川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

二月二十八日 
 アスパラガス

 日が沈んだすぐ後、闇が少し降りた頃
 原っぱに電線が一本だけの電柱が立っていた
 何だか、アスパラガスみたいだった

二月二十七日 
 挑戦

 最近太ったのと体力が落ちたので、走ることにする
 正面に富士山を、右手に海を見ながら走る
 しばらく走ると足先がほんのりと暖かくなる
 ゆっくりと体が温まり、外気に触れていた両手まで、ほんのりと、暖かい
 まるで地面から暖かさが伝わってくるように、体が、ぽかり、ぽかり

二月二十六日 
 見る事

 何年ぶりかで映画を見る
 作品の内容もそうだが、作品を作るということに人の真剣さを見る
 それを鏡に自分を見る
 今がそういう時期なのかはわからないが、なにかに付けて自分を見てしまう
 今はそれでいいと思う

二月二十五日 
 食肉

 ジコペキの打ち上げで焼肉ソウルに行く
 ソウルは美味い、とても肉が柔らかい、お勧めだ
 何の気兼ねもない仲間と美味いものを食う
 ここんところいろいろがんばったご褒美、美味い

二月二十四日 
 タイミング

 新品の雨合羽を持って出勤
 新品の雨合羽を持って帰宅
 夜に雨が降った
 あ〜、そういうタイミングか〜

二月二十三日 
 新調

 明後日から雨だと天気予報がいっていた
 そんなわけで前々から考えていた雨合羽の新調をした
 家に帰って天気予報を見たら習慣予報は太陽が並んでいた
 …こういうときもある

二月二十二日 
 時期

 眠い
 やりたいこともやらなければならないこともたくさんあるのだが、眠い
 どうやら、休む時期らしい

二月二十一日 
 言葉

 ふと、ある瞬間に過去に聞いた言葉を思い出す
 かちりと音を立てて、心を組み立てている部品を取り出すように、言葉が浮かぶ
 人と接して生きる以上、言葉が必要になる
 日本語、英語、手話、活字、歌
 その言葉がこの心の何割かを形作っているんだなぁ、と思った
 いろんな言葉がいろんな思い出を持って、心の中をくるりくるりとまわる
 思い出が、時々ぽかりと浮かんでくる

二月二十日 
 転々

 匠宿二日目、朝は曇りだが昼には晴れてくる
 好転か?と思っていると風が…ごうごうと…
 結局かぜは終了時間まで吹き続けた
 天気には勝てない、勝てないなぁ

二月十九日 
 空き時間

 匠宿一日目、雨、ひまだ
 お客さんも少なく、寒い
 こんな時は気持ちをほわほわしよう、と、ぶらぶらぶらぶらしてみたり、ソフトクリームを食べたりする
 こんな時間も、いいかも

二月十八日 
 新作

 今回の匠宿に用意した新作が完成する
 と、いってもお面やアクセサリなどではなく、ポストカードだ
 来月に向けてのひな祭りバージョン、季節ものだ
 季節ものだし売れるかな〜、などと、あこぎなことを考えたりしていたりする
 さて、明日明後日、売りさばくか

二月十七日 
 落書き

 携帯にさくらの落書きをする
 ディスプレイの左下に描いてみる
 なかなかいい感じ、かわいらしい
 ちょっとこのまま使ってみて、劣化具合を見てみよう
 季節ごとに変えても良いかも
 落書きって楽しい

二月十六日 
 雨模様

 雨が降る
 雨が降ると冬も終わりだな、と思う
 今日降ったのは冷たい雨、その雨も、だんだん暖かくなっていくのだろうな
 もうすぐ、春が来る

二月十五日 
 日記

 ネットで毎日読むようにしている日記がいくつかある
 その人の言葉で、その人が感じたことが書かれている
 それに笑い、それに考え、それに泣く
 それが心地よい、と思う

二月十四日 
 黄色

 信号待ちをしている角に、菜の花
 絵の具を使い終わったあと、ふと気付くじゅうたんの上に散った黄色いしずくのような
 そんな菜の花
 きれいなかわいい、黄色

二月十三日 
 千秋楽

 ジコペキ終了
 ファッションショーも、シーズンオフライブも、もちろんエエラボも
 すべてすべて、楽しかった
 ジコペキ終了
 ああ、いい気持ち

二月十二日 
 仲間というもの

 気を許せる仲間がいることが幸せだ
 ありがとう

二月十一 
 詩集

 詩集を買う
 北村明洋の詩集を買う
 北村明洋は詩人というものが生息しているとはじめて知った実例だ
 北村明洋はすごぃ
 北村明洋は自分の言葉を持っている
 北村明洋はすごい
 北村明洋は、俺が知っている限り、最高で、どうしようもないくらいの、詩人だ
 北村明洋はすごい

二月十日 
 他人本番

 明日はジコペキでYUのファッションショーとシーズンオフのライブがある
 人の本番
 なのにうまくいくかとか気になってしょうがない
 うまくいくうまくいく、きっとうまくいく
 ああ、心配だ

二月九日 
 理由

 何のために作るかわからない
 でも、作りたい、作りたい
 ただ、それだけ

二月八日 
 郵便

 いろいろと郵便物が来る
 いろんなイベントの出展申込書が来たりする
 去年いろいろやってきたんだなぁ、などと実感する
 今年も出そう、なじみのものも、初めてのものも、いろいろと

 ジコペキ二日目、ここでもなじみの人が来てくれる、ありがたい

二月七日 
 いつものごとく

 ジコペキ一日目
 たらりんたらりんと時間は過ぎていきます
 いつものようにゆったりと
 ああ、エエラボってええ心地
 そんなわけで、ジコペキ開催中です

二月六日 
 優しく

 新しい空間を教えてもらった
 何だかほっとできた
 ゆったりとした空気が流れているところにくると、自分も優しくなれる気がする
 優しくなりたい、優しくなりたいなぁ

 明日からジコペキ、お暇なら、来てくださいな

二月五日 
 年間計画

 ジコペキの前だが、松本のクラフト展に申し込む
 果たして通るかわからないが、ちょっと出してみたいと思うので申し込む
 この一年をどういうところに出展するか、いろいろと考える
 前もっていろんな計画を立てて、スケジュールを組む
 先を見よう、これから進んでいく道の

二月四日 
 間も無く

 もうすぐジコペキ
 いろいろと準備があったりなんだり
 新作はないので個展の作品でお茶を濁す
 週末にはシーズンオフが来る、楽しみ楽しみ
 皆さんもいらして下さいな

二月三日 
 恵方巻

 恵方巻をはじめて食べた
 …太巻きですね
 でも美味かった、季節に季節のものを食べるのは美味しい
 季節に面白いものを食べるのも楽しい
 節分満喫

二月二日 
 

 歩道橋の上で、西に向かって携帯を構えている人がいた
 つられて西を見る
 黄金色と淡青色、ツートンの空に桃燈色の羊がたくさん浮かんでいた
 ゆっくりと南の海のほうへと羊の群れが移動していく
 人も帰る夕方、羊は海へ向かっていた

二月一日 
 初春

 梅を見た
 朝、近所の庭の塀の上に、そっと梅の木がのぞいていた
 梅の花が、ぽつ、ぽつ、と開いていた
 濃い色の冬の世界に、白い、淡い、梅の花

 柳を見た
 昼、柳の並ぶ道を歩いていると、幹からばっさりと切られた一本があった
 他の木とは違い枝もないその木の幹から、ほんとに小さな、小さな枝が生えていた
 そこに小さな葉っぱが三つ
 淡い草色の葉が、さわさわと揺れていた

 雪を見た
 夕闇が落ちる頃、雪が舞いだした
 さらさらと落ちる雪が、こうこうと吹く風に、うわりうわりと舞う
 車の光に照らし出される、雪の踊り

 そんな初春の日

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