川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

三月三十一日 
 春散

 桜が咲いていた
 まだ咲き始め、しっかりと咲いた花は散らずに薄く色を放つ
 その花びらからは、見えない春が散る
 はら、はら、と

三月三十日 
 もう

 イベントの準備でいっぱいいっぱい
 いろいろ作りたいものがあるもんだ

三月二十九日 
 伝達

 言いたいことが伝わらない
 それで話題にしていた人が誤解されることもある
 そうじゃない、もっとこういうことを伝えたかったんだ、といろいろと考える
 それでもきっとこれからも、誰かと話していく
 自分が思うことを、誰かに知ってほしいから

三月二十八日 
 翼実

 雨の中でも、電線に鈴なりに、鳥
 ぽそぽそと降る雨の中、す、っと灰色の陰になって、いくつもいくつも並んでいる
 太陽が出たら、わさりと翼を開いて飛んでいくんだろうか
 その時まで、じっと、力をためているのだろうか

三月二十七日 
 眼前

 桜の木で、ぷくりとした蕾が連なっていた
 太陽の光を浴びて、はじける寸前のように、おおきく、おおきく
 もうすぐぱちんとはじけて、柔らかい桜色でこの空の色を染めるのだろう
 目に、楽しみなこと

三月二十六日 
 お出かけ

 東京に仕入れに、いってきます
 今日はいい天気、仕入れ日和だ

三月二十五日 
 来訪者

 エエラボのアトリエにアッキーとアヤちゃんが来る
 いきなり
 そんな今日の嬉しいサプライズでした
 自分の気持ちのいい人たちにいきなり会えるのって、嬉しい

三月二十四日 
 春雷

 雷が鳴る
 今年もそんな季節になってきた
 獅子が空を駆ける、足音が空から降ってくる
 ごろり、ごろり

三月二十三日 
 屋根

 今日も雨だ
 お茶を入れていてふと思った
 雨が降っているのに、この手はさらりと乾いている
 屋根が雨を防ぐ
 屋根って、すごい

三月二十二日 
 

 そこかしこに花が咲く
 白、紅、薄紫、黄、いろんな色が風に踊る
 こんなところにも、春が踊り、香る

三月二十一日 
 

 湯に浸かる
 銭湯に行って、わざわざ伊豆の方から持ってきたという湯に浸かる
 心地よい
 サウナにも入る
 もうここまでっ!というほどサウナに入った後、水風呂に存分に浸かる
 だんだん触覚がおかしくなってくると、耳が異様に敏感になる
 水音が、大きく、大きく、聞こえる
 これが、好き

三月二十日 
 夢殿

 朝、霜柱を見る
 ぐいっと地表を持ち上げて、その輝く白い柱は凛と立っていた
 日が昇り、気付くとその跡形もない
 一時の、氷の御殿のよう
 そこに住むのは、氷の精霊であったろうか

三月十九日 
 

 兎の人形の本作成に入る
 今、頭までいくつかできた
 結構みんないい顔、さてさて、これからどうなるか

三月十八日 
 遊び心

 エエラボのアトリエにミラーボールがついた
 前からあったブラックライトやくるくる回って光るやつとあわせて、アトリエのディスコ化もかなり本格的になった
 みんなで踊る
 こんなオトナいない、エエラボのメンバーはかなりアホだ、でも、それがいい

三月十七日 
 光雨

 雨がぽそぽそと降っていた
 雲がかかっているのに、なんとも明るい空から
 雨が降る、光も降る
 前に進むのが楽しい雨の日

三月十六日 
 身近な変化

 もっと創作をしやすい環境にしようと、ぼつぼつと部屋を片付ける
 一日にほんの少しづつ、配置をかえていく
 さて、どんな風になっていくのか
 想像するのが、楽しい

三月十五日 
 あちこちへ

 今年はいろんな所に行こうと思っている
 東北や関西方面にも行きたいと思っている
 果たしてどこまでいけるやら
 いろんな所にいって、いろんなものを見て、いろんなものを感じたいものだ

三月十四日 
 年輪

 BMW2002とお尻に書いてある、古そうな車を見た
 昔風の車に乗っているのは老年といった感じの男性
 ぶるんと走るその姿は何だかパズルがぴたりとはまるように、しっくりとしていた

三月十三日 
 わんこと散歩

 犬の散歩をたくさん見る
 ご主人の横にぴたりとついている子もいれば、こっちこっちっとかけている子もいる
 どのように育てられているかがとてもよくわかる
 犬をしつけられる人は凄い、とても愛があるからこそ、厳しくもしつけられるんだろう
 エエラボのユーコあくびも愛犬ゴンザウルスをしっかりとしつけ(ようとし)ている
 その努力はとてもゴンザウルスを愛していなければできないと思わせる
 そんなことが、すごいな、と思う
 犬をしつけている人は、すごい

三月十二日 
 春香

 柳の枝に、小さな緑のふくらみがいくつもついていた
 風になびく柳の枝
 そのふくらみから、風に吹かれて春がちらちらと舞っていくような

三月十一日 
 影

 飲む
 バス停で空を見上げる
 黒い夜空に浮かぶ、冬の木の枝
 そのコントラストが何だか、きれい

三月十日 
 蜂蜜レモン

 春草さんに教えてもらった蜂蜜レモンを食べる
 うまい
 すっぱ甘い感じに仕上がって、とても食べやすい
 ちょっと手を加えるだけで食べ物が美味しくなる、手は動かしてみるものだ

三月九日 
 気持ち

 気持ちを伝えることは難しい
 すべてを言葉にすると角が立ち、言葉すくなになるとわかってもらえない
 それでも人は人と交わっていかなければならない
 気持ちは伝わるはずだ、きっと
 だから、伝えたい人と話そう、この気持ちを言葉の文として
 きっと、伝わるはずだから

三月八日 
 あいまい

 春一番というのは風速何メートル以上の風と決まっているそうだ
 それにほんの少しでも足りなければ春一番でないとか
 しかし、春一番は春一番であって、ほんの少し風速が足りないからって春一番でなくなるということはないと思う
 数字で表さない方が、世界は楽しい時がある

三月七日 
 夕日

 夕日を背にして走る
 光の帯が地面すれすれに、西から東へと流れていく
 光が背中を押す
 光とともに進む
 夕日が僕に力をくれた、夕暮れ

三月六日 
 お休みの日

 ゆっくりとした空気が満ちる
 急がなくっていい、ぼんやりしていい
 西の空がゆっくりと鮮やかに染まっていく
 今日は休日

三月五日 
 睡眠時間

 寝る
 起きると昼だった
 さらに寝る
 起きると夕方だった
 そんな風に寝るのもいいと思う

三月四日 
 普通の幸せ

 雨が降った
 新しい合羽を使う
 ひとしきりバイクで走ってから合羽を脱ぐ
 中にはまったく雨が染み込んでいなかった、すごい
 人に話すと、当たり前だ、と言われた
 でも、今までの合羽は雨が染みていたんだ、今度は、染みない
 幸せじゃぁないか

三月三日 
 休憩

 ちょっとひと眠りと思って寝る
 おきると十一時半、寝たのは八時前
 寝すぎだ

三月二日 
 プリンタ

 プリンタの掃除をする
 今使っている紙との相性が悪いようだ
 そんなわけでご機嫌取りに掃除をする
 掃除をしてから使うと調子がよい
 風呂上りの気分、かも

三月一日 
 

 風がごう、と吹いていた
 空の雲は、ずううう、と流れていく
 柳の枝は、ひゅるりひゅるり、とたなびいている
 ごうごうと風が吹く、春を連れて

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