十月三十日　
　適心

　水筒のお茶が冷たかった
　今日は暑い
　それだけで、なんとも幸せ

　今夜から蒲郡です

十月二十九日　
　越秋

　いろいろとやることがある
　毎年のことながらそういう時期
　一山越えると冬だ

十月二十八日　
　秋歩

　じりじりと日が照る
　夜になるとひやりとする
　秋がステップを踏みながら、進む

十月二十七日　
　形香

　表で草刈の音がする
　続いて草の香りがする
　いろんなものをもちながら、生きているのだなぁ

十月二十五日　
　音空

　友達のアコーディオンを聴きに行く
　演奏が終わったときに、笑った顔がとてもよかった
　真剣に楽しんでるんだな、と思ってうれしかった

十月二十四日　
　水音

　ぱたぱたと雨が降る
　雲が奏でる人だったら
　雨は音楽だ

十月二十三日　
　完成

　カレンダーが完成
　今年はテーマが酒
　ああ、飲みたい

十月二十二日　
　急傾

　鴨がふえたり小魚が群れたり
　川がにぎやかになっている
　すとん、と寒くなるまで、盛り上がる

十月二十一日　
　反現

　傾きかけた日が空を照らす
　薄い雲が砂浜の低い岩のような陰影を持つ
　空が地表を写したかのような、空

十月十五日　
　霧留

　仕事場の裏の水道管に亀裂
　スプリンクラーのように水が吹き上げていた
　その一帯、ジャングルみたいにならないかなぁ

　明日から鳥羽に行ってきます

十月十四日　
　鋭鈍

　だいぶたまっているようで
　ちょっとしたことにすごく敏感になっている
　もう一山超えるまで、手を動かしてつくろうか

十月十三日　
　終歩

　カレンダーの予約がちらほら
　あと二枚
　とと、っと仕上げてしまおうか

十月八日　
　青布

　台風一過
　青空が、台風が後ろに引くベールのように広がっている
　誰かの元に、嫁ぐのか

　明日から福井に向かいます

十月七日　
　新道

　カレンダーの絵が取り込めない
　原因もわからず・・
　ま、何とかなるだろう

十月六日　
　進路

　いろいろと見直すことがある
　より良くあるために
　進むというのは、面白い

十月一日　
　炎花

　川原の彼岸花が散り始める
　彼岸花は秋の花火のよう
　しゅうっと上ってぱっと開く

　明日から伊豆です