川流れ時々日記

流れ流され書いていきます

五月二十七日 ぽわんと
 歌う

 油に水を落とした
 ぽきぽきぽき、っとなんだか歌っているみたいな音を立てた
 その音がなんだかかわいらしくて、少しにこりとした
 何気ないところに何気ない楽しみの種がある
 ちょっと心を開いていこう、す〜っと楽しみが入ってきてくれるように

五月二十六日 うらうら
 お面

 人はうまれ持った顔の上に感情というお面をかぶっている
 心がその顔に覆いかぶさって、笑ったり、泣いたり、怒ったりする
 そのお面をかぶるのってだんだんおっくうになるのかもしれない
 小さな子はくるくると表情が変わるのに、道行く人々の表情のなさはどうだろう
 あまりお面をかぶらないと、かぶり方を忘れますよ
 そう思いながら笑ってみた
 まだ、忘れていないみたい

五月二十五日 ゆったりと
 夏は

 以前あだちさんに聞いたのだが、イギリスでは春はライオンのように来る、と言うそうだ
 では夏は何だろう、と考えたことがあったが、今日雲が流れているのを見て、ゆったりと近づいてくる鯨のようではないかと思った
 梅雨という海を乗り越えて、ゆったりと、ゆったりと
 そんな気がした今日の空だった

五月二十四日 雲流れ
 眠い

 イベントが終わるごとにしばらく眠くてしょうがない
 今日も眠かった
 体力が落ちているのかもしれない
 くそう、眠い、今も眠い、三日ぐらい眠れそうだ、眠い

五月二十三日 うそつき予報
 ありがたい

 今日は藤枝の自動車学校のイベントへと参加した
 一昨日は修善寺のイベントの打ち上げだった
 両日ともエエラボメンバーと一緒だった
 いろんなことがある、一人でそれをやり遂げるのも楽しいが、仲間と一緒にそれをやるのも楽しいものだ
 仲間ってのは、ありがたい
 これからも、よろしく

五月二十二日 雨空
 散髪

 髪を切る、ぱさりぱさり
 自分でハサミを動かして鏡を見ながら切っていく
 ざんざんと髪の毛を切り落としてなんとか見られる髪になった
 さっぱりした
 いろんな淀みも一緒に落ちたような気がした

五月二十一日 一過
 向きを変える

 夕方に街中を歩いていた
 西から歩くときに見上げたビルは昼間に見上げたビルのようだった
 通り過ぎてからすぐに戻ってきた
 東から見るビルは後ろに夕焼けを従えて、翳りながらまったく違う顔を見せていた
 見る方向を変えるだけで物事は違った楽しみを与えてくれる
 ちょっと得した夕方だった

五月二十日 ぱたぱた
 雨を感じる

 雨の中をバイクで走った
 信号で止まると大粒の雨がぼたりぼたりと落ちてきた
 合羽越しにその重みを感じる
 なんだかすごくいとおしい重み、雨の中にいる、水の中にいる
 ふとしたときに感じることはすごいことだと思う
 そのすごいものの満ちた世界にいる、幸せだ

五月十九日 梅雨
 コトバツカイ

 最近毎日寝る前におとぎふとんを聞いている
 そこで思ったのだが、イトウアヤコの声は優しい
 ゆっくりと、やんわりと、包み込むように響いてくる
 お話の世界がそこにあって、ゆっくりと手を引いて案内してくれるようなそんな感じがする
 コトバツカイイトウアヤコの使う言葉は優しい
 次はどんなお話を聞かせてくれるのか、楽しみだ

五月十八日 やさしく落ちる
 お茶をしに

 家に帰ると春草さんから個展のお葉書が来ていた
 春草さんと始めて顔をあわせたのも去年の個展だった
 偶然東京の方に行く用事があって、その時にJellyちゃんのHPで個展を知り、覗いてみたのだ
 やさしい、やさしい空間
 またあの空間があるのだろうか?今回はまた違うのかな?
 ぜひ行ってみたい、春草さんのお友達、ラップルンにも会いたいし
 何とか都合をつけよう、お茶を飲みにいこう

 春草さんの個展については以下の通りです、よろしければ行ってくださいね、ほのぼのと
 場所:中央区銀座7-2-8 月光荘
 日時:5/31(月)〜6/6(日) 11:00〜18:00(最終日は16:00まで)
 詳しくは春草絵未の空中散歩までどうぞ

五月十七日 雨来る
 幾度も

 また夏が来る
 もうこの人生の中で何度目の夏だろうか
 それでも今年もわくわくがある
 空の雲、蝉の声、陽炎、花火、蚊取り線香
 夏が近づく
 春が梅雨の雨と共に地面に降って吸い込まれた後に、夏が来る
 もうすぐ夏だ、今年も魔法のように夏が来る

五月十六日 立夏
 天に

 夕方には雨が上がっていた
 空には青味も差してきていた、日が沈む方向にはぼろぼろと雲があったり、刷毛ではいたような雲があったり
 太陽は雲の陰で光を散らしていた
 ふと気付くと、その雲の中に虹があった
 しっかりとした弓形ではなく、一本空に伸びるような
 不思議なもの、太陽のほうを向いているのに見えた虹
 虹のまねをしてぐっとこぶしを空に突き出した
 よしっ、やるぞ

五月十五日 光の踊る
 なくし物

 今日大事なものをなくした
 手のひらから、するり、とすべり落ちていった
 生きていく中でどうしても、なくてはならないものってのはないと思っている
 それでもなくしたくないモノや手に入れたいモノってのはあると思う
 今日するりとすべり落ちたとき、ぎゅっと握り締めなかった、落ちていくのを見ていた
 正しかったかどうかはわからない、きっとこれからわかる
 前を向こう、歩いていってやる、くそう

五月十四日 日本初夏
 北村アキヒロ

 シーズンオフのおとぎCD”おとぎふとん”を最近寝る前に聞く
 すごく声が良く、ぐっすりと眠れる、おかげで最後まで聞けないのだが…
 その中で気付いたのだが、北村アキヒロの最後の一言がいい
 紙芝居や御伽噺でも最後の一言が良く、さらにその詩ではキラキラとしている
 たぶん自分が一番惹かれるのはそこだろう
 ぜひ皆にもシーズンオフを知ってもらいたいと思う今日この頃、宣伝しようと思う

 もし興味のある人はイトウニッキをご覧になってみてくださいな
 すごく、面白いHPとなってますよ

五月十三日 雨走り
 さぼり

 さぼっているつもりはないのだが、なかなか福井のレポートが上がらない
 画像は用意したのだが、文章まで気持ちがいかない
 今もとても眠い
 良かったんだが、ほんとに、伝えたいのだが
 でも、眠い
 ねようか?

五月十二日 蒸す
 ゆっくりと

 時間がだんだんと日常に戻っていく
 普段の暮らしがそれほど苦でなくなってくる
 このまままた普段のサイクルに自分が戻っていくのだろう
 しかし、このGWに感じた何かはずっと心に残っていくのだろう
 それがゆっくりと自分を変えていく
 酒が熟成するように、ゆっくりと

五月十一日 とろける
 旅立ちのとき

 たんぽぽの綿毛が道端で寄り添っていた
 ふわふわとした頭の白い毛がつんつんと立っていた
 まだまだその足はたんぽぽの茎の頭につけたまま
 じっと時を待っている
 ふわりと舞い上がれる時が、旅立ちの時が、その身に降り立ったとき、とん、と種の足を踏み鳴らして空へ舞い上がるのだろう
 ふわりと、たかく
 高く高く、空へ
 その時が、来たなら

五月十日 さらさらと
 抜けない

 疲れが抜けない
 やらなきゃいけないこともたくさんあるのだが、どうにもこうにもうまくない
 眠くて眠くてしょうがない
 しばらく最低限のことをして疲れを取ろう
 むりをせず、ぼちぼちと

五月九日 五月雨
 ただいま

 福井は遠かった
 行きは下の道で十二時間かかった、帰りは高速を使ったがそれでも六時間ほどかかった
 遠かった、もう今日は泥のように眠るだけだ
 疲労が心地よい
 いい旅だった、ただいま、おやすみ

五月七日 車日和
 行ってきます

 今は朝、日記を書くにはちょっと早いかもしれない
 でも、今書かないと今日はかけません
 そんなわけで、福井に行ってきます
 一つ一つが大切な自分のピース、今回はどんなピースが見つかるんだろう
 ではでは〜

五月六日 晴音
 余韻

 まだ修善寺の余韻が残っている
 あの空間はほんとに特別だった気がする、特殊な空間でアートに触れることがこんなにも心に来るとは思わなかった
 今でも涙が出る
 明日は福井に旅立つ、この余韻も持っていこうか

五月五日 名残雨
 アーティストたち

 ラフォーレ修善寺のイベントが終わった
 いろんな人のいろんな技を見た、みんなすごい、ほんとにすごかった
 わかれる時は悲しかった、とても、とても悲しかった
 多分忘れないと思う、この一週間を
 自分の中に、また何かが芽吹いた気がした

 

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