川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

五月三十一日 
 貧血

 眠い
 歯を抜いたときに血が出たからだろうか
 ぼよんとすごす、けっこう幸せ

 今夜から長野にいきます

五月三十日 
 第一

 歯を抜く
 口中痛くてご飯が食べたくない
 入り口って、何事も大切だ

五月二十八日 
 早求

 デザフェスにて、年賀状コンクールのお誘いを受けた
 期日は来月いっぱい
 なんとも生き急ぐ、この世の中だ

五月二十五日 
 初飛

 洗濯紐に燕がとまった
 巣立ったばかりのふわふわが、雨に濡れてちょっと寒そう
 しばらく雨宿りして飛んでいった、またいらっしゃい、今度はお茶でも出しましょう

五月二十四日 
 一周

 入籍して一週間
 何が変わったわけでもない
 でも、思いが強くなっていって、面白い

五月二十三日 
 時鳥

 燕が追いかけっこをしていた
 巣立ちのときか
 そんなことでも、時の動きが見える

五月二十二日 
 先生

 ふっとしたことに、降るように気づくときがある
 頭の中で、思いもかけない線がつながる
 きっとこの頭の中には、自分の知らない賢い何かがいるのだろう

五月二十一日 
 虹輪

 日の出よりちょっと前、空の闇と陸の影の間に、七色の光が見える
 その光を見ると想像する
 昼と夜の境にくるりと、虹色の冠を乗せた、地球

五月十八日 
 変化

 何も変わっていないはずなのに、何か変わった気がする
 心の変化
 不思議

 今夜から敦賀に行きます

五月十七日 

 入籍しました

五月十六日 
 走音

 うおおとバイクのアクセルを開けてスピードに乗せる
 そしてクラッチを切り、アクセルを離す
 みみみ、とタイヤがアスファルトを噛む音がして、なんだかかわいい

五月十五日 
 脱蛇

 駐車場に出ると、蛇が急いで縁の下に逃げていった
 ひどく大きくがたごとと音を立てて逃げる
 いたずら坊主のようで、なんとなくほほえましい

五月十日 
 広世

 人が人を意識しているときには二つの世界を感じる
 その世界が、交じり合ったり、反発しあったり、呼び合ったりするんだろう
 この世はなんとも、広大だ

 今夜から姫路に向かいます

五月九日 
 記憶

 久々に木を削る
 さらさらと手が動く
 体が覚えていることが、うれしい

五月八日 
 別界

 心地よい読み物に出会うと幸せ
 自分とは別の世界がそこにある
 何より、自分の速さで世界が広がるのが、いい

五月六日 
 変化

 気持ちなんてものは簡単にことんと入れ替わる
 それはきっと、簡単に入れ替えることもできる、ってことなんだろう

五月二日 
 夏風

 窓を開けると夏の風が入ってきた
 ただいま、といわれているようで、なんだかほわんとした

 今夜から伊豆にいってきます

五月一日 
 生色

 献血に行く度に
 血の色の深さに見とれて
 もっといい色を作りたいと思う

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