HONDA Super Black Bird : CBR1100XX に CBR954RR の LEDテールライトを装着!
2005.5.7 Update
Black Bird は初めて発売された時から、そのスタイリング・性能に惚れ込み、「いつかはXX」と夢見ていたほど気に入ったバイクです。 当時はVFR750Fの2型国内仕様に乗っており、経済的な理由およびVFRも気に入っていたので、結局購入したのは2000年になってからでしたが。
私が購入した2000年モデルのXXは、ブルーのメタリックが非常に鮮やかで、そのスタイリングと相まって惚れ惚れするようなかっこよさだと思うのですが(相当親バカちっく)、唯一それでも気に入らなかったのはテールライト回りの処理でした。
初代XXでは、楕円型のテールライト(ホーネットと共通部品らしい)が装着されており、そのほうがまだましに思えましたが、インジェクション仕様になってから、フロントライトに合わせたのか、縦2灯の何とも例えがたい変わった形状のものになっています。 賛否両論はあるかと思いますが、個人的にはその他のビューに比べてどうもかっこわるく思えてしまい、なんとかならんかなぁ…と常々思っていました。
そんなある日、Big Machine誌に連載されていたらしいXXのカスタム特集を一冊にまとめた「快適バイクライフ MANUAL」を購入し、その中にXXへCBR954のLEDテールライトユニットを移植する記事がありました。 その装着後のスタイルは、いままで不満に思っていたテールのイメージをがらっと変え、まさに「これだ」と思わせるにふさわしいかっこよさでした。
以下は、ようやく暇を見つけて私なりにLEDテールを組み付けた時の方法をまとめたものです。 同じ思いを持っておられるバードユーザの方々のご参考になれば幸いです。
ちなみにこの工作にあたっては、裏ブラックバードHPのトラブルカスタムを参考にさせて頂きました。どうもありがとうございました。
1.使用した純正部品
以下の部品をそろえました。結構いいお値段します。ライセンス灯は他にもいいのがありそうですが、探すのが面倒だったのでCBR954のものをそのまま購入しました。
部品名 | 部品番号 | 数量 | 参考単価 | 備考 |
ライトASSY, テール? | 33701-MCJ-D01 | 1 | \10,800 | オークションで入手 |
ライトASSY,ライセンス | 33720-MCJ-D01 | 1 | \2,950 | これもCBR954用純正です |
ナット,フランジ5MM | 94050-05000 | 4 | \30 | 上記2つのライト固定用 |
ステー,テールライトR,サイド | 77216-MCJ-750 | 1 | \150 | テールASSY固定用 |
ステー,テールライトL,サイド | 77217-MCJ-750 | 1 | \150 | テールASSY固定用 |
レジスターCOMP | 35400-MCJ-750 | 1 | \960 | 5W40Ω 抵抗器 |
ちなみに Big Machine誌の方式でテールを固定し、リフレクターを2個づけ(追加1p)する場合は、上記のステー(サイド)x2pが不要、逆に以下の部品が追加で必要になると思われます。 ただ、このアッパーステーですが、テールユニットを固定する側の穴が非常に大きく、なにかゴムブッシュのようなものが別にあるように思われますので、リストの部品が全てとは限りません。あしからず。
部品名 | 部品番号 | 数量 | 参考単価 | 備考 |
ステー,リヤーカウルアッパー | 77215-MCJ-750 | 1 | \230 | テールユニットの上側を固定 |
リフレクター,リフレックス | 33741-MCJ-G00 | 1 | \840 | 反射板追加用 |
ナット,フランジ 6MM | 94050-06000 | 1 | \35 | 反射板固定用 |
2.使用したそのほかの材料
入れ替え前後で当然テールライト形状が異なるので、隙間を何かで埋めないといけません。 そこで、近所のホームセンターに行き、工作用のアクリル板を売っているコーナーを眺めていたところ、軽くて加工しやすそうで、かつリアフェン ダーのABSと同じ質感をもった「低発泡塩ビ板」なるものが売っていました。 今回はこれを使うことにします。
塩ビ板は厚さは3mmのものを使用。 普通のカッターで何回かなぞれば結構きれいに切れます。 接着剤の方は、プラリペアと同じにおいの液体で、非常に揮発性が高いです。 付属の注射器もプラリペアのものに酷似していました。(針の横に穴は開いてない)
また、部分的な隙間うめにスポンジシートを使いました。以前買っていた在庫を利用したのですが、これもホームセンターで入手したものです。 値段は忘れましたが数百円だったと記憶しています。
それから塩ビ用の両面テープ。
3.作業工程
CBR954RRの純正LEDテールライトユニットです。 さすが純正と言った感じで高級感のある出来映え。 STANLEY製。 私はヤフオクで入手しました。 |
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同上パーツの裏面です。 固定用のネジが下側に2本、上側には専用のステーで取り付けるための出っ張りがあります。 Big Machine誌では、この上の出っ張りを利用してシートカウル自体に固定していました。 ※写真ではすでに加工されたステーが下側についてますが、本来の形状とは異なります。 |
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とりあえず本来のテールライトユニットを外してカウルをつけてみました。 う〜ん、不思議な形状ですね。 かなりぽっかりと大きな穴があきます。 さて、どうしたものやら…。 |
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カウルを外してライトユニットを当ててみました。こんな感じかな〜 下が結構余りますね。 |
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上の写真で仮に当ててみたものを上から撮影しました。 フェンダASSYの左端が出っ張っていてじゃまですね。 |
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え〜い、切っちゃえ!ということでカッターでスコッと切り落としました。 ABS樹脂なので結構簡単に切れます。 切りすぎに注意。 剛性は若干落ちますが、背に腹は代えられません。(^.^;) |
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とりあえずセロハンテープで固定してみて、カウルをかぶせてみました。 う〜ん、やっぱりカウルを無加工で、ってわけには行かないですな。 ははは… きれいなカウルを切るのは結構勇気がいりますが、やるしかないです。 |
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とりあえずLEDユニットをカウルに当て、マジックで目安の線を引き、現物あわせでカウルを切っていきます。 工具はカッターのみ。(サンダーとか持ってないので)。 ちょっとずつ鉛筆を削るように切っていきました。でもそんなに時間はかかりませんでしたよ。 上の方はこの時点ではまだ切っていません。切らなくてもすむならそうしたいと思って。 |
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で、試しにあわせてみました。 むむ、やはり上を切らないとカウルのネジが締まらない…。 あきらめて上部もライトのR形状に合わせて削りました。 上部にはスポンジが貼ってあるのでこれも一緒に削っています。 そうそう、下部にはラバーが貼ってありましたが、とっととはがしちゃいました。 |
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上の写真を横から。 おぉ〜、なかなか傾斜角も合ってていい感じ〜。 このあたりはつけちゃ外しを繰り返して、削りすぎないように合わせながら加工しました。
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ななめ後ろから。 Big Machine誌では、もっと上の方(HONDAロゴにかかる)まで削っていましたが、私はロゴを残したかったのでこの程度でやめました。 カウルを装着すると、ネジで固定はできますが、まだ上部が当たっているようなので、本当はもう少し切った方が良さそうです。 でも、まぁこんなもんでいいかな。 |
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それなりにカウルの加工が終わったところで、次のステップです。 隙間がかなり開いてますね。 Big Machineではテープで埋めていましたが、この隙間をテープで…は、ちょっとかっこわるいです。 下も大きく開いているので、ここにライセンスライトをつけましょう。 |
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あと、テールライトユニットをどう固定するかが最大の問題。 Big Machineはカウル側に上部ステーを埋め込んでいましたが、私は純正の 下側ステー(金具)を加工してリアフェンダーに引っかけるようにしてみました。 |
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金具の拡大図です。 金槌で真っ直ぐにしたあと、ペンチ2個で挟んで力ずくで曲げました。 金具はかなり固いので、結構無理矢理… 左右両方同じ形状にしています。 最初に段ボールで形状見本を作り、曲げる位置と角度を確認して…なんて感じでやりました。 |
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曲げ加工した金具をテールユニットに5MMのナットで取り付け、本来のテールが固定されていたフェンダーの立て板に引っかけました。 上に抜けば簡単にはずせるので結構便利です。 ライトの角度は金具の曲げ方で調整しています。
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横から見たところ。 単に金具で引っかかってるだけ。(^-^;) まぁ、上部はカウルに引っかかるし、LEDテールが軽いので、大丈夫でしょう。(適当だなぁ…) |
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さて、つぎはライセンスライトを取り付ける部分に取りかかります。 塩ビ板をテールに押し当て、針金のようなものでフェンダーのR形状に沿ってけがくようにし、形を写し取りました。 あとはカッターで加工。フェンダーのR形状に合わせた1枚目を用意したら、1枚では厚みが少ないので、後ろに3枚小片を貼り付け、計4枚の厚みを確保すると、ちょうどいい感じの厚さになります。 フェンダー側を見ると、左側はシートロックを取り付けるためにR形状の奥が空洞になっています。左はここに引っかけるようにしまっした。 右は引っかかるところがどこにもない為、後で両面テープで貼ることにします。 |
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できあがりの写真です。 裏から見て一番手前の小片上部に出っ張りを作っていますが、ここはLEDユニットに引っかけるためのものです。 両面テープでしっかりくっつけてしまえば、こんな小細工は不要なのですが、何かの時に取り外しができるように作りたかったので、このような形状にしました。 ライセンスライトをネジで固定して、テールユニットと当たる部分には堅めのスポンジ(これもホームセンターで入手)を両面テープで貼り付けました。 素人工作なのが見え見えですね。 |
表から ![]() 裏から 下から 上から |
以上のものを取り付けてみました。 中間の写真を取り忘れて一気に行程がとんじゃいました。 ライセンスライトの部分は右下のほんの一部分だけテープで貼り、そのほかは引っかけるようになっています。 |
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カウル側との隙間も同じ塩ビ板で部品を作ってカウル側に両面テープで貼り付けました。 接着剤でつけちゃっても良かったんですが、一応元に戻せるようにと思って。(^_^;) 塩ビ板は暖めるとまげることもできるので、カウルの曲線に合わせて軽くまげておきました。 この隙間部分を積極的に利用し、オレンジのLEDなぞを仕込んでポジションランプにするのもいいかもしれませんね。 |
表![]() 裏 |
以上を組み込んでみました。 おぉ〜!なかなかいい感じ。ブルーのカウルにはホワイトのテールレンズが似合いますなぁ〜。 塩ビ板もフェンダーの素材とマッチして違和感がなさそうです。 |
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さて、お次は配線です。 Big Machineではレジスターを購入していましたが、配線までは記事にありませんでした。 また、 ネットで探した情報によれば抵抗なしで直結でもOKとのこと。 追加情報:2005.5.7
最初はGNDラインに抵抗器をかまして上下どちらも抵抗を通るようにしていましたが、かなり暗く感じ、抵抗を抜いてみるといい感じの明るさでした。 テールユニットの基盤に抵抗が埋め込まれているようです。 そこで、最終的には回路図の3のようにしました。 配線は試行錯誤ができるように、ギボシ端子でやっています。 |
●こちらをどうぞ → 回路図 / Circuit_Diagram |
夜に点灯してみました。 ライセンスライトの光量も照射範囲も十分です。さすが(?)954純正。(^^;) 点灯パターンはこの後いろいろ試してみたいと思います。 |
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やた!完成〜! 斜め後ろからのスタイルがいい感じです! えらい!>Big Machine!よくぞ思いつきました。 しかし… ウィンカーがどうも気にくわないなぁ… これも交換しよっと。 |
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ということで、ウィンカーを交換してみました。 これもオークションで物色して入手。 純正より横に出っ張っていますが、シャープな感じが気に入っています。 ロングフェンダーとのバランスがいいと自画自賛。 実はX-11のウィンカーなのですが、コネクタもケーブル長も一切改造無しでポン付けできます。 追加情報:2005.9.5 XXの年式によって、ウィンカーのコネクタがギボシタイプとコネクタタイプの2種があるようです。私の'00モデルはコネクタタイプで、入手したX-11のウィンカーもコネクタタイプでした。X-11にギボシタイプがあるかは不明。あとこのウィンカー、CBR400SFにも形状が似ています。もしかして共通部品?? ただ、回り止めがないので、ネジがゆるむと向きが変わっちゃうんですけどね。 あと、純正は穴が2つあいているんですが、これは1つしか使わないので、穴をふさぐ目的とスペーサの目的で、 これまた塩ビ板を楕円に切って1枚間に入れています。 以上で完了です。 |
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