川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

九月三十日 
 回転

 どうやら台風が来ているらしい
 うずうず
 ころころころがる、地球の上

九月二十九日 
 芸能

 文楽を見る
 すばらしい
 はて、自分には何ができるか

九月二十六日 
 秋色

 柿の実がほの黄色い
 河の土手には彼岸花
 鴨がゆるりと、川面を進む

九月二十五日 
 時刻

 カレンダーの三月完成
 自分の時が少しこぼれ落ちたような絵
 つくり出すものは、自分の歴史、作品も、言葉も、子供たちも

九月二十四日 
 常秘

 川面に光が反射していて
 ゆらり、と水面が揺らめいた
 何がいるのか、あそこに

九月二十三日 
 時衣

 するると糸が解けていくように
 ゆっくりと涼しくなっていく
 季節の衣

九月十八日 
 季国

 絵の具の渇きが悪い
 こういうところにも、季節がある
 きっと見回せば、そこもかしこも季節にあふれている、そういう国

 今夜から新潟です、台風大丈夫かな・・・

九月十七日 
 在所

 増水した川で、鴨が藻をついばんでいた
 どんなところでも命は生きる
 今いるところで、生きよう

九月十二日 
 時流

 出張の谷間の仕事場
 帰ってくると、止まっていた時が動き出す
 いつも自分の時間は、自分の目の前を、流れる

 今夜から岩手です

九月四日 
 秋気

 秋というのは面白い
 特に大きくではなく、いろんなところからそろそろと、ちっちゃく現れる
 かえでの葉が染まるように、一つ一つ、秋になる

 明日から名古屋です

九月三日 
 水気

 橋を渡ろうとしたら、向こう岸には水の気配が満ち満ちていた
 ぐわぐわと、いろんなものが舞っている
 きっと向こうは、雨

九月二日 
 回談

 いろいろとやりたいことがあってわたわたとする
 もっと自分をコントロールしたい
 自分を動かす何人もの自分、ちゃんと話し合っておくれ

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