川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

二月二十八日 
 楽団

 新しいはがき、新作の小木札、展示用の棚
 つくりたいものがいろいろ
 確定申告、出展の応募、飲み会の確認
 やらなければならないことがいろいろ
 楽しくやるコツは、楽しいところを見つけること

二月二十七日 
 優暖

 筆を振るう
 そのとき手の中にある小さな木片は、心もとない重さでも、安心がある
 その木片は色づき、愛しいモノへと変化する
 今日も、つくっている

二月二十六日 
 閉幕

 マクドナルドの電子音
 シーズンオフのライブ
 馴染みの、初めてのお客さん
 見飽きるほどに、見飽きることのない、仲間
 ジコペキ
 終了しました、ありがとう

二月二十五日 
 家族

 エエラボとシーズンオフで飲む
 なんだかもう大昔からそういうカタチであるようなヒトのカタマリ
 流れる空気も、人の笑顔も、味わう料理も、すべてが心地よい
 その空間は、ひとつの珠のようだ

二月二十四日 
 幸展

 ジコペキも今日で五日目、毎日行くとだいぶ煮詰まってくる
 それでも明日は、シーズンオフ!のトークライブ、行かねば
 たぶんこの展示を一番楽しんでいるのはジコペキメンバーで、それはとても幸せなことだ

二月二十三日 
 宇宙

 この宇宙には、人の数だけ宇宙がある
 誰かが誰かの宇宙を侵すことはできないはずなのに、それでもその宇宙に刃を振り下ろしてしまうことがある
 ゆっくりと手を伸ばせばいいだけ、ただ、それだけで、いいはずなのに
 この手は何のために、あるのだろう

二月二十二日 
 降光

 春の日差し
 春の日は、まるで踊っているように舞い落ちてくる、楽しげだ
 夏は勢いよく、秋はゆったりと、冬はすまして、光が舞い降りてくる
 光が心にしみる、今日は、楽しげだ

二月二十一日 
 回展

 エエラボのジコペキ
 毎年ながらの人から始めましての人まで、いっぱい
 疲れているけども、なんとも楽しい、日々

二月二十日 
 座所

 東京より帰る
 なんとも正直人に酔ったのか都市に酔ったのか、くらり、くらり、と過ごしていた
 静岡に帰る
 なんとも、落ち着く

二月十二日 
 好奇

 感じたいのでにおいを嗅ぐ
 感じたいので味わう
 多くの情報を得ることで、世界の仕組みがほんの少し、理解できる気がする

 明日からしばらく東京に行きます、日記はしばらく更新しないでしょう
 思い出したころ、覗いてみてくださいな

二月十一日 
 多面

 車にラジカセを持ち込んで聞く
 ラジカセにとって、車は動く電池だ
 そのほかにも、動くエアコンだったり、動く部屋だったり、力持ちだったり
 車にはいろんな側面がある
 世のすべてが、そういうものなのだろう、と思った

二月十日 
 世界

 美術館に行く
 屏風の展示
 ほぅ、っとため息の出るような作品、なんとも、美しい
 目を凝らすと、屏風の奥に、ずっと、ずっと、世界が続く
 心を伸ばす
 その中で、遊ぶ

二月九日 
 生誕

 お面が完成
 全体に淡い色合い、そしていろんな色
 お誕生日、おめでとう

二月八日 
 暖光

 日差しが変わっていた
 今日の気温は真冬並みだとラジオで言っていた
 それでも日差しには、暖かいものがたくさんこもっていた、春の色が、舞っていた
 春になる

二月七日 
 優周

 日常にあることを思い出す
 自分の周りにいる人たちのことを思い出す
 それはとてもやさしくて、あたたかい感覚
 何気ないことの中にこもるやさしさ
 それを感じられることは、幸せだ

二月六日 
 実体

 文字が入る文字が入る
 文字が入るたびにがらりと表情が変わる
 存在感を持ち、やわらかくもなり、この世に現れる
 ”雨”のお面
 いい子ができそうだ

二月五日 
 多幸

 子供ができたり入籍が決まったり自分の進む道を決めなおしたり
 今日はいろんな幸せをもった人が集まった
 幸せがたくさんある空間は、そこにいるだけで幸せになれそうな
 そんなすてきな空間が、今日この世に少なくとも一ヶ所、あった
 幸せだ

二月四日 
 現字

 お面の文字入れ開始
 冬の雲に入れた文字は”冷”
 ちょうどこの日に合っているようで、なんだかとても心地よい
 ” 暖”という文字を入れたら、暖かい日になるのかな、と思った

二月三日 
 離俗

 ラジオに出る
 ぼちぼちと話す
 ああ、つくる人になったのだなぁ、と感じる
 ぼちぼちと、浮世から離れていく

二月二日 
 時風

 深夜になって、ごんごんと風が走っている
 時が動くのと一緒に、風が走る
 それとも、風が走るから、時が動くのか
 ごんごんと、ごんごんと、風が時を、運ぶ

二月一日 
 詩道

 以前通ったことのある道を通る
 その道を通ったときの印象がよみがえった
 詩人のキタムラアキヒロは、ライブで割り箸などいろいろなものに書いた詩を読んでいた
 誰もが同じように、いろんなものに、いろんな詩を書き込んでいるのだろう
 そのとき、その道には、自分の詩があった

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