川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

 

五月三十一日
欲姿

 見たいと思っていた虫が
 うちの庭にいた
 身近なところに宝あり

五月三十日
絵案

 スイッチが入ると
 こぼれるように
 彩が、舞う

五月二十九日
墨衣

 烏の子供が電柱に
 なんとも頼りない
 さあ、まとえまとえ

五月二十八日
描欲

 慣れと挑戦
 どちらも欲しい
 ああ、これが欲か

五月二十七日
書切

 すいすいすいと
 紙を切る
 できるは直線、人の跡

五月二十六日
筆繋

 最近は木札より絵の時間が長い
 そのせいなのか
 筆だこ成長中

五月二十五日
緑素

 今年は植物がよく育つ
 何を吸っているのだろ
 おしえてくれろ

五月二十四日
縁遠

 お金になるようにと
 一筆箋をつくってみるが
 凝りすぎていつも通りだ

五月二十三日
箋創

 デジタル仕事
 どうにも苦手で
 一日かかって一つのものに

五月二十二日
手素

 料理でも絵でも
 手から何かが出ていると
 いいものになる気がする

五月二十一日
春嵐

 雨がぐりぐり
 風もびうびう
 生まれた獅子が駆け回る

五月二十日
流跡

 数をこなすときは
 止まらないこと
 走るの、面倒になるからね

五月十八日
雨昇

 晴れ間
 さあ干せやれ干せ
 雨を返そう

五月十七日
眠雨

 雨は眠い
 もうすぐ梅雨
 しとしとしとと降る眠り

五月十三日
重衣

 あちらの庭でも
 こちらでも
 季節が来たと薔薇が咲く

 週末は伊豆です

五月十二日
一間

 出展と出店の間
 短いのは久しぶり
 あれこれやるのはなかなか楽しい

五月十一日
奥事

 安倍川にカワセミ
 冬には水が枯れていたが
 ちゃんと魚が帰ってきたようだ

五月六日
識形

 芍薬の花に
 小さな羽虫
 どんな世界が見えるのか

 明日から山梨個展です

五月五日
弾音

 五月五日
 ごという音は勢いがある
 子供たちが未来に向かうよう

五月四日
好事

 シンプルなもの
 地味なもの
 そんなものが好きなよう

五月三日
心覆

 嫌うことや怒ることも
 手繰っていくと違う気持ちが
 そこが見えるようになりたいもの

五月二日
英話

 風がごうごう
 駆け回る
 春の風は獅子の風

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