ついに大学にはいったお サークルに入ってリア充目指すお!! (ポスター) 『私達と一緒に人力飛行機を作りませんか?』 や:人力飛行機・・・? 鳥人間コンテストのあれかお! ここならTVに出たりできるかもしれないお! 行ってみるお! (ポスターに書いてあった場所に着たけどなんだか汚いお・・・ よくわからない木とか発泡スチロールとかがいっぱい落ちてる・・・) や:すいませーん? 人力飛行機サークルの活動場所はここですかー? み:はい〜 ここですよ。見学ですか? や:ポスターを見て気になって・・・(「TVに出れますか?なんていきなり聞くほど俺もアホじゃないお・・・) み:私がこのサークルのリーダーです。こっちが設計者の・・・ や:(おっぱい(AA略 こ:あたしは泉。設計とかやってる。 や:(なんか婦女子っぽいお・・・ でもよくみるとかわいいお!!) み:他に、主翼担当の〜くん、電装担当の〜・・・ 他メンバー:俺達の時代はこれからだ!(例の4人が腕組んでるAA) や:(男はしょうじきどうでもいいお・・・) み:所属メンバーはこんな感じです。それで、活動だけど・・・ ?:こんにちはー 人力飛行機サークルってここですか? こ:お、また見学が着たみたいだよ、みゆきち。 み:そうですよ〜 か・つ:すいませ〜ん ちょっと見学させてください! や:(かわいいお!! しかも双子! ) やら:ちわ〜す ちょっと機体みせてもらっていいすか? な:人力飛行機・・・ ユニーク・・・ み:たくさん来たので一度に説明しますね。 私達VIP大学人力飛行研究会は、名前のとおり人力飛行機で空を飛ぶ事を目的にしてます。 「飛行機を作る」っていうとすごく難しいことのように思う人も居るかもしれないけど、実際はカッターがまともに使えればできる作業ばかりです。 もちろん、設計などは相応の知識が要りますが、そのあたりは先輩がきちんと教育してくれますよ。 こ:あたしが教えるよ〜 み: また、皆さんも知っているとは思いますがY売テレビ主催の例の番組にもでたりします。 理系でないから駄目ということもありません。現に私は経済学部ですし、他にも文系のサークル員が活躍してます。 女の子だから困ると言うこともありません・・・というのは私たちを見てればわかりますね。 こ:あたしは工学部航空学科だけどね み:飲み会とかも普通にやってます。ひたすら飛行機を作ってばかりってわけじゃなくて つ:お姉ちゃん私ここ入りたい! テニサーとかなんだか怖いし、 それに、みんなで何かひとつものを作るって一度やってみたかったんだ。 か:・・・しょうがないわね。つかさが心配だし、私も入ろうかな。 つ:お姉ちゃんありがとう!! や:(これで双子丼ができるお!!) や:(つーかぶっちゃけ周りと比べれば俺が一番イケメンだお!! 女子大生くいまくりだお!!) やら:僕も入部していいですか?以前からずっと暖めてる画期的な人力飛行機の設計案があるんですよ。 な:……………………(コクリ) み:なら、皆さんの入部を歓迎して新歓コンパに行きましょう! 先輩男:おおおおおお (そうして、やるお達は楽しい夜を過ごした・・・) み:では、明日から活動開始になります。平日は夕方以降、休日は10時くらいからあの場所で作ってるので、時間が空いたらてつだいにきてくださぁいねぇ〜 (次の日) や:こんにちわ〜 先輩男:お、昨日の新入部員君か や:(ちっ、男しかいないお・・・) みゆき先輩とこなた先輩はどうしたんですか? 先輩男:ん〜、みゆきはサークル連盟に給付金の交渉に行くとか言ってたな。こなたは毎週この曜日は実験なんで来ないぞ。 あと、うちは別に体育会系じゃないから「先輩」とかつけなくていいよ。「〜さん」とかそんな感じでいいから。 や:わかりましたお・・・(じゃあ毎週この曜日はサークルに出なくてもいいお!) で、何を作ればいいのかお? 先輩男(いきなりタメ口かよ・・・) 先輩男:じゃあまず最初だから、リブの切り出しでもしてもらおうか。この型紙をそこにあるスチレンシートに張って、線の通りに切り抜いてくれればいいから。 や:了解だお!(リブ? スチレンシート? なんだかよくわからないけどこのプラスチックトレイのお化けみたいなのから型どおり切り抜けばいいのかお?) や:(簡単そうに思えたけど意外と難しいお・・・) (そうだ! 完全に線に沿う必要なんてないはずだお! 5mmくらいならずれても誤差だお!) や:完成したお! 先輩男:じゃあちょっと見せてよ。うん、上手に出来てる………いや、うーん、…… や:(何かおかしいことでもあるのかお?) こ:やっほー 先:お、泉じゃないか。実験どうしたんだ? こ:簡単だったからその場で実験レポまで全部終わらせてきた。 先:相変わらずお前は天才肌だな・・・と、ちょっとこれ見てくれないか? こ:ああ、主翼リブだね。そこの新人君がつくったの? や:(新人君じゃないお! 俺にはやるおという名前があるお!) こ:(無言で眺めている) こ:膝で折るAA や:えっ・・・!? こ:ここ、線から5mmはみだしてる。ここ、切り方が板に対して垂直じゃない。ここ、切り出し面に傷が入ってる。ここ・・・ ま、つまりは全部作り直しってこと。 先:泉、いくらなんでもそれは酷くないか? 見ろよ新人君の落ち込みようを。 や:orz こ:忘れたの?あたし達は「飛行機」作ってるんだよ? 主翼リブなんて一番大切な場所でしょ。それに、「このくらいのズレならいいだろう」というのが積み重なっておっきな歪みになるんだよ。 プラマイ1mm以上の寸法のズレは全部却下するって前から言ってるでしょうに。 み:こなちゃん、そのくらいにしておきましょうよ。やるお君も や:(名前覚えてくれてるのはこの人だけだお! やっぱりみゆき先輩は女神だお!) こ:じゃあなに?「かわいそう」とか理由でみゆき地はこんな精度の部品を通すわけ? み:いきなり折るのはかわいそうじゃないって言ってるの。 か&つ:こんにちは〜 やら:ちわーす 長:・・・ 先輩男: や: や:誤差は1mmまで! それ以上設計寸法から逸脱した部品は廃棄だお!! 先:(お前が言うなよ・・・) (こうして製作が始まった) こ:お、新人君か。ちょっとスチレンシート切り出すから手伝ってよ。 や:俺にはやる緒という立派な名前があるお! や:それにしても、バルサやスチレンやスタイロとか、その辺のホームセンターで変えそうな材料ばっかり扱うのにも飽きてきたお もっと格好良い材料はないのかお?チタンとかジュラルミンとかカーボンなのチューブとか こ:そんなものつかったら重くなっちゃうじゃない。あと学生に変えるわけないでしょ。 うちらの飛行機はごく一部を除いて東急ハンズで買えるような材料でできているんだよ。 というか毎週東急ハンズで領収書切ってきてるし。 機体重量をだいたい40kgくらいにおさめないと行けないからね。 み:でも、主翼桁やコックピットフレームだけはどうにもならないんですよ〜 こ:そうだね。あたしたち・・・というより日本の人力飛行機サークルのほとんどは「カーボン」を使ってる。 や:「カーボン」? わかったお、カーボンなのチューブのことだお! たしか鉄の数百倍の強度を持つとか前に聴いたことがあるお! こ:んー残念ながらそれは違うかな。私らの言う「カーボン」はCFRP、つまり炭素繊維強化プラスチックのことなんだ。 み:英語で言うと Carbon Fiber Rainforced Plastic 頭文字をとってCFRPね。 こ:名のチューブほどじゃないけどこれも相当な強度がある。難点はCFRPの材料が普通の店では変えないことだね。 み:メーカー取り寄せになるんですよ〜 三菱レーヨンとかあのあたりですね〜 や:(やっと規定していたようなすごい材料が出てきたお!) こ:カーボン製作に関しては今年の期待はもう終わっているから、新人君がもしやるとすれば来年度以降の機体製作の時だね。そのときもっと詳しいことを教えたげるよ。 み:泊り込みで作るんで、普通のサークルで言うところの合宿みたいな感じですね。 や:(年頃の女子大生と合宿……その結果はひとつ!) 先輩男:そこサボってないで作業作業。つぎはやすりがけな。 や:そういえば、材料もだけど使う道具もその辺にあるものばかりだお。飛行機を作ってるんだしもっと格好いい工具とかないのかお? こ:材料がありふれたものである以上、工具も特別なものは要らないんだ。駆動系を作るのには旋盤やフライス盤といった工作機械が必要だけど、それ以外は普通のカッターと紙やすりがあれば十分だしね。 み:入部説明の時に言ったかもしれませんけど、「人並みにカッターを扱える」 先輩男:まぁ不器用なやつはカッターでも手を切って大怪我したりするけどね。 やら:あいたっ!! 先輩男:・・・まぁ、ああいうやつの事だ や:(ちょっと飛行機に詳しいからってでかい顔しすぎた罰だお・・・ いい気味だお・・・) か:イタッ や:かがみん大丈夫!?