奈良県宇陀郡大宇陀町 阿騎野の夜明け

東(ひむかし)の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ 

文武天皇がまだ軽皇子といわれていたころ、父の草壁皇子のご逝去ののち、大和の阿騎野に
遊猟され生前ここで狩猟された父を偲びながらこの野に宿られたが、お供に従った柿本人麻呂
が皇子の心を汲んで詠まれたもの。

冬の早朝、東の空にまさに陽が昇ろうとするその直前、光が差し込もうとしている山際の空の美
しさ、振り返って西の空を眺めると月が今まさに沈もうとしている。

「かぎろひ」とは、冬の早朝、陽が上がる1時間ほど前に山際が染まっていく自然現象のこと、空が
少ししらけてき、徐々に黄、橙、赤と変化していくさまは幻想的である。
           
             この項は月刊ならら2003年3月号「かぎろひの里 大宇陀を歩く」より引用しました。

毎年旧暦11月17日には当地、大宇陀で人麿呂がこの歌を詠んだとされることに因み「かぎろひを
観る会」が催され全国各地から沢山の人々が訪れ、ささ酒を汲みかわして万葉浪漫の夢を見る。
撮影地は奈良市内より明方でも車で1時間半ほどかかりますが、なかなかかぎろひ様とは縁がなく
ていつもガッカリ状態です。

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