑) 「頼もしい我がしもべよ。では、重要な役目を授けよう」 呆れ顔で頬杖をつくサンドリヨンが命じたこと、それは、 「部屋に戻り、寝巻きに着替え、寝床に潜り込んで一歩も出るな……っと。 ……はにゃ? にゃぁぁぁっ! それって何もするにゃってことにゃ!」 寝巻きに着替えることまで命令するとはナイスな命令だ(笑) ランダージョが無駄に命を散らさないようにするための配慮だったりすると、サンドリヨンの好感度がアップするんですけどね。有り得ないけど。 実はマレーンが猫好きだったという設定を希望。 ついに封印の地に辿り着いた赤ずきん御一行。 かつては水晶の泉と呼ばれた場所には、今は、割れた水晶と崩れた石柱が残るのみ。 そこに現れたのは、何か様子のおかしいジェド様。 「赤ずきん、見て、ジェドの首」 「ナイトメアリアンの印!」 「貴っ様ぁっ! 狼族の誇りを忘れ、サンドリヨンに魂を売ったか!」 なんと! ジェド様がナイトメアリアン化するとは! 獣人変化したジェド様は通常より一回り大きく、たぶん通常の三倍くらい強い。 電撃まで放つようになったジェド様に、いばら姫もヴァル様もハーメルンも簡単に蹴散らされる。 その戦いの最中、足場を崩された草太は水晶の泉の跡に落下。 そして、助けようとした赤ずきんと共に、再びマレーンの物語世界へ。 まだ割れていない水晶の泉。封印の石柱もない。つまり千年前の世界。 そこで草太と赤ずきんが見たものは、暗黒魔法の使い手であるマレーンを吊るし上げようとする人々。 文字通りの魔女狩りですね。なにせ本物の魔女ですから。 しかし、本物の魔女が簡単に捕らえられたりはしません。 「魔法というのはね、こうやって使うのよ!」 マレーンが人々に暗黒魔法で攻撃し始めた、そのとき、 「マレーン!」 「何故……何故ここに……!?」 なんと、エルデから来た少年が青年になって再びマレーンの前に現れた。 青年がどうやってファンダヴェーレに来たのかは分かりません。 けれど、きっと感動的な再会になったはず。 マレーンが暗黒魔法に手を染めてさえいなければ。 「マレーン! 僕と行こう、もう一つの世界へ!」 マレーンをエルデに誘う少年。しかし、 「駄目、もう遅い。私の暗黒魔法の力は、誰にも止められない」 再び暗黒魔法で人々を攻撃するマレーン。 ところが、人々をかばって青年が飛び出した。 「すまない。君を裏切った僕への罰だ」 暗黒魔法によって消滅する青年。 「い、嫌ぁ……! こんなの、こんなのって……」 泣き崩れたマレーンは、しかし、二つに分かれた世界への怒りと共に立ち上がった。 「ならばもう、迷うまい」 怒りだ! もう怒りしかない! 「駄目だよ、マレーン! まだ間に合う。優しいマレーンに戻って! あの人もきっとそれを望んでる。 それに、あのとき流した涙、人を想う優しさが残っている証拠じゃないか!」 「大切な人を目の前で失って、優しさなど無理な話だ」 すっかり成長したマレーン、いや、サンドリヨンが草太に告げる。 ヘンゼルに感情を捨てろと言っていたのは、サンドリヨンからすれば正しいことだったんだな。 感情が無ければ、たとえグレーテルを失ってもヘンゼルが絶望することはありませんからね。 根本的に間違っているのだけれど。 「マレーン、闇の力に頼っちゃ駄目だ」 「ふん。まだ奇麗事を言うか」 なおも呼びかける草太に、サンドリヨンは容赦なく暗黒魔法を放つ。 それをかばって倒れた赤ずきんは虫の息。 「赤ずきん、赤ずきん、赤ずきん! 僕のせいで、ごめ……」 「ごめんね……。必ず守るって約束したのに」 サンドリヨンは目の前で大切な人を失う気持ちを草太にも味あわせたかったのか。 となると、草太の大切な人は赤ずきんということになりますね。 どうやら赤ずきんエンドのフラグが立ったようです(←どうしてフラグって言うかな、自分) 「少女は大切な人を失い、世界を自分の思い通りの世界にすることにしました」 今回の話を観るまでは、サンドリヨンはエルデの恋人に会いたいのではないかと考えていました。 しかしまさか、その恋人が既に亡くなっていたとは思いもしませんでした。 それも、サンドリヨン自身の手にかかって。 とても女児向けアニメとは思えないヘヴィな物語です。 物語世界から現実世界に戻ってきた草太たち。 しかし、赤ずきんの負傷はそのまま。 プリンセスモードになってもナイトメアリアン化ジェド様には全く通用しません。 「このままじゃ……。ヴァル……赤ずきん……お母さん……!」 そのとき、『大切な人』を失う恐怖に草太の鍵の力が暴走した。 「嫌だ……そんなの嫌だ!」 以前にもあったイヤボムに近いけれど、これは暗黒魔法化した鍵の力、か? サンドリヨンの目的は草太をダークサイドに引き込むことだったというのか。 「力よ! 我に宿れ!」 黒いオ〜ラを放つ力の奔流を吸収し始めたジェド様は、しかし、苦しみ始める。 「鍵の力……まさかこれほどとは。あと一歩で貴様を葬れたものを……。 カイン、お前の言った通りだったな。あれほど欲しがった鍵の力で俺自身が滅ぶとは」 光になって消滅するジェド様。 結局、ジェド様は最期まで改心することなく逝ってしまいましたか。 ジェド様が逝ってしまうとヴァル様がカインの姿に戻る契機もなくなってしまうわけで、赤ずきん×ヴァル様のフラグも無理っぽいですね。 「エルデの鍵、充分に育ったようだな。機は熟した」 テーブルに六枚目のカードを並べたサンドリヨン。 赤ずきんたちの前に と同時に、赤ずきんたちを残して草太だけをサンドリヨン城に強制召還。 「ようこそ、サンドリヨン城へ」 待っていたのは、サンドリヨンと、トゥルーデと、小夜の姿が映る鏡。 次回はトゥルーデの正体が明かされるかな? 次回予告コント。 「魔法少女になって悪い奴らをやっつける夢」 って、まさか……なのは@リリカル!? <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:赤ずきん ○対抗:白雪姫 ←個人的希望 ▲単穴:りんご △連下:サンドリヨン(マレーン) ×注意:グレーテル | ||||
というわけで、サンドリヨン城に強制召還された草太。 小夜の声に導かれて進んだ先には、鏡に映る母の姿が。 そこに現れたトゥルーデ。 「エルデの鍵よ。サンドリヨン様のため、その真の力を解き放て」 トゥルーデは草太に人形をぶつける。しょぼい攻撃です。 が、これはどうやら鍵の力を引き出すために試していたようです。 「エルデの鍵の真の力、そう簡単には発動せぬか」 人形をぶつけた程度では、鍵の力でバリアのようなものが張られましたが、それだけ。 サンドリヨンの思惑には到底及びません。 「早く助けないと草太が、草太がすっごく悲しい思いをするって、そんな気がするの」 嫌な予感がするという赤ずきん。 まぁ、草太がサンドリヨンに捕まっているんだから嫌な予感もありませんけどね。 「ずっきゅ〜ん!」 赤ずきんはプリンセスソードのパワーを地面にぶつけ、その反動を使って、空に浮かぶ しかし、サンドリヨンの結界はプリンセスモードの力でも打ち破れない。 そのとき聞こえてきたのはフェレナンドの声。 フェレナンド自身がファンダヴェーレの鍵の持ち主であり、サンドリヨンの目的は二つの鍵の絶大な力を使い二つの世界を手に入れることだと伝える。 サンドリヨンは二つの鍵を手に入れてしまった。 けれど、そう簡単に鍵の真の力を発動させることは出来ない。 「鍵の真の力の発動。それは、その持ち主が強い感情を抱いたときに初めて開放される」 強い感情とは、誰かを守りたいという想い。あるいは、悲しみや怒り、憎しみ。 その話を聞いた赤ずきんは、マレーンの物語の中で聞いたサンドリヨンの言葉を思い出す。 『大切な人を失って、優しさなど無理な話だ』 草太の目の前で大切な人を失わせる。 それこそがサンドリヨンの計略だと知った赤ずきんはプリンセスソードのパワー全開。 「ずっきゅ〜〜〜ん!」 城に飛び込んだ赤ずきんは、小夜ごと鏡を叩き割ろうとしていたトゥルーデを間一髪で止めた。 「大丈夫だよ、草太の大切な人はわたしが守るから」 ところが、草太は赤ずきんの声を聞いているのかいないのか、呟いて白いオ〜ラを輝かせる。 「僕のお母さんを傷付けさせたりはしない……」 エルデの鍵の力、発動。なんかカッコイイぞ、このシーンの草太。 弾き飛ばされたトゥルーデは兜(?)を壊され、素顔が顕に。 その顔は、小夜。鏡の中に居た小夜は幻だった。 なるほど。サンドリヨンの計略は、ただ単に草太の前で大切な人を失わせることじゃなかった。 草太自身の手で大切な人を失わせることだったんだな。かつてのマレーンのように。 結界が消えたことで白雪姫たちもサンドリヨン城へ向かう。 ところが、りんごだけは立ち止まったまま。 「ハーメルン……わたし……」 「だからさっさと帰れって言ったろう。……でも、良く頑張ってきたな。 一緒に行こうぜ。お前が居なかったら、草太の奴ますます悲しむ」 「うん!」 りんご×ハーメルンのフラグは覆りそうにありませんね。 「お前の母親、鈴風小夜は元々ファンダヴェーレの人間。かつてこの私を封印した七賢者の一人だ」 「そうか。サルタンの他にもう一人生き残っていた賢者とは、草太の母親のことだったのか」 ついに明かされるトゥルーデ=小夜=シルフィーヌの秘密。 第1話冒頭の草太の夢と違って、小夜は復活したサンドリヨンを再封印するために自らの意思でファンダヴェーレに戻ったんですね。 小夜はファンダヴェーレの人だろうとは思っていましたが、ハーメルンが言っていた七賢者の生き残りだったなんて夢にも思いませんでしたよ。 だって、小夜が七賢者の一人ということは、小夜の年齢は千(以下検閲削除) ところで、シルフィーヌは"自らの使命によって"エルデに行き、"エルデの鍵の持ち主として"草太を産んだらしいのですが、それは言葉通りに受け取って良いんですか? 草太パパとの間には使命だけでなく愛情はあったのだろうとは思いますが……。 あと、回想シーンでサンドリヨンに立ち向かうシルフィーヌは良い感じだったのですが、作画がヘタレているのが残念だよサンドリヨン。 「鈴風草太よ、どんな気分だ? 母親を、自らの力によって傷付けた気分は」 「草太さんのお母様を」 「暗黒魔法で操って戦わせていたなんて」 「ぜったいに許さない!」 サンドリヨンに立ち向かう赤ずきんたち。 しかし、鏡から出てもいないサンドリヨンに赤ずきんたちは手も足も出ない。 「赤ずきんたちをじわじわ痛めつけて、お前の感情に揺さぶりをかけてきているんだ!」 そう言って草太に逃げるように促すヴァル様。 だからって仲間を見捨てて逃げるような真似は出来ない。 そのとき、小夜が立った。 「草太はファンダヴェーレとエルデの未来を紡ぐ者。 サンドリヨン、あなたの好きにはさせない。鍵を護るものとして、母親として」 サンドリヨンの暗黒魔法ビームをATフィールドで防ぐ小夜。さすが七賢者。 とはいえ、傷を負っている小夜にできるのはそこまで。 更に強力な暗黒魔法ビームに撃たれて倒れる。 「これだけは約束して。たとえどんなに辛いことがあっても、自分を見失っては駄目よ。 自分自身が、心の主であり続けなさい。ね」 そして、小夜は闇の中に消えた。 遺体が残らないのは女児向けアニメの配慮なのか、それとも実は死んでいないのかな。 「お母さん……無理だよ。無理だよ、こんなの。こんなに酷いことがあって、 大切な人を目の前で失って、自分を見失わないでいるなんて、無理だよ」 小夜の遺言を無理だと呟く草太。その顔は、りんごが思わず息を呑むほど。 「許せない……。僕は、絶対に……」 怒りだ! もう怒りしかない!!(違) 「怒り、憎しみ、そして絶望。全ての底にあるのは果てしない闇の感情。 待っていたぞ、鈴風草太。さあ、鍵の真の力を発動させるが良い!」 草太も、これがサンドリヨンの思惑通りだと分かっているはず。 けれども、感情を止められない。感情は止めようがない。 「僕は、絶対にサンドリヨンを許さない」 そして、エルデの鍵に共鳴してフェレナンドの持つファンダヴェーレの鍵も勝手に発動してしまう。 二つの鍵から立ち上る二本の光柱。 それらが重なったとき、天空に現れたカードに一つの鍵が差し込まれ、何かが開いた。 二つの世界の垣根が取り払われたのだろうか? これまで抽象的にしか語られていなかった二つの世界の成り立ちが明らかになるのかな? <現在の草太争奪レース予想> ◎本命:赤ずきん ○対抗:白雪姫 ←個人的希望 ▲単穴:サンドリヨン(マレーン) △連下:グレーテル ■脱落:りんご 次回予告コント:鍵力発電ですか(苦笑) | ||||
渦巻く空に、突風、地震。ファンダヴェーレを天変地異が襲う。 ラプンツェルたちの姿は懐かしいな。ハンスは台詞付きだし。 でも、どうせなら魔法嫌いのハンスが魔法を使っている姿を見てみたかったりして。 魔法を失敗したら次の場面につながるし。 「プリンセスモードが!?」 突然、赤ずきんのプリンセスモードが強制解除。 ハーメルンのエンバーテリオンも、白雪姫の蛍光灯も消えてしまう。 「魔法が消えた」 なんと、魔法の世界ファンダヴェーレと科学の世界エルデが繋がったために魔法力が消滅……って、エルデでも魔法使っていたゾ? どういう根拠か分かりませんが、草太の鍵の力が一時的に魔法力を消してしまったようですね。 「鍵の力で、二つの世界の扉は開かれた。今こそエルデとファンダヴェーレは一つになるのだ」 繋がった穴からエルデに降臨する巨大縄文土器&ナイトメアリアン軍団。 秋葉原が危ない!って、おでん缶かよランダージョ!(笑) 「違う! 僕は……僕はこんなこと、望んでない!」 「私もかつて、そう言って神を呪い、怒りを募らせたものだ。こんな運命など望んでいない、と」 ふたつの世界をひとつにする。 それはサンドリヨンの望みであり、また、草太の願いでもあるという。 おとぎ話カードに囲まれて焦点を失う草太の目。 そのとき一枚だけ弾き出されたカードは…… 「これは、草太のお母さんが話してくれた、おとぎ話のカード」 「私は恨んだ。全ては世界が二つに分かれたせいだと。そしてこれが、おとぎ話の結末」 街を破壊する千年前のサンドリヨンの姿。 その姿に草太が重なって見えた。 「まさか、これがサンドリヨンの真の目的!?」 草太ならば母のおとぎ話の続きを探すはず。 それを利用して、サンドリヨンは草太にマレーンの過去を追体験させてきた。 「ふたつの世界の物語にのめり込めばのめり込むほど、お前の心は私と同化していく」 そう仕向けておいたというサンドリヨン。 でも、世界を憎んだサンドリヨンと、あくまでサンドリヨン個人を憎んでいる草太は違うような。 「可哀想な少年。全ては世界が二つに分かれたせいで起こったこと。 お前は怒りと哀しみの心から、真の鍵の力を発動することが出来た。 まるで私と同じではないか。 さあ、今こそ二つの世界を一つにして、我々が、支配するのだ」 んー。やっぱりちょっと違和感あるなぁ、この、サンドリヨンが草太を取り込む方法は。 草太はサンドリヨンを憎んでいるのに、それがどうして世界を憎むサンドリヨンと同じ? まあ憎しみに心を囚われているというのではサンドリヨンと同じかも知れませんが。 あ、カテジナさん登場。 「草太を返して!」 魔法が使えない赤ずきんはヴァルの背に乗り、ハーメルンのナイフを借りてサンドリヨンに切りかかる。 しかし、サンドリヨンには通じない。 「今までの奴らと桁が違う」 「魔法も使えないのに」 「どうやって草太を助ければいい」 「きっと方法があるはず。みんな、諦めちゃ駄目!」 ファイト、だよ(作品違) そのとき、カードを持っているりんごに気付いた。 それは、先ほど一枚だけ爪弾きにされていたおとぎ話カード。 「これは、草太のお母さんが話してくれたおとぎ話」 「うん。草太は小さい頃から、何度も何度もわたしに話してくれた」 「そう言えば、これはマレーンと関係ないお話だったよね」 「他のカードはサンドリヨンの罠だったが、これは違うのか」 すれば、本物の、ふたつの世界の物語が別にあるんですよね。 ひょっとすると、それが、草太パパと小夜の馴れ初めの物語なのかな? 前回の説明だと小夜が鍵の持ち主を産むためにエルデに行ったように聞こえますからね。 何らかのフォローは欲しいところです。 「草太! 目を覚まして!」 「この少年と私を一つにするため、長い時間をかけてきたのだ。もう遅い」 「違う! 草太はあんたとは違う! だって草太には、仲間がいる!」 ああ、そうだ。そうだよ。 サンドリヨンと草太が決定的に違うところ。 草太には仲間がいる。辛いときに支えてくれる仲間が。一緒に笑いあえる仲間が。 「草太、目を覚まして! 思い出して! お母さんのおとぎ話を聞いたときの純粋な気持ち!」 サンドリヨンに操られ攻撃してくる草太に呼びかける赤ずきんたち。 「草太さんが教えてくれた優しい気持ち!」 「自然を愛する、豊かな気持ち!」 「いつも仲間を信じていた気持ち!」 「みんなを包み込む暖かな気持ち!」 「わたしを守ってくれた強い気持ち!」 「そして、笑顔を忘れない明るい気持ち!」 良いね、このシーン。仲間が一言ずつ叫ぶのは良い。 「諦めない! 草太を必ず取り戻す!」 ハーメルンの援護とフェレナンドの追い風を受け、ヴァル様に乗った赤ずきんが草太に迫る。 「私たち、草太を失いたくない!」 小夜のおとぎ話を草太にカードスラッシュする赤ずきん。 しかし、それでも草太は目覚めない。 「草太……。信じてるよ、フェレナンド様もわたしたちも、草太を信じてる」 草太を抱きしめる赤ずきんの涙が綺麗だ。 その涙が通じたのか、草太の目にも涙が浮かぶ。 「こんなことは、もうやめて下さい。一人ぼっちで世界を手に入れたって、虚しいだけなのに」 「何故だ? 私の暗黒魔法は完璧だったはず」 「一つ大事なことを忘れてたみたいね」 サンドリヨンに呼びかける赤ずきん。 「草太はあんたと違って一人じゃない。わたしたちが、いつだって側にいる!」 「仲間など、弱き者の戯言だ。いずれにせよ、もう遅い」 「鍵は開き、二つの世界は一つになり始めた。もはやこの動きは誰にも止められぬ」 負け惜しみを言うサンドリヨン。 草太とフェレナンドを三叉砂時計に閉じ込めた。 流れ落ちている砂のようなものは鍵の力でしょうね。 次回予告コント。 「グレーテルの決め台詞は『お兄さま〜♥』だよ」 うん、確かにその通りだ (^^ゞ | ||||
草太とフェレナンド、エルデの鍵とファンダヴェーレの鍵を手に入れたサンドリヨン。 エルデの空には 「これ、夢だよね」 「映画よ、映画の撮影よ! きっとそうよ!」 夏美&千絵〜い、久しぶり。 「これもサンドリヨン様の魔力かにゃ〜、あぁ〜ステキ〜」 おでん缶を火事場泥棒しているランダージョ。何しに来たんだ(苦笑) 「小夜さん、悲劇は食い止められなかったのか。草太は……」 草太の父・純太朗。どうやら全て承知していたようですね。 一方、ファンダヴェーレでは三銃士が戦っていた。 「シャイニング・エッジ!」 「スプラッシュ・アロー!」 「リーフ・オブ・ミラージュ!」 しかし、草太たちの力を奪うサンドリヨンの巨大杖(というか巨大鎌)は壊せない。 「貴様らの未熟な魔法でこの杖が破壊できるわけがないであろう」 「未熟な魔法ですって!?」 「どうやらサンドリヨンを倒すのが先のようね」 「ここで全ての力を使い切っても」 「悔いはないですわ!」 そして白雪姫は全力で戦うため、りんごに告げる。 「草太さんとお会いして以来、りんごさんにも張り続けていた結界、外します」 りんごの周囲から光が消えると白雪姫の蛍光灯が一回り大きくなった。 「私にまでずっと結界を?」 「草太さんの大切な人ならば、私にも大切な方ですから」 白雪姫、良い娘だ。本当に良い娘だよ。 りんごは結界の保護がなくなったけれど、ちゃんとヴァル様&ハーメルンが守っているから大丈夫。 特にハーメルン、「俺から離れるな」だなんて言っちゃってますぜ。 「ずっきゅ〜ん!」 プリンセスソードを振り下ろす赤ずきん。 しかしサンドリヨンは片手で張ったバリアで易々と防ぐ。 その隙に、いばら姫がサンドリヨンの背後に回った。 茨がサンドリヨンの腕を縛る。 が、茨はみるみる枯れて、いばら姫の腕まで変色させる。 その枯れた茨を断ち切ったのは、パワーアップした蛍光灯。 白雪姫の魔力を受けて更に大きくなった蛍光灯がサンドリヨンに迫る。 余波だけでナイトメアリアンを葬った必殺の一撃。 だがサンドリヨンは無傷で立っていた。 「なんて奴だ」 「一歩も動かずに赤ずきんたちの攻撃をことごとく打ち破っている」 強いぞサンドリヨン。それでこそラスボス。 今こそ白雪姫の七人の小人を解放して滅殺するときだ!と思ったんだけど、やらないんですね。 あれは黒雪姫バージョンだけの隠し技だったんでしょうか……。 「諦めてナイトメアリアンどもの餌食となるが良い」 サンドリヨンだけでも手一杯なのに、ナイトメアリアンまで襲い掛かってきた。 三銃士たちはプリンセスソードで斬り、爪で裂き、魔法で凍らせ、刺し貫く。 このシーン、白雪姫といばら姫が格好良いゾ。 だが、ナイトメアリアンは数が多い。倒しても倒しても切りがない。 そうしている間に、サンドリヨンの準備が整ってしまった。 「時は満ちた。鍵の力は私が頂く!」 杖(鎌)から照射された鍵の力がサンドリヨンに降り注ぐ。 すると、 「なにぃぃぃっ!?」 サンドリヨン巨大化かよっ!? そいつぁは想定外だ! 巨大化したサンドリヨンは草太とフェレナンドを体内に取り込んで、更に姿を変える。 「なんじゃこりゃっ!? 鍵の力がサンドリヨンを化け物に変えちまったのか!?」 サンドリヨンの暗黒魔法ビームで城から弾き飛ばされたりんごたち。 「ここ、私たちの世界?」 「エルデ!?」 そこはもうエルデ。ハーメルンは初エルデかな? 「草太とフェレナンド様を返せ!」 巨大な怪物と化したサンドリヨンに斬りかかる赤ずきん。 しかし、暗黒魔法ビームで簡単に吹き飛ばされてしまう。(この場面、未完成だったのかな?) 「赤ずきん!」 思わず飛び出したヴァル様。 空中で赤ずきんをキャッチするも、白雪姫の魔法は届かない。 このままではコンクリートに叩きつけられてしまう。 「この身に代えても、俺が守る! 俺が!」 「ヴァル……私も負けないよ」 「それでこそ赤ずきん!」 途端に鳴り始めるBGM。 「間に合って良かった」 重力魔法で赤ずきんを受け止めたのは我らがグレーテル。(この場面も未完成かな?) そしてグレーテルと言ったら、 「お兄様も一緒よ」 「ヘンゼル!」 ヘンゼルかっこいいよヘンゼル。 「拾ってやった恩も忘れて私に刃を向けるとは」 「あなたのせいでお兄様がどれだけ苦しんだと思うの!?」 「お前に心を操られ数々の悪事を働いた私の罪、お前を倒すことで償わせてもらう!」 しかし、サンドリヨンの中には草太とフェレナンドが取り込まれている。 おいそれと攻撃できない。いや、赤ずきんは斬りかかっていたんだけどね。 「どこまでも卑劣な奴……!」 「一体どうすれば草太とフェレナンド様を救い出せる」 「エルデの民よ、聞け。世界はこのサンドリヨンが支配する。さあ選ぶが良い。服従か、滅亡か」 エルデに宣告するサンドリヨン。何故か秋葉原限定っぽく見えるのは気のせいですか? そして、おでん缶をキャラクター紙袋に詰め込んで上機嫌のランダージョ。 本当に何しに来たんですか?(大汗) 「草太を返して! 返してよ!」 りんごの涙の訴え。 しかしサンドリヨンは、草太はもう存在しないと言う。 「草太……そんなのヤダよ……」 そのとき、りんごの肩を叩いたのは、純太朗。 「大丈夫。草太は帰ってくる。だからりんごちゃんも草太を信じて呼びかけてごらん。大きな声で」 純太朗に励まされたりんごは、もう一度草太に呼びかける。大きな声で。 「草太ぁっ! もうすぐ新学期始まっちゃうんだから、早く帰ってこなきゃ駄目だゾ!」 すると、 「りんご……。赤ずきん……」 サンドリヨンの中から草太の声が聞こえた。 「確かに草太の声だったゾ」 「草太が無事でいる」 「うん」 「もうっ、何故りんごさんと赤ずきんの名前だけしか呼ばないのですか」 「何くだらないことで熱くなってるのよ」 そんなくだらないことで熱くなる白雪姫が大好きです(笑) 「ぐずぐずはしていられないぞ。やがて私のように心を乗っ取られる」 「そんなことはさせない! 草太とフェレナンド様を必ず取り戻す!」 「それが、私たちの使命」 「りんごさんと義父様は安全なところへ。キュピ、頼みましたわよ」 「きゅぴ♪」 もしかしたらキュピは最後に何かやってくれるんじゃないのか。 そう思っていた時期が自分にはありました。 赤ずきん、白雪姫、いばら姫、ヴァル様、グレーテル、ヘンゼル、ハーメルン。 草太とフェレナンドが取り込まれる前に助け出そうと、サンドリヨンに立ち向かう六人+一匹。 しかしサンドリヨンは暗黒魔法ビームで軽く蹴散らす。 「そろそろ、幕引きとしよう。ふふふ……」 その頃、サンドリヨンの体内にいるフェレナンドと草太。 「いよいよ始まったか。サンドリヨンが、私たちの鍵の力を使おうとしている」 「鍵の力を?」 外では赤ずきんたちがサンドリヨンの暗黒魔法ビームに為すすべなく倒されていく。 白雪姫のバリアは破られ、グレーテルを庇ったヘンゼルを撃ち、赤ずきんたちも……。 サンドリヨンの体内には赤ずきんたちの悲鳴が届く。 「赤ずきん、みんな……。僕は、もう以上、大切な人を失いたくない……!」 小夜を失ったときのことを思い出して、草太の心に悲しみと憎しみが膨れ上がる。 「そうだ、エルデの鍵よ。もっと、もっと、悲しみや憎しみを持て。さすれば私は更に強くなる」 仲間を思う悲しみ、サンドリヨンへの憎しみ。 しかし、それこそがサンドリヨンの力となる。 そして、その力が赤ずきんたちをますます苦しめる。 負の感情のスパイラル。 それを断ち切ったのは、フェレナンドの言葉。 「草太君。怒りや悲しみだけでは、サンドリヨンと同じになってしまう」 「フェレナンド王……」 「この鍵の力は、みんなの未来のために使おう」 「みんなの未来のため……」 「そう、そのためには、自分をもっと強く持つんだ」 他から惑わされることなく、自分の心の主となる。 でも、たまには惑わされてもいいと思うんだけどね。それはその人の優しさだから。 ともかく、フェレナンドが考えた鍵の力の使い方とは、 「サンドリヨンに操られることなく、二つの鍵の力を内側から一気に解き放つ」 それはつまり、自爆。 草太もフェレナンドに応えた。 「構いません。みんなが、そしてエルデもファンダヴェーレも救われるのなら」 「鍵どもめ、内側から力を爆発させて私を消し去ろうというのか」 サンドリヨンの声に焦りの色が滲み出ています。 が、サンドリヨン以上に赤ずきんたちがフェレナンドたちを止めたい。 「ええっ!?」 「バカな! そんなことしたら」 「フェレナンド様と草太まで!」 それでも、草太とフェレナンドの決心は固い。 「エルデとファンダヴェーレ、その未来の扉を開くためなら」 その二人の扉を開いたのは、赤ずきん。 「草太もフェレナンド様も全然分かってない!」 「赤ずきん……」 「自分たちだけで何とかしようとしないで! 大切な人を失いたくないのは、みんな一緒だよ。 みんなの気持ちが一つにならなきゃ、未来の扉なんて開くわけない!」 「その通りですわ!」 「未来は、みんなで開くものだ!」 というわけで今回の決め台詞。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「見せてやる、何事にも挫けない女の子パワー!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 続けてプリンセスモード変身バンク。 グレーテルたちも再び立ち上がりサンドリヨンに立ち向かう。 「赤ずきん、白雪姫、いばら姫。大切なことを忘れていたようだ。みんなの力を合わせれば」 「必ず生きて帰れるはずです」 「そしてこの二つの世界を守り抜こう。力を合わせて」 「はい」 手を結ぶ草太とフェレナンド。 犠牲になるのではなく、生きるために鍵の力を解放する。 「わたしたちは諦めない!」(赤ずきん) 「二つの世界を」(フェレナンド) 「みんなの未来を」(白雪姫&いばら姫) 「守りたいから!」(草太) プリンセスソード&蛍光灯&薔薇吹雪の合体技に貫かれ、内側から放たれた鍵の力に耐えかねたのか、サンドリヨンの中から草太とフェレナンドが飛び出てくる。 サンドリヨンの全体雷攻撃も、鍵の力を失って止んでしまった。 「私の鍵の力が……」 「もう誰も傷つけないで。誰かを傷つければ、自分もまた、傷つくだけだから」 サンドリヨンに呼びかける草太。 「僕は信じてます。あなたの閉じてしまった心にも、未来への扉を開く優しさという鍵がある事を」 「ふ……くははははは……!」 「マレーン」 そこで名前かっ! そりゃあサンドリヨンも一瞬ハッとするわ。 その名で呼んで良いのはただ一人! マレーンの悲しい物語を観てきた草太ただ一人だけだ! だがサンドリヨンは、わずかに残っていたであろう最後の優しさの欠片を、捨てた。 「ええい! 優しさなど無意味なもの!」 暗黒魔法の雷を落とすサンドリヨン。 しかし、その雷は赤ずきんたちを包む光に阻まれて通用しない。(というか、街も壊れてないゾ?) 「未来への扉を開くのは、優しさという、鍵!」 自ら優しさを捨てたサンドリヨンには、未来への扉は閉ざされてしまいましたか……。 「美しき二つの世界を織り成す、幾億のエレメントたちよ。 フェレナンドの名の下に命ず! 今、風の如き一迅の光となって、数多の世界を駆け巡り、 ここに集いし七人の賢者達に、その力を与えよ!」 赤ずきん、白雪姫、いばら姫、ヴァル様、グレーテル、ヘンゼル、ハーメルン。 六人+一匹で新たな七賢者ですか。 フェレナンドが呼び集めたエレメントが新たな七人の賢者に宿る。 そして、七つの光の柱がサンドリヨンを取り囲んだ。 「な、何……? これは、千年前の封印の光!? ば、馬鹿、な……。うぁぁぁっ……!」 サンドリヨンは再び封印された、のかな? じゃあ、千年くらい後に、またサンドリヨンが復活するんじゃなかろうか。 この時代でサンドリヨンを救うことができなかったのは残念だなぁ。 あと、どうせならヴァル様の代わりにりんごが加わってほしかったですね。 二つの世界と言いつつファンダヴェーレ側の人間だけが七賢者というのは偏り過ぎです。 映像がバンクなのも減点。でも、初代OPを挿入歌に持ってきたのはGood。 「魔法を正しい道で使っていたら、偉大な魔法使いになっていたでしょうに」 「人は間違ってもいつかやり直せる。そのために、仲間がいる」 グレーテルやヘンゼルが離反して仲間がいないサンドリヨンは、やり直せないんでしょうか。 いや、待て。まだサンドリヨンにはランダージョがいるじゃないか。 サンドリヨンをもコメディ空間に巻き込むランダージョならば、きっと改心させることが…… ……って、ランダージョは何処に行ったんだ!? 途中から出番が無かったゾ!? 「そうだ、未来の物語は自分達で作っていくんだ。 エルデとファンダヴェーレが一つになるまで、物語は続いていく。 その幸せな結末は、何十年、何百年、何千年、ううん、何万年も先の話かも知れないけど」 真っ白なカードを手にして想う草太。希望のカードですか。じゃあ、劇場版で(以下略) 「どうしたの、草太」 「二つの世界の物語は、また第一章から始まるってこと。昔々……」 「一人の優しくて働き者の青年がいました」 小夜=シルフィーヌ、ひょっこり復活! って、それじゃ何の盛り上がりもないよ…… ○| ̄|_ そんなわけで物語はひとまず決着。 作画が間に合っていなかったり、サンドリヨンの処遇が残念だったり、小夜が普通に生きていて肩透かしだったりしましたが、それなりに感動できる場面もあって、悪くはない最終回でしたよ。 いや、もう一話、おまけが残っているんですけどね。 次回予告。 「最後はみんなで温泉だよ♪」 最終回は温泉って、流行っているんですか?(大汗) | ||||
「……おはよう」 「ほら、そろそろりんごちゃん、迎えに来る頃よ」 「ん……ぅん」 朝。小夜に起こされた草太は何やら悩んでいる様子。 サンドリヨンの一件は前回でひとまず解決しましたが……。 それにしても、小夜の若々しさは一児の母とは思えませんね。羨ましいぞ、純太朗! 若さの秘訣は魔法ですか? 「ハンカチ持った?」 「うん」 「宿題は?」 「うん」 過保護っぷりを披露する小夜。草太はもう中学生なんですよ(苦笑) まあ、これまで離れ離れになっていた分の愛情を注いでいるのだと思えば微笑ましい光景ですが。 「見せてね」 りんごは相変わらず宿題をやらないのか(笑) 「おはよう、おはよう。みんな、今日も元気だね」 朝から花をナンパしている草太も相変わらずだ(苦笑) 「あんまり見ないよね、赤ずきんたち。全然学校にも出没しないし」 「うん。それが、毎日早くからどこかへ出かけて行っちゃうんだ」 「どこへ?」 「分からない……。みんな、夕方に帰ってきてすぐ寝ちゃうし」 朝起きたときに草太が考えていたのは、赤ずきんたちが部屋にいないことだったようですね。 てっきり、小夜が草太の貞操を守るために部屋を別にさせたのかと(←考え過ぎだ) 「はい。じゃあ、次。演劇がいいと思う人ー」 文化祭の出し物を決めるホームルーム。 「グレ……じゃなかった、静森さん。どれにも手を挙げてないけど」 「別に。何でもいい」 久々に出ました、静森えりか! 普通に学校に居るんですね。 「何でもってことないでしょ。みんなの文化祭なんだゾ」 「じゃあ演劇でいい」 そんな投げやりな感じで答えないで、もっとクラスに馴染めばいいのに―― と思っていたら、 「静森さんは文化祭楽しみじゃないの?」 「赤ずきんたちから、聞いてないの?」 「赤ずきんから? 何を?」 「ううん、なんでもない。」 そうか、そういうことでしたか。グレーテルは文化祭の前に……。 けれども、草太たちがグレーテルの口を割らせる前に、 「やあ、鈴風君に木下さん」 ヘンゼルがブレザー姿で登場。どこかの学校の制服でしょうか。 「迎えに来てくださったのね、お兄様〜♥」 お兄様LOVEっぷりに磨きがかかっていますね、グレーテル (^^ゞ 「静森さん、さっきの話……」 「うっふふっ。今日はお兄様と週末の旅行の相談をするの。じゃあね〜♪」 草太、フられたな(違) その頃、赤ずきんたち三銃士は。 「いらっしゃいませ〜♪」 ブティックで接客している白雪姫。しかし、 「まずこちらが、当店お薦め。そしてこちらが、先週入荷したばっかりの新作。 こちらが、私の一番のお気に入りの一着。どれもこれも可愛過ぎて迷っちゃう〜」 店員が迷ってどうするんですか(苦笑) それにしても、お客の女性がプリティです。 次。公園で草花に水を撒いている、いばら姫。 と思ったら、ホースを持ったまま居眠り(苦笑) 「やれやれ。また寝てるよ」 「なあ、君。ここの水撒きはもういいから」 そこでいばら姫に触れていたら大惨事だったゾ、同僚B。 そして、疲れ果てて帰ってきた白雪姫&いばら姫をりんごが尋問していると、 「ずっきゅ〜ん! ドレミピザだよ♪」 「三十分ジャスト! おぉ、初めて間に合ったな、赤ずきん」 「あはっ、やったね」 「きゅっぴぴー」 赤ずきん(&ヴァル様&キュピ)がピザを持って現れた(苦笑) 「あれ? 草太、なんでこんなところにいるの?」 「なんでって、ここは僕の家だよ」 「だって、ここは四丁目の鈴木さんの家……じゃなくて」 「鈴風さんのお宅ですね」 ひょっとして帰巣本能ですか?(汗) 「アルバイトぉ?」 「まあ、赤ずきんたちが。感心ね」 「そうだな。働くのは良いことだぞ」 アルバイトとはいえ十四歳を雇うのはイイのかな? 年齢詐称か? 年齢詐称なのか? それでは駄目ニートの両親が(作品違) 「みんなでアルバイトして草太さんたちを温泉旅行にでも御招待しようかなーって」 バイトしていた理由は、お世話になっている草太たちへお礼をするため。 しかし、バイトがあの調子だったので、手取りも少ない。これが格差社会か(違) 「そうか、この手があったか!」 「一等賞は温泉旅行だゾ」 稼ぐのが無理だから福引で当てるというのか(笑) 「行くよ、白雪、いばら」 「よろしくてよ」 「絶対に当ててみせる!」 ←いばら姫、ヤル気たっぷりだ (^^ゞ そして最後の決め台詞。 「「輝くエレメンタルクローバー!」」 「当ててやる! 癒しの温泉旅行!」(担当:赤ずきん) 「「1・2・3・じゅ〜しぃ〜!」」 決め台詞をいじるギャグは楽しいな(笑) しかし、やはりと言うべきか、当たったのはポケットティッシュ(苦笑) 「あ〜あ、勢いはあったのにね」 勢いだけじゃ無理です (^^ゞ 「僕は、みんなの気持ちだけで嬉しいよ」 と、草太が優等生なことを言い出したそのとき、いばら姫居眠りして白雪姫の紙袋を倒した。 「あら、これ、前にコスプレコンテストで貰ったものですわ」 散らばった洋服の中に紛れ込んでいた、のし袋。果たしてその中身は―― 「温泉宿泊御招待券!?」 『青い鳥』かよっ! あのコスプレコンテスト(→「いばら姫の目覚め」)が伏線になるとは思わなかった。 そういえば、赤ずきん&白雪姫のグリムシスターズ、優勝していましたね。 というわけで、やってきました五波温泉。コナミだから五波ですか(苦笑) 「静かね、お兄様」 「ああ。エルデにはこれほどまでに心が落ち着く場所があるのか」 露天風呂で垣根越しに会話しているグレーテル&ヘンゼル。 週末の旅行って温泉だったのか。 しかし、兄妹の仲を邪魔をする赤い悪魔が飛び込んできた。 「わ〜っ、これがエルデの温泉か〜!」 元気良く露天風呂に飛び込んでグレーテルにお湯をブチ撒ける赤ずきん。子供だ(苦笑) りんご、白雪姫、いばら姫、ついでにキュピもやってくる。 「もうっ、折角お兄様と二人っきりで、ゆっくりまったりしようと思ったのに!」 しっぽりずっぽりじゃないの?と思ったのはここだけの秘密。 一方、男湯には草太、純太朗、そしてヴァル様が来ていた。 「エルデの温泉は、犬もOKなのか?」 「だから、犬じゃねえって」 ダンディーな流し目を使うヴァル様(笑) そして、ヴァル様に反応して頬を赤らめるヘンゼル。ウホッ。 さて、風呂上り。浴衣姿で温泉街を楽しむ赤ずきん御一行。 「やった〜♪ お兄様」 射的場で見事に景品に命中させたグレーテル。 それに対して、赤ずきんは身を乗り出すように撃っても当たらない。 浴衣がはだけてフトモモが見えるんじゃないかと期待なんてしていませんよ? 「ふえ〜ん、当たんないよ〜」 「剣術では赤ずきんに分があるが」 「射撃ではグレーテルの方が上か」 「がんばって、赤ずきん」 「よ〜しっ」 と、赤ずきんが再挑戦して撃つも、やはり外れ。 しかし、その跳弾が後ろに命中。 「やっと見つけたのにゃ! 三銃士、そしてエルデの鍵ぃ!」 「ランダージョ!」 ランダージョ登場。今まで何してたんだよっ! 「もしかしてランダージョ」 「戦いが終わったこと知らないの?」 「なーに言ってるのにゃ。今まさに、サンドリヨン様の計画が進んでるのにゃー」 なっ、なんだってーっ! と、一瞬だけ驚きそうになりましたが、ランダージョはサンドリヨンが再封印されたのを知らないだけ。 「もう、わたしたち戦わなくていいんだよ」 「そ、そうなのかにゃ……」 「折角温泉に来たんだから」 「一緒に遊びに行きましょ」 「我輩も……いいのかにゃ……?」 「「もちろん!」」 個人的にはランダージョにはサンドリヨンの救いになって欲しかったんだけどな。 というわけで、ランダージョも加わって温泉街を満喫する赤ずきん御一行。 足湯、味噌田楽、湯もみ、そして再び入浴。 「ハーメルンも来れば良かったのに」 その頃、ハーメルンも温泉街に来ていた。ファンダヴェーレの格好で(苦笑) 「ご無沙汰しております、賢者シルフィーヌ」 「やめてよ、ハーメルン。ここはファンダヴェーレじゃないんだから」 浴衣姿で恥ずかしがる小夜が可愛過ぎるんですが (*^o^*) しかし、ここで注目すべきは、小夜が純太朗と腕を組んで歩いていたこと。 新婚さんの如きラブラブっぷりですよ。 やっぱり使命だけで草太を産んだんじゃないんですよね? ね? 「賢者シルフィーヌ」 人の少ない場所まで来て改めて話を切り出すハーメルン。 っていうか、その手に持っている大量の紙袋はエルデ土産ですか? 「あなたには今後ともエルデの鍵の守護をお願いしたいと、フェレナンド王が」 「そう。分かりました」 「一つ気がかりなのは……」 「赤ずきんたちは、このことをまだ草太に話してない、ということね」 赤ずきんたちが重要なことを話していないことを案じるハーメルン&小夜。 しかし純太朗は、いいじゃないかと言う。 「いつでも忘れ物を取りに戻って来られる場所でいてあげること。 私たちがしてあげられるのはそれだけさ」 白雪姫がエルデに置いていった鞄に、こんな深い意味があろうとは。 「ロマンチックですわねぇ、草太さん」 「うん。そうだね」 露天風呂の壁越しに話す白雪姫と草太。 「でも、二人きりならもっとロマンチックでしたのに」 「させるわけないゾ」 当然、白雪姫の後ろにはりんごや赤ずきんたち。ぺったんこだなぁ(謎) 「草太〜、そっちからも星、見える?」 「うん、見えるよ。綺麗な星だね」 「不思議だよね。お互いの顔は見えないのに同じものが見えるなんて」 そうやって同じ星空を見られるのなら、少しは慰めになるのですが……。 温泉旅行から戻ってきた赤ずきん御一行。 書き忘れてたけど、赤ずきんのミニスカや、いばら姫のスリムなパンツルックは猛烈にキュート。 「今度こそ、兄妹水入らずなんだから、邪魔しに来ないでよね」 「はいはい。じゃ、また明日。学校でね」 ヘンゼル&グレーテルと別れ、ランダージョも 「我輩もちょっくら寄り道して帰るにゃ。ありがとうにゃ」 おでん缶を買い込んでいくつもりか?(苦笑) と、そのランダージョをハーメルンが呼び止めた。 「あの約束、忘れるなよ」 「あったり前にゃー」 あの約束……「ブレーメンよ永遠に」の約束ですね。 「ハーメルンも、たまにはこっちに遊びに来なさいよね」 りんごは、やはりハーメルンが本命なのか? 「気が向いたら、な」 曖昧にしか答えないハーメルン。 そして、忘れ物を取りに行くと言う白雪姫。 「だって、明日になったら気が変わってしまうかも知れませんから」 長居をしては決意が鈍ってしまう、という意味でしょうね。 いばら姫と赤ずきんも口実を付けて草太たちと別れる。 りんごは何も気付いていないようですが、草太はもう確信しているようですね。 以前にファンダヴェーレへの道を開いた公園。ヴァル様が三銃士に尋ねる。 「本当にこれで良かったのか?」 「フェレナンド様の格別の配慮で、この数週間、エルデに居させてもらえた」 そういえばフェレナンドは何をしているのだろうか? 赤ずきんたちがエルデに居られるように魔力で二つの世界のバランスを保っている、とか? 「わたくしは、魔女に乗っ取られた生まれ故郷を取り戻すという大事な使命が残ってますし」 ああ、そうでした。白雪姫には、まだ大きな仕事が残っていましたね。 しかし、ヴァル様が言いたいのは、そういうことじゃあない。 「そういうことじゃなくてだな」 「つまり、このまま」 「草太やりんごに、何も言わずに行くつもりか?」 ハーメルンの言葉に、赤ずきんが顔を曇らせる。 ってゆーか、ハーメルン、いつのまに滑り台の上に?(直前の映像だと居なかったゾ?) 「赤ずきんたちは、もう学校には来ないよ」 「なんで? だってもうバイトはしなくても」 「ここにも、もう帰ってこないよ」 草太の自宅前、りんごに赤ずきんたちは帰ってこないと話す草太。 「それ、どういうこと?」 「赤ずきんたち、ファンダヴェーレの人たちは、いつまでもこの世界に居てはいけないんだよ」 やはり草太は気付いていましたね、赤ずきんたちがこのまま帰るつもりなのだと。 普通だったら、気の利くりんごの方が先に勘付いて、のんびり屋の草太は直前まで気付かないんじゃないかと思うのですが、これは草太と赤ずきんの絆のおかげ、ということになるのかな。 赤ずきんと出会う前から草太の夢に赤ずきんが出てきたのも絆の強さ故でしょうか。 「そんな……。これきりなの? もうお別れなの?」 「仕方ないよ。人の心が充分に育まれるまで、二つの世界は、交わってはいけないんだ」 「だからって、何も言わずに行っちゃうなんて」 「たぶん、赤ずきんたちは、哀しい顔を見たくなかったんだと思う」 「だってほら、哀しいお別れとか、わたしそういうの苦手だし、最後にすごくいい思い出作れたし」 草太の言葉に応えるように言う赤ずきん。心が繋がっていますね。 「わたくしも今、草太さんに会えば、決心が鈍ってしまいますわ」 「草太はどうなる? 何も言わずにお前たちが帰ってしまったら」 違うな。間違っているぞ、ヴァル様。ヴァル様が帰っても寂しくなるじゃあないか。 「草太は、恐らく気付いている」 「だからと言ってだな」 「それでも草太さんは、あえて何も言わずにいてくれたのですわ」 「草太も哀しいお別れはしたくないんだよ。それで良かったんだよ」 しかし、ヴァル様に見つめられた赤ずきんは―― 「草太の嘘つき!」 叫んで泣きつくりんご。 「何よそれ! 何、解り合っちゃってんのよ! そんなに解り合ってるくせに……。 わたしが悔しいと思うくらい心が通じてて、それなのに、それなのに……」 ある意味、りんごの敗北宣言ですね。今の時点では、りんごでは赤ずきんに勝てない。 「本当に草太は、これっきりでいいと思ってんの!?」 泣きじゃくるりんごに、草太は静かに涙を流し―― 「これきりでいいなんて、思ってない、思ってないよ! だけど……」 胸の裡を吐露する赤ずきんの脳裏に草太との思い出が蘇る。 「言えないよ! わたし……」 「赤ずきん!」 そこに駆けつけたのは、草太。 「帰りたくない! 帰りたくない!」 真っ先に草太に駆け寄り抱きしめる赤ずきん。 「本当はずっと、ずっとずっと草太と一緒にいたいよ!」 「わたくしもですわ! 草太さんと離れ離れになるのなんか嫌ですわ!」 草太に擦り寄った白雪姫は、 「りんごさんとずっと口喧嘩していたいですわ!」 そのままりんごに抱きついて大泣き。 白雪姫が草太にちょっかいを出していたのは、りんごと張り合うのが楽しかった、という側面もあったようですね。 それでは、草太争奪レースの勝者は赤ずきんに決まりか――と思いきや、 「い、いばら!?」 「ちょっとぉっ! どさくさに紛れて何やってんのよ!?」 「エルフの正式な挨拶」 「そんなの初耳ですわ!」 いばら姫、ナ〜イス(笑) 「でもね、どうしても草太にさよならは言いたくなかった」 「さよならなんか、言う必要ないよ」 赤ずきんに応える草太。 「だってそうじゃないか。二つの世界は、今は交わっていないけれど、それは永遠じゃない」 さよなら、ではなく、いつかまた。 だから、今は哀しい顔じゃなく、笑顔でグッバイ。あるいはキスしてグッバイ。 ところで、シルフィーヌがエルデに残っていも良いんだから、赤ずきんたちがたまに遊びに来るくらいは無問題だと思うのですが。それは駄目なのかな? エピローグは初代EDロングVerに乗せて。 一人で旅立つ白雪姫。次回からは『おとぎ魔法少女白雪姫』が始まるよ(嘘) 城で白雪姫を見送るフェレナンド&キュピ。 いばら姫は木陰で昼寝。ってゆーか、白雪姫と一緒に行ってあげないの? ハーメルンはランダージョたちブレーメン遊撃隊と共に演奏会。約束、守れましたね。 おかしな森のおかしな家でおかしを作っているヘンゼル&グレーテル。 封印の地で眠りに就いたサンドリヨン。寝顔が穏やかなのが、せめてもの救いでしょうか……。 そして、教室で演劇の脚本『ふたつの世界の物語』を書いている草太。 赤ずきん&ヴァル様がファンダヴェーレで感じた風。 草太がエルデで感じた風と、どこかで繋がっているのでしょうか。 「いつか人の心が育まれたとき、ふたつの世界はひとつになる日が来る。 そして、いつか必ず、僕たちは、また会える」 では聞こう。草太よ、誰かが二人を引き合わせてくれるのを待つつもりか? 誰かが自分の代わりにやってくれる。待っていればいつかチャンスが来る。 甘えるな! 自らが動かない限り、そんな『いつか』は絶対に来ない! (by ゼロ@コードギアス) というわけで最終回でした。 満足感がないわけではありません。が、やはりサンドリヨンの再封印は残念でした。 マレーンの哀しい過去を草太と共に観てきた視聴者としては、サンドリヨンにも救いのある結末を用意して欲しかったです。ランダージョがサンドリヨンの救いになるのではないかと思った時期もありましたけれど、肝心なときに居なくなっているし……。 また、シリーズ構成も、エルデでのドタバタした日常を1クールくらい続けても良かったのではないかと今でも思っています。最終回の温泉旅行を見た後では尚更です。 ファンダヴェーレに来てからも良い話は沢山ありましたが、エルデでなければ出来ない話もあるわけで、早々とファンダヴェーレに来てしまったのは少々もったいなかった気がします。 ともあれ、厳しい意見ばかりではありません。 サンドリヨンの最後の扱いを除けばシリアス系のストーリーは良いものでしたし、また、ツッコミどころ満載のギャグには大笑いさせていただきました。 三銃士&りんご&グレーテルが魅力的に描かれていたことも高く評価したいと思います。 | ||||
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