十月二十九日　
　地上

　だんだんと荷物が移動していく
　のんびり引越し
　結局は地球の上なんだけどなぁ

十月二十八日　
　幸足

　いつもカレンダーを注文してくれる人から今年も御注文
　ああ、うれしい
　絵が描けた事におまけまでついて、幸せ

十月二十七日　
　抜色

　白髪を抜いてみる
　透明感のある美しい白
　色がない色というのも、美しいものだ

　カレンダーできました

十月二十六日　
　織錦

　ここしばらく暖かい
　それでいて夜は肌寒かったりする
　見上げる紅の錦が楽しみだ

十月二十五日　
　龍廻

　カレンダーが描けた
　あとは印刷だ
　もうしばらく、お待ちあれ

十月二十日　
　倒壁

　友達が泊まりに来た
　ころりと羽目をはずせる
　ありがたや

　週末は山梨です

十月十九日　
　今描

　カレンダーの十二月に取り掛かる
　なんだか描き始めたらいつの間にか十二月になっていた感じ
　つくづく過去がどうでもいい人間なんだなぁ、と思う

十月十八日　
　巻風

　車に向かってひるると風が巻いてきた
　車の中を何もなかったように巻いていった
　形のないというのは、強い

十月十三日　
　海渡

　乗れたら鳥羽にフェリーで行こうと思う
　海の旅は久しぶりだ
　魚と風と鳥と一緒に、流れよう

　週末は鳥羽です

十月十二日　
　働惰

　やること山盛り
　ぐうたらしないで少しは働こう
　働きすぎてぐうたらしなすぎないようにも気をつけながら

十月十一日　
　光満

　黄色い光が満ちる
　雲と太陽の具合だろうか
　なんだか世界が少しずれたような、そんな光

十月六日　
　鴨歩

　河に鴨が増えてきた
　近くを通るとなんだよう、という目でこちらを見る
　できるだけ道の反対側を歩こう、無害ですよ

　週末は伊豆です