川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

十一月三十日 
 形在

  どうだろうなぁ、と、つくっている最中に思っても
 できてみると、いいじゃん、って思う
 不思議

十一月二十九日 
 暖緩

 窓辺にいると、日差しが暖かい
 暖かいというのは、なんとも気持ちがやわらかくなる
 のんびりいこう、ぼちぼちと

十一月二十八日 
 所有

 今日は携帯を忘れる
 なんだかすっとほどける感じ
 時間が、ゆったりと、流れる

十一月二十七日 
 染感

 靴下を履き忘れる
 寒い
 ああ、冬だ

十一月二十六日 
 近似

 夫婦は似ていくという
 その似ていく部分を選べたら、きっといいことだろう
 楽しさが、増えていく

十一月二十五日 
 暖実

 ぷくりと膨れたすずめ
 ころころと家に生る
 冬の実のよう

十一月二十一日 
 水温

 川の中を、小さな魚の群れが泳ぐ
 川の上には、冷たい風が吹いている
 その中は、暖かそうですね

十一月二十日 
 光網

 家の窓から外を見ると、大きなくもの巣があった
 きらきらと光をまとっていた
 きれい

十一月十二日 
 密時

 時が流れる、さらさらと
 もうこんなにたったのかとも思う
 こんなにも、いろんなことがあったのか

 明日から香嵐渓です

十一月十一日 
 粉雪

 富士山が見えた
 粉を降ったように、雪
 高いところから、雪が降りてくる

十一月十日 
 芯色

 茄子の花は茄子紺
 茄子の実も茄子紺
 それぞれに生きている色がある

十一月七日 
 変化

 年とともに、好きという位置が変わってくる
 いろんなものが見えるようになる
 価値を決める物差しが、自分にとって正しくありたいものだ

 明日から東京です

十一月六日 
 幸飲

 日本酒の試飲会に行く
 うまい
 なんとも単純で、幸せなことだ

十一月五日 
 小事

 河鵜のくちばしはバナナみたい
 バナナワニ園にはいないけど

十一月四日 
 再挑

 刈り取った稲から、新たに葉が伸びていた
 天に向かって
 高く、高く

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