奈良県天理市 石上神社 神杉と神鶏
石上(いそのかみ) 布留(ふる)の神杉 神びにし われやさらさら 恋に逢ひにける  

石上神社のこの老杉のごとく、われも神さび年老いて、人恋しい心に燃えることよ!  

自省自嘲しているのです。作者は、男性でしょうか、女性でしょうか。人は何歳迄

人を愛するのでしょうか。  

大和平野の四方をめぐらす青垣山の東方の麓の町、天理市布留町に、石上神社

が鎮座しています。古代の名族、物部氏が皇室の武器貯蔵庫を守護していたとも伝

えられています。青垣山の東の麓を南北に貫く山辺の道の1つの聖地で、行き交う

人々古くから神社のめぐりに住む人々の交歓の土地です。人々が集まれば恋が生

まれます。地名のふるに漢字をあてると、万葉人達の恋のサインである「袖を振る」

になります漢字の古をあてると「古びた」と言う意味に転じます。   

JRと近鉄の交差する天理駅から、市街地を東方に進むと,約2キロで石上神社の森

に到着。森中の参道を進むと、石上神社の回廊が見えてきます。回廊の外、参道

左手に 神杉の杉が亭々とそびえています。幹に注連縄(しめなわ)がかかり、根

のめぐりに、5、6羽の神鶏が砂をあさって遊んでいます。万葉時代さながらの景色

と思っても間違いないでしょう。  

このページは万葉学者猪股静彌先生の「恋のうた 愛のうた」の連載されているのを  

記載させて頂きました。   
                           尚上記写真は連載に採用されました。

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