川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

八月三十一日 
 笑面

 最近なまけている
 もっとやりたい、もっとやらねば、と思っているのになまけてしまう
 それが自分にもわかり、いやな気分になる
 気持ちを変えようと思った
 口を横に伸ばし端の方を上げる、目じりを下げる、胸を張る
 笑う
 気持ちが晴れる、前に進む気持ちが強くなる
 笑いという面をかぶると、前に、前に進む気持ちになる
 いつか作りたい、気持ちが前に向く、楽しくなる、面

八月三十日 
 輝く

 世間は台風だ
 ごうごうばらばらと、風神さまと雷神さまが遊んでいる
 きっといろんなところでその影響は出ているのだろう、空にはあつく、あつく、雲
 それでもつきが輝いている
 つきが完成した
 さて、さて、皆様この輝き、よければ見てくださいませ

八月二十九日 
 リラックス

 昨日はエエラボの打ち上げがあった
 焼肉を食べ、カラオケをし、大きく笑う
 いつも一人で何かを作り続けているが、作ることに関する人々とこうやって過ごすのもすごく楽しい
 自分のあり方や自分の形、いろいろと考えてしまう
 どこに進むか、どうありたいのか
 充電できた、さぁ、また作ろう

八月二十七日 
 海大輪

 海辺を走ると、おおきく、おおきく、波が砕けた
 どうごうごごう、と音を立てて水の壁が迫り、テトラポットにあたり、だ、ごおおお、と白く、大きく砕ける
 飛沫が届く、ヘルメットのゴーグルが霞む
 大きな大きな花が咲く、風が鳴り、海が唸り、飛沫が開く
 こんな波を肴に飲むのも素敵だ
 海は、大きい

八月二十六日 
 転がる

 新しい面の飾り付けに布を使おうと思っていた
 今日帰ると、いつも行く布屋からセールの案内が来ていた
 なんとも運がいい
 自分がやる気になっていると、回りもそれに引っ張られるのだろう
 このままいいものができるように、進んでいこう、ゆっくりと

八月二十五日 
 やさしい空気

 夜の空気がやさしかった
 空気を感じない、す、っと空気にとけてしましそうな、そんな空気
 暑くなく、寒くなく、濃くなく、薄くもなく
 このままふっと、空気になってふわりと舞っていけるような
 そんなやさしい夜

八月二十四日 
 集まる

 ゆっくりと、力が回復している気がする
 体力的にも、精神的にも、運気も、いろいろなところで
 いい感じです、いい感じなのです
 このまま今年は走っていきたいなぁ、九月十月十一月といろんなイベントもある
 力をためて、大きく跳ぼう

八月二十三日 
 心が開く

 オリンピックのマラソンをラジオで聞いた
 お面を作りながら流していたのだが、だんだんとその流れが気になってきた
 最後のゴールではテレビも一緒にみた
 ぐっときた
 心が開いた
 今日はいろんなことを敏感に感じた
 時々そんな風に心が開く、そんなときは世界が美しく見える

八月二十二日 
 作成中

 グループ展の作品が、だいぶ形になってきた
 といっても、つき、の方
 夜空の色がだいぶついてきている
 最後には、この夜闇に月が輝くはずだ
 さてさて、どうなることやら
 もうひとつの作品は曼荼羅を作ることにした
 兎曼荼羅
 さ〜て、間に合うかな?

八月二十一日 
 日常

 高野文子の漫画を読む
 和らぐ、感じがする
 ふと見るとそこにある日常、そしてその日常の中で微笑まずにはいられない幸福感
 なんともやさしい
 シンプルだが確実に表現をするその線が表情豊かに世界を作り出す
 決して今風ではないが、とても好きだ
 読んでいて、笑顔になれる一冊

八月二十日 
 三白眼

 空に三日月が輝いていた
 空から見下ろす、瞳
 今度のお面、つき、にもその三日月がある
 あんな雰囲気を作り出したい、今夜もつきを作ろう、あの光を吸い込んで

八月十九日 
 大入道

 仕事が終わり外に出た
 空を見ると、黒い雲の陰から大きな雲が動き出てきていた
 太陽の光を浴びて、ひたすら、白く、白く、白く
 その大きな体が音もなく、ゆったりと、空を流れていく
 見つめ続けると迫ってくるようで
 見つめ続けると吸い込まれるようで
 見惚れた
 つい、と小さな小さな鳥が、その前を通り過ぎていった

八月十八日 
 お出かけ

 出掛けたい
 新しいバイクで走っていると、このままどこかにいってしまいたい、と思う
 一ヶ月ぐらいの時間をとって、だらだらとバイクいろんなところに行く
 山を越え、川辺を走り、海を見て、街に立ち寄る
 目的もなく、ぼんやりと、ぼんやりと、旅をしたい
 よし、いつか、しよう
 必ず

八月十七日 
 やさしい雨

 今日の雨はやさしかった
 激しくもなく、霧のようでもなく、ただ、さら、さら、さら、と
 ほのかに暖かく、わずかに明るく、さら、さら、さら、と降っていた
 少しだけ、雨に濡れて歩いた

八月十六日 
 虫の声

 ふと気づくと、夜に虫の声が聞こえていた
 秋が来る、ゆっくりと、夜から
 あだちさんと話したが、春がライオン、夏が鯨なら、秋は鳥だろう、とびきり大きな
 ゆったりと、ふわりと、舞い降りるように秋が来る
 降り立ち、羽ばたき、秋の風が舞う
 秋は、舞い降りた

八月十五日 
 贅沢な時

 絵やオブジェや洋服を見た
 言葉や音楽を聴いた
 お茶を味わった
 ろうそくの匂いを嗅いだ
 人に触れ、心が震えた
 この週末は贅沢な時を過ごした
 創り出す人たちと共に過ごした
 ああ、なんと贅沢な時、幸せな時
 ありがとう

八月十三日 
 山へ

 ラフォーレ修善寺のイベントに今から向かう
 エエラボはもちろん、言葉使いのシーズンオフにペン画のJellyちゃん、日本茶インストラクターのちはるちゃんに創作被服屋YU、そしてキャンドルのなかさん
 いろんなアーティストに会える、なんとも楽しみだ
 では、いってきます

八月十二日 
 空鞠

 バイクで夜を走ると、空気が玉のようにさらさらと肌の上を流れていく
 さわやかに、すずやかに、かろやかに
 だんだんと涼しくなってきたこのごろは、夜の空気がとても気持ちいい
 もう夜は秋だ
 夜からゆっくりと、秋が、舞い降りる

八月十一日 
 月型

 新作お面の、つき、の芯がもうすぐ完成する
 今は白い月だが、このあとどんどん色が変わっていく
 さてさて、どんな月になるのやら
 つき、を作り始めてから見る月は、なんだか少し雰囲気が違う気がする
 お月様お月様、どうかこの子にあなたの輝きを分けてあげてくださいな
 きらりと輝き人を惹きつける、そんな子になりますように

八月十日 
 擬似夏休み

 風邪をひき、一日家ですごした
 ぬったりとした空気、蝉の声、子供の遊ぶ音
 なんだか懐かしい、夏休みの雰囲気だ
 たまには夏風邪も、いいかも

八月九日 
 相棒

 あたらしいバイクが来た
 前のと同じCRMで今度のは弐型だ
 カラーリングは白の地に赤と黒を基調としている
 またがり、キックレバーを出し、キックでエンジンをかける
 ど、ど、ど、ど、とエンジンが動き出し、ばううう、と走り出した
 ああ、楽しい
 CRMを選んでよかった、毎日が楽しい予感がする
 これからも、よろしく

八月八日 
 お盆の楽しみ

 お盆にはエエラボでラフォーレ修善寺に行く
 今日はその展示用の小屋を作った
 アトリエに集まり、とんかんきゅるると作業をする
 みんなやりたくて集まり、楽しくて作っている
 ある目的を持った、自分がやりたいと思ったことを目的とした集まり
 なんと楽しいことか
 学生時代の部活のようだ、こういう時間は、いつまであってもいい
 仲間がいることは人生の笑顔を増やす
 ああ、いと、たのし

八月七日 
 秋めく

 昼はまだまだ暑い日が続いているが、夜はだいぶ涼しくなってきた
 少し窓を開け、ゆわんと涼しい空気を楽しむ
 空を見るとやわりとした月
 今度のお面は月である
 じっと月を見つめる、あの月の光をこの手でこねて、お面に練りこもう
 いいお面が作れるように、輝くように
 さぁ、今夜も月の光を集めよう

八月五日 
 ながるる

 流れ星を見た
 バイクを運転していたら、目の前の夜空に、すい、と青碧の星が輝色の尾を引いて流れた
 ながく、ながく、今まで見た中で一番ながい流れ星だった
 燃え尽きるまでの輝き
 強く強く輝きたい、たとえ燃え尽きたとしても
 流れ星、とても綺麗な輝きだった

八月四日 
 悲しみ

 近所の旅館の前を通ったとき、その前にあった松が切り倒されていた
 悲しくなる
 何か理由があるのだろう、ずいぶん大きな木だったから倒れると危ないとか、観光バスが入れなくなったからとか
 それでもやっぱり悲しい
 前を通ったときに松脂の匂いがくううん、と鼻に付いた
 悲しい、ひとつの命が、そこにあった命がなくなった
 少し、悲しい、日

八月三日 
 穏やかな

 天気予報では雨だった
 だが雨も降らず、夜遅くには月が出ていた
 穏やかな月
 さららと月の光が降り積もる
 今この月を見上げている人はどのくらいいるのだろう
 すぅ、と胸に光が降る、穏やかな気持ちになる、この月を見上げている人と、同じ気持ちになる
 世界中の人がこの月を見上げたら、みんなでふふふと、わらえるかな

八月二日 
 おつかれさま

 バイクが再起不能になる
 整備不良のせいか、エンジンが焼きついてエンジン内側を破損していたそうだ
 気ままな生活を始めてからずっと一緒にいた仲間だ、無理な長距離運転もした、50ccなのに
 楽しかった、ありがとう
 いろんなところでいっぱい助けてくれたし楽しみも与えてくれた
 少し、悲しい、涙が出そう

八月一日 
 駆け足

 さぼっている
 自分の体調のせいなのか、気持ちがついつい楽な方に流れがちだ
 よろしくないね、よろしく
 こういうときは空を見上げて、ふぅ、っ吐息を吐こうと思う
 息と一緒になまけの気持ちも出ていくかも、太陽が照り付けて、気持ちのいい空に
 明日、試してみよう、そして、ぼちぼちと進んでいこう

 

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