川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

十一月三十日 
 電事

 CDドライブを載せ変えようと思って、部屋の模様替えをする
 仕事場らしい部屋を作ろうと、ごりごりと動かしてみる
 そして、買ってきたCD/DVDドライブとHDを取り付けようとするが…HDが入りづらい
 ということで、HDは今のが壊れたら使うことに決定、ずいぶんといいかげんだ
 外付けHDを取り付けていじろうとするとキーボードを認識しない
 しょうがないのでUSBケーブルにて接続
 プリンタも床から机の上に昇格
 ま、これで何とかなるでしょう、ずいぶんいいかげんなカンジではあるが、ちょっとはいいカンジで、いいかげんなカンジで

十一月二十九日 
 不調

 パソコンの具合があんまりよろしくない
 やばいやばい
 とりあえず、CDドライブが壊れているのでデータの保存も出来ない
 明日早速、新しくしよう、早急に

十一月二十八日 
 猫渡

 信号待ちをしていると、横断歩道を猫が渡っていった
 道の向こう側はタクシー会社
 道を渡った猫は、タクシーの近くにたたずんでいた
 きっとタクシーに乗るお金がなくって困っていたに、違いない

十一月二十七日 
 箱中

 ストフェスのブースは、四つの柱の上に天井があるモノを支給される
 自分のブースでは、正面以外の三方向には布を張っていた
 外では風が落ち葉を散らせいていた
 きっとテレビの中に住んでいたのなら、こんな映像になるのだろう
 そう思った

十一月二十六日 
 一日目

 ストフェス一日目
 なんだかひどく、疲れた
 体力落ちてるなぁ、とほほ

十一月二十五日 
 再食

 最近カレーうどんのカップめんが好き
 ずるずるとカレーうどんをすすったあとに、カレーの汁をご飯にかける
 一カップで、二度美味しい
 ちょっと得した気分

十一月二十四日 
 過程

 アクセサリを作るときは、木の板を削りだすところから始まる
 いろんな行程を通して、最終的に決まった形になる
 その時々のいろんなカタチが、それぞれに美しい
 これはつくっている人の特権だと思う、とても、得をしている

十一月二十三日 
 満時

 なんとなくつくることが落ち着いてくる
 在庫整理や会計、家の配置換えや大掃除、したいことがたくさんある
 今歩いている時はひどく充実していて、時間が過ぎるのが恐ろしくゆっくりだ
 いっぱいいろんな事が出来そう

十一月二十二日 
 送完

 カレンダーを発送する
 郵送しなきゃいけないものが、とりあえず一段落
 ああ、キモチイイ

十一月二十一日 
 気抜

 最近よく通る踏切がある
 仕事の最中は、かんかんと勢いよく鳴っている踏み切りも、仕事が終わる瞬間に、ほわぁん、と気の抜けた鳴りかたをする
 もしあの踏切が体力測定の五十メートル走を走ったら、十メートル先にゴールがあると思ってはしれっ、と先生に言われるのだろうなぁ、と思った

十一月二十日 
 時旅

 ちょっと外に出たときに、蝉の声のような音が聞こえた
 ああ、蝉の声、じゃないな
 と、思った瞬間に寒くなかった体が涼しく、寒く、変化した
 夏から冬に、するり、と

十一月十九日 
 疲労

 映画を見てからステージを見た
 エネルギーをどばーっと使ったカンジで
 もう、ぐたぐたで、どうしようもない

十一月十八日 
 擬似

 今日はグループ展の打ち上げ
 みんなでいろいろ持ち寄って、食べて、飲んで、話して、泊まる
 朝も一緒、なんだか家族みたいで、うれしい

十一月十七日 
 自慢

 実家から荷物が届く
 その中にいとこが開いているパン屋のパンがあった
 彼のつくるパンはしっかりとしている、歯応えも、味も、こだわりも
 同じといえるかどうかわからないが、自分と同じように夢を一つ一つ形にしていっている
 そんな彼を思うと誇らしく、パンもより、うまい

十一月十六日 
 夜光

 夜中に空を見上げると、ごとんと月があった
 その下を、駆け抜けるように流れる雲
 夜の光は、明るく、明るく、世界を照らす
 昼よりも、明るく

十一月十五日 
 発見

 普段腹を立てるようなことでも、その場の雰囲気が楽しいとすんなりと流れる
 そしてそれは、普段腹を立てないでいいようにできる答えでもあった
 なんとも当たり前なこと
 しかしそれが、大発見でもある

十一月十四日 
 必然

 プリンタの黄色が切れて印刷された
 なんだかセピアのような雰囲気のそのハガキは、売り物にはならないがなんだか郷愁を感じる
 そんなハガキで手紙を書いてみるのも面白い
 失敗も、実は、無駄ではない

十一月十三日 
 薄れ逝く

 実家の台所の裏の扉を開けると土間に出る
 そこには犬がいた、今はもう、いない
 実家にいたこの二日、その扉を開けるたびに、胸がきゅうんとした
 思い出というものは薄れて行くのだと思う、でも、消えることはないのだと思う
 また、あの扉を開けると、心がきゅうんとするのだろうな

十一月十二日 
 ちょいと

 実家の方にいってくる
 やはりあそこは自分にとって大事な土地の一つ
 帰るというだけなのに、ちょっと、落ち着く

十一月十一日 
 新感覚

 軍足をはく
 ご本の指が別々になっていて、なんだかちょっとはきにくい
 はいてみると指が自由で気持ちいい
 この前から雪駄生活を始めた
 冬はお世話になります、しかしちょっと、きもちいい

十一月十日 
 相性

 昨日ワインを一本あけた
 朝起きると布団に対して直角になって寝ていた
 ワインを飲むと寝相が悪くなる
 葡萄と相性が悪いのかもしれない、と思った

十一月九日 
 龍舞

 夕方の空に、ざさりざさりと雲がはしっていた
 日は傾き、夕日の色の手前
 黄金の色に輝く雲は、天かける龍のよう
 何匹もの龍が、秋の空を走り、舞う

十一月八日 
 命器

 親しい友人に子供が出来たという
 彼女は今、器だ、生命の器
 それはとても美しく、尊い事なのだろうなぁ、と想像する
 人は何かをつり出さずにいられないと思う、そしてそれは生命も同じだ
 彼女はゆっくり時間をかけて、いま、命をその身に受け止め、つくり出す
 なんとも美しい時だと、そう思う

十一月七日 
 暗闇

 夕闇が訪れる頃
 なんだかとても闇が深い気がした
 今日の昼は夏日だった
 しんと気温の落ちる夕方、しんと闇も、落ちる

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