川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

七月三十一日
 暑涼

 長野から帰ってきて、静岡は暑い
 なんとも、日本は広い

七月三十日
 疲労

 帰ってきて郵便を見て、落選の報告が入っていた
 疲れがどっと増えた
 とほほ

七月二十七日
 笑願

 長野に出発します
 いろいろと被害のあった地域、そこで人の笑顔に出会えたら、安心

 そんなわけでしばらく更新しません

七月二十六日
 字面

 太陽が、照る照る
 てるてるぼうずって、照る照る坊主って漢字にすると、なんかいかつい感じ

七月二十五日
 来夏

 大きく晴れる
 梅雨明け宣言とかそういうのは人の決めたことで
 そんなこと関係なく梅雨は明ける、夏は来る

七月二十四日
 上下

 自分の作品を見て、いいもの作ってるぞ、と自身を持つ
 人の作品を見て、まだまだがんばらなきゃいけない、と思う
 ゆらゆら、うごく

七月二十二日
 朝世

 朝は音を吸い取る
 音がないと空気が澄む
 世界が違って見える

七月二十一日
 次暦

 カレンダーを描きはじめる
 今度は円、さてさて、どうなるやら

七月二十日
 涙雨

 雨の塊は、もしかしたらくもの表面に逆さに立って、こちらを見ているかもしれない
 さめざめと泣いているのだろうか
 ほがらかに泣いているのだろうか

七月十九日
 優雨

 雨の中にはいろんなものが込められるようだ
 木立の下を車で走る
 優しさが込められて、雨だれが降り注いだ

七月十八日
 銀色

 銀歯が入る、きらりと光る
 ちょっとおじいちゃんな気分

七月十七日
 遠地

 百キロほども移動すると、がらりと文化が変わる
 今では近い百キロも、昔は遠い、遠い距離だったのだなぁ、と思う

七月十五日
 調和

 車検でいろいろな部品を取り替えた
 二つの色が混ざるように、古い車と新しい部品がなじんでいく
 いい色に、なってきた

七月十四日
 連輪

 暑い日、夏の空、高い空
 その上のほうで、とんびがくるりと、輪をかいた
 いくつも、いくつも

七月十三日
 音波

 暗い中信号待ちをしていると、ごごごん、と波音が聞こえた
 その音から想像している波と、今寄せている波
 それが同じとは、限らない

七月十二日
 深息

 夜中に大雨が降って、雷が響いた
 普段静かに呼吸している自然が、大きく、大きく息を吸っているような
 そんな気がした

七月十一日
 開道

 ぱたんぱたんといろんなことが動く
 その後をただゆっくり歩いているだけのような感じがする
 道が自動的に開かれる、その風景を楽しみながら進む

七月十日
 歌絵

 CDジャケットの絵を描いている
 翼を描いた
 遠く、遠く、高く、高く、そんな風に舞っていくような歌声が、聞こえる

七月九日
 同思

 助けてくれる
 人が助けてくれる
 どうしようもないくらいうれしくて、情けない
 自分も同じくらい、何かしたい、どうしようもなく
 ありがとう

七月八日
 謝労

 車が車検から帰る
 いつもがんばって走ってくれるから、どこどこ悪いところを治した
 大出費
 でも、そうすることできっとよく働いてくれる、安いもんだ

七月七日
 晴天

 七夕
 曇り
 でもきっと、雲の上は、晴れ

七月六日
 瞬旅

 はがきが届く
 そのはがきを手に取ると、違う土地の匂いが漂うようで
 一瞬の、旅

七月五日
 美色

 雨の中を歩く
 爪がももいろで、きれい

七月四日 
 前見

 学生がちゃりちゃりと自転車をこいでいる
 皆、難しい顔をして、斜め下を見つめながら
 その中に一人、まっすぐ前を見つめ、意思を持った表情の子とすれ違う
 それだけで、背筋がしゃんとする

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