十二月三十一日
自陣

　普通という言葉は
　その人の常識
　自己主張とどう違うのか

　今年もお世話になりました〜

十二月三十日
淡空

　すんすんと空高く
　冬の空は淡く
　のぼり立つ

十二月二十九日
衰波

　年末に近づき
　やる気が減退
　もしかしたら、年末は関係ない

十二月二十八日
蘇昔

　ハーブティーを飲んで
　何かに似ていると思ったら
　鉛筆をかじった味でした

十二月二十七日
雪花

　柊の花が
　積もるように、咲いている
　クリスマスの名残のよう

十二月二十六日
文建

　毎日英語を見ていたら
　なんとなく形が慣れてきた
　文化というのは触れなければ

十二月二十五日
誘転

　維持するのに苦労する
　そんな世界は
　自然じゃないだろう

十二月二十四日
筆知

　何をするか思い出して
　ほっと一安心
　やることどんどん筆どんどん

十二月二十二日
一棘

　何か忘れている気がする
　一月いっぱいでやること
　なんだっけ、気になる

十二月二十一日
渦流

　寒い日の光は
　とろとろと差す
　ゆうるりと、巡る

十二月二十日
造直

　個人的なようも終わり
　あとはのんびりと
　オーダーや修理をば

十二月十七日
狂描

　お客さんから絵について
　頭がおかしいと言われた
　うれしい

十二月十五日
人調

　揺らぐのが世の常
　とはいえ
　気になることはあるものだ

十二月十四日
布整

　個展も無事終わり
　あとはきれいに均していこう
　年神さまを迎える準備

十二月十一日
人思

　個展六日目
　いつもの方が来ないのも
　ちょいと気になるそんな日でした

十二月十日
意伝

　個展五日目
　思うところもありつつ
　なんとか過ぎ去った日曜日

十二月九日
日走

　個展四日目
　さすがの土曜日
　あっという間の一日でした

十二月八日
笑談

　個展三日目
　ひさびさの人も、初めての人も
　楽しんでくれたようでした

十二月七日
眠話

　個展二日目
　のんびりと話したりしながら
　ちょいと眠い二日目でした

十二月六日
間波

　個展一日目
　暇かと思うと忙しくて
　そしてまた暇になる、そんな一日

十二月五日
住積

　設営完了
　明日から個展
　がんばらないぞ〜

十二月四日
末展

　とりあえず荷物をギャラリーへ
　明日は展示準備
　さぁさぁ年の暮れ

十二月二日
甘実

　ムクドリ、メジロ、ジョウビタキ
　ミカン畑に鳥たちが
　寒さが浸みて甘いのか

十二月一日
葉揺

　人の優しい言葉
　自分にでなくとも
　心に染み入る不思議