川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

六月二十五日 
 連時

 田んぼの中に、小さなおたまじゃくし
 去年も見た、来年も見るだろう
 そういうものがあることが、なんとなくいい

 明日から新潟・青森と続けていきます

六月二十四日 
 記喜

 三保のトンカツ屋に行く
 静岡にきたときからよく行っていたお店、行ったらご主人が覚えていてくれた
 こういうのは、うれしい

六月二十一日 
 雀雨

 雨上がり
 木の枝から雀が飛び立って、しずくを落とした
 雨が降るときは、雲の上で何かが飛び立っているのかもしれないなぁ

六月二十日 
 暗景

 友達達とバーに
 暗く落とした照明は、世界の形が違って見える
 いろんな景色が、いろんなところにある

六月十九日 
 紫瞬

 桔梗が咲き始める
 紫色の五片の花
 紫色の星が咲く

六月十七日 
 形意

 彦根にて、彦根城を見る
 内から見るのと外から見るのはまた違う
 いろんな意味合いが、ものにはあるものだ

六月十一日 
 貯庫

 じら、っと太陽が照る
 空気の水分と自分の水分が交わる
 自分も循環の一部だ、と確認する

六月十日 
 水気

 入梅
 梅雨には梅雨に空気がある
 人それぞれ感じ方は違う、でも、それを楽しみたいものだ

六月九日 
 鳥々

 花鳥園なるところにいく
 鴨に、オシドリに、オウムに、オオハシに、エミューに、えさをあげまくる
 いやぁ、たのしい

六月七日 
 存在

 今日は仕事場でカナヘビを見る
 蛙もカナヘビもそれぞれにその形に生きてきた
 もうその形であることが、すごいんだろうな

六月六日 
 反色

 妻が駐車場にて雨蛙を見つける
 レンガの上で、俺、レンガだから、という顔でじっとしている
 自分というのはなかなか見えないものらしい

六月五日 
 雨絵

 しらしらと雨が降る
 雨の日に空を見上げると、なんだか面白い
 濃淡の雲、落ちる雨粒、如雨露の先でも見えまいか

六月三日 
 空絵

 ラジオで空模様と言っていた
 青い色に雲の濃淡、光の具合、季節
 空に描かれる、空模様

六月二日 
 夏花

 妻が朝顔を植えた
 大きな花が咲くそうだ
 花が咲く前から想像して楽しめる、なんともお得

六月一日 
 鏡鳥

 田んぼに水が張っていた
 もうそんな季節だ
 悠々と鷺が歩いていた、水の上と、水の中、くるりと

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