川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

 

四月三十日 
 黒傘

 あめあめざんざか
 電柱のカラスの巣は雨ざらしか
 黒い羽傘子にかけて

四月二十六日 
 青衣

 昨日と今日と青に縁がある
 絵や、茶筒や、毛虫
 青を試す時なのか
 日曜は神奈川、月火は磐田です

四月二十五日 
 浸体

 久々に居合に行く
 何度も何度もしたことは、体が覚えているようだ
 何度も何度も、しよう

四月二十四日 
 蜂音

 ぶんぶんと蜂が飛ぶ
 家の周りに咲く花に
 足の花粉がころりと丸い

四月二十三日 
 泳様

 妻が庭に鯉のぼりを飾る
 ざくざくと泳ぎを見せる
 短いながらの、生き様

四月十六日 
 行食

 餃子を包む
 ゆっくり包んでぺろりと食べる
 過程も食べる

 週末は庄内です

四月十五日 
 加減

 なんだかいろいろ詰め込んだら
 くったりと
 足し算の次は、引き算

四月十日 
 花輪

 どこもかしこも、花咲き
 小さいのも鮮やかなのも、くるくると
 風に揺れて、春を散らす

 週末は名古屋・覚王山です

四月九日 
 跳動

 小学生の登下校
 その動きはミジンコに似ている
 ぴょいっ、ぴょいっとよく動く

四月八日 
 絵観

 離れているとわかること
 近くにいるとわかること
 どちらを取るかはその人次第

四月七日 
 在様

 押せば引く
 笑えば笑う
 人というのはそんなもの

四月六日 
 花笑

 庭が花盛り
 くるくると色が踊る
 色が散って香りとなり、春が笑う

四月五日 
 春満

 留守にしていた部屋は
 なんだか光が違っていて
 春に満ちる

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