川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

七月三十一日
 新たなる道

 ち、さんの個展に行く
 さすがカリスマ下駄職人、かわいかったりかっこよかったり、素敵な下駄である
 北峰嬢といいち、さんといい、個展、うらやましいなぁ
 こてんこてんこてん、いつかやりたいなぁ
 いろんな人に見てもらいたい、自分の作り出すものを
 ぼちぼち、がんばろ

七月三十日
 新たなる道

 手ぬぐい展終了
 プロデュースから店番まで、がんばってくれた北峰ぎわ嬢に感謝をしたい
 布は前から扱ってみたかった素材だが、今回のことで一歩を踏み出すことができた
 お面とあわせて布を作ったりしてみても面白いだろう
 新しいことはしてみるものだ、世界が広がる
 これからも、面白い

七月二十八日
 色舞踏

 空が黒と白の雲をまとっていた
 日が落ちていく、雲が染まっていく
 黒い雲は、ふかく、ふかく、濃紺に染まっていく
 白い雲は、茜色に、金色に、光り輝いていく
 空をぐるりと見渡すと、淡い青色をベースにいろんな色がくるりきらりと踊っている
 西の空も、北の空も、東の空も、そして南の空も
 暑さとともに色彩がこの身を包む、夏の、夕べ

七月二十七日
 現れる

 今日はよく目の端に何かが見える、時々そういう状態になるのだ
 いったい何かはわからない、妄想なのか、物の怪なのか
 なんだかけばけばしいものが見えたりすることもあれば、地味なものがひっそりとしているのが見えたりもする
 はっきりと見える訳ではなく、こっそりと、目の端に
 霊感はないと思っている、ではあれは何か?
 想像力がいろいろと刺激される、ふふふ、楽しい
 これからも時々現れてくれると、うれしいなぁ

七月二十六日
 潔さ

 夏の雨は潔い
 ばた、ばた、ばたばた、ばたたたばたたたた、と、いきなり大粒の雨が落ちて来る
 雨です!といきなり現れる、そして、気づくといなくなっている、はい、雨終わり!
 そんな夏の雨の潔さが好きだ
 あまりにいい雨だとその中を傘もささずに歩きたくなる
 雨に濡れたあと、太陽を浴びて、歩く、夏の匂いと蝉の声が満ちる中で
 それもまた、たまらない

七月二十五日
 働き方

 手ぬぐい展が始まった
 静岡の喫茶店、草珠にて、北峰ぎわ、ROYさま、市川さん、原くんと一緒である
 自分の作品は点数が少ない、みんな偉いものだ
 この手ぬぐい展に出した自分の作品は、ただ染めただけのものもあればせこせこと書いたものもある
 一応値段もつけて販売しているのだが、もし買ってもらったら、使ってもらいたいと思っている
 便所の手ぬぐいにしてもいいし、作業中に腰につけるのもいい
 手ぬぐいとして生まれたからには手ぬぐいとして使ってほしい
 そう思わせてくれる、手ぬぐいたちだった

七月二十四日
 夏の匂い

 富士は吉原商店街のアートフリマに久々に出展してきた
 隣には名前はよく聞いていた茶畑さん、よろしくお願いします
 今日は肝試しをやるとかラジオをやるとか踊りがあるとか
 夕方から人がぼちりぼちりと集まってきていた
 懐かしい空気が漂う、じわりとした夏、やさしい夕闇、一瞬途切れることのある人の気配
 昔味わった、故郷の、夏の景色
 その空気にゆるりと浸かった、じわりと体に染み込んだ、ああ、夏だ

七月二十三日
 窓たち

 昨日今日と北峰ぎわさまの個展に行く
 青好きだけあって、空がたくさん壁に飾ってあった
 深い青、白い青、曇った青、空気と水の青、光の青
 青だらけだ、それぞれの青がそれぞれのイメージを語りかけてくる
 ありがちな想像だがそれぞれの写真がそれぞれの世界に続いていそうだ
 それぞれの空の下でお茶を飲もう
 ローズティーに冷やし抹茶、ジャスミンティーややかんの麦茶
 それぞれの空にそれぞれのお茶、どれもみんな、のんびりぼーっとできそうだった

七月二十一日
 ご機嫌いかが

 夕立が来た
 午後遅くから空に雲がいっぱい出てきていたが、帰っている途中にとうとう降ってきた
 ばたばたばたと雨粒が落ちてくる中、ばし、と稲光が光り雷鳴が轟いていた
 目の前の雲から大地に向かって、輝くラインが
走る
 そのラインは稲妻という電気で、そこには多くの情報が含まれているのかもしれない
 もしかしたら、空から大地に向かって何かの情報が送られているのではないか?
 ご機嫌いかがですか?最近気候が不安定で忙しいですね、あまり無理しないでくださいね
 そんな挨拶がなされたのかもしれない
 今日はずいぶん長話をしていたようだ、いくつもの光りのラインが空と大地を結んでいた

七月二十日
 干される

 外に出る、うわああああ、っという感じに暑い、その暑さが心地よいと思う
 だが同時に、汗がじわり、と沸いてきて、うへえええ、という感じになる
 ふと思ったが、布団だったらどうだろう?
 ほかほかあったまったうえに、じめじめも取れてさっぱりできるはずだ
 ああ、布団、うらやましい
 そんな夏の日の今日だった

七月十九日
 仕事仲間

 車が車検から帰ってきた
 この一年は一緒にいろんなところに出かけたせいか、相当ながたがきていた
 修理工場から、これも変えたほうがいいですよ、あれも変えたほうがいいですよ、という電話に、はい、はい、もうどんどん換えちゃってください、とお願いした
 帰ってきたうちの子は、なんともいい子になっていた
 おお、スタートがスムーズだ、おお、ギアがいい感じに入る、おお、サイドブレーキがしっかりしている、などなど、上げ始めたらきりがない
 自分のわがままに文句も言わず付き合ってくれたんだ、元気になってもらうのは当たり前だ
 車も、バイクも、パソコンも壊れることも多々あるけれど、これからも付き合っていく仕事仲間だ、相棒、といってもいい
 これからもよろしく、と、ハンドルを、ポン、とたたいた

七月十八日
 漆黒

 今夜は夜が深かった
 キタムラアキヒロの詩に月を飲み込むものがある、すばらしい詩だ
 その詩のように、すうううう、っと夜を吸い込んでみた
 ゆっくりと吸い込まれた闇が、おなかの中でぎゅううっと固まる
 黒い、黒い、ほんの少しだけ青い、そんな宝石ができた気がする
 この宝石に誓った、もう少しがんばってみよう、と
 夏の夜は、すこし、優しい気がする

七月十七日
 睡妖

 泥のように眠る
 起きたのは昼過ぎ、ううう、いろいろやりたいのに、やらなきゃならんのに
 手ぬぐいを作って、バイク屋いって、HP更新して、注文こなして、新作作って…
 でも、休みたい、ううううう
 そう思いながらも、休んでしまう、疲れがたまっているのか?

七月十六日 じりじり
 マフラー

 帰る途中にマフラーが落ちた
 バイクで走っていたらいきなり大きなエンジン音が聞こえた
 何事かと思って耳をすませると、どうやら自分のバイクからの音らしい
 そういえばさっき何か落ちたような音が、と振り返るとバイクのマフラーがはるか後方に落ちていた
 …これか
 近くで見ていたおばちゃんが大丈夫〜なんて声をかけてくれる、あ、大丈夫っす、といいながらマフラーを拾ってバックに詰め、帰路へとついた
 なんとも運がいい、交通量の少ない道で落ちたし、明日はバイク屋に行く用事がある
 デストロイな妖精はまだまだ健在だ、次は何が壊れるか、楽しみだ

七月十五日 新陳代謝
 自転車

 夏に似合う乗り物は自転車だと思う
 太陽がじりじりと照りつける暑いさなかにわざわざ自分でペダルをこぐ
 じんわりと汗が浮き上がり、ぬっとりとした空気の中を進んでいく
 やっと目的地に着いたときのひんやりとした土間、とりあえず出てくるカルピス
 このカルピスを飲むために自転車に乗ったといってもいいくらいだ
 夏にはカルピスが良く似合うし、自転車が良く似合う、と思う

七月十四日 雨降り注ぐ国あり
 しりとり

 今日、一人しりとりをした
 セルフモニタリングにもなかなか有効な遊びである、今の自分の心境とか、心理とかが浮かび上がってくる
 ルールは以下のとおり
 
・範囲を決めずに好きな言葉でしりとりをする(文章も可)
 ・紙に書く
 ・ぱっと思いついた言葉を書く
 ・同じ言葉がかぶってもよい
 ・ん、 で終わる言葉も書く、書いてからバツで消して、改めて言葉を書く
 ・終わるかと思ったら、終わり
 ・終わったら読み返して、自分が何を気にしてるのかな〜、と読む
 今日気になったのは健康に関する言葉が多かったこと、喀血とか、鬱血とか
 これは、ちょっと休憩しろってことですか?
 よかったらやってみてはいかが?人前でやると、暗い人と思われるので、それだけはご注意を

七月十三日 熱波
 ころんと

 起き上がりこぼしは、ころんと傾くところんと帰ってきたりする
 今までころんと傾いていた起き上がりこぼし、ぼちぼち起き上がって戻ってきそうな感じがする
 結構傾いていた起き上がりこぼしだから、結構ぐぐいと起き上がってくることだろう
 起き上がる勢いにあわせて飛び上がってみよう
 きっと、高く高く飛べるはずだ
 おりしも夏、あの高い雲に届くぐらい、飛び上がってみよう

 

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